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利下げ期待の高まりで上値が重くなる展開!現役トレーダーポンドマンが4月のポンド相場を予想!

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update 2024.04.09 19:39
利下げ期待の高まりで上値が重くなる展開!現役トレーダーポンドマンが4月のポンド相場を予想!

update 2024.04.09 19:39

2024年4月のポンド相場は、英中銀の金融政策発表に注目!

4月のポンド円予想

comment

円安圧力と介入警戒でポンド円はレンジ予想

ポンド円予想

円買い介入が実施されるのか注目

4月のポンド円は、円安圧力と介入警戒によるレンジ相場を予想しています。

3月の日銀金融政策決定会合でマイナス金利を解除し、ETFやJ-REITの新規買い入れを終了させるなど金融正常化の第一歩を踏み出した日銀ですが、発表後は円売りが進みました。声明文や記者会見で「マイナス金利を解除したが、次々と利上げしていくということではない」などハト派姿勢を強調したことが要因だと考えられています。

具体的には、マイナス金利を解除したもののゼロ金利政策(一部0.1%)を促し、加えて長期国債の買い入れは今まで通り大規模のまま続けていく方針です。またCP及び社債の買い入れは減額していき、1年後を目途に終了するとされています。

個人的な見解としては、金融正常化というよりは、異次元の大規模緩和から通常の大規模緩和に戻っただけで、大規模緩和政策自体は継続しているのではないかと考えています。

実際に2024年3月末時点で、円安基調は変わらず、主要通貨の中では円が最弱通貨となっているのです。このまま政策変更がなければ、金利差と貿易赤字などの実需面から円安が続くと考えています。

ただし、円安が進みすぎたことで円買い介入が警戒され、円の上値が抑えられる展開にもなっています。3月27日には、すでに実弾介入の1歩2歩手前となる日銀・財務省・金融庁による3者会合が開催されました。3者会合が開催された次は、「レートチェック」や「準備完了」などの発言が出てきた後に実弾介入が行われます。

以上より、円売りが進んだタイミングで口先介入・実弾介入を警戒して円の上値が重くなることで、ポンド円の上値が抑えられる展開を予想しています。

comment

円安基調だが、円買い介入の警戒感から上値が重く動きにくい!

ポンド円のチャート分析

3月末時点の、ポンド円日足チャートです。3月のポンド円は上昇トレンドを描いたものの、上値は抑えられています。

ポンド円の押し目買いターゲット

画像引用:Tradingview

押し目の第1ターゲット:190.4円

押し目の第2ターゲット:187.9円

押し目の第3ターゲット:186.2円

ポンド円の戻り売りターゲット

画像引用:Tradingview

戻りの第1ターゲット:193.5円

戻りの第2ターゲット:195.4円

戻りの第3ターゲット:197.9円

4月のポンドドル予想

comment

上値が重いポンドと底堅いドルでポンドドルはレンジまたは下落予想!

ポンドドル予想

FRBの年内利下げ期待後退でドルは底堅い!

4月のポンドドル相場は、上値の重いポンドと底堅い米ドルで組んでいたレンジの下抜けにチャレンジすると予想しています。

3月FOMC(米連邦公開市場委員会)では経済見通し、インフレ見通しともに上方修正されました。また米国の強い経済と底堅いインフレが確認されたことで、見通し通りであれば利下げしなくてもよい状況ではないかと考えています。

ただし、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長は記者会見で、年内利下げに前向きな発言をしています。注目されていたドットチャートも、年内の利下げ予想回数は12月FOMCと変わらず3回を予想しており、FOMC後はドル売りが進みました。

その後、来年・再来年におけるドットチャートの利下げ予想回数縮小や、「利下げ回数は年1回」などの要人発言が出てきたことで、利下げ期待が後退しドルは底堅いです。FRBが雇用市場に注目していることから、雇用統計などの指標結果が強ければ利下げ期待がさらに後退し、ドルが買われやすくなると考えています。

comment

雇用統計の結果と要人発言に注目!

ポンドドルのチャート分析

3月末時点での、ポンドドルの日足チャートです。3月のポンドドルは、レンジ相場となっています。

ポンドドルの押し目買いターゲット

画像引用:Tradingview

押し目の第1ターゲット:1.247

押し目の第2ターゲット:1.227

ポンドドルの戻り売りターゲット

画像引用:Tradingview

戻りの第1ターゲット:1.272

戻りの第2ターゲット:1.288

ポンドのファンダメンタルズ分析

4月のポンド相場は、徐々にポンドの上値が重くなっていく展開を予想しています。

注目しているポイントは、要人発言です。3月の英中銀(BOE)金融政策会合(Monetary Policy Summary)では、英国中央銀行金融政策委員会(MPC)メンバー9名のうち8名が据え置きを支持し、ディングラBOE外部理事の1名のみが利下げを支持しました。

4月は据え置きを支持している8名の理事のうち、どれだけが利下げ支持に移るのか、発言内容に注目しています。

すでにベイリーBOE総裁は、「市場の利下げ見通しは妥当」「行動する前にインフレ率が2%になる必要はない」と、インフレ抑制よりも利下げを優先するような発言をしています。内容を見る限りではかなりハト派な内容となっており、近々利下げ支持に移ると考えられます。

したがって、ベイリーBOE総裁に続いてどれだけのMPCメンバーから利下げに前向きな発言が出てくるのか注目です。

MPCメンバーが利下げに前向きになるかを確認するために、経済指標にも注目したいと思います。ベイリーBOE総裁の発言では、インフレ率が2%まで落ち着いていなくてもよいということなので、CPI(消費者物価指数)が少しずつでも低下していればよいと考えています。

注目したい経済指標は、GDP小売売上高、雇用統計などです。これらの経済指標の結果が市場予想よりも大きく悪化していた場合、利下げ期待が高まり、ポンドの上値は抑えられると考えています。反対に強い結果となっても、ポンドの上昇は一時的でポンドの上値は抑えられていくと予想しています。

comment

英中銀は、物価よりも経済に重きを置いていると考えています。


Date

作成日

2024.04.04

Update

最終更新

2024.04.09

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