作成日
:2025.08.01
2025.08.01 18:50
ネット上では「スプレッドが狭い海外FX業者」として多くのランキングが出回っていますが、実際の取引環境とは乖離しており、違和感を持った経験はないでしょうか。
また、結局どの業者が本当にスプレッドが狭いのかを見極めるのは意外と難しい作業です。というのも、スプレッドは時間帯によって大きく変動し、特に早朝や経済指標発表時には数倍に拡大することもあります。1日単位の平均値だけでは、こうした変動込みで正確な比較ができないのです。
そこでMyforex編集部では2024年11月20日〜2025年2月20日の3ヶ月間にわたってスプレッドデータを取得し、人気業者は本当に優秀なのか、そして本当にコストを抑えられる業者はどこなのかを徹底調査しました。
ドル円のスプレッドが狭い海外FX業者TOP5を調査した結果は以下の通りです。なお以下のデータは、2025年7月9日時点から過去1ヶ月間における時間帯別の平均値です。
業者名 | 口座タイプ | 平均スプレッド |
---|---|---|
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プレミアム |
全期間平均:0.9pips
欧米時間平均:0.35pips
|
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プロ |
全期間平均:0.9pips
欧米時間平均:0.65pips
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Pureスプレッド |
全期間平均:1.0pips
欧米時間平均:0.7pips
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Rawゼロ |
全期間平均:1.1pips
欧米時間平均:0.8pips
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VIP |
全期間平均:1.2pips
欧米時間平均:1.2pips
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口座タイプ | 平均スプレッド |
プレミアム |
全期間平均:0.9pips
欧米時間平均:0.35pips
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口座タイプ | 平均スプレッド |
プロ |
全期間平均:0.9pips
欧米時間平均:0.65pips
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口座タイプ | 平均スプレッド |
Pureスプレッド |
全期間平均:1.0pips
欧米時間平均:0.7pips
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Rawゼロ |
全期間平均:1.1pips
欧米時間平均:0.8pips
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口座タイプ | 平均スプレッド |
VIP |
全期間平均:1.2pips
欧米時間平均:1.2pips
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最もドル円のスプレッドが狭い海外FX業者は、Vantage Trading(ヴァンテージトレーディング)のプレミアム口座とExness(エクスネス)のプロ口座です。その数値は平均0.9pipsと、1ロットの取引あたり900円のコストで取引が可能です。
ボーナスで人気の高いXMTrading(エックスエムトレーディング)のスタンダード口座が平均2.8pipsであることから、TOP5にランクインする業者はどれもその2分の1以下と非常に優秀であることが分かります。
今回ランクインした5つの中にはトレード上級者向けに用意された口座が含まれています。上級者向けの口座は他の口座タイプと比べて取引条件が優れている傾向にある分、初期最低入金額が高いことがデメリットです。
例えば、Vantage Tradingのプレミアム口座は初期最低入金額が3,000ドル相当(約45万円)、easyMarkets(イージーマーケッツ)のVIP口座は10,000ドル相当(約150万円)となっています。したがって手軽にスプレッドが狭い業者を体験したい場合は、約1万円や10万円から始められるExnessのプロ口座やThreeTraderのPureスプレッド口座・Rawゼロ口座などを選ぶとよいでしょう。
Myforexのリアルタイムスプレッド比較ツールを使えば、各海外FX業者が提供するリアルタイムのスプレッド情報を簡単に確認いただけます。
1時間・1日・1週間といった時間単位別でスプレッドの状況を確認できるだけでなく、グラフを使って気になる業者同士の取引コストを比較することもできます。また、見落としがちな外付けでかかる取引手数料も含めたトータルコストを把握できることも特徴です。
実際に取引を始めてから後悔しないために、Myforexのツールを活用してリアルなコストを事前に比較しておきましょう。
Myforex編集部では、「ドル円のスプレッドが狭い業者」としてよくネット上で目にする以下5社について、実態はどうなのか徹底調査しました。なお、調査期間は2024年11月20日〜2025年2月20日の3ヶ月間です。
結論として、Exness(エクスネス)を除いた各社のスプレッドは、Vantage Trading(ヴァンテージトレーディング)やThreeTrader(スリートレーダー)などリアルタイムで優秀だった業者と比べて、巷で言われるほどスプレッドが狭いわけではありませんでした。
特に知名度の高いXMTrading(エックスエムトレーディング)では、プロ向けの口座であるKIWAMI極口座であってもExnessと比べて1.5倍以上広い水準になっています。
業者名 | 口座タイプ | 平均スプレッド |
---|---|---|
![]() |
プロ |
1.07pips |
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プロ |
1.45pips |
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プロ |
1.64pips |
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ブレード |
1.65pips |
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KIWAMI極 |
1.72pips |
口座タイプ | 平均スプレッド |
プロ | 1.07pips |
口座タイプ | 平均スプレッド |
プロ | 1.45pips |
口座タイプ | 平均スプレッド |
プロ | 1.64pips |
口座タイプ | 平均スプレッド |
ブレード | 1.65pips |
口座タイプ | 平均スプレッド |
KIWAMI極 | 1.72pips |
早朝や経済指標時に注目して調査も行ってみましたが、HFM(エイチエフエム)の早朝スプレッドがやや安定している点以外、スプレッドや取引手数料のコスト負担において、上記の業者を推すような理由は見つかりませんでした。
トレーダーの間ではすでに共通認識として広まりつつあるように、アフィリエイトサイトは自社の儲けのために単価の高い業者を推す傾向にあるようです。アフィリエイトサイトで見つけた業者を長く使い続けている人は、取引コストを抑えるためにも今一度業者の見直しを行ってみることをおすすめします。
スプレッドは海外FX業者を選ぶ重要な基準ではありますが、あくまで1つの要素にすぎません。注文はちゃんと通るのか、価格は安定して提供されているのか、そもそも安心して取引できるのかなど他にも確認しておくべき要素はあります。スプレッドを参考に使いたい業者の目安がついた後は、他の要素も確認して総合的に判断することをおすすめします。
今の業者にコスト面で不満はあるけれど、具体的にどこから手をつければいいか分からないという方は以下のステップで業者を見直してみましょう。
ボーナスが目的であったり、そこまで口座タイプにこだわっていなかったりで、標準の口座タイプを使っているのであればハイスペック口座へ切り替えるだけでコストの削減を期待できます。
例えば、XMTrading(エックスエムトレーディング)の場合、スタンダード口座やマイクロ口座からKIWAMI極口座へ切り替えるだけで1ロットの取引あたり1,100円(1.1pips)のコストが削減可能です。
口座タイプ | 平均スプレッド | 取引コスト |
---|---|---|
スタンダード | 2.82pips | 2,820円 |
KIWAMI極 | 1.72pips | 1,720円 |
マイクロ | 2.82pips | 2,820円 |
平均スプレッド
スタンダード | 2.82pips |
KIWAMI極 | 1.72pips |
マイクロ | 2.82pips |
取引コスト
スタンダード | 2,820円 |
KIWAMI極 | 1,720円 |
マイクロ | 2,820円 |
XMTrading以外でも、各社ハイスペック口座へ切り替えるだけで1ロットあたり約500円〜1,000円のコスト削減を期待できます。
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450円 |
---|---|
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1,180円 |
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590円 |
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-40円 |
Titan FX(タイタンエフエックス)では、ハイスペック口座であるブレード口座よりもスタンダード口座の方が取引コストを抑えられることがあります。この逆転現象の原因は、ブレード口座にかかる往復7ドルの取引手数料です。調査期間では円安相場が続いていたこともあり、ドル建てで換算される取引手数料のコストが重くなっています。
ハイスペック口座といっても、各社でスプレッドの格差は大きいです。すでにハイスペック口座を使っている、または口座タイプを見直してもまだコストに不満が残るという方は、業者の乗り換えを本格的に検討しましょう。
例えば、XMTradingのKIWAMI口座とExnessのプロ口座を使って、1取引1ロット、1日20回トレードすると1ヶ月で26万円ものコスト差が生まれます。
乗り換え先の主な基準は、ある程度長期間における平均コストが低いかどうかです。1日の平均スプレッドを比べるだけでは指標発表時など特定時間のスプレッド拡大がノイズになる可能性があるので、Myforexのツールで1週間、1ヶ月の期間を指定してコストを比較してみましょう。
メインで使う業者を選んだとしても、その口座には弱点がある可能性もあります。例えばExnessのプロ口座は平均スプレッドが優秀ではあるものの、早朝はスプレッドがかなり広がりやすい傾向にあります。したがって、トレード戦略によってはその弱点を補強できるような口座も探しておくことがおすすめです。
業者名 | 最大スプレッド | 平常時とのスプレッド差 |
---|---|---|
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19.98pips |
18.91pips |
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16.62pips |
14.98pips |
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16.16pips |
14.44pips |
![]() |
15.39pips |
13.74pips |
![]() |
6.5pips |
5.05pips |
最大スプレッド | 平常時とのスプレッド差 |
19.98pips | 18.91pips |
最大スプレッド | 平常時とのスプレッド差 |
16.62pips | 14.98pips |
最大スプレッド | 平常時とのスプレッド差 |
16.16pips | 14.44pips |
Titan FX(*1)
最大スプレッド | 平常時とのスプレッド差 |
15.39pips | 13.74pips |
最大スプレッド | 平常時とのスプレッド差 |
6.5pips | 5.05pips |
(*1)1ロットあたり片道3.5ドル相当の手数料込み
例えばExnessのプロ口座と併用するのであれば、早朝のスプレッドが安定しやすいHFM(エイチエフエム)のプロ口座が選択肢の一つとして挙がるでしょう。普段はExnessでの取引をメインにして、次の日までポジションを跨ぐ、または窓埋めを狙うなどの際にはHFMの口座へ切り替えて取引をするといった形を取れます。
ハイスペック口座のスプレッドが優秀だといっても、スタンダード口座はボーナスの対象になりやすい、マイクロ口座は取引手法を検証しやすいなど、他の口座タイプにも活用するメリットはあります。引き続き人気の高い5社に絞って、口座タイプ別にドル円のスプレッドを比較してみました。
各社が提供するスタンダード口座の中では、Exness(エクスネス)が平均スプレッド1.52pipsと最も優秀です。最も広いXMTrading(エックスエムトレーディング)と比べると、1ロットの取引にかかる取引コストに約1,300円(1.3pips)の差があります。
ランキング | 業者名 | 平均スプレッド |
---|---|---|
1位 | Exness | 1.52pips |
2位 | Titan FX | 1.61pips |
3位 | XS.com | 2.04pips |
4位 | HFM | 2.62pips |
5位 | XMTrading | 2.82pips |
また経済指標発表前後であっても、Exnessのスプレッドは2pipsを超えることはなく安定しています。Exnessのスタンダード口座は初回最低入金額が10ドル相当額と、プロ口座の1,000ドル相当額と比べてかなり始めやすいため、スプレッドの狭い取引環境をまず体験してみたいというトレーダーにはExnessのスタンダード口座はおすすめだといえます。
ただし、Exnessは早朝のスプレッドが拡大しやすい点には注意が必要です。窓埋めを狙いたい、ボーナスを使ったスイングトレードを試したいなど早朝のスプレッドも気になるトレーダーは、平均スプレッドは多少広がるものの安定性が優れているHFM(エイチエフエム)も選択肢に入るでしょう。
各社が提供するハイスペック口座はどれもスプレッドが狭い中、Exnessのプロ口座は平均スプレッド1.07pipsと優秀です。またXMTradingのKIWAMI極口座はハイスペック口座の中で最も広い水準であるものの、スタンダード口座と比べると優秀です。
ランキング | 業者名 | 平均スプレッド |
---|---|---|
1位 | Exness | 1.07pips |
2位 | HFM | 1.45pips |
3位 | XS.com | 1.64pips |
4位 | Titan FX | 1.65pips(*1) |
5位 | XMTrading | 1.72pips |
(*1)1ロットあたり片道3.5ドル相当の手数料込み
経済指標時でもスプレッドの拡大幅が少なく、安定するまでの時間も短いのでどの業者のハイスペック口座を開設するか迷った場合はExnessのプロ口座を選んでおくと安牌でしょう。
業者名 | 拡大幅 | 不安定な時間 |
---|---|---|
![]() |
0.47pips |
1分 |
![]() |
1.64pips |
3分 |
![]() |
2.13pips |
4分 |
![]() |
3.17pips(*1) |
3分 |
![]() |
4.29pips |
5分 |
拡大幅 | 不安定な時間 |
0.47pips | 1分 |
拡大幅 | 不安定な時間 |
1.64pips | 3分 |
拡大幅 | 不安定な時間 |
2.13pips | 4分 |
拡大幅 | 不安定な時間 |
3.17pips(*1) | 3分 |
拡大幅 | 不安定な時間 |
4.29pips | 5分 |
(*1)1ロットあたり片道3.5ドル相当の手数料込み
ただしスタンダード口座と同様、早朝はハイスペック口座であってもExnessのスプレッドは拡大しやすい傾向にあります。平均スプレッドと早朝スプレッドのバランスから、トレードスタイル次第ではHFMのほうが使いやすいと感じるトレーダーもいるでしょう。
KIWAMI極口座はハイスペック口座でありながら口座開設ボーナスの対象となっている珍しい口座タイプです。またメジャー通貨や貴金属CFD銘柄など一部銘柄についてはスワップフリーが適用されているので、ボーナスの利用やスイングトレードを試してみたいという方は多少スプレッドが広くても活用する価値があるといえるでしょう。
マイクロ口座については、スプレッドの値や傾向は各社スタンダード口座とほぼ同じになっており、XS.com(エックスエス)とXMTradingに関しては完全に一致しています。
ランキング | 業者名 | 平均スプレッド |
---|---|---|
1位 | Exness | 1.53pips |
2位 | Titan FX | 1.81pips |
3位 | XS.com | 2.04pips |
4位 | XMTrading | 2.82pips |
また早朝や経済指標前後のスプレッドの拡大幅や時間帯別の傾向もほとんど同じです。したがって取引手法を検証するなどの目的でマイクロ口座へ切り替えても、スタンダード口座と同じ感覚で取引ができるでしょう。
スプレッドだけでなく、以下のような細かい取引条件にも目を向けることで、より自分の取引スタイルにあったFX業者を選びやすくなります。
約定速度やスリッページ幅は、Myforexのツールを使えば簡単に調査することができます。
約定時間を計測できるインディケータをExness(エクスネス)のプロ口座で使ってみました。ドル円を0.01ロットで10回トレードしてみたところ、約定時間は平均252.2ミリ秒となりました。XMTrading(エックスエムトレーディング)のKIWAMI極口座で同様に検証してみたところ、平均340.1ミリ秒であったことからExnessはスプレッドだけでなく、約定速度の面でも優秀であることが分かります。
またスリッページについても記録ツールを使って確認してみたところ、新規注文および決済注文が0.0pipsと価格が滑ってしまう心配もなさそうです。
すなわち、Exnessのプロ口座はスプレッドだけでなく、約定速度やスリッページに関しても優秀な業者だといえるわけです。このようにスプレッドを基準に活用する業者を絞った後、Myforexのインディケータを使って取引環境について細かく調査することでより不安を抱えずに取引を始められるようになります。
どの海外FX業者もドル円を取り扱っている中、取引コストは各社で差があるのでスプレッドを比べることは業者選びにおいて重要であることは間違いありません。その上で、スリッページや約定力など、取引条件全体に目を向けることで狭いスプレッドをより活かすことができます。
また取引条件だけでなく、信頼性の高い金融ライセンスを保有しているか、サポート体制が整っているかなどを確認することも今後安心して取引を続けていきたいのであれば重要な確認事項です。Myforexのブローカーページでは、サポート体制を含め業者に関するさまざまな条件をご確認いただけます。
Myforexを参考に、取引環境全体へ目を向けて業者選びを進めていきましょう。
作成日
:2025.08.01
最終更新
:2025.08.01
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
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