作成日
:2026.07.14
2026.07.14 11:08
クロスボーダー収納代行規制により、注目される仮想通貨(暗号資産)入出金ですが、ここ最近は入出金環境が厳しさが増しつつあります。SNS上では海外FXとの送金で国内取引所の口座凍結が複数報告されており、海外FXユーザーの間では戸惑いの声も見られます。
そこでMyforex編集部で、仮想通貨入出金の主要7ルートを整理したところ、2026年7月時点では「海外取引所経由の送金ルート」が無難な選択肢との結論に至りました。本記事では、主要な仮想通貨送金ルートごとにリスクや注意点などを紹介します。
2026年6月、SNS上では「海外FXに個人ウォレットを経由して送金したところ、国内取引所の口座が凍結された」とする投稿が話題となりました。中でも「bitbank↔︎ウォレット↔︎海外FX」「GMOコイン↔︎ウォレット↔︎海外FX」の送金ルートでの口座凍結報告が目立っている状況です。
国内取引所は一般的に口座凍結の原因を公表しないため、海外FXへの仮想通貨(暗号資産)送金が直接的な凍結理由となったかは不透明な部分もあります。しかし、SNS上ではこういったトラブル報告を行う海外FXユーザーが増えつつある状況です。
今後、仮想通貨は金商法(金融商品取引法)への移行を予定しており、利用者保護を目的とした規制がさらに強化される見込みです。金融庁も仮想通貨が金商法に移行されることで、「無登録の海外取引所への対応が強化される」と明言しています。
規制強化の影響度合いによっては、海外取引所の日本撤退がさらに加速するかもしれません。主要送金ルートの1つである「海外取引所経由のルート」が、今後は使いにくくなる可能性も考慮しておく必要があるでしょう。
仮想通貨(暗号資産)入出金の環境は悪化しているものの、クロスボーダー収納代行規制を回避する送金方法として、現状では仮想通貨が引き続き無難な選択肢といえます。
ここでは、海外FXとの仮想通貨入出金の主要7ルートにおけるリスクや注意など、現在の状況を整理してみました(2026年7月時点)。
海外取引所を経由する「国内取引所↔︎海外取引所↔︎海外FX」のルートが、現状では最も無難な送金ルートといえるかもしれません。
しかし、直近では海外FXとの送金による国内取引所の凍結報告も増えている状況です。そのため本ルートを使う場合でも、各国内取引所が公開する送金可能先リストに記載の海外取引所を経由し、海外FXに送金するのがリスク回避の意味で有効と考えられます。
以下は、主要国内取引所ごとに送金先リスト記載の海外取引所をまとめた表となります(2026年7月9日現在)。
| 国内取引所 | 主要海外取引所(*1) |
|---|---|
| Coincheck(*2) | MEXC |
| bitbank(*3) | Bitget MEXC KuCoin |
| bitFlyer(*4) | Bitget MEXC KuCoin |
| GMOコイン(*5) | 記載なし |
| SBI VCトレード(*6) | 記載なし |
| BITPOINT(*7) | 記載なし |
| OKJ(*8) |
Bitget MEXC KuCoin
|
(*1)日本ユーザーが利用できる主要な海外取引所を記載
(*2)ログイン後に確認できる送金先登録時の「サービス名」リストを参照
(*3) 参考: 暗号資産の直接送付が可能な暗号資産交換業者等(VASP)
(*4) 参考: 暗号資産送付先リストはどこで確認できますか?
(*5) 参考: トラベルルールについて
(*6)ログイン後に確認できる出庫先リストを参照
(*7)ログイン後に確認できる出金先リストを参照
(*8) 参考: 入庫・出庫が可能な取引所はどこですか
上記のとおり、国内取引所によっては送金先リストを公開していないケースもありますが、送金先リストに明記されている海外取引所に関しては、各国内取引所が送金可能とお墨付きを与えているともいえます。
そのため2026年7月現在では、bitbank(ビットバンク)やbitFlyer(ビットフライヤー)などから、Bitget(ビットゲット)やMEXC(メクシー)等に送金するルートが無難な選択肢として考えられるでしょう。
Myforex編集部からGMOコインに対して、「GMOコインから海外取引所やウォレットを経由して、海外FXと入出金しても問題ないか?」と質問したところ、「当社の審査基準は開示できないものの、無登録の金融商品取引業者との送付・預入は控えてほしい」との回答がありました。現時点で海外FXとの入出金にGMOコインの利用は控えた方がよいと考えられ、利用した場合は口座凍結のリスクも考慮する必要があるでしょう。
メタマスクなどを経由する「国内取引所↔︎個人ウォレット↔︎海外FX」の送金ルートに関しては、利用する国内取引所によっては国内取引所の利用に制限がかかる可能性があります。直近のSNS上では「ウォレット経由で入出金をしたら、国内取引所が凍結された」と報告する複数のユーザーが見られ、どちらかといえば、現時点で利用を控える方がよさそうです。
海外FXとの入出金が口座凍結の直接的な原因になっているかどうかは不明ですが、SNS上でこうした声が増えていることは事実です。トラベルルールの送金制限を受けない自由度の高いルートではあるものの、状況が明確になるまでは利用を避ける方がよいでしょう。
海外取引所もしくは個人ウォレットから直接送金するのではなく、BXONE(ビーエックスワン)やPeska(ペスカ)などオンラインウォレットを経由するルートもあります。
しかし、ブロックチェーンでは取引履歴を追跡できるため、海外FXを経由した資金であることを特定できます。そのためオンラインウォレットを経由したとしても、リスク回避という点ではあまり意味はないのかもしれません。また、経由先が増えることで管理コストが増える点、オンラインウォレット側を追加で信頼する必要がある点もデメリットといえそうです。
一方で、オンラインウォレットとブローカー間の送金手数料は無料のケースが多いため、オンラインウォレットに一定額の資金をプールし、海外FXとの入出金ハブ(拠点)として利用することで送金コストを抑えることが可能です。複数のオンラインウォレット対応ブローカーを利用しており、頻繁に取引口座間で入出金をする場合は、オンラインウォレット経由のルートを検討してもいいかもしれません。
仮想通貨に対応している主要オンラインウォレットとしては、BXONEとPeskaが挙げられます。以下の記事ではBXONEとPeskaのどちらが海外FXでの入出金に使いやすいのか比較しています。
海外FXでは、基本的に本人名義の銀行口座やウォレットとの入出金のみを認めており、第三者による入出金は規約違反とされています。例えばExness→XMTradingに仮想通貨を直接送金した場合、本人名義のExness口座から送金したとしても、ブロックチェーン上の情報からExnessの管理ウォレットと判断され、XM側には第三者口座からの送金と判別される可能性は否定できません。
こういったリスクを避けるためにも、ブローカー間での直接送金は避け、海外取引所や個人ウォレットなどを経由するのが無難な選択肢といえるでしょう。
これまで国内取引所と海外FXで直接送金を避けるのは業界における共通認識でしたが、使用ブローカーの状況などによっては利用を検討できるかもしれません。
直近のSNS上では、ウォレット経由ルートでも口座凍結報告が出ていることに加え、国内取引所の送金先リストの中に海外FXブローカーが含まれているケースもあることから、「送金先リストに含まれる海外FXであれば、直接送金しても問題ないのでは?」との見方が一部広がっています。
以下は、主要国内取引所ごとに送金先リスト記載の海外FXブローカーをまとめた表となります(2026年7月9日現在)。
| 国内取引所 | 主要海外FXブローカー |
|---|---|
| Coincheck(*1) | なし |
| bitbank(*2) | Exness FXGT Vantage Trading |
| bitFlyer(*3) | FXGT Vantage Trading |
| GMOコイン(*4) | なし |
| SBI VCトレード(*5) | なし |
| BITPOINT(*6) | なし |
| OKJ(*7) | なし |
(*1)ログイン後に確認できる送金先登録時の「サービス名」リストを参照
(*2) 参考: 暗号資産の直接送付が可能な暗号資産交換業者等(VASP)
(*3) 参考: 暗号資産送付先リストはどこで確認できますか?
(*4) 参考: トラベルルールについて
(*5)ログイン後に確認できる出庫先リストを参照
(*6)ログイン後に確認できる出金先リストを参照
(*7) 参考: 入庫・出庫が可能な取引所はどこですか
上記のとおり、国内取引所によっては送金先リストに海外FXブローカーを明記しています。これらの国内取引所からリスト記載の海外FXに関しては、基本的には直接送金しても問題ないと考えられます。
一方、送金先リストを公表していない「GMOコインに海外FXから直接送金したら口座凍結された」との報告も見られるため、送金先リストに記載のない海外FXとは直接送金を避ける必要があるでしょう。
なお、Myforex編集部でリストに記載されているExness(エクスネス)、FXGT(エフエックスジーティー)、Vantage Trading(ヴァンテージトレーディング)に「bitbankやbitFlyerからの直接送金は可能か?」と質問したところ、Exnessに関してはbitFlyer以外の国内取引所からの直接送金は推奨していないと回答がありました。
もし直接送金に関して不安がある場合は、送金前に各ブローカーに質問するのもリスク回避の意味で有効かもしれません。また各取引所の最新ルールを確認した上、直接送金はあくまで自己判断で行うようにしましょう。
海外FXブローカーは、仮想通貨の入出金に決済代行業者を利用している場合が多く、それぞれの決済代行業者によってホワイトリストに含まれる仮想通貨取引所は異なる可能性があります。そのため、特定の国内取引所からの送金を推奨し、それ以外は推奨しないという案内が行われているのかもしれません。
JPYCを使った海外FXとの送金方法も、新たな入出金ルートとして注目されています。しかし、JPYCも口座開設・発行・償還の際に審査が行われ、マネーロンダリングやオンラインカジノ等と関連性があると判断された場合、アカウントが凍結される可能性があります。
また、JPYC社はJPYCをUSDTなど他の資産へ交換する「二次流通」以降は同社の管轄外であり、ユーザーの自己責任であると明言しています。海外FXとの入出金にJPYCを利用する際は、こういったリスクを把握した上で自己判断で行う必要があります。
2026年6月、SNS上では「JPYCではアカウントがBANされると、ユーザーからの問い合わせに対しての返信がされず、資金も没収されてしまう」との投稿が話題となり、返金ではなく没収になるリスクがあるという点が注目され、海外FXユーザーの間でJPYCを利用するリスクが拡散されました。
また嫌がらせ目的でマネーロンダリングに関連した資金を自分のウォレットに送り付けられると、JPYCから円への償還時にマネロン関与の疑いによりアカウントが凍結される可能性を指摘する投稿も話題を呼びました。
これらの投稿に対し、JPYC代表の岡部氏は「普通に使えば凍結されることは起きない」と返信した上で、マネーロンダリング関連資金の送り付けは「銀行口座でも同じことが起きえる」と反論しています。
これまで紹介してきたルートは、日本円を仮想通貨に交換する「オンランプ」と、仮想通貨を日本円に戻す「オフランプ」の両方に対応していました。これに対し、仮想通貨デビットカードは、主に海外FXから出金した仮想通貨を円転するための「オフランプ手段」として検討できる選択肢の一つです。
海外FXから出金した仮想通貨をデビットカードにチャージして、日常の決済に使用したり、コンビニATMでキャッシュで日本円を引き出したりする使い方がSNS等で言及されています。
ただし、年会費や決済時の換金コストが高かったり、税金の計算が複雑になったりするデメリットがあります。こうした条件が時期によって変更になり(キャンペーン終了など)、最新情報を把握し直すことも必要になるかもしれません。
また、カードによっては日本が物理カードの発送対象外であったり、後から対象外に変更になるケースもあり、こうした理由でATMでの日本円出金ができない可能性もあります。日本でのカード利用が規約変更で後からできなくなる可能性もあり、それらの点も考慮して検討する必要があるでしょう。
Bitget(ビットゲット)などの海外取引所では、ユーザー同士で仮想通貨と法定通貨を直接売買できるP2P取引が提供されています。P2P取引では、銀行振込や電子マネーを使って仮想通貨と法定通貨を交換できるため、国内取引所を使うことなく仮想通貨を購入したり、日本円に換金したりすることが可能です。
一方でP2P取引では匿名ユーザーと直接取引をするため、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。過去にはBybit(バイビット)のP2P取引を使ったユーザーが銀行口座凍結に加え、詐欺容疑者として警察に取り調べを受けた事例が発生しています。
仮想通貨を使った入出金ルートの一つではありますが、こういったトラブルに巻き込まれる可能性を考えると利用は避けた方がよいでしょう。また、基本的に交換レートが大幅に不利に設定されており、その点でもあまりおすすめできない手段です。
仮想通貨(暗号資産)入出金の環境は厳しくなっており、特に海外FXを経由した資金を日本円に換金するのは一定のリスクがあると考えられます。そういったことを考えると、トレードで得た利益などを無理にその場で日本円に換金せず、先に記載したように仮想通貨デビットカードでの決済原資として利用することや、仮想通貨のまま保有する選択肢も検討できるかもしれません。
ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨で持っておく方法に加え、価格変動を避けたいのであればUSDTやUSDC、JPYCなどのステーブルコインで保有する選択肢もあります。ステーブルコインをステーキングなどで運用することで、価格変動を抑えながら高利回りで資産運用することも可能です。
ただし、仮想通貨を長期保有する場合、保管場所には注意が必要です。海外取引所は経営破綻などのカウンターパーティーリスクを考慮する必要があり、メタマスクなどのソフトウェアウォレットはハッキングのリスクがあります。そのため長期保有を前提に考える場合は、ハードウェアウォレットの利用を検討してもよいでしょう。
それぞれの仮想通貨(暗号資産)入出金ルートの状況を考えると、現状では「海外取引所経由の送金ルート」が無難な選択肢といえるかもしれません。特に海外取引所を送金先リストに明記している国内取引所を使って入出金するのが、リスク回避として有効だと考えられます。
「個人ウォレット経由の送金ルート」も有力な送金ルートではありますが、直近で複数の口座凍結報告が出ている状況を考えると、現時点では利用を避けるのがよさそうです。送金先リストに海外FXブローカーを記載している国内取引所であれば、海外FXとの直接送金も検討できるかもしれません。
どの入出金ルートにも異なる特徴があるため、それぞれのメリット・デメリットを把握した上で、利用するルートを選択するのが重要になってくるでしょう。
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作成日
:2026.07.14
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最終更新
:2026.07.14
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
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