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update2023.10.03 (火) 20:30
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機関投資家が月末リバランスする理由は? | 市場に与える影響と個人投資家が取れる対策

機関投資家は、巨額の資産を運営し、わずか1回のトレードでさえ金融市場を動かす影響力を持っています。その機関投資家が行う、月末リバランスがどのようなものなのか気になっている人も多いのではないでしょうか。この記事では、機関投資家が月末リバランスを行う理由や、リバランスが市場に与える影響を分かりやすく解説します。そのほか、個人投資家が取れる対策もご紹介します。記事を読むことで、機関投資家が行う月末リバランスに関する知識が深まり、個人投資家としてどのような対策を取るべきか判断できるようになるでしょう。目次[非表示]月末リバランスとは?ポートフォリオ内の資産配分調整目標配分の維持コスト効率の向上リバランスを行う代表的な時期は月末や四半期末FXと機関投資家による月末リバランスの関係機関投資家が月末リバランスを行う理由代表的な機関投資家GPIF金利や国際情勢との関係性機関投資家のリバランスが市場に与える影響は?売り・買い圧力の増加ボラティリティの拡大個人投資家が取れる対策FRBや日銀の金利情報にアンテナを立てる雇用統計・PPIなどの経済指標に敏感になる機関投資家が月末リバランスを行うと起きる影響月末リバランスとは?月末リバランスの概要や目的、FXとの関係性について解説していきます。ポートフォリオ内の資産配分調整月末リバランスは、機関・個人問わず、投資家がポートフォリオ内の資産配分を調整するために行う、戦略的な取引活動のことです。一般的に、機関投資家は短期投資ではなく、長期投資で資産を運用することを前提としているのが特徴です。加えて、機関投資家は個人投資家とは異なる性質を持ちます。機関投資家は巨額の資金を運用し、大半を株式や債券、不動産などの金融資産に投資します。ポートフォリオ内の資産が一定の目標配分から外れてしまった場合、機関投資家は目標を達成できるように資金配分を調整します。調整のために月末に売買を行うことを、月末リバランスと呼びます。代表的なリバランスの例として、相対的に上昇した資産を売却し、下落した資産を購入するといった取引が挙げられます。上記の図のようにA株の株価が上昇し、B株の株価が下落した場合、機関投資家の保有資産は株価に連動して変化します。株価が高くなったA株を売って利益を確保するのか、株価が安くなったB株を買い増すのかは機関投資家の判断にゆだねられます。このような保有資産比率の調整がリバランスです。大口のプレーヤーである機関投資家が月末リバランスを行うと、市場に大きな影響を与えることもあります。そのため、個人投資家を含む市場参加者は機関投資家の動向に注目しているのです。目標配分の維持リバランスには目標配分の維持という側面もあります。通常機関投資家は、ポートフォリオ内の資産に対し事前に目標配分を設定しますが、市場の変動により資産配分が変化することがあります。そのため、月末や四半期末に目標配分を維持する目的で、リバランスを行い資産を調整するのです。さまざまな対策を打つことで、ポートフォリオの安定性が維持され、予期せぬ損失を最小限に抑えることができます。ポートフォリオとはポートフォリオとは、資金を複数の金融商品に分散投資した組み合わせのことをいいます。「ポートフォリオを組む」という場合は、株式・債券・為替・商品といったさまざまな金融商品を運用方針に沿って組み合わせることを指します。コスト効率の向上月末リバランスはコスト効率を最大限に高める非常に有益な手段でもあります。リバランスによるコスト効率の向上は、機関投資家にとってリスク管理だけでなく、長期的な資産の成長を支えることにもつながるのです。加えて、月末や四半期末にまとめてリバランスを行うことで取引回数が減り、手数料や税金などのコストが抑えられるメリットもあります。取引のたびに支払う必要があるコストを最小限に抑えることは、特に長期投資を行う機関投資家にとって非常に重要です。リバランスを行う代表的な時期は月末や四半期末機関投資家が、月末や四半期末にリバランスを行う主な目的は、ポートフォリオ内の資産配分を調整し、リスク管理を行うためです。月末や四半期末は、過去のパフォーマンスに対する評価や、将来的なリスクを推し量るタイミングとして機関投資家に認識されています。また、市場取引においてもピークタイムであり、この時期に大口の売買を行うことで、市場価格に影響を与えやすいという理由もあります。そのため機関投資家は、月末や四半期末にポートフォリオ内の資産や銘柄を評価し、目標数値やリスクに対する逸脱を可能な限り減らすためにリバランスを行うのです。FXと機関投資家による月末リバランスの関係FX市場と投資家の資産配分変更には、国際的な通貨市場における相互関係があります。例えば、2008年に起こったリーマンショックでは、多くの投資家がリスクを避け資産の安全性を求めました。その際、安全資産として評価されていた「円」が大量に買われ、当時110円台だった円は一気に100円を割り込んだのです。これはFX市場において、大規模な円買い圧力を生み出し、為替レートに大きな変動をもたらしました。また、記憶に新しいブレグジットの発表時にも同様の現象が起こっており、FX市場に大きな影響を与えています。ブレグジットに関する不確実性が高まった際、投資家たちはリスク管理の一環としてポートフォリオをリバランスしました。つまり、イギリスポンドを大量に売り、価値の高い通貨であるアメリカドルを買ったのです。この結果を受け、イギリスポンドは急落し、アメリカドルは上昇しました。ブレグジットはイギリスポンド/アメリカドルにおいて、為替レートの急落が生じ、市場における通貨の相対価値が変化した分かりやすい例といえるでしょう。これらの具体例からも分かるように、投資家による資産配分の変更は通貨市場に大きな影響を及ぼします。資産配分のリバランスに伴う通貨取引は、市場の供給と需要に変動をもたらし、通貨価格の急騰・急落を引き起こす要因となるのです。機関投資家が月末リバランスを行う理由機関投資家が月末リバランスを行う理由を解説します。代表的な機関投資家であるGPIFの解説について解説した後、月末リバランスと金利・国際情勢の関係性をご紹介します。代表的な機関投資家GPIF機関投資家についてより深く理解するために、身近な機関投資家の例として「GPIF」について解説します。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、日本における主要な機関投資家です。日本国内の公的年金制度である、厚生労働省管轄の年金積立金を運用する任務を担っています。運用資産の規模は200兆円近くに達し、世界株式市場において大きな影響力を持ちます。画像引用:年金積立金管理運用独立行政法人また、長期的な収益を目的とし、同時に運用コストを最小限に抑えるために、アクティブファンドではなくインデックスファンドを幅広く活用するのが特徴です。インデックスファンドとはインデックスファンドとは、インデックスと連動した値動きを目指して運用される投資信託です。近年では、さまざまなインデックスに連動した投資信託が販売されています。インデックス投資はコストが低く経済理論や研究に裏打ちされた有利な投資法であるということで、初心者の投資への入口となっています。GPIFでは多種多様な分野に資産配分することが多く、株式・債券・不動産・インフラストラクチャーなど、さまざまな分野をカバーしています。ポートフォリオ全体のリスクを分散しリスクヘッジを行うことで、保有資産全体の安定性を確保することにつながるからです。また、インデックスファンドはアクティブファンドと比較すると、管理費用が安くトラッキングエラーが少ない傾向があるため、低コストで収益を望めるという理由もあります。金利や国際情勢との関係性2022年は、ロシアのウクライナ軍事侵攻やコロナショックなどで、国際情勢の影響を受け、グローバルな視点からみても世界経済が不安定でした。国際情勢が不安定であれば、市場のボラティリティも広がりやすくなり、経済がファンダメンタルズに大きく左右される展開も少なくありません。例えば、2022年10月の日経平均株価は25,000円台まで落ち込みました。2023年9月の33,000円台と比較すると約75%の価格水準であり、4分の3の価値だったということになります。一方、アメリカのS&P500種指数は、止まらない金利上昇の影響を受け、2022年10月には3,600円台となり、2023年9月現在の4,400円台と比較すると約20%も値を下げています。これらの事象は、市場が金利や国際情勢と密接な関わりがあることを示しており、市場を主戦場として資産運用する機関投資家も影響を受けます。機関投資家の投資行動は、顧客に委託された売買動向を通じて行われるケースが多いです。当時、日経平均株価やS&P500指数が下落する局面において、買い越しを決めた顧客が多かったことが、機関投資家の買い増しにつながったと考えられます。機関投資家は、一定の配分比率を維持する必要があり、株式市場の下落により株式の割合が低下した際には、顧客の意向や調整のために株式を買い増すことが多くなります。このように、インフレと関連する金利変動の影響や地政学的な緊張、国際的な貿易摩擦などの国際情勢の不確実性は、市場に強く影響します。これらの要因が市場に影響を及ぼすと、機関投資家はポートフォリオのリスクとリターンのバランスを保つためにリバランスを行う必要が生じるのです。個人投資家も機関投資家の月末リバランスには、常にアンテナを張っておく必要があります。機関投資家の月末リバランスに関する口コミは、SNS上においてもアップされているため、参考にすると良いでしょう。機関投資家のリバランスが市場に与える影響は?機関投資家のリバランスが市場に与える影響について、売り・買い圧力の増加とボラティリティの拡大という2つの視点から解説していきます。売り・買い圧力の増加2023年6月に、世界有数の機関投資家が株式市場と債券市場において、約21兆円もの莫大な資産をリバランスするというニュースが発表され、市場参加者を驚かせました。画像引用:Bloomberg通常、機関投資家は株式と債券の配分を厳格に管理しており、目標に対する配分のズレが一定の限度を超えるとリバランスを行います。当時の市況では株式市場が堅調で、債券市場は比較的軟調であったため、多くの機関投資家は株式の割合を減らす必要があると判断したのです。株式市場から債券市場へのリバランスを実行するのではないかという情報が出回り、大きなニュースとなりました。株式から債券へのリバランスが、市場に与える影響は非常に重要かつ多大です。機関投資家が大量の株式を売却するため、市場には売り圧力がかかり、株式市場のインデックスに対して下落圧力がかかることになります。インデックスとはインデックスとは、市場の動きを表す「指数」のことで、一定のルールの基に株式や債券、コモディティといった資産における複数の銘柄で作ったポートフォリオの価値を示します。一方で、債券市場においては、機関投資家が大量の債券を購入するため買い圧力が生まれます。機関投資家がリバランスを行うことにより、株式市場と債券市場で対照的な動きが生じ、市場全体に影響を与えるのです。特にGPIFに代表される大手年金基金や、政府系ファンドのような機関投資家のポートフォリオの規模は巨大であるため、リバランスが市場に多大な影響を与えます。機関投資家の売買活動は、市場のトレンドに売り・買い圧力として多大な影響を及ぼし、個人投資家や他の投資家にも影響を与えることになります。ボラティリティの拡大機関投資家によるリバランスが市場のボラティリティに影響を与えることもあります。画像引用:Bloomberg2023年6月にBloombergは、世界の機関投資家が、最大1,500億ドル(約21兆円)の株式を放出した場合、世界の株価は3%~5%の下落が見込まれるという内容の記事を公開しました。当時の市況を考察すると、世界の株式市場は過去数年にわたり強気相場を継続しており、多くの投資家が株式を中心に資産運用していました。機関投資家も同様に、年金基金や政府ファンドも株式に60%債券に40%、あるいはそれに近い構成となるように株式重視のリバランスを行っていたと予想されます。また、機関投資家は通常、決められた資産配分目標に追従するため、ポートフォリオ内の株式比率が目標を上回ると、債券など他の資産へとリバランスを行います。機関投資家クラスの売買では多額の金額が動くため、市場参加者全てを巻き込みます。多額のリバランスの影響は一過性でなく、市場参加者の期待や慎重さにも影響を与えます。個人投資家は大手機関投資家の動向を予測し、自身のポジション調整を行うためです。結果として、市場におけるボラティリティは通常では考えられないほど拡大します。個人投資家が取れる対策個人投資家が取れる主なリバランスへの対策をご紹介します。FRBや日銀の金利情報にアンテナを立てる機関投資家のリバランスによる多大な影響への対策として、個人投資家がFRB(アメリカ連邦準備制度理事会)や日本銀行の金利情報に、アンテナを立てておくことは非常に重要です。大手機関投資家のポートフォリオ調整が市場に及ぼす影響を察知し、適切な投資判断ができるからです。前章でも述べていますが、FRBや日銀などに代表される中央銀行が金利政策を変更する際、市場は大きく揺れ動きます。中央銀行とは中央銀行とは、国家や地域の金融機関に対する監督行政と、物価や雇用など定められた指標の安定を目的として金融政策の立案・実行を行う機関です。紙幣として流通する銀行券の発行や、金融システムを守るための特別融資(特融)なども行います。例えば、中央銀行が金利を引き上げる場合、債券の利回りが上昇し、それに連動して債券価格は下落するのが一般的な流れです。これは個人投資家にとって、債券市場におけるリスクが上昇していることを意味します。また、株式市場においても、中央銀行の金利政策は影響を及ぼします。金利上昇により企業の融資コストが上がり、収益への圧力が生じる可能性があるためです。収益への圧力は株式市場にとってネガティブな要因となり、株価の下落につながるでしょう。したがって、個人投資家は中央銀行の金利政策に対して、常にアンテナを立てながら発表や声明に注目することが重要です。さらに、大手機関投資家のポートフォリオ調整が、市場に与える影響を理解するために、市場エクスポージャーの変化も注視しておきましょう。大手機関投資家の動向に合わせて、自身のポジションや戦略を調整する際に大いに役立ちます。金利情報と市場エクスポージャーの変化を組み合わせて分析することで、市場のトレンドやボラティリティの予測がより正確に行えるようになるでしょう。雇用統計・PPIなどの経済指標に敏感になる雇用統計は労働市場の健全性を示す指標として、PPIは生産者の価格変動を示す指標として、市場に与える影響力が大きい指標として有名です。これらの経済指標に敏感に反応することで、個人投資家は市場における将来の方向性を予測しやすくなります。経済指標とは経済指標とは、世界各国の公的機関や中央銀行、シンクタンクや大学といったさまざまな機関・団体が算出・発表するもので、経済動向(金利や物価、景気など)を数値で把握することができます。経済指標がFXや株式などの金融市場に大きな影響を与えることはよくあります。例えば、雇用統計が改善傾向にあれば、経済は成長している可能性が高く、これは株式市場にとってプラスの要因となります。一方で、PPIが上昇すれば、インフレ圧力が高まっていることを示唆し、資産の保全策を検討する必要があるでしょう。経済指標をチェックして市場の方向性を把握することで、適切な投資戦略を立てられるようになるでしょう。リスク管理と投資プランに反映できる経済指標に敏感になることにより、自身の行動をリスク管理と投資プランに反映することができます。例えば、雇用統計が市場予想に反し不振であれば、景気後退の兆候とみなされ株式市場へのリスクが高まるのが一般的です。個人投資家は、経済指標の情報をもとに、ポートフォリオのリバランスやリスク軽減策を検討することが可能になります。一方、PPIの上昇はインフレ圧力を示すため、個人投資家は資産の保全策としてインフレに強い資産への投資を検討できるというメリットにつながります。また、長期的な投資戦略のサポートとしても、これらの経済指標は利用できるでしょう。雇用統計やPPIのような経済指標は、長期的な投資戦略の基盤となります。なぜなら、これらの指標は経済の基本的な健全性を示し、将来の市場動向に影響を与える要因として信頼性が高い情報源だからです。個人投資家がこれらの指標に敏感に反応し、情報を活用することで、長期的なポートフォリオを構築する上での重要な指針となります。経済情報をタイムリーに活用できる雇用統計やPPI、FOMC声明などに代表される経済情報は、定期的に発表されるため、個人投資家が市場の変動にタイムリーに対応できる情報源となります。以下は、アメリカにおける重要な経済情報の発表時期をまとめた表です。経済指標発表時期発表時間(日本時間)雇用統計原則第一金曜日夏時間:午後9:30冬時間:午後10:30PPI毎月15日前後の木曜日か金曜日夏時間:午後9:30冬時間:午後10:30FOMC声明約6週間ごとに年8回の定例会合会合の3週間後に議事録公開夏時間:午後3:00冬時間:午後4:00GDP四半期ごと夏時間:午後9:30冬時間:午後10:30経済指標発表時期雇用統計原則第一金曜日PPI毎月15日前後の木曜日か金曜日FOMC声明約6週間ごとに年8回の定例会合会合の3週間後に議事録公開GDP四半期ごと経済指標発表時間(日本時間)雇用統計夏時間:午後9:30冬時間:午後10:30PPI夏時間:午後9:30冬時間:午後10:30FOMC声明夏時間:午後3:00冬時間:午後4:00GDP夏時間:午後9:30冬時間:午後10:30経済指標の発表スケジュールを把握して結果をチェックすることで、市場の重要な出来事やトレンドに適切に対応できます。カレンダーに重要な経済指標のスケジュールを記入しておくと良いでしょう。機関投資家が月末リバランスを行うと起きる影響月末リバランスは、機関投資家がポートフォリオ内の資産を調整するための手段です。機関投資家は多額の資産を運用・管理しているため、月末リバランスを行うことで金融市場に影響を及ぼします。そのため、個人投資家は機関投資家のポートフォリオ調整を注意深く監視し、リスク管理戦略を検討する必要があるのです。また、個人投資家はFRBや日銀の金利情報や経済指標に注意を払う必要があります。経済情報をタイムリーに活用し、適切な投資戦略を実施するため、日々市場動向や経済指標の発表にアンテナを張っておきましょう。
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update2023.10.03 (火) 20:30
FXブローカー 話題のニュース

Milton Marketsが1万円FXチャレンジを開催!最大100万円の賞金を授与

海外FX業者のMilton Markets(ミルトンマーケッツ)が、1万円FXチャレンジを開催することを発表しました。チャレンジ条件を達成したトレーダー全員に50%入金ボーナスチケットが贈られます。Milton Marketsでは定期的にFXチャレンジを開催していますが、今回は内容がリニューアルされています。従来のFXチャレンジとは異なり、敗者復活ルールが追加されています。チャレンジの条件が変更されているので、内容をしっかり確認しておきましょう。目次[非表示]1万円FXチャレンジの概要FXチャレンジの条件敗者復活スペシャルルールランキング入賞者には最大100万円の賞金を授与参加方法1万円FXチャレンジの注意点キャンペーンに力を入れるMilton Marketsトレーダーとしての実力を試すチャンス1万円FXチャレンジの概要10月のFXチャレンジの開催期間は、2023年10月16日から10月28日までです。FXチャレンジに参加するには、エントリー期間中に準備を済ませておく必要があります。エントリー受付期間2023年10月2日~10月15日23:59(日本時間)コンテスト期間2023年10月16日~10月28日5:54(日本時間)景品賞金50%入金ボーナスチケット(有効期限2023年11月末)エントリー期間は2023年10月2日~10月15日までで、日本時間23:59が締め切りとなっています。エントリー期間中に1万円FXチャレンジ専用口座を開設し、入金する必要があります。FXチャレンジの条件1万円FXチャレンジに参加するための条件は、専用口座の開設と1万円の入金、ニックネーム登録の3つです。参加費用については新規での入金だけではなく、Milton Markets(ミルトンマーケッツ)の別口座からの資金移動も認められています。対象口座チャレンジ口座参加費用1万円(資金移動可)対象銘柄FXチャレンジ達成条件1ロット以上の取引利益率200%以上ニックネームを登録ニックネームを登録後、キャンペーン期間中に1ロット以上の取引を行い、利益率が200%以上になれば条件達成です。条件を達成したトレーダーには50%入金ボーナスチケットが付与されます。敗者復活スペシャルルール今回のFXチャレンジでは、特別なルールが追加されています。チャレンジ期間の1週目に90%以上の損失が発生した場合、2週目以降に再エントリーできるようになりました。2週目以降に新しいチャレンジ口座を開設して、1万円を入金すると再チャレンジできます。2回挑戦できるので、従来のFXチャレンジよりも条件を達成しやすくなったといえるでしょう。ランキング入賞者には最大100万円の賞金を授与今回のFXチャレンジでは、最大100万円の賞金が用意されています。賞金を受け取れるのは高い利益を出した上位3名です。ランキングは口座残高をもとに決定されます。順位賞金1位100万円2位50万円3位20万円2位の参加者には50万円、3位の参加者には20万円が授与されます。ランキングの対象となるのは、チャレンジ条件を達成したトレーダーです。高い利益を出していても、取引量が1ロットに満たない場合は対象外となります。参加方法Milton Markets(ミルトンマーケッツ)の1万円FXチャレンジに参加するには、チャレンジ専用口座を開設してニックネームを登録し、1万円を入金する必要があります。手順1マイページにログインします。Milton Marketsマイページ手順2画面左のメニューにある「FXチャレンジ」をクリックします。手順3「2023年10月1万円チャレンジ」という口座が表示されるので「今すぐ参加」をクリックします。手順4チャレンジ口座の概要が表示されるので、画面下部の「チャレンジ参加者のニックネーム」の「編集」をクリックします。手順5「チャレンジ参加者のニックネーム」にニックネームを入力し、「送信」をクリックします。手順6再びチャレンジ口座の概要が表示されるので、画面上部の「入金」をクリックします。手順7「入金先」のドロップダウンリストから「Challenge」と記載されている口座を選択します。入金方法を選択して「次へ」をクリックします。手順8「入金額」に10,000と入力します。「次へ」をクリックし、金額などに間違いがないか確認して入金を確定させます。1万円FXチャレンジの注意点1万円FXチャレンジに参加するにあたって、いくつか注意すべき点があります。コンテスト期間中の入出金、資金移動で失格コンテスト期間前に取引すると失格コンテスト期間中の往復取引がロット数の対象コンテスト期間中にチャレンジ口座での入出金や資金移動があった場合は失格となります。コンテスト期間にチャレンジ口座の資金を動かさないように注意しましょう。また、エントリー期間中にチャレンジ口座で取引してしまった場合も失格です。チャレンジ達成条件である取引量にカウントされるのは、コンテスト期間中にエントリーして決済した取引です。未決済のポジションは取引量としてカウントされません。コンテスト最終日までに、ポジションを決済しておく必要があるので注意しましょう。キャンペーンに力を入れるMilton MarketsMilton Markets(ミルトンマーケッツ)では、入金キャンペーンやトレードコンテストをほぼ毎月開催しています。口座タイプフレックス口座スマート口座最大レバレッジフレックス口座:500倍スマート口座:1,000倍取扱銘柄【FX/通貨ペア】:43【CFD/貴金属】:2【CFD/株価指数】:9【CFD/エネルギー】:2【CFD/仮想通貨】:3【CFD/株式】:26取引ツールMetaTrader4(MT4)サポートメール・チャットによる日本語対応(月曜)午前 7:00~(土曜)午前 7:00(日本時間)なお、上記は2023年10月3日時点の情報です。Milton Marketsの最新情報に関しては以下をご参照ください。参照:Milton Markets(ミルトンマーケッツ)常設の入金ボーナスは提供していませんが、定期的にボーナスキャンペーンを開催しています。ボーナス付与率も高めに設定されるケースが多いです。また、トレードコンテストも頻繁に開催するなど、プロモーションに力を入れています。また、Milton Marketsでは、日本人スタッフによるメールやチャットのサポートを提供しています。そのため、海外FX初心者にも利用しやすいブローカーといえるでしょう。一方で、取引ツールはMetaTrader4のみとなっており、現状ではMetaTrader5には対応していません。ユーザーによっては不満を感じることもあるでしょう。トレーダーとしての実力を試すチャンス過去に開催されたFXチャレンジでは、参加費用が5万円に設定されていました。今回のFXチャレンジでは1万円に設定されており、さらに参加のハードルが下がったといえるでしょう。約2週間で200%以上の利益を達成するのは簡単ではありませんが、敗者復活ルールも追加されているので、前回よりも条件を達成しやすくなっています。今回のチャレンジでは口座残高で順位付けされるので、自身のトレードの実力を確認することもできるでしょう。すでにMilton Markets(ミルトンマーケッツ)を利用している方はもちろん、自身のトレーダーとしての実力を確認してみたい方は参加を検討してみるとよいでしょう。
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update2023.10.03 (火) 20:00
暗号資産 話題のニュース

RWA(Real World Asset)|現実資産のトークン化で何が変わる?

現在の仮想通貨(暗号資産)市場では、RWA(Real World Asset)のトークン化に注目が集まっています。RWAは、日本語で「現実世界の資産」を意味する言葉です。RWAのトークン化は、様々な分野で進んでいます。米国債やゴールド(金)などの資産がトークン化され、ブロックチェーン上で取引されています。当記事では、RWAの概要やトークン化の仕組み、RWA関連のプロトコルなどを解説します。目次[非表示]RWA(Real World Asset)とはRWAのトークン化の仕組みRWA関連プロトコルのTVL推移大手コンサルティング会社がレポートを公開BlackRockのCEOもトークン化に言及トークン化が期待されるRWAの種類不動産株式・社債国債コモディティ収集品(コレクティブ)RWAのトークン化で何が変わる?24時間365日取引が可能小口化が可能流動性の向上コスト削減透明性の向上主要なRWA関連のプロジェクトstUSDTOndo FinanceMountain ProtocolRWAのトークン化の課題を考察ステーブルコインの普及現実資産の償還の保証税制面の改善今後の市場規模拡大は確実かRWA(Real World Asset)とはRWA(Real World Asset)とは、現実世界に存在する資産全般を指す言葉です。具体的には、不動産や国債、ゴールド、美術品などが挙げられます。これら現実資産の価値は膨大です。不動産サービスを手がけるSavills(サヴィルズ)の情報によると、2020年時点で世界の不動産の価値は約326兆ドルとなっています。その他、株式は約109兆ドル、ゴールドは約12兆ドルの規模を誇っています。画像引用:Savills Impactsこれらの巨大な現実資産をブロックチェーン上で取引できるようにするのが、RWAのトークン化です。RWAをトークン化することで、取引の流動性の向上や、コスト削減などが期待されています。RWAのトークン化の仕組みRWAのトークン化は、現実資産を裏付けにして行われます。ただし、トークン化の仕組みは、各プロジェクトによって異なります。中には、以下のような仕組みで、現実資産をトークン化しているプロジェクトも存在しています。上記の仕組みでは、まずユーザーがRWAプロジェクトに現実資産を送付します。その後、その資産を裏付けとしたトークンが発行され、市場で売買できます。またトークン保有者は、持っているトークンと引き換えに、現実資産の償還を請求することもできます。上記のトークン化の仕組みは、あくまで一例です。しかし、どのようなプロジェクトであっても、RWAが裏付けとなっている点は共通です。また、仮想通貨(ファンジブルトークン)の形でトークン化されるRWAもあれば、NFT(非代替性トークン)で発行されるケースもあります。ファンジブルトークンとはファンジブルトークンは、同一の仮想通貨ならばどれでも全く同じで等価のトークンを指します。BTCやETHなどの従来の仮想通貨が該当します。それぞれが独自の価値を持つNFTと対になる考え方です。NFTとはNFT(Non Fungible Token)とは、非代替性トークンのことで、ブロックチェーン上で発行されるトークンの一種です。デジタルデータやデジタルアートなど、固有の価値を持っていて、別のもので代替できない性質のものを指します。RWA関連プロトコルのTVL推移RWAに関連するプロトコルには、資金が流入しています。DeFiLlamaの情報によると、RWA関連のプロトコルのTVL(Total Value Locked)は急激に上昇しており、2023年8月には10億ドルを記録しています。画像引用:DeFiLlamaTVLとはTVLはTotal Value Lockedの頭文字をつなげた言葉で、ブロックチェーンやDAppに預け入れられた仮想通貨の総額を示します。この金額は人気のバロメーターとしても使用されます。上記のチャートを見ると、2021年後半からTVLが増加し始め、2023年7月頃から急激に伸びていることがわかります。一方、DeFi(分散型金融)全体のTVLは、2022年頃にピークをつけてから下落傾向にあります。画像引用:DeFiLlamaDeFiとはDeFi(ディーファイ)とは、銀行や仮想通貨(暗号資産)取引所などの金融サービスの分野でブロックチェーンを活用した、分散型金融と呼ばれる金融エコシステムです。分散型金融を意味する英語の「Decentralized Finance」の頭文字を取ってこのように呼ばれます。DeFi全体から資金が流出しているにも関わらず、RWAのプロトコルには資金流入していることがよくわかります。大手コンサルティング会社がレポートを公開RWAのトークン化は、大手企業にも注目されています。大手コンサルティングファームのBoston Consulting Groupは、現実資産のトークン化に関するレポートを公開しています。画像引用:Boston Consulting Groupこのレポートによると、RWA市場が2030年までに16兆ドルに達する可能性があるとしています。現実資産のトークン化が、将来的に大きな成長を見せると予想していることがわかります。BlackRockのCEOもトークン化に言及世界最大の資産運用会社であるBlackRock(ブラックロック)のCEO、ラリー・フィンク氏も、RWAのトークン化について肯定的な意見を述べています。2023年7月5日のFox Businessのインタビューにて、以下のように言及しています。And we do believe that if we can create more tokenization of assets and securities and that's what Bitcoin is, it could revoluionize, again, financeFox Business - より引用上記を訳すと「ビットコインがそうであるように、資産や証券のトークン化を進めることができれば、金融に革命を起こせると信じている。」という意味になります。伝統的金融を代表するBlackRockが肯定的な意見を持っていることからも、RWAのトークン化は今後の金融業界におけるトレンドになる可能性があります。トークン化が期待されるRWAの種類今後、様々なRWAがトークン化され、ブロックチェーン上で取引が行われると期待されています。中には、すでに市場で取引されているトークン化された現実資産も存在します。不動産株式・社債国債コモディティ収集品(コレクティブ)不動産トークン化が期待されている現実資産の一つが不動産です。今後は、現実の土地や建物を裏付けとしたトークンを発行し、取引する流れが加速すると考えられます。不動産をトークン化すれば、小口化して販売することも可能であり、少額から投資できます。また、従来の不動産取引の煩雑な手続きを回避できるため、流動性が向上する可能性があります。株式・社債ブロックチェーンの技術によって、企業の株式や社債をトークン化する動きが進んでいます。いわゆるセキュリティトークンの一種類に分類され、RWAのトークン化の代表例といえるでしょう。セキュリティトークンセキュリティトークンとは、証券等(セキュリティ)をトークン化したものです。株式、債券、投資信託、信託受益権等をトークン化でき、日本でも発行されています。セキュリティトークンは日本でも発行されており、セキュリティトークンを使った資金調達はSTO(セキュリティ・トークン・オファリング)と呼ばれています。国債トークン化された米国債に対しても、需要が高まっています。この要因の一つとして、DeFiの利回りが低下している一方、米FRB(連邦準備制度理事会)が政策金利を歴史的水準まで上げていることが考えられるでしょう。米国の短期国債と要求払い預金を裏付けとして発行される「USDY」など、いくつかの事例が登場してきています。コモディティゴールドやプラチナ、原油、穀物などのコモディティをトークン化する動きも出てきています。すでに、テザーゴールドやジパングコインなど、ゴールドを裏付けとしたステーブルコインが発行され、市場で取引されています。収集品(コレクティブ)絵画、高級時計、ワイン、その他アート作品など、収集品のトークン化も注目の分野です。すでにウイスキーやワインなどをNFT化して取引できるマーケットプレイスも登場しています。日本国内でもポケモンカードなどをNFT化できる「Courtyard」というサービスが注目されましたが、これも収集品をトークン化している事例の一つといえるでしょう。RWAのトークン化で何が変わる?RWAをトークン化することにより、従来と比べてどのような変化があるのでしょうか。主に以下のような項目が挙げられます。24時間365日取引が可能小口化が可能流動性の向上コスト削減透明性の向上24時間365日取引が可能現実資産をトークン化することで、24時間365日の取引が可能となります。例えば、東京証券取引所で株式を取引する場合、午前は9時から11時30分まで、午後は0時30分から3時までと取引時間が限られています。しかし、RWAがトークン化されることで仮想通貨の性質上、24時間365日いつでも時間に縛られず取引ができるようになります。小口化が可能トークン化のメリットとして、小口化できることもあります。高額な不動産や絵画、美術品をトークン化すれば、分割して複数のユーザーで保有できます。小口化によって少額から投資できるため、資金力がない個人投資家などにも門戸が開放されます。流動性の向上現実資産をトークン化することで、小口での取引が可能となり、より多くの層が取引に参入すると期待されています。また、トークン化によって複雑な手続きを踏まずとも、ブロックチェーンで即時決済ができます。そのため、参入障壁が下がり、流動性の向上に寄与すると考えられます。コスト削減RWAのトークン化は、仲介業者を排除し、コスト削減できるメリットがあります。例えば、不動産を売買する場合、ブローカーや司法書士、弁護士などの第三者の仲介のもと、取引が行われます。しかし、ブロックチェーンを使ったトークン化の技術によって第三者の仲介が不要になり、手数料などのコストを削減できます。透明性の向上ブロックチェーン上で行われる取引は、全て一般公開されており、取引データを改ざんすることは困難です。トークンを取引したアドレスなどの情報は全て公開されるため、取引の透明性が向上します。なお、ブロックチェーン上の取引は、ブロックチェーンエクスプローラーを使えば、誰でも確認できます。主要なRWA関連のプロジェクトRWA関連のプロジェクトの例として、以下が挙げられます。stUSDTOndo FinanceMountain ProtocolstUSDTstUSDTは、トロン(TRX)上で構築された最初のRWA関連のプロトコルです。ユーザーがプラットフォーム上でステーキングしたUSDTをRWAに投資し、そこから生まれた利益を分配する仕組みになっています。ユーザーは、ステーキングしたUSDTと引き換えにstUSDTを獲得できます。stUSDTを償還すれば、預け入れたUSDTを1対1の割合で取り戻すことができます。また、stUSDTはRWA DAOという自律分散型組織によって管理されています。DAOとはDAOは、Decentralized Autonomous Organizationの略で、日本語で「分散型自立組織」と訳されます。つまり、中央管理者が存在しなくとも、参加者の活動によって機能する組織を指します。中央集権型の組織と比較して民主的で透明性が高いと見なされており、ブロックチェーンの普及で広く採用されています。しかし、現状のRWA DAOは、トロンの創業者ジャスティン・サン氏が影響力を持つJustLend DAOの管理下にあります。そのため、実質的にはサン氏が影響力を持つ、中央集権的な仕組みになっている可能性があります。Ondo FinanceOndo Financeは、機関投資家向けに投資商品を提供しているDeFiプロトコルです。2023年8月4日に、短期米国債と要求払い預金で保護された担保付債券トークン、USDYを発表しました。ユーザーは、プラットフォーム上でUSDCを入金すると、USDYを獲得できます。預け入れられたUSDCは短期の米国債や預金で運用され、年率5.0%(初期設定)の利息がユーザーに分配されます。なお、トークンの発行・管理は、Ondo USDY LLCという子会社が行っています。仮にOndo Financeが経営破綻しても、顧客の資金が保護されるような仕組みを採用しています。Mountain Protocol2023年9月11日、Mountain Protocolは短期米国債に裏付けされたステーブルコイン、USDMを発表しました。USDMは、一般的なステーブルコインと異なり、トークン保有者に利回りを分配する特徴を持っています。当記事執筆現在(2023年9月14日)では、年利5.0%に設定されています。ユーザーは、USDMと米ドルを1:1の割合で交換できます。また、USDMの準備金は、大手金融機関のJPモルガンによって管理されています。スマートコントラクトはOpenZeppelinの監査を受けることで、安全性を確保しています。なお、USDMはイーサリアム上で発行されたERC-20トークンです。そのため、イーサリアムのエコシステムにある、様々なDApps(分散型アプリケーション)で利用できます。分散型アプリケーションとは分散型アプリケーション(DApps)とは、管理者不在で自律的に行動を行う非中央集権のアプリケーションのことをいいます。「Decentralized Applications」の略称で、Dappsと呼ばれることもあります。ブロックチェーンを利用したサービスなどを提供するアプリケーションの総称であり、中央管理ではなく分散管理であるためサーバーダウンによるサービス停止の心配も少ないといった特徴を持ちます。RWAのトークン化の課題を考察トークン化されたRWAが普及するためには、以下のような課題があると考えられます。ステーブルコインの普及現実資産の償還の保証税制面の改善ステーブルコインの普及トークン化されたRWAは、ブロックチェーン上で取引されます。主にステーブルコインなどの仮想通貨(暗号資産)を使って、取引されることが想定できるでしょう。そのため、本格的にトークン化RWAが拡大するためには、ステーブルコインの普及は不可欠だと考えられます。日本では2023年6月に資金決済法が施行され、国内にて法定通貨を裏付けとしたステーブルコインの発行が可能となりました。ステーブルコインの普及度合いによっては、将来的に日本国内でもトークン化資産の取引が拡大するかもしれません。現実資産の償還の保証現状のRWAプロトコルでは、現実資産の償還プロセスにおいて、仲介者の信頼があって成り立っています。トークン化資産の価値は、担保となっている現実資産によって裏付けされています。そのため、仮に担保資産を管理する仲介者に問題が発生し、償還ができなくなった場合、トークンの価値は失われます。このように、RWAのトークン化は第三者への信頼があって成り立っており、これは「現実資産のオラクル問題」と呼ばれています。この第三者への信頼が必要という点は、web3.0におけるトラストレス(第三者への信頼を必要としないこと)の概念から逸脱するものだといえるかもしれません。税制面の改善トークン化されたRWAが普及するためには、税制面の改善も必要かもしれません。現在、日本における仮想通貨の最高税率は、所得税と住民税を合算して55%となっています。例えば、金現物の売却により得た利益を例に出すと、基本的には特別控除額50万円を除いた利益額に課税されます。また、保有期間が5年を超える場合は、50万円を控除した額のさらに半分に課税されます。一方、ゴールドがトークン化されたテザーゴールドなどの売買益には、日本では仮想通貨の税制が適用されます。そのため、利益額が大きくなると、税制面で不利になる可能性があるでしょう。日本国内でRWAが本格的に普及するためには、税制面の変更も必要になると考えられます。今後の市場規模拡大は確実かRWAのトークン化は、仮想通貨(暗号資産)市場でも話題のトピックです。BlackRock(ブラックロック)のような大手の資産運用会社もトークン化技術に注目しており、市場規模拡大が期待できます。金融業界を大きく変える可能性がある分野であり、今後の動向にも注視していく必要があるでしょう。
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update2023.10.03 (火) 19:30
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NFTのロイヤリティとは?その仕組みとこれまでの変遷について解説

NFTのロイヤリティとは、NFTクリエイターがNFTの販売後も継続的に報酬を受け取れる仕組み、あるいは受け取る手数料そのものを指します。OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスでは、NFTが転売されるたびにクリエイターに転売額の一部が支払われる仕組みがあります。これは継続的な収入源として非常に魅力的で、個人・企業を問わず多くのプレイヤーがNFTコレクション運営に取り組み始めました。一方、主要なNFTマーケットプレイスがロイヤリティに関する方針を二転三転させるなど、ロイヤリティを巡る業界の今後は不透明な部分もあります。当記事では、NFTロイヤリティの基本的な仕組み、これまでの変遷、今後の展望などについて解説していきます。目次[非表示]NFTロイヤリティとはNFTロイヤリティの仕組み作品の初回販売時作品の転売時メリットとデメリットクリエイターにとってのメリット・デメリットユーザーにとってのメリット・デメリットNFTロイヤリティを巡るこれまでの変遷OpenSea設立当初ロイヤリティ0%のマーケットプレイスが登場OpenSea、Operator Filterを導入Blurの台頭とOpenSea手数料一時撤廃OpenSea、Operator Filterの廃止NFTロイヤリティに対するユーザーの反応クリエイターの収益環境の保護が優先トレーダーの声が次第に大きくなる業界の方向性は「ロイヤリティ0%」NFTロイヤリティの展望ロイヤリティに依存しない収益モデル独自マーケットプレイスづくりロイヤリティの支払いは「選べる」時代にNFTロイヤリティとはNFTロイヤリティとは、NFT作品がNFTマーケットプレイスで取引されるたびに、その制作者に対して支払われる手数料のことです。NFTは従来のデジタルコンテンツと異なり、マーケットプレイスで自由に転売できます。そして、作品が転売されるたびに、転売額の一定割合がクリエイターに支払われます。イラストレーターにとって、稼ぐための新しい手段であり、注目を集めました。従来のデジタルコンテンツ販売では、クリエイターは最初に作品を販売するタイミング(一次販売)でのみ、報酬を受け取ります。どれほど優れた作品でも、販売で報酬を得るチャンスは1回です。収入を得るために、クリエイターは常に新しい作品を作り続ける必要があります。しかし、NFTロイヤリティが話題になった頃から、この状況は変わり始めます。過去に販売した作品からも収入を得られるようになり、稼ぐ手段が多様化しました。企業がクリエイターにNFT作品の制作を依頼し、事業としてNFTコレクション運営に取り組む動きも見られるようになりました。NFTロイヤリティの仕組みNFTロイヤリティの仕組みについて解説します。作品の初回販売時クリエイターが作品を最初に販売した際のやり取りは、下図のとおりです。ここでは、買い手を「購入者A」とします。作品が1ETHで売れた場合、クリエイターは販売額の1ETHを受け取り、購入者Aは作品を受け取ります。作品の転売時購入者Aが別の買い手(購入者B)に作品を転売すると、NFTロイヤリティが発生します。上のケースでは、転売価格を2ETHにしています。株式などの場合、購入者Aの利益は、売却価格(2ETH)と購入価格(1ETH)の差額である1ETHです。NFTの転売では、ロイヤリティとして転売価格の10%(0.2ETH)がクリエイターに支払われます。OpenSeaを利用する場合は、さらに手数料として2.5%(0.05ETH)が引かれます。その結果、購入者Aが転売で受け取る金額は、12.5%を差し引いた残りの87.5%(1.75ETH)になります。メリットとデメリットクリエイターとユーザーの双方にとって、NFTロイヤリティがどのようなメリット・デメリットをもたらすか解説します。クリエイターにとってのメリット・デメリットクリエイター視点のメリットとデメリットは、以下の通りです。メリット:継続的な収入になるデメリット:継続的な収入が保証されるわけではないメリットは、自分の作品から継続的に収入を得られる点です。一方、デメリットは、必ずしも継続的な収入が約束されるわけではない点です。クリエイターにとって継続的な収入は魅力的ですが、NFTの転売が前提です。作品を保有しているユーザーから買う人がいなければ、ロイヤリティは発生しません。この方法で稼ぐには、作品づくりと異なるスキル(マーケティングスキルなど)が求められます。必ずしもすべてのクリエイターが稼げるわけではない点は、無視できないデメリットだと言えるでしょう。ユーザーにとってのメリット・デメリットユーザー視点のメリット・デメリットは、以下の通りです。メリット:自分が応援するNFTのコミュニティが強化されるデメリット:転売時に手数料負担が発生するメリットは、ユーザーが応援するクリエイターやNFTコレクションのコミュニティが強化される点です。これは、特定のクリエイターやNFTコレクションが好きで購入している人などに当てはまります。利益目的であれば、ロイヤリティはデメリットです。しかし、クリエイターの支援目的で売買するユーザーもいます。支援目的ならば、ロイヤリティ発生は望ましいことです。ロイヤリティが存在することで、ロイヤリティを払ってクリエイターを応援したい人たちがコミュニティに集まります。コミュニティの形成という点でも、ロイヤリティはメリットになります。一方で、利益を得るためだけに転売しているユーザーにとっては、ロイヤリティはデメリットです。自身の利益が目減りするため、嫌われる傾向にあります。NFTロイヤリティを巡るこれまでの変遷ロイヤリティの仕組みは紆余曲折を経ています。2023年9月時点で、ロイヤリティの仕組み自体を撤廃するマーケットプレイスも現れ始めました。OpenSea設立時を起点に、現在に至るまでのNFTロイヤリティの変遷について解説します。OpenSea設立当初OpenSeaは2017年12月に設立され、世界で広く利用されています。設立当初からロイヤリティを最大10%まで設定可能で、出品するクリエイターが0%〜10%の間で任意に設定します。ロイヤリティ0%のマーケットプレイスが登場長らくOpenSeaがロイヤリティの仕組みを維持してきた中、2022年7月頃からロイヤリティ0%のマーケットプレイスが現れ始めました。sudoswapX2Y2Blurこれらのプラットフォームはロイヤリティが0%に近い水準に抑えられ、ユーザーはロイヤリティなしでNFTを売買できました。その結果、利用者が増えてOpenSeaの牙城が徐々に崩れ始めました。OpenSea、Operator Filterを導入ロイヤリティ不要なプラットフォームの台頭を受けて、OpenSeaは2022年11月、Operator Filter(オペレーターフィルター)という仕組みを導入しました。Operator Filterは、NFTの購入者に対して強制的にロイヤリティを支払わせるツールです。同時に、このツールを導入したNFTコレクションは、ロイヤリティを取らないプラットフォームでの売買が不可能になりました。つまり、ロイヤリティ支払いを避けようにも、他のプラットフォームで売買ができなくなったため、他のマーケットプレイスもおおむねロイヤリティの徴収を継続する方向で事態は落ち着きました。しかし、一部のプラットフォームではロイヤリティの徴収を回避できる場合があったり、ロイヤリティ以外の取引手数料が0%(OpenSeaは2.5%)であったり、引き続きOpenSeaにとって厳しい環境が続きました。Blurの台頭とOpenSea手数料一時撤廃2023年に入り、特に勢いづいてきたプラットフォームがBlurです。画像引用:BlurBlurは、プラットフォームを頻繁に利用するユーザーに対してトークンをエアドロップするキャンペーンを打ち出し、ユーザー数を爆発的に増やしました。エアドロップエアドロップとは仮想通貨の無償配布を指します。知名度向上などを目的として新規プロジェクトが実施する例が多く、仮想通貨をもらうには公式ツイッターをフォローすることなど一定の条件がつく場合もあります。Blurもロイヤリティを徴収していますが、0.5%であり、トレーダーにとって売買しやすい環境でした。そこにエアドロップのキャンペーンが実施されたことで、「買値より安く売ることになっても、その損失を上回るトークンが獲得できれば問題ない」という発想から、トークン獲得だけを目的としたNFTの売買が多発し、多くのNFTプロジェクトの価格は急速に下落しました。このBlurの台頭を受け、OpenSeaも取引手数料を一時的に無料にするなど、NFTマーケットプレイス同士の競争はますます激化しました。OpenSea、Operator Filterの廃止そして2023年8月、OpenSeaはロイヤリティを強制的に徴収するOperator Filterの廃止を発表しました。今後は、ユーザーがロイヤリティの支払い額を決めます。ユーザーは、一般的にロイヤリティを支払いたくありません。事実上、OpenSeaもロイヤリティ0%のプラットフォームになったと言えます。NFTロイヤリティに対するユーザーの反応NFTロイヤリティに関する様々な変化について、ユーザーの反応をまとめます。クリエイターの収益環境の保護が優先OpenSeaがOperator Filterを導入した頃までは、基本的に「クリエイターが稼げる環境を守ることが優先」という風潮がありました。NFTマーケットプレイスでの転売に伴う継続収入は、創作活動をするクリエイターにとって貴重な収入源です。OpenSeaをはじめ、各NFTマーケットプレイスはこの点を重要視し、ロイヤリティの仕組みの維持に努めました。クリエイターも、この環境の維持を希望していました。一方、ロイヤリティ0%のマーケットプレイスが次第に力をつけてきたことも事実です。それに伴い、ロイヤリティを払わず、自己の利益を優先したいNFTトレーダーも増えてきました。NFTが投資対象としての性質を持っていること、および市場規模の拡大を鑑みれば、これは避けて通れない道だったと考えられます。トレーダーの声が次第に大きくなるBlurの台頭やOpenSeaの取引手数料0%化が見られた時期は、クリエイターよりもトレーダーの声が大きくなった時期だと言えます。その最大の要因は、Blurのエアドロップにあります。OpenSeaも、Blurに対抗するために取引手数料を0%にせざるを得ませんでした。この状況に対して、国内外のNFTコレクション運営者からは反発の声もありました。ロイヤリティ収入は、NFTコレクションの運営者にとって重要な収入源だったためです。しかし、この時期はトレーダー側の発言力が圧倒的に大きく、多くのマーケットプレイスは取引手数料やロイヤリティを徐々に引き下げました。業界の方向性は「ロイヤリティ0%」そして、OpenSeaがOperator Filterを廃止したことで、業界としての方向性がおおむね定まってきました。ロイヤリティ徴収の余地は残しつつも、ロイヤリティの設定はユーザー側に委ねられています。そして、彼らの多くはロイヤリティを支払おうとはしないでしょう。ロイヤリティが0%に近い環境でのNFT売買が、ほぼ固まってきたと言えそうです。この流れに対して、NFTコレクション運営者からは落胆の声もありました。しかし、これまでのロイヤリティ関連の変化を受け、多くのクリエイターやコレクション運営者は新たな道をすでに模索し始めています。NFTロイヤリティの展望最後に、今後のNFTロイヤリティの展望について考察します。主に以下の2つの方向性で、NFTが普及すると考えられます。ロイヤリティに依存しない収益モデルの確立ロイヤリティを徴収する独自マーケットプレイスづくりこの双方について策を講じている国内NFTプロジェクトとして、「Crypto Ninja Partners(CNP)」があります。CNPは日本トップクラスのNFTコレクションとして、海外でもその名が知られています。画像引用:OpenSeaロイヤリティに依存しない収益モデルロイヤリティ収入が見込めなくなりつつある今、クリエイターやNFTコレクション運営者が最も意識しなければならないのは、ロイヤリティに依存しない収益方法の模索です。この点について、CNPのマーケターであるイケハヤ氏は自身のツイートで以下のように述べています。ぼくが関わっているCNPやLLACについても、すでにロイヤルティ以外の収益で稼ぐモデルに転換しています。具体的には、・アニメ制作 ( #クリプトニンジャ咲耶 )・スマホゲーム( #バニウォ )・LINEスタンプ販売・グッズ販売・アパレル販売・コワーキングスペースの運営( #LLACハウス )などなど......NFT以外の「普通のビジネス(あえてこう表現してます)」の売上を作り始めています。イケハヤ氏のポスト - より引用またイケハヤ氏は、CNPはいまやNFTの域を超えて「IPビジネスとして展開している」とも述べています。ロイヤリティ収益に依存しているNFTプロジェクトにとって、CNPの多様な事業展開から学べることは多いでしょう。独自マーケットプレイスづくりロイヤリティを取れるNFTマーケットプレイスを作る動きもあります。下は、CNPファウンダーのroad氏のツイートです。変化が大きすぎるので、CNPで開発している独自マケプレ「Xinobi(シノビ)」をみんなで使えるようにすることも検討中。興味あるクリエイターさん、プロジェクトは、#Xinoばせろで。road氏のポスト - より引用独自マーケットプレイス「Xinobi」は、当初はCNPを売買できるマーケットプレイスとして構想が練られていました。しかし、ロイヤリティが取れないマーケットプレイスが次第に増える中、「CNPと近い距離にあるNFTコレクションは、Xinobiで一緒に取り扱ってもよいのではないか」という発想が生まれ、それが上記のroad氏の発言に繋がっています。今後、ロイヤリティ収入が見込めなくなったクリエイターやNFTコレクション運営者は、Xinobiのような「ロイヤリティが取れるマーケットプレイス」を利用することで、引き続きロイヤリティ収入を確保するかもしれません。ロイヤリティの支払いは「選べる」時代に世界的な流れとして、「ロイヤリティは支払わない」という風潮が強まっている印象は否めません。しかし、ロイヤリティを支払うか否かはユーザーの判断に委ねられており、何らかの理由で支払った方が得策な場合には、支払うでしょう。また、特定のクリエイターやNFTプロジェクトを応援している方は、各プロジェクトの独自マーケットプレイスなどを使うことで、自分が支払ったロイヤリティが直接的にプロジェクトの支援に繋がっている実感も持てるでしょう。今後はますます、NFTロイヤリティの支払いに関する判断がユーザーに委ねられる時代になっていくかもしれません。
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