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2023.03.23 03:43

FRB議長「利上げ休止を検討した」

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update2023.03.22 (水) 21:00
暗号資産話題のニュース

仮想通貨ARBの将来性は?独自トークンのエアドロップで話題のアービトラム

イーサリアム(ETH)の主要なレイヤー2ブロックチェーンであるアービトラム(Arbitrum)は、独自仮想通貨(暗号資産)ARBのリリースを発表しました。ARBは取引所への上場に先立ち、エアドロップで配布されます。エアドロップの対象はアービトラムの利用歴のあるユーザーです。2023年2月6日時点の利用歴があれば、その利用度に応じてARBが配布される見込みです。当記事では、アービトラムによる発表の詳細に合わせて、エアドロップの条件や対象者の確認方法、仮想通貨ARBの将来性などについて解説します。目次[非表示]仮想通貨ARBが公開なぜARBをリリースするのかいつARBをリリースするのかなぜ期待されているのかARBのエアドロップの条件アービトラムワンアービトラムノヴァエアドロップで獲得できるARBエアドロップのペナルティARBのエアドロップの確認方法ARBの受け取り方ARB上場予定の取引所アービトラムとは独自ロールアップによる効率性と安全性の両立アービトラムの製品ARBの価格予想が盛り上がる高値を付けるIOUトークン価格仮想通貨ARBの将来性Arbitrum DAOを立ち上げへアービトラムオービットをリリースレイヤー2市場で一歩リードエアドロップ後も注目仮想通貨ARBが公開2023年3月16日、アービトラムは独自仮想通貨ARBのエアドロップを発表しました。エアドロップとは、特定の条件を満たしたユーザー等に仮想通貨を配布することです。画像引用:Arbitrum Foundationレイヤー2多くのブロックチェーンは、異なる役割を持つブロックチェーンが階層別に独立して相互通信する「レイヤー構造」になっています。基礎的な役割を担うブロックチェーン層をレイヤー1と呼び、レイヤー1の情報処理を助ける層をレイヤー2と呼びます。なぜARBをリリースするのかアービトラムは、2021年にメインネットが立ち上げられてから、イーサリアムの主要なレイヤー2として運用されてきました。これまで中央集権型の仕組みで開発が進められてきましたが、分散型の組織を実現するために、ガバナンストークンとしてARBをリリースします。アービトラムはARBを中心としたDAOを構築しています。DAOとはDAOは、Decentralized Autonomous Organizationの略で、日本語で「分散型自立組織」と訳されます。つまり、中央管理者が存在しなくとも、参加者の活動によって機能する組織を指します。中央集権型の組織と比較して民主的で透明性が高いと見なされており、ブロックチェーンの普及で広く採用されています。いつARBをリリースするのかエアドロップは2023年3月23日に実施予定です。詳細はアービトラム財団の公式ページから確認可能です。なぜ期待されているのかイーサリアムの主要なレイヤー2の多くは、既に独自仮想通貨を発行しています。競合であるポリゴンのMATICやオプティミズムのOPが成功したことから、ARBも仮想通貨市場で時価総額ランキング上位に入ることが期待されています。ARBのエアドロップの条件ARBのエアドロップは、3ポイント以上を獲得しているユーザーが対象者となります。ポイントは2023年2月6日までのユーザーの活動実績によって付与され、アービトラムワン(Arbitrum One)とアービトラムノヴァ(Arbitrum Nova)について、各項目をひとつ満たす毎に1ポイントが付与されます。また、早期利用者により多くの報酬を分配する目的から、アービトラムニトロ(Arbitrum Nitro)の公開日(2022年8月31日)以前に達成された項目に関しては、ポイントが2倍で計算されます。アービトラムワンクロスチェーンブリッジを通じたアービトラムワンへの入金異なる2つの月に取引異なる6つの月に取引異なる9つの月に取引4件以上の取引または4回以上の異なるスマートコントの実行10件以上の取引または10回以上の異なるスマートコントの実行25件以上の取引または25回以上の異なるスマートコントの実行100件以上の取引または100回以上の異なるスマートコントの実行合計1万ドル相当以上の取引合計5万ドル相当以上の取引合計25万ドル相当以上の取引1万ドル以上の流動性の提供5万ドル以上の流動性の提供25万ドル以上の流動性の提供アービトラムノヴァクロスチェーンブリッジを通じたアービトラムノヴァへの入金3回以上の取引5回以上の取引10回以上の取引エアドロップで獲得できるARB獲得できるARBの数量は、ポイントに基づいて決定されます。ポイント数獲得できるARB3未満なし31,25041,75052,25063,25073,75084,25096,250106,750117,2501210,250エアドロップのペナルティアービトラムは、ボットを防ぐために、いくつかのペナルティを設けています。例えば、全てのトランザクションが48時間以内に行われていたり、ウォレット残高が0.005ETH以下かつスマートコントラクトが一度も実行されていなかったりする場合、それぞれ1ポイント減点されます。また、シビル攻撃に利用されたウォレットはエアドロップの対象外とされています。シビル攻撃とはシビル攻撃はDAOなどを攻撃するためによく利用されます。投票権が1アカウント1票の場合は多数のアカウントを作成して投票したり、投票権が1通貨あたり1票の場合はガバナンストークンを買い占めて投票したりすることで成立します。ARBのエアドロップの確認方法自分がARBのエアドロップ対象かどうかは、アービトラム財団のウェブサイトから確認できます。下の画像の赤枠で囲った「Connect Wallet」をクリックして、対象となるウォレットを接続します。画像引用:Arbitrum Foundationウォレットを接続して次の画面に進むと、アービトラムワンとアービトラムノヴァにおけるポイント獲得状況や、エアドロップされるARBの枚数などを確認できます。ARBの受け取り方当記事執筆時点(2023年3月20日)で、エアドロップの受け取り方は指定されていません。また、一般ユーザーにエアドロップされるARBは、1週間以内に利用可能となります。一方、開発チームや初期投資家に配布されるARBは、合計4年間のロックアップ期間が設けられており、エアドロップの1年後から3年間かけて、毎月少しずつ引き出せるようになる見込みです。ARB上場予定の取引所ARBはエアドロップ後、Binance(バイナンス)などで取引可能になります。画像引用:Binanceまた、Binanceの他、BybitやMEXCなどの大手大手取引所で上場します。仮想通貨取引所上場予定(日本時間)(バイビット)2023年3月23日(午後10時)(バイナンス)2023年3月24日(午前2時)(ゲート)2023年3月23日または24日(時刻未定)(メクシー)2023年3月23日または24日(時刻未定)(ビンエックス)2023年3月23日または24日(時刻未定)(ビットゲット)2023年3月24日(午前2時)(コインイーエックス)上場予定日時未発表各取引所はARBの上場に合わせて、イベントやキャンペーンを実施しています。例えば、BybitではローンチプールでARBをステーキングしたユーザーに、合計15万ARBの報酬を配布するイベントが開催されます。アービトラムとはアービトラムはOffchain Labsが開発するイーサリアムのレイヤー2です。イーサリアムのレイヤー2はアービトラム以外にも多数存在しますが、いずれもスケーラビリティ問題の改善を主な目的としています。スケーラビリティ問題スケーラビリティ問題とは、ブロックチェーンの処理能力に起因する障害です。ブロックチェーンにトランザクションが集中すると、取引の遅延や手数料の高騰などが発生します。ビットコインやイーサリアムなどのブロックチェーンは、慢性的にスケーラビリティ問題に悩まされています。アービトラムを利用すると、イーサリアムよりも高速かつ安価な手数料で取引を実行できます。独自ロールアップによる効率性と安全性の両立アービトラムは「アービトラムロールアップ」と呼ばれる独自ロールアップを採用しています。ロールアップとは、メインとなるブロックチェーンの外で、トランザクションを処理する技術です。ロールアップのメリットは、メインとなるブロックチェーンの強固なセキュリティに守られながら、トランザクション処理を安全に効率化できることです。アービトラムロールアップは、アービトラムが持つレイヤー2としての根幹的な技術です。アービトラムの製品アービトラムは以下の主要な製品をリリースしています。アービトラムワンアービトラムワンはアービトラムのメインとなるブロックチェーンです。誰でもバリデータとしてネットワークに参加可能で汎用的なブロックチェーンです。アービトラムの製品群の中では、DeFi(分散型金融)やNFT向けのブロックチェーンだと位置付けられています。バリデータバリデータは、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)のブロックチェーンにおいて、トランザクションの承認などブロックチェーンの維持のために活動します。アービトラムノヴァアービトラムノヴァは限定的なバリデータによって構成されるブロックチェーンです。アービトラムワンと比較して、ブロックチェーンゲームの構築に利用されることに適しています。アービトラムブリッジアービトラムブリッジはアービトラムのクロスチェーンブリッジです。イーサリアムからアービトラムのブロックチェーンに互換性を持たせ、仮想通貨の移動を可能にします。クロスチェーンブリッジとはクロスチェーンブリッジとは、複数のブロックチェーンをつないで規格の異なる仮想通貨を相互に利用可能にする技術です。この技術が普及すれば、ブロックチェーンを跨いで仮想通貨をやり取りできます。ブロックチェーンが乱立している現在、クロスチェーンブリッジは重要な存在です。ARBの価格予想が盛り上がるTwitterの仮想通貨コミュニティでは、ARBのエアドロップに関する話題で持ちきりです。特にARB価格の動向に注目が集まっています。その中でも、インフルエンサーのolimpio氏はARBの価格予想に関するツイートを行い、注目を集めています。olimpio氏は以下のようなシナリオで価格を予想しています。悲観的 0.3ドル現実的 0.65ドル楽観的 1.2ドル熱狂的 2.5ドルこの予想にどの程度信憑性があるかはわかりません。olimpio氏のアンケートでは、半数以上の回答者が1.25ドルから2.5ドル以上でARBを売却したいと回答しています。高値を付けるIOUトークン価格ARBはエアドロップ前から、いくつかの取引所でIOUトークンの取引が開始されています。上場前の取引が可能なIOUトークンIOUは英語の「I Owe You(あなたに貸しがある)」を意味し、IOUトークンは上場前の仮想通貨を売買する手段として取引所が発行するトークンです。取引所は、上場後のIOUトークンと現物の交換を約束しています。当記事執筆時点(2023年3月20日)において、ARBのIOUトークンは1,000円前後で取引されています。画像引用:CoinMarketCapIOUトークン価格は取引所によって異なります。また、上場後に大きく変動する可能性もあり、現物価格を保証するものではありません。仮想通貨ARBの将来性仮想通貨ARBの将来性は、アービトラムの発展にかかっています。Arbitrum DAOを立ち上げへARBのエアドロップに合わせて、アービトラムはArbitrum DAOの立ち上げを発表しました。Arbitrum DAOは、アービトラムワンとアービトラムノヴァの開発や運営などの方針を決定します。また、ARBはArbitrum DAOのガバナンストークンとして利用されます。長期的に見ると、アービトラムの運営がDAOに移行したことは、プラスに働くと予想されます。レイヤー2ブロックチェーンとしての透明性が高まり、投資家や開発者がエコシステムに参加しやすい環境が整うと考えられます。アービトラムオービットをリリース今回、アービトラムはArbitrumDAOの立ち上げに加え、新製品のアービトラムオービット(Arbitrum Orbit)をリリースしました。アービトラムオービットにより、アービトラム上に新しいブロックチェーン構築が可能になります。イーサリアムをレイヤー1、アービトラムをレイヤー2とした時、アービトラムオービットで構築するのは、レイヤー3のブロックチェーンです。階層構造のブロックチェーンイーサリアムなどのDApp(分散型アプリ)プラットフォームの多くは、いくつかのブロックチェーンが重なった階層構造になっています。それぞれのブロックチェーンは違う役割を持っていたり、異なるプロジェクトのブロックチェーンとして機能します。すなわち、アービトラムオービットを使えば、第三者がアービトラムを基礎にプロジェクトを立ち上げ、DAppの構築や仮想通貨発行が可能になると考えられます。アービトラムの優れたブロックチェーンを活用すると同時に、アービトラムエコシステムの恩恵を受けれることが、アービトラムオービットのメリットだといえるでしょう。レイヤー2市場で一歩リードイーサリアムのレイヤー2の市場規模は飛躍的に増加しており、L2BEAT.comのデータでは、TVLが70億ドルに迫っています。画像引用:L2BEATTVLとはTVLはTotal Value Lockedの頭文字をつなげた言葉で、ブロックチェーンやDAppに預け入れられた仮想通貨の総額を示します。この金額は人気のバロメーターとしても使用されます。その中でアービトラムは、市場シェア50%を超えてトップを獲得しています。次点のオプティミズム(OP)に大差をつけており、レイヤー2市場の競争をリードしています。アービトラムは、BinanceやCrypto.comなど、大手取引所の入出金システムに統合されています。加えて、対応するDAppも多いので、使い勝手の良いレイヤー2として利用が拡大している模様です。エアドロップ後も注目仮想通貨ARBのエアドロップは、仮想通貨コミュニティにとってビッグイベントとなっており、Twitter上でも盛り上がりを見せています。特にARB価格の動向に関心が集まっていますが、長期的には同仮想通貨を中心としたガバナンスが機能するかが重要です。新製品であるアービトラムオービットの発表もあり、アービトラムのエコシステムには変化が訪れているだけに、今後も同プロジェクトに注目です。
update2023.03.20 (月) 21:00
暗号資産話題のニュース

USDT・USDC・BUSDの危険性やデメリットを解説

仮想通貨(暗号資産)市場では、法定通貨などに連動するステーブルコインが大きな役割を担っています。特に、ビットコインなどと異なり価格が急変しづらいため、送金時の通貨やリスク回避先として使用されています。しかし、ステーブルコインに問題がないわけではありません。銘柄によっては、準備金の不透明さや米SECから訴訟される可能性が噂されています。そこで本記事では、USDT・USDC・BUSDという3つの主要ステーブルコインを中心に、その危険性やデメリットについて詳しく解説します。目次[非表示]ステーブルコインの市場シェアUSDTの危険性やデメリットUSDTの危険性USDTは資産償還ができない?USDCの危険性やデメリットUSDCの危険性SVB破綻でUSDCがデペッグBUSDの危険性やデメリットBUSDの危険性BUSDは準備金を確保していない?その他ステーブルコインの危険性DAIJPYCUSDD各ステーブルコインの比較ステーブルコインの今後ステーブルコインの市場シェア仮想通貨市場には多数のステーブルコインが存在します。当記事執筆時点(2023年3月)の市場シェアは、USDTが約52%、USDCが約31%、BUSDが約7%、DAIが約4%となっています。BUSDはUSDTやUSDCに差を付けられていますが、もともとは市場で存在感を放つステーブルコインでした。特に、Binance(バイナンス)がBUSD強化の方針を示した2022年9月に注目され、市場シェアは13%ほどでした。以下は、2022年9月時点のステーブルコインの市場シェアを表したものです。しかし、2023年2月、米ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)がBUSDの発行停止命令を出したことで状況が一変します。これによってBUSDは新規発行ができなくなり、米ドルの償還のみが行われているため急速にシェアを落としています。USDTの危険性やデメリットUSDTはテザー社が発行する世界最大のステーブルコインであり、仮想通貨市場で最も広く利用されています。米ドルでの入金と引き換えに、1対1の割合で発行されています。テザー社の概要は以下の通りです。社名Tether Operations Limited.創業年2012年所在地不明(*1)代表者JL van der Velde公式サイトhttps://tether.to/en/(*1)公式情報ではないものの、英領バージン諸島や香港にオフィスがあるとの情報が見られます。USDTは多くの仮想通貨取引所で採用されており、現物・先物の両市場で必要不可欠なステーブルコインといえるでしょう。なお、裏付け資産となる米ドルは、第三者機関の監査の下で運用されています。2023年3月時点で、USDTの裏付け資産は約82%が現金および現金同等物(米国債など含む)で構成されており、残りは企業の社債、ローン、その他の投資に振り分けられています。画像引用:TetherUSDTの危険性USDTの危険性としては、準備資産の不透明さが挙げられるでしょう。これまでテザー社は、準備資産としてコマーシャルペーパー(無担保の約束手形)を大量に保有しており、その安全性に疑問符がついていました。コマーシャルペーパーとはコマーシャルペーパーとは、企業が短期の資金調達をする際に発行する約束手形を指します。無担保で発行され、償還期間は基本的に1年未満に設定されています。2022年10月には、準備資産の中にあるコマーシャルペーパーを完全に排除して米国債に置き換えるなど、安全性を高める取り組みを行いました。しかし、2023年3月時点で、準備資産に社債や担保付ローンなどが含まれています。また、保有社債やローンの発行企業名は公開されていないため、資産の透明性を完全に確保しているとはいえないでしょう。USDTは資産償還ができない?USDTは準備資産の中に社債やローンなどが含まれています。そのため、仮に全てのユーザーがUSDTを米ドルに戻すなどの危機が発生すると、テザー社は資産を償還できないのではとの噂があります。真偽は不明ですが、テザー社は2021年12月にデフォルトした中国恒大集団の証券を保有しているとの噂もあります。テザー社としては、USDTは100%以上の裏付け資産があるため償還は可能としていますが、このような懸念があることは知っておく必要があるでしょう。USDCの危険性やデメリットUSDCは、アメリカに本社を置くサークル社が発行するステーブルコインです。また、サークル社とコインベース社が共同で設立したCentre社がUSDCの運用をサポートしています。社名Circle Internet Financial Limited創業年2013年本社所在地マサチューセッツ州 ボストン代表者Jeremy Allaire公式サイトhttps://www.circle.com/en/USDCの仕組みはUSDTと同様で、米ドルの入金に対して1対1で発行されます。コインベース社は米国の上場会社であり、高い信頼性を誇っています。近年、USDTへの懸念からUSDCがシェアを伸ばしてきており、様々な仮想通貨取引所が通貨ペアとして採用し始めています。また、その準備金の安全性の高さから、他の仮想通貨からの資金退避場所としても活用されています。2023年3月現在、USDCの準備金の100%が現金および現金相当物となっており、そのうち約26%が現金、残りの約74%が短期の米国債で構成されています。画像引用:CircleUSDCの危険性安全性の面で優れているとされるUSDCですが、懸念としてアメリカ政府の規制に過度に追従しやすいとみなされている点が挙げられます。ミキシングサービスのトルネードキャッシュが米当局に規制された際、サークル社はただちに規制対象関連のウォレットアドレスをブラックリストに追加しました。このブラックリスト化によって、少なくとも7万5,000USDCが凍結され、不正取引に関与していなくても資金を突然引き出せなくなった人も存在します。トルネードキャッシュとはトルネードキャッシュは、仮想通貨の送受信情報を隠ぺいしてユーザーのプライバシーや匿名性を確保するサービスです。イーサリアムのブロックチェーン上で開発・運用されています。これに対して、仮想通貨コミュニティは大きく反発しました。ステーブルコインDAIを発行するMakerDAOでは、同プロトコルの担保資産からのUSDC除外を検討したほどです。SVB破綻でUSDCがデペッグ画像引用:CoinMarketCap2023年3月、SVB(シリコンバレー銀行)が経営破綻しました。SVBではUSDCの準備金の一部が保管されていたため、準備金棄損の懸念が広がり、USDCは米ドルと10%以上デペッグしました。仮想通貨市場がパニック状態に陥っていたことがわかります。3月13日、米財務省などが顧客預金の全額保護を表明したことで落ち着きを取り戻しましたが、ステーブルコインの危険性が顕在化した出来事でした。BUSDの危険性やデメリットBUSDは、2019年にBinance(バイナンス)とパクソス社によって発行された、米ドルにペッグされているステーブルコインです。BUSDを発行・管理するパクソス社の概要は以下の通りです。社名Paxos Trust Company, LLC創業年2012年本社所在地ニューヨーク州代表者Charles Cascarilla公式サイトhttps://paxos.com/BUSDは、Binance(バイナンス)やBNBチェーン上のDapps(分散型アプリケーション)で使用されています。また、BUSDの裏付け資産は全て現金および現金相当物となっており、現金や米国債などで構成されています。画像引用:BinanceBUSDの危険性2023年2月、米NYDFSはBUSDの新規発行を禁止しました。これによって、BUSDはユーザーに米ドルの償還のみを行うこととなり、今後は大きくシェアを落としていく見込みです。パクソス社は2024年2月までBUSDの償還に対応する予定であり、米ドルとのペッグは維持されます。また、米証券取引委員会(SEC)はBUSDが未登録証券に該当するとして、パクソス社に対して訴訟を起こす構えを見せています。このため、BUSDがこれまで通り主要ステーブルコインとして利用されることは考えにくいでしょう。BUSDは準備金を確保していない?今回、BUSDの発行停止命令が出された背景には、「BUSDの準備金が不足しているのでは」との噂があったとされています。この告発をしたのは、USDCを発行するサークル社であるといわれています。パクソス社は、全てのBUSDが米ドル資産によって100%担保されていると主張しています。その他ステーブルコインの危険性その他のステーブルコインの危険性やデメリットを解説します。DAIDAIは、MakerDAOと呼ばれるDAO(分散型自立組織)によって管理されているステーブルコインです。分散型のステーブルコインは、管理を担う特定の企業や団体が存在せず、全てのやりとりがブロックチェーンを介して行われます。DAOとはDAOは、Decentralized Autonomous Organizationの略で、日本語で「分散型自立組織」と訳されます。つまり、中央管理者が存在しなくとも、参加者の活動によって機能する組織を指します。中央集権型の組織と比較して民主的で透明性が高いと見なされており、ブロックチェーンの普及で広く採用されています。DAIを発行するためには、法定通貨の代わりに、仮想通貨を担保として預け入れる必要があります。当記事執筆時点(2023年3月)ではイーサリアム(ETH)などが担保として利用可能です。DAIの危険性としては、担保に入れている仮想通貨価格の下落が挙げられるでしょう。DAIの最低担保比率は150%以上であるため、ある程度の価格変動には耐えられる仕組みとなっています。しかし、短期間で急激なボラティリティが発生した場合、担保資産が強制的に清算される可能性があります。また、スマートコントラクトのバグによって、ハッキングされる危険性もあります。JPYCJPYCは、日本円に連動するステーブルコインです。主要なDEX(分散型取引所)で購入できますが、仮想通貨市場で利用するというよりも、決済手段としての利用が想定されています。分散型取引所とは分散型取引所(DEX)とは、ブロックチェーンを活用することで、中央管理者が不在でも仮想通貨(暗号資産)の取引ができる取引所を指します。1JPYC=1円として利用でき、事前にギフトカードなどに交換しておくことで日常の買い物にも使用できます。ただし、ブロックチェーンの技術は使用しているものの、日本の法律上ではプリペイドカードなどと同じ「前払式支払手段」として扱われています。JPYCの危険性として考えられるのは、中央集権的リスクの存在です。JPYCは、JPYC株式会社という一企業によって発行・管理されているため、経営破綻などが起きた場合には事業を継続できなくなる可能性があるでしょう。このリスクは、USDTなども同様です。USDDUSDDは、2022年5月に発行が開始されたアルゴリズム型ステーブルコインです。TRON DAOという分散型自立組織によって発行されており、特定のユーザーにトロン(TRX)とUSDDを裁定取引させることで米ドルとのペッグを図っています。仕組みとしては価格崩壊を起こしたUSTと似ていますが、USTと違って準備資産を保有しています。2023年3月20日時点の準備資産の状況は、以下の通りです。USDD発行額に対するビットコインの担保比率は、およそ54%です。仮想通貨担保数量米ドル換算TRN10,929,536,847731,295,310BTC14,040.6390,811.958USDT44TRN担保数量10,929,536,847米ドル換算731,295,310BTC担保数量14,040.6米ドル換算390,811.958USDT担保数量4米ドル換算4危険性としては、準備資産の多くがTRXで構成されており、裁定取引が今後も適切に機能し続けるかどうかという点が挙げられます。各ステーブルコインの比較ここでは、USDT・USDC・BUSDの各ステーブルコインを比較します。USDT発行元テザー社発行開始2014年時価総額約9兆7,384億円準備金比率・現金および現金相当物:約82%・ローン:約9%・社債:約5%・その他資産:約4%USDC発行元サークル社発行開始2018年時価総額約5兆9,545億円準備金比率現金および現金相当物:100%BUSD発行元パクソス社発行開始2019年時価総額約1兆1,483億円準備金比率現金および現金相当物:100%USDT発行元テザー社発行開始2014年時価総額約9兆7,384億円準備金比率・現金および現金相当物:約82%・ローン:約9%・社債:約5%・その他資産:約4%USDC発行元サークル社発行開始2018年時価総額約5兆9,545億円準備金比率現金および現金相当物:100%BUSD発行元パクソス社発行開始2019年時価総額約1兆1,483億円準備金比率現金および現金相当物:100%テザー社が発行するUSDTが、現在最も利用されているステーブルコインです。ほとんどの海外取引所で主要通貨ペアに採用されていることを考えると、仮想通貨の取引をする際はUSDTが最も使いやすいといえます。しかし、USDTは準備金にローンや社債などが含まれているため、安全性の面で懸念点があります。準備金の不透明さを考えると、現状仮想通貨からの資金の避難場所としてはUSDCが比較的安全だといえます。しかし、前述のSVBの経営破綻によってデペッグを起こしたことを考えると、完全に安全なステーブルコインだとは言い難いでしょう。BUSDに関しても準備金という面では安全性が高いですが、NYDFSから発行停止を命じられているため、今後利用するのは現実的ではありません。ステーブルコインの今後現在、世界各国でステーブルコインを規制する法案ができ始めています。米国ではステーブルコイン法案が提出されており、規制が厳格化される見通しです。適用範囲等は明らかではありませんが、規制に準拠できないステーブルコインは利用できなくなる可能性があります。また、SECがBUSDは未登録証券に該当するとして法的措置を検討しており、他のステーブルコインにも波及する可能性があります。いずれにせよ、ステーブルコインの今後は各国の規制に大きな影響を受けることが考えられます。
update2023.03.20 (月) 19:30
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仮想通貨の自動売買は儲かる?種類やメリット・デメリットを解説

「仮想通貨の自動売買が儲かる!」という話をSNS等で目にした方も多いのではないでしょうか。自動売買プログラムの提供会社からの積極的な勧誘も行われているようです。仮想通貨の自動売買といっても様々な種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。チャートを見られる時間に左右されずに自動で取引をしてくれるので魅力的ではありますが、デメリットもしっかりと把握した上で始めることが必要です。この記事では、仮想通貨の自動売買プログラムの種類とメリット・デメリットについて詳しく解説します。目次[非表示]アービトラージが可能なことが特徴アービトラージが仮想通貨で盛んな理由参入者が増えると難易度が上がる仮想通貨の自動売買の種類取引所のコピートレードを利用する取引所のシステムを利用するMT4/MT5を利用する外部ツールを利用する自作でプログラミングする仮想通貨の自動売買の注意点レバレッジ仮想通貨特有の値動き検証可能な期間が短い詐欺目的のツールまずは取引所のサービスやMT4/MT5がおすすめアービトラージが可能なことが特徴仮想通貨の自動売買プログラムは一般に「ボット(bot)」と呼ばれます。自動売買プログラムにもいくつか種類がありますが、「ボット」は元々単に「自動的に動作するコンピュータプログラム」を指す用語ですので、特に限定されずどのプログラムも「ボット」と呼ばれます。しかし、傾向としては、自作のプログラムが特にボットと呼ばれ、MT4/MT5の自動売買プログラムであるエキスパート・アドバイザ(EA)など他の名称の方が知名度がある場合は、その名称で呼ばれることが多いようです。ボットを利用した仮想通貨の自動売買は、「アービトラージ」が可能なことが特徴です。アービトラージとは、仮想通貨以外の金融商品でも行われているもので、取引所間の価格差を利用して利益を上げる取引形態を指します。例えば、仮想通貨取引所AとBで同一銘柄に価格差がある場合、安い方で買って高い方で売ります。AとBのレートが全く同じであれば意味がありませんが、AとBのレートに開きがあった場合には、その差額を収益にできます。アービトラージには、成功すれば確実に儲かるという特徴があります。その一方で、片方が約定しなかったり、約定レートがずれたりしてアービトラージが成立しないなどのリスクもあります。アービトラージが仮想通貨で盛んな理由仮想通貨でアービトラージが盛んな理由は、特定の仮想通貨について取引所ごとに異なる価格で取引されているからです。「仮想通貨の自動売買が儲かる」といった発言をしている人の取引手法を見てみると、アービトラージであることもあるようです。株式では、多くの場合、注文は各証券会社を経由して、その株式が取引される市場、例えば東京証券取引所に集約されて約定価格が決まります。そのため、一般的に価格差は発生しません。一方、仮想通貨では、一般的にそれぞれの取引所で独自に価格が形成されます。そのため、取引所間で価格が異なる現象が頻繁に発生するのです。FX取引でも、各FX会社が独自にレートを決めていますので、アービトラージは成立します。しかし、仮想通貨取引所と異なるのは、多くの場合、顧客とFX会社の間で取引が成立する点です。FX会社がカバー取引をしていない場合、顧客が利益を上げるとFX会社の損失となります。そのため、ほとんどのFX会社でアービトラージは禁止されています。一方、仮想通貨取引所は顧客同士で売買を行い、仮想通貨取引所は手数料を受け取るだけですので、アービトラージに制限がかけられていません。このため、特に仮想通貨取引ではアービトラージが盛んに行われているのです。参入者が増えると難易度が上がるアービトラージは、成功すれば確実に利益が得られるというメリットがあります。しかし、参入者が増えると難易度が上がるという性質もあります。アービトラージをしようとする人が少なければ、取引所間で発生した価格差が発見されるタイミングも遅くなり、アービトラージが可能な時間が長くなります。一方、アービトラージのチャンスを狙う人が多くなると、処理や通信の速いボット(bot)を持っている人が早い者勝ちで取引を成立させてしまい、他の人は利益を上げることができません。全員が儲かるというわけではないということですね。取引所Aのレートが安く、取引所Bのレートが高かった場合は、Aで買い取引を、Bで売り取引をそれぞれ行いますが、買い注文が入ったAでは売り指値注文が消化されて価格レートが上がり、売り注文が入ったBでは買い指値注文が消化されて価格が下がります。そのため、アービトラージが成立するたびに、取引所間の価格差は解消され、価格が平均に近づいていくのです。数年前と比較すると仮想通貨取引がメジャーになっており、アービトラージの競争は激化しているようです。なお、こうしたアービトラージの仕組みは、ステーブルコインの価値を保つために使われることもあります。また、フラッシュクラッシュで暴騰や暴落が発生する場合も、アービトラージが活発化して価格は短時間で元の水準に戻ります。仮想通貨の自動売買の種類ここまでで、仮想通貨のアービトラージ取引について紹介しましたが、もちろん通常の取引を自動売買プログラムで行う方法もあります。仮想通貨の自動売買をツールで分類すると、主に以下の5種類に分けられます。難易度に差がありますので、簡単なものから順に紹介していきます。取引所のコピートレードを利用する取引所の自動売買システムを利用するMT4/MT5を利用する外部ツールを利用する自作でプログラミングする取引所のコピートレードを利用する一部の仮想通貨取引所は、他のトレーダーのトレードをコピーできるコピートレードシステムを提供しています。コピートレードのメリットは、仮想通貨のトレードの知識が少なくても利益を得られる可能性があることです。また、取引所が提供しているコピートレードシステムであれば、設定も簡単にできます。コピートレードでは通常、コピーされるトレードを提供するトレーダー(マスタートレーダー)に報酬が支払われます。サービスにより異なりますが、「コピーしたトレードで得た利益の数%」や「取引高の数%」、月額制といった仕組みがあります。このため、利用する間ずっとコストがかかってくるのがデメリットです。また、損切りをしないなどの危険なトレードをするマスタートレーダーもいますので、取引所側のマスタートレーダーの審査が緩い、または審査がない場合はユーザー側の見極めが重要になります。大手取引所のBybit(バイビット)でも、コピートレードのサービスが提供されています。Bybitコピートレード紹介ページ取引所のシステムを利用するコピートレード以外の自動売買システムを提供している仮想通貨取引所もあります。例えば、大手取引所のBybit(バイビット)には「Bybit取引ボット」というシステムがあります。これは、グリッド戦略を自動的に行うものです。グリッド戦略とは?エントリーと決済のルールを設定し、等間隔に複数のポジションを持つ戦略です。価格変動に応じて次々とポジションを持ちますので、ポジションの量が大きくなりすぎる場合があります。この対策として、ポジションの最大保有量を制限したり、ストップロスを設定したりします。下はトレードの例です。取引所のツールを利用するメリットは、自分でプログラミングを行う必要がないことはもちろん、APIを利用する必要がないことです。APIとは?仮想通貨取引所で自動売買を行うには、まずその取引所からレートを取得し、自動売買システム内部でトレードを開始するかどうかの計算を行います。その後、トレードするとの判断になった場合、仮想通貨取引所の取引操作を行うという流れです。APIは、こうしたレート取得やシステムを経由したトレードを行うことができる仕組みのことです。システム開発の経験がない方にとっては、設定が手間に感じることもあります。一方、取引所のシステムを利用する場合のデメリットは、取引戦略の幅が限られるということです。上記のBybit取引ボットはグリッド戦略に限られていますし、他の取引所でもそれほど幅広い選択肢があるわけではありません。MT4/MT5を利用する取引所が提供するシステム以外で自動売買を行うには、基本的にはAPIの設定が必要です。APIが不要なのは、MT4/MT5です。MT4/MT5の自動売買システムは、「エキスパート・アドバイザ(EA)」と呼ばれています。EAは活発な売買市場があり、入手しやすいことがメリットです。しかし、FX用のEAは種類が豊富なものの、仮想通貨対応のEAはまだあまり数がありません。MT4/MT5を開発したメタクオーツ社が運営するコミュニティサイト「MQL5」では仮想通貨対応のEAが販売されていますが、日本語で営業する大手販売サイトGoGoJungle(ゴゴジャン)などでは、まだ仮想通貨対応EAの取り扱いがないようです。そのため、仮想通貨EAは、限られたルートで入手するか、自作するかのどちらかの方法で用意することになるでしょう。EAは自作できる?MT4/MT5のプログラミング言語を使って、EAを自作できます。また、プログラミングができなくても作成できる「EAつく~る」などのツールも販売されています。EAは手軽にできることがメリットですが、利用できる取引所が限られるというデメリットもあります。MT4/MT5に対応している仮想通貨取引所はほとんどなく、大手取引所のBybit(バイビット)でMT4が使え、BingXでMT5が使えるくらいです。それ以外で仮想通貨取引所を利用したい場合、仮想通貨を取り扱う海外FX業者のCFD取引があります。海外FX業者のCFD取引は、仮想通貨取引所の無期限契約取引とほぼ同じ感覚で利用できますが、板取引ではなく、海外FX業者を相手に取引します。仮想通貨の取り扱いがある海外FX業者としては、FXGT(エフエックスジーティー)やExness(エクスネス)が有名です。FX用のEAを利用できる?FX用のEAが仮想通貨で利用できる場合もありますので、バックテストで確認してみましょう。利用できないケースとしては、開発者が利用可能銘柄に制限をかけている、銘柄のレートの小数点以下の桁数が合わない、などがあります。そのまま利用できる場合でも、FX銘柄と仮想通貨銘柄は利益確定・損切りの幅などが大きく異なりますので、パラメータなどを調整の上、必ずバックテストで成績を確認してから使うようにしましょう。外部ツールを利用する様々な会社や個人が、仮想通貨の自動売買ツールを提供しています。日本語対応の複数のサービスがありますが、特に「クオレア」というサービスの知名度が高いようです。FX通貨ペアを中心とした自動売買サービスで、ビットコインにも対応しています。数多くある戦略から好きなものを選ぶ形式で、自分でカスタマイズできないので、コピートレードサービスの一種と考えられます。外部ツールには様々なものがあり、選べる戦略の幅が広いのがメリットです。APIの設定も必要となりますが、仮想通貨取引所が提供するキーをただ入力するだけで利用できるようになっている場合がほとんどですので、利用し始めるまでのハードルはそれほど高くありません。しかし、APIの設定等の関係で、ツールの提供会社が指定する取引所しか利用できないという制限があるほか、ツールの提供会社にAPIが知られてしまうリスクもあります。また、無料ツールもありますが、成績のよいツールは有料であることが多いためコストもかかります。詐欺目的のツール自動売買に関係する仮想通貨の詐欺は、外部ツールで発生することが多いため、仕組みを十分に調べた上で利用するようにしましょう。特に、「絶対儲かる」「初心者でも儲かる」などと謳っているものには注意が必要です。自作でプログラミングする最後に、自分でプログラミングをしてボット(bot)を作成する方法があります。APIを組み込んで一からボットを自作するのは非常に大変な作業で、システム開発の経験がある方以外にはハードルが高いです。しかし、自分でボットをプログラミングする場合、自由に戦略を構築できますので、うまく戦略を作ることができれば、利益を上げられる可能性があります。良いボットができた場合、仮想通貨取引所が提供するコピートレードに登録することで、報酬を得ることもできます。仮想通貨の自動売買の注意点仮想通貨の自動売買を始める際には、以下の点に注意が必要です。レバレッジ仮想通貨特有の値動き検証可能な期間が短い詐欺レバレッジ仮想通貨銘柄のレバレッジ設定は、複雑なことが多いです。例えばBybit(バイビット)では、銘柄ごとに最大レバレッジが異なることに加え、取引量が増えるごとに最大レバレッジが引き下げられます。このため、自動売買を行う際には、レバレッジ制限を考慮する必要があります。仮想通貨特有の値動き仮想通貨は値動きが大きく、かつ一方向に値動きが進むことも多いのが特徴です。Myforexのボラティリティツールで、直近半年間の1日単位のボラティリティを比較してみます。Myforexボラティリティツール米ドル/円は1日の最大変動幅が約500pips、最小変動幅が約20pipsで、最大変動幅は最小変動幅の25倍です。また、最大変動幅の500pipsは、レートが135円とすると約3.7%の価格変動です。一方ビットコインドルは1日の最大変動幅が約3,400pips(1pipsを1ドルとして計算)、最小変動幅が約50pipsで、最大変動幅は最小変動幅の68倍となっており、米ドル/円よりもばらつきがあることがわかります。また、最大変動幅の3,400pipsは、レートが22,000ドルとすると約15%の価格変動です。直近半年間だけを見ても、仮想通貨の方が大きな価格変動が発生しやすいということがわかります。このような特徴がある仮想通貨の自動売買で利益を上げるには、利益確定幅・損切り幅を工夫する必要があります。検証可能な期間が短い自動売買プログラムは、過去の価格データ(ヒストリカルデータ)を利用して、成績の検証(バックテスト)を行うことができます。ただし、仮想通貨の自動売買プログラムは、検証可能な期間が短く、あまり信頼できるバックテスト結果にはならないという特徴があります。ビットコインの場合、有効な仮想通貨のヒストリカルデータが2017年ごろからしか存在しません。さらに、価格が10,000ドル以下だったころと、70,000ドル近くまで上昇した2021年ごろでは、利益確定幅・損切幅を変更する必要があるため、同じ戦略でバックテストをすることが難しいです。画像引用:TradingView一方、FX通貨ペアでは、10年や15年といった長期のヒストリカルデータで検証できます。このため、仮想通貨の自動売買プログラムの信頼度を判断しにくいという特徴があります。詐欺目的のツール自動売買ツールは特に、「仮想通貨の知識がなくても稼げる」とアピールできることから、詐欺目的で使われるケースがあります。京都府消費生活安全センターの資料には、自動売買が関係すると思われる事例が掲載されています。知人からAI(人工知能)を使った暗号資産の投資を紹介され入金したものの、しばらく配当を受け取った後業者と連絡が取れなくなったそうです。しばらく配当を出すという点は、有名な詐欺の一種である「ポンジスキーム」の特徴です。ポンジスキームでは、出資金を運用すると説明してお金を集めるものの、実際は運用せず、集めた資金の一部を配当金として分配します。そのため、出資者は運用益があがっていると勘違いして安心してしまいますが、ある時点で詐欺師である運営元が資金を持ち逃げして連絡が取れなくなります。「絶対に儲かる」「初心者でも儲かる」といった謳い文句や、高額な利回りには特に注意する必要があります。「簡単に儲かるのであればみんながやるはず」という心理を逆手にとって、「選ばれた人だけしか購入できない」などと説明されることもあるようです。AIへの過度な期待は禁物最近では、チャットボットであるchatGPTが自然な文章を生成することが話題となりました。しかし、高性能なAIであっても、仮想通貨の自動売買で儲かるわけではありません。過度な期待をしない方がいいでしょう。まずは取引所のサービスやMT4/MT5がおすすめ外部サービスで自動売買システムを利用する場合、APIを利用します。設定に手間がかかりますし、運営元にAPIを知られるリスクもあります。APIを知られるとはすなわち、運営元はAPIの情報を使ってユーザーの資金を自由に扱えることを意味します。このため、まずは取引所の自動売買サービスから始めると簡単です。また、Bybit(バイビット)などはMT4やMT5に対応しており、比較的簡単に自動売買を始められます。この記事で紹介した、5種類の自動売買のメリット・デメリットを参考に、自分に合った自動売買を探してみてください。
update2023.03.17 (金) 20:00
FXブローカー話題のニュース

ThreeTraderが期間限定で10ドルの口座開設ボーナスを付与

スプレッドが狭い海外FX業者として知られるThreeTrader(スリートレーダー)が、期間限定で口座開設ボーナスを提供することを発表しました。本人確認を完了させると、10ドルのボーナスが付与されます。今回付与されるボーナスは一般的なボーナスとは異なり、出金も可能です。ThreeTraderに興味はあるものの、「新興ブローカーで取引するのは不安」という方は、口座開設ボーナスを利用して取引環境をチェックしてみるとよいでしょう。目次[非表示]本人確認完了で10ドルを付与付与されたボーナスは出金も可能ボーナス利用時の注意点本人確認書類の提出方法低スプレッドが魅力のThreeTraderThreeTraderのライブ口座の取引環境を体験しよう!本人確認完了で10ドルを付与今回のキャンペーンは、3月末まで開催される予定です。ボーナスを受け取るには、期間中に本人確認を完了させる必要があります。期間2023年3月14日午後6:00~3月31日午後6:00付与額10ドル(1,300円相当)対象口座ローゼロ口座ピュアスプレッド口座対象ユーザー本人確認が完了していないユーザーボーナス付与の条件本人確認の完了ThreeTrader(スリートレーダー)は2種類のライブ口座を提供していますが、どちらの口座もボーナス付与の対象です。今のところThreeTraderでは、MT4のみの対応となっています。本人確認完了後、翌営業日に10ドルのボーナスが付与されます。アカウントを作成した後、まだ本人確認を完了させていないユーザーも対象です。ボーナスの詳細を確認付与されたボーナスは出金も可能今回付与される口座開設ボーナスは現金として扱われるため、証拠金として利用できるほか、出金も可能です。ただし、ThreeTraderでは最低出金額を1万円に設定しているため、受け取ったボーナスをそのまま現金化することはできません。取引で得た利益と一緒に出金するか、自己資金と一緒に出金する必要があります。一般的な海外FX業者のボーナスは、証拠金として利用できるものの、ボーナス自体の出金は認められていません。ボーナスを利用した取引で得た利益の出金のみは可能という海外FX業者が多いです。ThreeTraderの口座開設ボーナスは、海外FX業者の中でもかなり特殊といえるでしょう。ボーナス利用時の注意点口座開設ボーナスの入金後、30日間取引や入金がない場合、ボーナスは取り消されるので注意しましょう。また、同じIDでボーナスを受け取れる回数が1回です。異なるメールアドレスなどを用いて複数のIDを作成してもボーナスの対象にはなりません。複数のIPアドレスや関連するIPアドレスから複数の口座を開設した場合も、ボーナスは無効になります。規約に違反している場合も、ボーナスが取り消される可能性があるので、口座を開設する際にThreeTraderの規約にしっかり目を通しておきましょう。本人確認書類の提出方法手順1マイポータルにログインします。マイポータルにログイン手順2画面上部の「契約&ドキュメント」をクリックします。手順3「クリックで追加」をクリックします。手順4アップロード用のウィンドウが表示されるので、新規アップロードの「アップロードする書類」下のドロップダウンリストから書類の種類を指定します。「ファイルの選択」でアップロードする書類を選択し、アップロードします。低スプレッドが魅力のThreeTraderThreeTrader(スリートレーダー)はスプレッドが狭く、コストを重視するトレーダーに支持されている海外FX業者です。口座タイプローゼロ口座ピュアスプレッド口座最大レバレッジ500倍取扱銘柄【FX/通貨ペア】:59【CFD/貴金属】:3【CFD/株価指数】:20【CFD/エネルギー】:2【CFD/仮想通貨】:14取引ツールMetaTrader4サポート対応日本語チャット:午前7:00~午後8:00メールThreeTraderでは、取引手数料無料のローゼロ口座と4ドルの手数料がかかるピュアスプレッド口座の2種類を提供しています。いずれの口座もFX業者全体でみれば狭いスプレッドでレートを配信していますが、ピュアスプレッド口座のほうが手数料込みの取引コストは低くなる傾向にあります。比較的新しいブローカーであるため、大手のFX業者と比較すると知名度は低いものの、取引コストの低さを理由に注目を集めるようになりました。ThreeTraderのライブ口座の取引環境を体験しよう!新興ブローカーを利用することに不安を感じるトレーダーも少なくありません。ThreeTrader(スリートレーダー)が気になってはいるものの、口座を開設することに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。口座開設ボーナスを利用すれば、自己資金をリスクに晒すことなく、ThreeTraderのライブ口座の取引環境を体験できます。ThreeTraderが気になっている方は、口座開設ボーナスを活用してThreeTraderの使い勝手をチェックしてみるとよいでしょう。
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仮想通貨ARBの将来性は?独自トークンのエアドロップで話題のアービトラム

仮想通貨ARBの将来性は?独自トークンのエアドロップで話題のアービトラム

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update2023.03.22 21:00

イーサリアム(ETH)の主要なレイヤー2ブロックチェーンであるアービトラム(Arbitrum)は、独自仮想通貨(暗号資産)ARBのリリースを発表しました。ARBは取引所への上場に先立ち、エアドロップで配布されます。エアドロップの対象はアービトラムの利用歴のあるユーザーです。2023年2月6日時点の利用歴があれば、その利用度に応じてARBが配布される見込みです。当記事では、アービトラムによる発表の詳細に合わせて、エアドロップの条件や対象者の確認方法、仮想通貨ARBの将来性などについて解説します。目次[非表示]仮想通貨ARBが公開なぜARBをリリースするのかいつARBをリリースするのかなぜ期待されているのかARBのエアドロップの条件アービトラムワンアービトラムノヴァエアドロップで獲得できるARBエアドロップのペナルティARBのエアドロップの確認方法ARBの受け取り方ARB上場予定の取引所アービトラムとは独自ロールアップによる効率性と安全性の両立アービトラムの製品ARBの価格予想が盛り上がる高値を付けるIOUトークン価格仮想通貨ARBの将来性Arbitrum DAOを立ち上げへアービトラムオービットをリリースレイヤー2市場で一歩リードエアドロップ後も注目仮想通貨ARBが公開2023年3月16日、アービトラムは独自仮想通貨ARBのエアドロップを発表しました。エアドロップとは、特定の条件を満たしたユーザー等に仮想通貨を配布することです。画像引用:Arbitrum Foundationレイヤー2多くのブロックチェーンは、異なる役割を持つブロックチェーンが階層別に独立して相互通信する「レイヤー構造」になっています。基礎的な役割を担うブロックチェーン層をレイヤー1と呼び、レイヤー1の情報処理を助ける層をレイヤー2と呼びます。なぜARBをリリースするのかアービトラムは、2021年にメインネットが立ち上げられてから、イーサリアムの主要なレイヤー2として運用されてきました。これまで中央集権型の仕組みで開発が進められてきましたが、分散型の組織を実現するために、ガバナンストークンとしてARBをリリースします。アービトラムはARBを中心としたDAOを構築しています。DAOとはDAOは、Decentralized Autonomous Organizationの略で、日本語で「分散型自立組織」と訳されます。つまり、中央管理者が存在しなくとも、参加者の活動によって機能する組織を指します。中央集権型の組織と比較して民主的で透明性が高いと見なされており、ブロックチェーンの普及で広く採用されています。いつARBをリリースするのかエアドロップは2023年3月23日に実施予定です。詳細はアービトラム財団の公式ページから確認可能です。なぜ期待されているのかイーサリアムの主要なレイヤー2の多くは、既に独自仮想通貨を発行しています。競合であるポリゴンのMATICやオプティミズムのOPが成功したことから、ARBも仮想通貨市場で時価総額ランキング上位に入ることが期待されています。ARBのエアドロップの条件ARBのエアドロップは、3ポイント以上を獲得しているユーザーが対象者となります。ポイントは2023年2月6日までのユーザーの活動実績によって付与され、アービトラムワン(Arbitrum One)とアービトラムノヴァ(Arbitrum Nova)について、各項目をひとつ満たす毎に1ポイントが付与されます。また、早期利用者により多くの報酬を分配する目的から、アービトラムニトロ(Arbitrum Nitro)の公開日(2022年8月31日)以前に達成された項目に関しては、ポイントが2倍で計算されます。アービトラムワンクロスチェーンブリッジを通じたアービトラムワンへの入金異なる2つの月に取引異なる6つの月に取引異なる9つの月に取引4件以上の取引または4回以上の異なるスマートコントの実行10件以上の取引または10回以上の異なるスマートコントの実行25件以上の取引または25回以上の異なるスマートコントの実行100件以上の取引または100回以上の異なるスマートコントの実行合計1万ドル相当以上の取引合計5万ドル相当以上の取引合計25万ドル相当以上の取引1万ドル以上の流動性の提供5万ドル以上の流動性の提供25万ドル以上の流動性の提供アービトラムノヴァクロスチェーンブリッジを通じたアービトラムノヴァへの入金3回以上の取引5回以上の取引10回以上の取引エアドロップで獲得できるARB獲得できるARBの数量は、ポイントに基づいて決定されます。ポイント数獲得できるARB3未満なし31,25041,75052,25063,25073,75084,25096,250106,750117,2501210,250エアドロップのペナルティアービトラムは、ボットを防ぐために、いくつかのペナルティを設けています。例えば、全てのトランザクションが48時間以内に行われていたり、ウォレット残高が0.005ETH以下かつスマートコントラクトが一度も実行されていなかったりする場合、それぞれ1ポイント減点されます。また、シビル攻撃に利用されたウォレットはエアドロップの対象外とされています。シビル攻撃とはシビル攻撃はDAOなどを攻撃するためによく利用されます。投票権が1アカウント1票の場合は多数のアカウントを作成して投票したり、投票権が1通貨あたり1票の場合はガバナンストークンを買い占めて投票したりすることで成立します。ARBのエアドロップの確認方法自分がARBのエアドロップ対象かどうかは、アービトラム財団のウェブサイトから確認できます。下の画像の赤枠で囲った「Connect Wallet」をクリックして、対象となるウォレットを接続します。画像引用:Arbitrum Foundationウォレットを接続して次の画面に進むと、アービトラムワンとアービトラムノヴァにおけるポイント獲得状況や、エアドロップされるARBの枚数などを確認できます。ARBの受け取り方当記事執筆時点(2023年3月20日)で、エアドロップの受け取り方は指定されていません。また、一般ユーザーにエアドロップされるARBは、1週間以内に利用可能となります。一方、開発チームや初期投資家に配布されるARBは、合計4年間のロックアップ期間が設けられており、エアドロップの1年後から3年間かけて、毎月少しずつ引き出せるようになる見込みです。ARB上場予定の取引所ARBはエアドロップ後、Binance(バイナンス)などで取引可能になります。画像引用:Binanceまた、Binanceの他、BybitやMEXCなどの大手大手取引所で上場します。仮想通貨取引所上場予定(日本時間)(バイビット)2023年3月23日(午後10時)(バイナンス)2023年3月24日(午前2時)(ゲート)2023年3月23日または24日(時刻未定)(メクシー)2023年3月23日または24日(時刻未定)(ビンエックス)2023年3月23日または24日(時刻未定)(ビットゲット)2023年3月24日(午前2時)(コインイーエックス)上場予定日時未発表各取引所はARBの上場に合わせて、イベントやキャンペーンを実施しています。例えば、BybitではローンチプールでARBをステーキングしたユーザーに、合計15万ARBの報酬を配布するイベントが開催されます。アービトラムとはアービトラムはOffchain Labsが開発するイーサリアムのレイヤー2です。イーサリアムのレイヤー2はアービトラム以外にも多数存在しますが、いずれもスケーラビリティ問題の改善を主な目的としています。スケーラビリティ問題スケーラビリティ問題とは、ブロックチェーンの処理能力に起因する障害です。ブロックチェーンにトランザクションが集中すると、取引の遅延や手数料の高騰などが発生します。ビットコインやイーサリアムなどのブロックチェーンは、慢性的にスケーラビリティ問題に悩まされています。アービトラムを利用すると、イーサリアムよりも高速かつ安価な手数料で取引を実行できます。独自ロールアップによる効率性と安全性の両立アービトラムは「アービトラムロールアップ」と呼ばれる独自ロールアップを採用しています。ロールアップとは、メインとなるブロックチェーンの外で、トランザクションを処理する技術です。ロールアップのメリットは、メインとなるブロックチェーンの強固なセキュリティに守られながら、トランザクション処理を安全に効率化できることです。アービトラムロールアップは、アービトラムが持つレイヤー2としての根幹的な技術です。アービトラムの製品アービトラムは以下の主要な製品をリリースしています。アービトラムワンアービトラムワンはアービトラムのメインとなるブロックチェーンです。誰でもバリデータとしてネットワークに参加可能で汎用的なブロックチェーンです。アービトラムの製品群の中では、DeFi(分散型金融)やNFT向けのブロックチェーンだと位置付けられています。バリデータバリデータは、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)のブロックチェーンにおいて、トランザクションの承認などブロックチェーンの維持のために活動します。アービトラムノヴァアービトラムノヴァは限定的なバリデータによって構成されるブロックチェーンです。アービトラムワンと比較して、ブロックチェーンゲームの構築に利用されることに適しています。アービトラムブリッジアービトラムブリッジはアービトラムのクロスチェーンブリッジです。イーサリアムからアービトラムのブロックチェーンに互換性を持たせ、仮想通貨の移動を可能にします。クロスチェーンブリッジとはクロスチェーンブリッジとは、複数のブロックチェーンをつないで規格の異なる仮想通貨を相互に利用可能にする技術です。この技術が普及すれば、ブロックチェーンを跨いで仮想通貨をやり取りできます。ブロックチェーンが乱立している現在、クロスチェーンブリッジは重要な存在です。ARBの価格予想が盛り上がるTwitterの仮想通貨コミュニティでは、ARBのエアドロップに関する話題で持ちきりです。特にARB価格の動向に注目が集まっています。その中でも、インフルエンサーのolimpio氏はARBの価格予想に関するツイートを行い、注目を集めています。olimpio氏は以下のようなシナリオで価格を予想しています。悲観的 0.3ドル現実的 0.65ドル楽観的 1.2ドル熱狂的 2.5ドルこの予想にどの程度信憑性があるかはわかりません。olimpio氏のアンケートでは、半数以上の回答者が1.25ドルから2.5ドル以上でARBを売却したいと回答しています。高値を付けるIOUトークン価格ARBはエアドロップ前から、いくつかの取引所でIOUトークンの取引が開始されています。上場前の取引が可能なIOUトークンIOUは英語の「I Owe You(あなたに貸しがある)」を意味し、IOUトークンは上場前の仮想通貨を売買する手段として取引所が発行するトークンです。取引所は、上場後のIOUトークンと現物の交換を約束しています。当記事執筆時点(2023年3月20日)において、ARBのIOUトークンは1,000円前後で取引されています。画像引用:CoinMarketCapIOUトークン価格は取引所によって異なります。また、上場後に大きく変動する可能性もあり、現物価格を保証するものではありません。仮想通貨ARBの将来性仮想通貨ARBの将来性は、アービトラムの発展にかかっています。Arbitrum DAOを立ち上げへARBのエアドロップに合わせて、アービトラムはArbitrum DAOの立ち上げを発表しました。Arbitrum DAOは、アービトラムワンとアービトラムノヴァの開発や運営などの方針を決定します。また、ARBはArbitrum DAOのガバナンストークンとして利用されます。長期的に見ると、アービトラムの運営がDAOに移行したことは、プラスに働くと予想されます。レイヤー2ブロックチェーンとしての透明性が高まり、投資家や開発者がエコシステムに参加しやすい環境が整うと考えられます。アービトラムオービットをリリース今回、アービトラムはArbitrumDAOの立ち上げに加え、新製品のアービトラムオービット(Arbitrum Orbit)をリリースしました。アービトラムオービットにより、アービトラム上に新しいブロックチェーン構築が可能になります。イーサリアムをレイヤー1、アービトラムをレイヤー2とした時、アービトラムオービットで構築するのは、レイヤー3のブロックチェーンです。階層構造のブロックチェーンイーサリアムなどのDApp(分散型アプリ)プラットフォームの多くは、いくつかのブロックチェーンが重なった階層構造になっています。それぞれのブロックチェーンは違う役割を持っていたり、異なるプロジェクトのブロックチェーンとして機能します。すなわち、アービトラムオービットを使えば、第三者がアービトラムを基礎にプロジェクトを立ち上げ、DAppの構築や仮想通貨発行が可能になると考えられます。アービトラムの優れたブロックチェーンを活用すると同時に、アービトラムエコシステムの恩恵を受けれることが、アービトラムオービットのメリットだといえるでしょう。レイヤー2市場で一歩リードイーサリアムのレイヤー2の市場規模は飛躍的に増加しており、L2BEAT.comのデータでは、TVLが70億ドルに迫っています。画像引用:L2BEATTVLとはTVLはTotal Value Lockedの頭文字をつなげた言葉で、ブロックチェーンやDAppに預け入れられた仮想通貨の総額を示します。この金額は人気のバロメーターとしても使用されます。その中でアービトラムは、市場シェア50%を超えてトップを獲得しています。次点のオプティミズム(OP)に大差をつけており、レイヤー2市場の競争をリードしています。アービトラムは、BinanceやCrypto.comなど、大手取引所の入出金システムに統合されています。加えて、対応するDAppも多いので、使い勝手の良いレイヤー2として利用が拡大している模様です。エアドロップ後も注目仮想通貨ARBのエアドロップは、仮想通貨コミュニティにとってビッグイベントとなっており、Twitter上でも盛り上がりを見せています。特にARB価格の動向に関心が集まっていますが、長期的には同仮想通貨を中心としたガバナンスが機能するかが重要です。新製品であるアービトラムオービットの発表もあり、アービトラムのエコシステムには変化が訪れているだけに、今後も同プロジェクトに注目です。
USDT・USDC・BUSDの危険性やデメリットを解説

USDT・USDC・BUSDの危険性やデメリットを解説

update2023.03.20 21:00

仮想通貨(暗号資産)市場では、法定通貨などに連動するステーブルコインが大きな役割を担っています。特に、ビットコインなどと異なり価格が急変しづらいため、送金時の通貨やリスク回避先として使用されています。しかし、ステーブルコインに問題がないわけではありません。銘柄によっては、準備金の不透明さや米SECから訴訟される可能性が噂されています。そこで本記事では、USDT・USDC・BUSDという3つの主要ステーブルコインを中心に、その危険性やデメリットについて詳しく解説します。目次[非表示]ステーブルコインの市場シェアUSDTの危険性やデメリットUSDTの危険性USDTは資産償還ができない?USDCの危険性やデメリットUSDCの危険性SVB破綻でUSDCがデペッグBUSDの危険性やデメリットBUSDの危険性BUSDは準備金を確保していない?その他ステーブルコインの危険性DAIJPYCUSDD各ステーブルコインの比較ステーブルコインの今後ステーブルコインの市場シェア仮想通貨市場には多数のステーブルコインが存在します。当記事執筆時点(2023年3月)の市場シェアは、USDTが約52%、USDCが約31%、BUSDが約7%、DAIが約4%となっています。BUSDはUSDTやUSDCに差を付けられていますが、もともとは市場で存在感を放つステーブルコインでした。特に、Binance(バイナンス)がBUSD強化の方針を示した2022年9月に注目され、市場シェアは13%ほどでした。以下は、2022年9月時点のステーブルコインの市場シェアを表したものです。しかし、2023年2月、米ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)がBUSDの発行停止命令を出したことで状況が一変します。これによってBUSDは新規発行ができなくなり、米ドルの償還のみが行われているため急速にシェアを落としています。USDTの危険性やデメリットUSDTはテザー社が発行する世界最大のステーブルコインであり、仮想通貨市場で最も広く利用されています。米ドルでの入金と引き換えに、1対1の割合で発行されています。テザー社の概要は以下の通りです。社名Tether Operations Limited.創業年2012年所在地不明(*1)代表者JL van der Velde公式サイトhttps://tether.to/en/(*1)公式情報ではないものの、英領バージン諸島や香港にオフィスがあるとの情報が見られます。USDTは多くの仮想通貨取引所で採用されており、現物・先物の両市場で必要不可欠なステーブルコインといえるでしょう。なお、裏付け資産となる米ドルは、第三者機関の監査の下で運用されています。2023年3月時点で、USDTの裏付け資産は約82%が現金および現金同等物(米国債など含む)で構成されており、残りは企業の社債、ローン、その他の投資に振り分けられています。画像引用:TetherUSDTの危険性USDTの危険性としては、準備資産の不透明さが挙げられるでしょう。これまでテザー社は、準備資産としてコマーシャルペーパー(無担保の約束手形)を大量に保有しており、その安全性に疑問符がついていました。コマーシャルペーパーとはコマーシャルペーパーとは、企業が短期の資金調達をする際に発行する約束手形を指します。無担保で発行され、償還期間は基本的に1年未満に設定されています。2022年10月には、準備資産の中にあるコマーシャルペーパーを完全に排除して米国債に置き換えるなど、安全性を高める取り組みを行いました。しかし、2023年3月時点で、準備資産に社債や担保付ローンなどが含まれています。また、保有社債やローンの発行企業名は公開されていないため、資産の透明性を完全に確保しているとはいえないでしょう。USDTは資産償還ができない?USDTは準備資産の中に社債やローンなどが含まれています。そのため、仮に全てのユーザーがUSDTを米ドルに戻すなどの危機が発生すると、テザー社は資産を償還できないのではとの噂があります。真偽は不明ですが、テザー社は2021年12月にデフォルトした中国恒大集団の証券を保有しているとの噂もあります。テザー社としては、USDTは100%以上の裏付け資産があるため償還は可能としていますが、このような懸念があることは知っておく必要があるでしょう。USDCの危険性やデメリットUSDCは、アメリカに本社を置くサークル社が発行するステーブルコインです。また、サークル社とコインベース社が共同で設立したCentre社がUSDCの運用をサポートしています。社名Circle Internet Financial Limited創業年2013年本社所在地マサチューセッツ州 ボストン代表者Jeremy Allaire公式サイトhttps://www.circle.com/en/USDCの仕組みはUSDTと同様で、米ドルの入金に対して1対1で発行されます。コインベース社は米国の上場会社であり、高い信頼性を誇っています。近年、USDTへの懸念からUSDCがシェアを伸ばしてきており、様々な仮想通貨取引所が通貨ペアとして採用し始めています。また、その準備金の安全性の高さから、他の仮想通貨からの資金退避場所としても活用されています。2023年3月現在、USDCの準備金の100%が現金および現金相当物となっており、そのうち約26%が現金、残りの約74%が短期の米国債で構成されています。画像引用:CircleUSDCの危険性安全性の面で優れているとされるUSDCですが、懸念としてアメリカ政府の規制に過度に追従しやすいとみなされている点が挙げられます。ミキシングサービスのトルネードキャッシュが米当局に規制された際、サークル社はただちに規制対象関連のウォレットアドレスをブラックリストに追加しました。このブラックリスト化によって、少なくとも7万5,000USDCが凍結され、不正取引に関与していなくても資金を突然引き出せなくなった人も存在します。トルネードキャッシュとはトルネードキャッシュは、仮想通貨の送受信情報を隠ぺいしてユーザーのプライバシーや匿名性を確保するサービスです。イーサリアムのブロックチェーン上で開発・運用されています。これに対して、仮想通貨コミュニティは大きく反発しました。ステーブルコインDAIを発行するMakerDAOでは、同プロトコルの担保資産からのUSDC除外を検討したほどです。SVB破綻でUSDCがデペッグ画像引用:CoinMarketCap2023年3月、SVB(シリコンバレー銀行)が経営破綻しました。SVBではUSDCの準備金の一部が保管されていたため、準備金棄損の懸念が広がり、USDCは米ドルと10%以上デペッグしました。仮想通貨市場がパニック状態に陥っていたことがわかります。3月13日、米財務省などが顧客預金の全額保護を表明したことで落ち着きを取り戻しましたが、ステーブルコインの危険性が顕在化した出来事でした。BUSDの危険性やデメリットBUSDは、2019年にBinance(バイナンス)とパクソス社によって発行された、米ドルにペッグされているステーブルコインです。BUSDを発行・管理するパクソス社の概要は以下の通りです。社名Paxos Trust Company, LLC創業年2012年本社所在地ニューヨーク州代表者Charles Cascarilla公式サイトhttps://paxos.com/BUSDは、Binance(バイナンス)やBNBチェーン上のDapps(分散型アプリケーション)で使用されています。また、BUSDの裏付け資産は全て現金および現金相当物となっており、現金や米国債などで構成されています。画像引用:BinanceBUSDの危険性2023年2月、米NYDFSはBUSDの新規発行を禁止しました。これによって、BUSDはユーザーに米ドルの償還のみを行うこととなり、今後は大きくシェアを落としていく見込みです。パクソス社は2024年2月までBUSDの償還に対応する予定であり、米ドルとのペッグは維持されます。また、米証券取引委員会(SEC)はBUSDが未登録証券に該当するとして、パクソス社に対して訴訟を起こす構えを見せています。このため、BUSDがこれまで通り主要ステーブルコインとして利用されることは考えにくいでしょう。BUSDは準備金を確保していない?今回、BUSDの発行停止命令が出された背景には、「BUSDの準備金が不足しているのでは」との噂があったとされています。この告発をしたのは、USDCを発行するサークル社であるといわれています。パクソス社は、全てのBUSDが米ドル資産によって100%担保されていると主張しています。その他ステーブルコインの危険性その他のステーブルコインの危険性やデメリットを解説します。DAIDAIは、MakerDAOと呼ばれるDAO(分散型自立組織)によって管理されているステーブルコインです。分散型のステーブルコインは、管理を担う特定の企業や団体が存在せず、全てのやりとりがブロックチェーンを介して行われます。DAOとはDAOは、Decentralized Autonomous Organizationの略で、日本語で「分散型自立組織」と訳されます。つまり、中央管理者が存在しなくとも、参加者の活動によって機能する組織を指します。中央集権型の組織と比較して民主的で透明性が高いと見なされており、ブロックチェーンの普及で広く採用されています。DAIを発行するためには、法定通貨の代わりに、仮想通貨を担保として預け入れる必要があります。当記事執筆時点(2023年3月)ではイーサリアム(ETH)などが担保として利用可能です。DAIの危険性としては、担保に入れている仮想通貨価格の下落が挙げられるでしょう。DAIの最低担保比率は150%以上であるため、ある程度の価格変動には耐えられる仕組みとなっています。しかし、短期間で急激なボラティリティが発生した場合、担保資産が強制的に清算される可能性があります。また、スマートコントラクトのバグによって、ハッキングされる危険性もあります。JPYCJPYCは、日本円に連動するステーブルコインです。主要なDEX(分散型取引所)で購入できますが、仮想通貨市場で利用するというよりも、決済手段としての利用が想定されています。分散型取引所とは分散型取引所(DEX)とは、ブロックチェーンを活用することで、中央管理者が不在でも仮想通貨(暗号資産)の取引ができる取引所を指します。1JPYC=1円として利用でき、事前にギフトカードなどに交換しておくことで日常の買い物にも使用できます。ただし、ブロックチェーンの技術は使用しているものの、日本の法律上ではプリペイドカードなどと同じ「前払式支払手段」として扱われています。JPYCの危険性として考えられるのは、中央集権的リスクの存在です。JPYCは、JPYC株式会社という一企業によって発行・管理されているため、経営破綻などが起きた場合には事業を継続できなくなる可能性があるでしょう。このリスクは、USDTなども同様です。USDDUSDDは、2022年5月に発行が開始されたアルゴリズム型ステーブルコインです。TRON DAOという分散型自立組織によって発行されており、特定のユーザーにトロン(TRX)とUSDDを裁定取引させることで米ドルとのペッグを図っています。仕組みとしては価格崩壊を起こしたUSTと似ていますが、USTと違って準備資産を保有しています。2023年3月20日時点の準備資産の状況は、以下の通りです。USDD発行額に対するビットコインの担保比率は、およそ54%です。仮想通貨担保数量米ドル換算TRN10,929,536,847731,295,310BTC14,040.6390,811.958USDT44TRN担保数量10,929,536,847米ドル換算731,295,310BTC担保数量14,040.6米ドル換算390,811.958USDT担保数量4米ドル換算4危険性としては、準備資産の多くがTRXで構成されており、裁定取引が今後も適切に機能し続けるかどうかという点が挙げられます。各ステーブルコインの比較ここでは、USDT・USDC・BUSDの各ステーブルコインを比較します。USDT発行元テザー社発行開始2014年時価総額約9兆7,384億円準備金比率・現金および現金相当物:約82%・ローン:約9%・社債:約5%・その他資産:約4%USDC発行元サークル社発行開始2018年時価総額約5兆9,545億円準備金比率現金および現金相当物:100%BUSD発行元パクソス社発行開始2019年時価総額約1兆1,483億円準備金比率現金および現金相当物:100%USDT発行元テザー社発行開始2014年時価総額約9兆7,384億円準備金比率・現金および現金相当物:約82%・ローン:約9%・社債:約5%・その他資産:約4%USDC発行元サークル社発行開始2018年時価総額約5兆9,545億円準備金比率現金および現金相当物:100%BUSD発行元パクソス社発行開始2019年時価総額約1兆1,483億円準備金比率現金および現金相当物:100%テザー社が発行するUSDTが、現在最も利用されているステーブルコインです。ほとんどの海外取引所で主要通貨ペアに採用されていることを考えると、仮想通貨の取引をする際はUSDTが最も使いやすいといえます。しかし、USDTは準備金にローンや社債などが含まれているため、安全性の面で懸念点があります。準備金の不透明さを考えると、現状仮想通貨からの資金の避難場所としてはUSDCが比較的安全だといえます。しかし、前述のSVBの経営破綻によってデペッグを起こしたことを考えると、完全に安全なステーブルコインだとは言い難いでしょう。BUSDに関しても準備金という面では安全性が高いですが、NYDFSから発行停止を命じられているため、今後利用するのは現実的ではありません。ステーブルコインの今後現在、世界各国でステーブルコインを規制する法案ができ始めています。米国ではステーブルコイン法案が提出されており、規制が厳格化される見通しです。適用範囲等は明らかではありませんが、規制に準拠できないステーブルコインは利用できなくなる可能性があります。また、SECがBUSDは未登録証券に該当するとして法的措置を検討しており、他のステーブルコインにも波及する可能性があります。いずれにせよ、ステーブルコインの今後は各国の規制に大きな影響を受けることが考えられます。
仮想通貨の自動売買は儲かる?種類やメリット・デメリットを解説

仮想通貨の自動売買は儲かる?種類やメリット・デメリットを解説

update2023.03.20 19:30

「仮想通貨の自動売買が儲かる!」という話をSNS等で目にした方も多いのではないでしょうか。自動売買プログラムの提供会社からの積極的な勧誘も行われているようです。仮想通貨の自動売買といっても様々な種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。チャートを見られる時間に左右されずに自動で取引をしてくれるので魅力的ではありますが、デメリットもしっかりと把握した上で始めることが必要です。この記事では、仮想通貨の自動売買プログラムの種類とメリット・デメリットについて詳しく解説します。目次[非表示]アービトラージが可能なことが特徴アービトラージが仮想通貨で盛んな理由参入者が増えると難易度が上がる仮想通貨の自動売買の種類取引所のコピートレードを利用する取引所のシステムを利用するMT4/MT5を利用する外部ツールを利用する自作でプログラミングする仮想通貨の自動売買の注意点レバレッジ仮想通貨特有の値動き検証可能な期間が短い詐欺目的のツールまずは取引所のサービスやMT4/MT5がおすすめアービトラージが可能なことが特徴仮想通貨の自動売買プログラムは一般に「ボット(bot)」と呼ばれます。自動売買プログラムにもいくつか種類がありますが、「ボット」は元々単に「自動的に動作するコンピュータプログラム」を指す用語ですので、特に限定されずどのプログラムも「ボット」と呼ばれます。しかし、傾向としては、自作のプログラムが特にボットと呼ばれ、MT4/MT5の自動売買プログラムであるエキスパート・アドバイザ(EA)など他の名称の方が知名度がある場合は、その名称で呼ばれることが多いようです。ボットを利用した仮想通貨の自動売買は、「アービトラージ」が可能なことが特徴です。アービトラージとは、仮想通貨以外の金融商品でも行われているもので、取引所間の価格差を利用して利益を上げる取引形態を指します。例えば、仮想通貨取引所AとBで同一銘柄に価格差がある場合、安い方で買って高い方で売ります。AとBのレートが全く同じであれば意味がありませんが、AとBのレートに開きがあった場合には、その差額を収益にできます。アービトラージには、成功すれば確実に儲かるという特徴があります。その一方で、片方が約定しなかったり、約定レートがずれたりしてアービトラージが成立しないなどのリスクもあります。アービトラージが仮想通貨で盛んな理由仮想通貨でアービトラージが盛んな理由は、特定の仮想通貨について取引所ごとに異なる価格で取引されているからです。「仮想通貨の自動売買が儲かる」といった発言をしている人の取引手法を見てみると、アービトラージであることもあるようです。株式では、多くの場合、注文は各証券会社を経由して、その株式が取引される市場、例えば東京証券取引所に集約されて約定価格が決まります。そのため、一般的に価格差は発生しません。一方、仮想通貨では、一般的にそれぞれの取引所で独自に価格が形成されます。そのため、取引所間で価格が異なる現象が頻繁に発生するのです。FX取引でも、各FX会社が独自にレートを決めていますので、アービトラージは成立します。しかし、仮想通貨取引所と異なるのは、多くの場合、顧客とFX会社の間で取引が成立する点です。FX会社がカバー取引をしていない場合、顧客が利益を上げるとFX会社の損失となります。そのため、ほとんどのFX会社でアービトラージは禁止されています。一方、仮想通貨取引所は顧客同士で売買を行い、仮想通貨取引所は手数料を受け取るだけですので、アービトラージに制限がかけられていません。このため、特に仮想通貨取引ではアービトラージが盛んに行われているのです。参入者が増えると難易度が上がるアービトラージは、成功すれば確実に利益が得られるというメリットがあります。しかし、参入者が増えると難易度が上がるという性質もあります。アービトラージをしようとする人が少なければ、取引所間で発生した価格差が発見されるタイミングも遅くなり、アービトラージが可能な時間が長くなります。一方、アービトラージのチャンスを狙う人が多くなると、処理や通信の速いボット(bot)を持っている人が早い者勝ちで取引を成立させてしまい、他の人は利益を上げることができません。全員が儲かるというわけではないということですね。取引所Aのレートが安く、取引所Bのレートが高かった場合は、Aで買い取引を、Bで売り取引をそれぞれ行いますが、買い注文が入ったAでは売り指値注文が消化されて価格レートが上がり、売り注文が入ったBでは買い指値注文が消化されて価格が下がります。そのため、アービトラージが成立するたびに、取引所間の価格差は解消され、価格が平均に近づいていくのです。数年前と比較すると仮想通貨取引がメジャーになっており、アービトラージの競争は激化しているようです。なお、こうしたアービトラージの仕組みは、ステーブルコインの価値を保つために使われることもあります。また、フラッシュクラッシュで暴騰や暴落が発生する場合も、アービトラージが活発化して価格は短時間で元の水準に戻ります。仮想通貨の自動売買の種類ここまでで、仮想通貨のアービトラージ取引について紹介しましたが、もちろん通常の取引を自動売買プログラムで行う方法もあります。仮想通貨の自動売買をツールで分類すると、主に以下の5種類に分けられます。難易度に差がありますので、簡単なものから順に紹介していきます。取引所のコピートレードを利用する取引所の自動売買システムを利用するMT4/MT5を利用する外部ツールを利用する自作でプログラミングする取引所のコピートレードを利用する一部の仮想通貨取引所は、他のトレーダーのトレードをコピーできるコピートレードシステムを提供しています。コピートレードのメリットは、仮想通貨のトレードの知識が少なくても利益を得られる可能性があることです。また、取引所が提供しているコピートレードシステムであれば、設定も簡単にできます。コピートレードでは通常、コピーされるトレードを提供するトレーダー(マスタートレーダー)に報酬が支払われます。サービスにより異なりますが、「コピーしたトレードで得た利益の数%」や「取引高の数%」、月額制といった仕組みがあります。このため、利用する間ずっとコストがかかってくるのがデメリットです。また、損切りをしないなどの危険なトレードをするマスタートレーダーもいますので、取引所側のマスタートレーダーの審査が緩い、または審査がない場合はユーザー側の見極めが重要になります。大手取引所のBybit(バイビット)でも、コピートレードのサービスが提供されています。Bybitコピートレード紹介ページ取引所のシステムを利用するコピートレード以外の自動売買システムを提供している仮想通貨取引所もあります。例えば、大手取引所のBybit(バイビット)には「Bybit取引ボット」というシステムがあります。これは、グリッド戦略を自動的に行うものです。グリッド戦略とは?エントリーと決済のルールを設定し、等間隔に複数のポジションを持つ戦略です。価格変動に応じて次々とポジションを持ちますので、ポジションの量が大きくなりすぎる場合があります。この対策として、ポジションの最大保有量を制限したり、ストップロスを設定したりします。下はトレードの例です。取引所のツールを利用するメリットは、自分でプログラミングを行う必要がないことはもちろん、APIを利用する必要がないことです。APIとは?仮想通貨取引所で自動売買を行うには、まずその取引所からレートを取得し、自動売買システム内部でトレードを開始するかどうかの計算を行います。その後、トレードするとの判断になった場合、仮想通貨取引所の取引操作を行うという流れです。APIは、こうしたレート取得やシステムを経由したトレードを行うことができる仕組みのことです。システム開発の経験がない方にとっては、設定が手間に感じることもあります。一方、取引所のシステムを利用する場合のデメリットは、取引戦略の幅が限られるということです。上記のBybit取引ボットはグリッド戦略に限られていますし、他の取引所でもそれほど幅広い選択肢があるわけではありません。MT4/MT5を利用する取引所が提供するシステム以外で自動売買を行うには、基本的にはAPIの設定が必要です。APIが不要なのは、MT4/MT5です。MT4/MT5の自動売買システムは、「エキスパート・アドバイザ(EA)」と呼ばれています。EAは活発な売買市場があり、入手しやすいことがメリットです。しかし、FX用のEAは種類が豊富なものの、仮想通貨対応のEAはまだあまり数がありません。MT4/MT5を開発したメタクオーツ社が運営するコミュニティサイト「MQL5」では仮想通貨対応のEAが販売されていますが、日本語で営業する大手販売サイトGoGoJungle(ゴゴジャン)などでは、まだ仮想通貨対応EAの取り扱いがないようです。そのため、仮想通貨EAは、限られたルートで入手するか、自作するかのどちらかの方法で用意することになるでしょう。EAは自作できる?MT4/MT5のプログラミング言語を使って、EAを自作できます。また、プログラミングができなくても作成できる「EAつく~る」などのツールも販売されています。EAは手軽にできることがメリットですが、利用できる取引所が限られるというデメリットもあります。MT4/MT5に対応している仮想通貨取引所はほとんどなく、大手取引所のBybit(バイビット)でMT4が使え、BingXでMT5が使えるくらいです。それ以外で仮想通貨取引所を利用したい場合、仮想通貨を取り扱う海外FX業者のCFD取引があります。海外FX業者のCFD取引は、仮想通貨取引所の無期限契約取引とほぼ同じ感覚で利用できますが、板取引ではなく、海外FX業者を相手に取引します。仮想通貨の取り扱いがある海外FX業者としては、FXGT(エフエックスジーティー)やExness(エクスネス)が有名です。FX用のEAを利用できる?FX用のEAが仮想通貨で利用できる場合もありますので、バックテストで確認してみましょう。利用できないケースとしては、開発者が利用可能銘柄に制限をかけている、銘柄のレートの小数点以下の桁数が合わない、などがあります。そのまま利用できる場合でも、FX銘柄と仮想通貨銘柄は利益確定・損切りの幅などが大きく異なりますので、パラメータなどを調整の上、必ずバックテストで成績を確認してから使うようにしましょう。外部ツールを利用する様々な会社や個人が、仮想通貨の自動売買ツールを提供しています。日本語対応の複数のサービスがありますが、特に「クオレア」というサービスの知名度が高いようです。FX通貨ペアを中心とした自動売買サービスで、ビットコインにも対応しています。数多くある戦略から好きなものを選ぶ形式で、自分でカスタマイズできないので、コピートレードサービスの一種と考えられます。外部ツールには様々なものがあり、選べる戦略の幅が広いのがメリットです。APIの設定も必要となりますが、仮想通貨取引所が提供するキーをただ入力するだけで利用できるようになっている場合がほとんどですので、利用し始めるまでのハードルはそれほど高くありません。しかし、APIの設定等の関係で、ツールの提供会社が指定する取引所しか利用できないという制限があるほか、ツールの提供会社にAPIが知られてしまうリスクもあります。また、無料ツールもありますが、成績のよいツールは有料であることが多いためコストもかかります。詐欺目的のツール自動売買に関係する仮想通貨の詐欺は、外部ツールで発生することが多いため、仕組みを十分に調べた上で利用するようにしましょう。特に、「絶対儲かる」「初心者でも儲かる」などと謳っているものには注意が必要です。自作でプログラミングする最後に、自分でプログラミングをしてボット(bot)を作成する方法があります。APIを組み込んで一からボットを自作するのは非常に大変な作業で、システム開発の経験がある方以外にはハードルが高いです。しかし、自分でボットをプログラミングする場合、自由に戦略を構築できますので、うまく戦略を作ることができれば、利益を上げられる可能性があります。良いボットができた場合、仮想通貨取引所が提供するコピートレードに登録することで、報酬を得ることもできます。仮想通貨の自動売買の注意点仮想通貨の自動売買を始める際には、以下の点に注意が必要です。レバレッジ仮想通貨特有の値動き検証可能な期間が短い詐欺レバレッジ仮想通貨銘柄のレバレッジ設定は、複雑なことが多いです。例えばBybit(バイビット)では、銘柄ごとに最大レバレッジが異なることに加え、取引量が増えるごとに最大レバレッジが引き下げられます。このため、自動売買を行う際には、レバレッジ制限を考慮する必要があります。仮想通貨特有の値動き仮想通貨は値動きが大きく、かつ一方向に値動きが進むことも多いのが特徴です。Myforexのボラティリティツールで、直近半年間の1日単位のボラティリティを比較してみます。Myforexボラティリティツール米ドル/円は1日の最大変動幅が約500pips、最小変動幅が約20pipsで、最大変動幅は最小変動幅の25倍です。また、最大変動幅の500pipsは、レートが135円とすると約3.7%の価格変動です。一方ビットコインドルは1日の最大変動幅が約3,400pips(1pipsを1ドルとして計算)、最小変動幅が約50pipsで、最大変動幅は最小変動幅の68倍となっており、米ドル/円よりもばらつきがあることがわかります。また、最大変動幅の3,400pipsは、レートが22,000ドルとすると約15%の価格変動です。直近半年間だけを見ても、仮想通貨の方が大きな価格変動が発生しやすいということがわかります。このような特徴がある仮想通貨の自動売買で利益を上げるには、利益確定幅・損切り幅を工夫する必要があります。検証可能な期間が短い自動売買プログラムは、過去の価格データ(ヒストリカルデータ)を利用して、成績の検証(バックテスト)を行うことができます。ただし、仮想通貨の自動売買プログラムは、検証可能な期間が短く、あまり信頼できるバックテスト結果にはならないという特徴があります。ビットコインの場合、有効な仮想通貨のヒストリカルデータが2017年ごろからしか存在しません。さらに、価格が10,000ドル以下だったころと、70,000ドル近くまで上昇した2021年ごろでは、利益確定幅・損切幅を変更する必要があるため、同じ戦略でバックテストをすることが難しいです。画像引用:TradingView一方、FX通貨ペアでは、10年や15年といった長期のヒストリカルデータで検証できます。このため、仮想通貨の自動売買プログラムの信頼度を判断しにくいという特徴があります。詐欺目的のツール自動売買ツールは特に、「仮想通貨の知識がなくても稼げる」とアピールできることから、詐欺目的で使われるケースがあります。京都府消費生活安全センターの資料には、自動売買が関係すると思われる事例が掲載されています。知人からAI(人工知能)を使った暗号資産の投資を紹介され入金したものの、しばらく配当を受け取った後業者と連絡が取れなくなったそうです。しばらく配当を出すという点は、有名な詐欺の一種である「ポンジスキーム」の特徴です。ポンジスキームでは、出資金を運用すると説明してお金を集めるものの、実際は運用せず、集めた資金の一部を配当金として分配します。そのため、出資者は運用益があがっていると勘違いして安心してしまいますが、ある時点で詐欺師である運営元が資金を持ち逃げして連絡が取れなくなります。「絶対に儲かる」「初心者でも儲かる」といった謳い文句や、高額な利回りには特に注意する必要があります。「簡単に儲かるのであればみんながやるはず」という心理を逆手にとって、「選ばれた人だけしか購入できない」などと説明されることもあるようです。AIへの過度な期待は禁物最近では、チャットボットであるchatGPTが自然な文章を生成することが話題となりました。しかし、高性能なAIであっても、仮想通貨の自動売買で儲かるわけではありません。過度な期待をしない方がいいでしょう。まずは取引所のサービスやMT4/MT5がおすすめ外部サービスで自動売買システムを利用する場合、APIを利用します。設定に手間がかかりますし、運営元にAPIを知られるリスクもあります。APIを知られるとはすなわち、運営元はAPIの情報を使ってユーザーの資金を自由に扱えることを意味します。このため、まずは取引所の自動売買サービスから始めると簡単です。また、Bybit(バイビット)などはMT4やMT5に対応しており、比較的簡単に自動売買を始められます。この記事で紹介した、5種類の自動売買のメリット・デメリットを参考に、自分に合った自動売買を探してみてください。
ThreeTraderが期間限定で10ドルの口座開設ボーナスを付与

ThreeTraderが期間限定で10ドルの口座開設ボーナスを付与

update2023.03.17 20:00

スプレッドが狭い海外FX業者として知られるThreeTrader(スリートレーダー)が、期間限定で口座開設ボーナスを提供することを発表しました。本人確認を完了させると、10ドルのボーナスが付与されます。今回付与されるボーナスは一般的なボーナスとは異なり、出金も可能です。ThreeTraderに興味はあるものの、「新興ブローカーで取引するのは不安」という方は、口座開設ボーナスを利用して取引環境をチェックしてみるとよいでしょう。目次[非表示]本人確認完了で10ドルを付与付与されたボーナスは出金も可能ボーナス利用時の注意点本人確認書類の提出方法低スプレッドが魅力のThreeTraderThreeTraderのライブ口座の取引環境を体験しよう!本人確認完了で10ドルを付与今回のキャンペーンは、3月末まで開催される予定です。ボーナスを受け取るには、期間中に本人確認を完了させる必要があります。期間2023年3月14日午後6:00~3月31日午後6:00付与額10ドル(1,300円相当)対象口座ローゼロ口座ピュアスプレッド口座対象ユーザー本人確認が完了していないユーザーボーナス付与の条件本人確認の完了ThreeTrader(スリートレーダー)は2種類のライブ口座を提供していますが、どちらの口座もボーナス付与の対象です。今のところThreeTraderでは、MT4のみの対応となっています。本人確認完了後、翌営業日に10ドルのボーナスが付与されます。アカウントを作成した後、まだ本人確認を完了させていないユーザーも対象です。ボーナスの詳細を確認付与されたボーナスは出金も可能今回付与される口座開設ボーナスは現金として扱われるため、証拠金として利用できるほか、出金も可能です。ただし、ThreeTraderでは最低出金額を1万円に設定しているため、受け取ったボーナスをそのまま現金化することはできません。取引で得た利益と一緒に出金するか、自己資金と一緒に出金する必要があります。一般的な海外FX業者のボーナスは、証拠金として利用できるものの、ボーナス自体の出金は認められていません。ボーナスを利用した取引で得た利益の出金のみは可能という海外FX業者が多いです。ThreeTraderの口座開設ボーナスは、海外FX業者の中でもかなり特殊といえるでしょう。ボーナス利用時の注意点口座開設ボーナスの入金後、30日間取引や入金がない場合、ボーナスは取り消されるので注意しましょう。また、同じIDでボーナスを受け取れる回数が1回です。異なるメールアドレスなどを用いて複数のIDを作成してもボーナスの対象にはなりません。複数のIPアドレスや関連するIPアドレスから複数の口座を開設した場合も、ボーナスは無効になります。規約に違反している場合も、ボーナスが取り消される可能性があるので、口座を開設する際にThreeTraderの規約にしっかり目を通しておきましょう。本人確認書類の提出方法手順1マイポータルにログインします。マイポータルにログイン手順2画面上部の「契約&ドキュメント」をクリックします。手順3「クリックで追加」をクリックします。手順4アップロード用のウィンドウが表示されるので、新規アップロードの「アップロードする書類」下のドロップダウンリストから書類の種類を指定します。「ファイルの選択」でアップロードする書類を選択し、アップロードします。低スプレッドが魅力のThreeTraderThreeTrader(スリートレーダー)はスプレッドが狭く、コストを重視するトレーダーに支持されている海外FX業者です。口座タイプローゼロ口座ピュアスプレッド口座最大レバレッジ500倍取扱銘柄【FX/通貨ペア】:59【CFD/貴金属】:3【CFD/株価指数】:20【CFD/エネルギー】:2【CFD/仮想通貨】:14取引ツールMetaTrader4サポート対応日本語チャット:午前7:00~午後8:00メールThreeTraderでは、取引手数料無料のローゼロ口座と4ドルの手数料がかかるピュアスプレッド口座の2種類を提供しています。いずれの口座もFX業者全体でみれば狭いスプレッドでレートを配信していますが、ピュアスプレッド口座のほうが手数料込みの取引コストは低くなる傾向にあります。比較的新しいブローカーであるため、大手のFX業者と比較すると知名度は低いものの、取引コストの低さを理由に注目を集めるようになりました。ThreeTraderのライブ口座の取引環境を体験しよう!新興ブローカーを利用することに不安を感じるトレーダーも少なくありません。ThreeTrader(スリートレーダー)が気になってはいるものの、口座を開設することに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。口座開設ボーナスを利用すれば、自己資金をリスクに晒すことなく、ThreeTraderのライブ口座の取引環境を体験できます。ThreeTraderが気になっている方は、口座開設ボーナスを活用してThreeTraderの使い勝手をチェックしてみるとよいでしょう。
米銀行の相次ぐ経営破綻とUSDCのデペッグ | 仮想通貨市場への影響を解説

米銀行の相次ぐ経営破綻とUSDCのデペッグ | 仮想通貨市場への影響を解説

update2023.03.16 21:00

2023年3月、シルバーゲート銀行が事業清算を発表したのに続き、シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行が相次いで経営破綻しました。これらの銀行は、多数の仮想通貨(暗号資産)関連企業を顧客に抱えています。このため、仮想通貨市場にも影響が出ており、USDCなどのステーブルコインがデペッグしました。なお、当記事執筆時点(2023年3月16日)で事態はほぼ沈静化しています。目次[非表示]シルバーゲート銀行が事業清算へ米銀行の経営破綻が相次ぐFDICによる預金保護が決定USDCのデペッグが発生リスクヘッジに動くBinanceその他のステーブルコインへの影響仮想通貨市場への影響主要な決済ネットワークが停止されるビットコイン価格が乱高下DEXの取引需要が増加今後の展開銀行の仮想通貨に対する姿勢DeFiへの移行仮想通貨規制が進む可能性ステーブルコインの安全性シルバーゲート銀行が事業清算へ2023年3月8日、シルバーゲート銀行が事業を清算すると発表しました。シルバーゲート銀行はニューヨーク証券取引所に上場しており、仮想通貨関連企業を中心にサービスを提供していました。規制が厳しい米国で仮想通貨分野に友好的な銀行として重宝されており、コインベースやサークルなどの顧客を抱えていました。今回、大手取引所FTXが経営破綻した影響を受けて事業清算に追い込まれたと推測されています。FTXの経営破綻2022年、FTXはハイリスクな経営をした結果、手持ち資金が枯渇して顧客資産を払い出せない状況に陥りました。競合のBinance(バイナンス)が買収による救済を模索しましたが、結局失敗に終わっています。この影響は仮想通貨市場全体に波及しており、CEX(中央集権型取引所)の信頼が揺らいでいます。シルバーゲート銀行は、FTXの経営破綻と同時期に、預金口座からの資金流出に見舞われました。資金調達を試みましたが、米当局との協議の末に事業清算が決まりました。なお、シルバーゲート銀行は全ての預金を顧客に返金する方針です。米銀行の経営破綻が相次ぐシルバーゲート銀行が事業清算を決定した後、シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行が立て続けに経営破綻しました。銀行名経営破綻等発表日シルバーゲート銀行2023年3月8日シリコンバレー銀行2023年3月10日シグネチャー銀行2023年3月12日シリコンバレー銀行については、FRB(米連邦準備制度)の度重なる利上げで保有国債の価格が下落し、多額の評価損を抱えていました。これが引き金となり、預金者の取り付け騒ぎに耐えることができませんでした。この騒ぎが、シグネチャー銀行にも飛び火しました。シグネチャー銀行は、シリコンバレー銀行と同様に仮想通貨業界に好意的な銀行でした。金利と債券価格の関係金利と債券価格は互いに反対の動きをします。金利が下がれば債権価格は上がり、反対に金利が上がれば債権価格は下がります。FRBは2022年から金利を上昇させており、利上げ前からの長期債券保有者にとって厳しい状況が続いています。FDICによる預金保護が決定FDICは、3行を管理下に置いて預金を全額保護することを発表しました。FDICとはFDIC(Federal Deopsit Insurance Corporation)は連邦預金保険公社と呼ばれる米連邦政府の企業です。加盟する金融機関に預け入れられた預金を保護することを目的にしています。FDICはひとりあたり最高25万ドルまでの預金を保証します。銀行の相次ぐ破綻で、第二のリーマンショックとなるリスクが懸念されています。しかし、FDICが全額保証を発表したことを受けて、市場は落ち着きを取り戻しています。この方針はFDICだけでなく、FRBや米財務省、ジョー・バイデン大統領やジャネット・イエレン財務長官が協議した上で決定されました。USDCのデペッグが発生USDCはサークル社によって発行されるステーブルコインです。サークル社は発行済みUSDCよりも多額の米ドルを保有しており、この信頼を背景にしてUSDCの価値が保たれています。しかし、銀行の経営破綻騒動を受けてデペッグが発生しました。デペッグとはステーブルコインの価値が基準値から大きく乖離することをデペッグと呼びます。準備金の運用などに対する信用不安が懸念されると、デペッグが発生します。サークル社はUSDCの準備金約400億ドルのうち、33億ドルをシリコンバレー銀行に預け入れていました。この結果、シリコンバレー銀行の破綻を受けてUSDCは0.8ドル台まで急落しました。FDICが預金保護を発表したこともあって、当記事執筆時点(2023年3月16日)で1ドル付近まで回復しています。2023年13日、サークル社は準備金が100%安全な状態にあることを公表しました。画像引用:CoinMarketCapリスクヘッジに動くBinanceUSDCのデペッグ発生を受け、BinanceのCEOであるチャンポン・ジャオ氏はリスクヘッジに動きました。Binanceは保有する10億ドル相当のBUSDをビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)、バイナンスコイン(BNB)に両替しました。なお、BUSDの大幅な下落は確認されておらず、逆に、一時的に1%の価格プレミアムをつけました。画像引用:CoinMarketCapその他のステーブルコインへの影響その他、USDTやUSDPが一時的に不安定になりましたが、デペッグには至りませんでした。一方、DAIはUSDCに連動する形でデペッグが発生しましたが、元の価格に戻っています。DAIは仮想通貨を担保に発行されるステーブルコインです。本来、銀行の経営破綻とは無関係ですが、USDCを担保として採用していたためデペッグしました。画像引用:CoinMarketCap仮想通貨市場への影響仮想通貨市場への影響としては、以下が挙げられます。主要な決済ネットワークが停止されるシルバーゲート銀行は、仮想通貨取引所やヘッジファンド向けにSEN(Silvergate Exchange Network)と呼ばれる決済ネットワークを提供していました。しかし、事業を停止したため、SENが利用できなくなりました。これに伴って、多くの企業が別の決済ネットワークへの移動を余儀なくされています。ビットコイン価格が乱高下今回、シルバーゲート銀行とシリコンバレー銀行、シグネチャー銀行が立て続けに破綻したことで、ビットコイン価格は大幅な下落を記録しました。2023年3月3日、ビットコイン価格は330万円を超える水準にあったのが、これら3行の破綻を受けて260万円台にまで急落しました。その後、FDICの発表等で安堵感が広がり、ビットコイン価格は一気に戻して年初来高値を記録しました。画像引用:CoinMarketCapDEXの取引需要が増加USDCのデペッグが発生する中、ユーザーは自分の資産を避難させています。また、CEX(中央集権型取引所)への不安感からか、DEX(分散型取引所)での取引が増加しています。主要なDEXであるUniswapでは、2023年3月13日前後の日間取引量が激増し、およそ35億ドルとなりました。今後の展開銀行の相次ぐ経営破綻は、仮想通貨市場に大きなインパクトとなりました。銀行の仮想通貨に対する姿勢今回、破綻した3行は仮想通貨に友好的な銀行でした。米政府機関が介入して事業を停止したのは、資金繰りの悪化による倒産を恐れたためだとされていますが、一部では仮想通貨市場への締め付けを強化するのが目的だったのではないかと推測されています。また、報道によると、シグネチャー銀行のBarney Frank氏は「これは規制当局による反仮想通貨の強烈なメッセージだと思う」とコメントしています。加えて、ブロックチェーン調査会社MessariのRyan Selkis氏は、シルバーゲート銀行とシグネチャー銀行には依然として健全で支払い能力があるが、政府機関の標的にされたとツイートしました。これらを踏まえますと、銀行の仮想通貨に対する姿勢が今以上に非友好的になる可能性があります。DeFiへの移行近年、仮想通貨市場ではDeFi(分散型金融)分野が力を付けています。中央集権型のサービスの安全性が損なわれれば、DeFi関連サービスへの移行が加速する可能性があるでしょう。仮想通貨規制が進む可能性2023年に入ってから、FRB・FDIC・通貨監督局(OCC)は、仮想通貨のリスクが高いことを説明した上で、「仮想通貨関連のリスクが銀行システムに影響を及ぼさないことが重要です」としています。米国が規制を強めれば、仮想通貨市場の透明性が改善して成長産業となる可能性があります。しかし、短期的には規制が厳しい米国市場を避ける動きが生じるかもしれません。ステーブルコインの安全性従来、ステーブルコインの安全性について、担保となる米ドルが十分にあるかどうかという点に注目が集まっていました。しかし、今回の銀行の経営破綻とデペッグを受けて、米ドルの保管場所の重要性も認識されました。仮想通貨は新しい産業であり、どこまで確認すれば安全を確保できるのか、誰にも分からない状態が続いています。常に情報を得て知識を深めていくことが大切でしょう。
仮想通貨のフラッシュクラッシュとは?約93%暴落したHT

仮想通貨のフラッシュクラッシュとは?約93%暴落したHT

update2023.03.16 19:00

大手仮想通貨(暗号資産)取引所Huobi(フォビ)で、Huobiの独自仮想通貨HT(Huobiトークン)のフラッシュクラッシュが発生しました。HTは瞬間的に約93%暴落しており、これは過去最大級です。なお、その直後に元の価格帯まで回復しており、長期的な影響は無いと見られています。当記事では、フラッシュクラッシュを解説した上で、その原因や対策などを解説していきます。目次[非表示]フラッシュクラッシュとはHTが約93%暴落強制決済が引き金か1億ドルの流動性ファンドを設立へフラッシュクラッシュの例ビットコインイーサリアムフラッシュクラッシュの原因誤発注ボットの暴走デリバティブ取引の強制決済ほどなく元の価格に戻る理由フラッシュクラッシュで利益を狙うフラッシュクラッシュでの損失回避策大手の取引所を利用する複数の取引所を利用する少しずつ発注する流動性の低い仮想通貨を避ける成行注文を使わない取引所のフラッシュクラッシュ対策サーキットブレーカー損失の補償やファンド設立忘れたころに発生するフラッシュクラッシュとはフラッシュクラッシュとは株価などの瞬間的な急落や急騰を指し、直後に元の価格付近まで戻るのが典型的な値動きです。これは投資家にとって厄介な現象です。例えば、デリバティブ取引でビットコイン(BTC)の買いポジションを持っている際に、上昇トレンドで推移していても途中のフラッシュクラッシュで強制ロスカットされてしまう可能性があります。この場合、利益になるどころか大損です。フラッシュクラッシュは様々な金融商品で発生しており、ビットコインやイーサリアム(ETH)なども例外ではありません。HTが約93%暴落2023年3月10日、HTでフラッシュクラッシュが発生し、大手取引所Huobi(フォビ)でおよそ93%暴落しました。HTとはHT(フォビトークン)は大手取引所Huobi(フォビ)が発行する取引所トークンです。HTの保有者は、Huobiでの取引手数料減額など様々な特典を受けることができます。HTは4.8ドル付近を推移していましたが、フラッシュクラッシュによって0.31ドルまで急落しました。当記事執筆時点(2023年3月14日)では4ドル前後で推移しています。下は5分足チャートで、この様子を示しています。画像引用:HuobiHuobiでの動きに連動する形で、HTは他の取引所でも暴落しました。例えば、国内取引所のBitTradeでは、650円付近だった価格が300円付近まで急落しました。ちなみに、BitTradeはHuobiグループの取引所で、旧Huobi Japan(フォビジャパン)です。画像引用:BitTrade強制決済が引き金かHuobiのCEOであるジャスティン・サン氏は、「少数のユーザーがHTの現物および先物の強制決済を余儀なくされたことが原因です」と説明しました。ジャスティン・サン氏とHuobiジャスティン・サン氏は仮想通貨トロン(TRON)の創設者として有名です。2023年1月、大手取引所Huobiはサン氏が同社を率いていることを認め、同氏によるHTの大量保有が明らかになりました。また、ブロックチェーン調査会社KaikoのRiyad Carey氏のツイートによると、フラッシュクラッシュ直前にHTの売りが集中して5分間で200万ドル相当が売却され、その一方で、買い注文は60万ドル相当だった模様です。1億ドルの流動性ファンドを設立へサン氏はHuobiの顧客資産が安全であることを強調した上で、フラッシュクラッシュが発生したことを謝罪しました。加えて、対策として1億ドルの流動性ファンドを設立し、HTの流動性改善を約束しています。流動性とは流動性とは特定の資産が取引可能かどうかを指します。流動性があれば資産を売却したり買ったりできますし、流動性がなければ売買できません。フラッシュクラッシュの例仮想通貨市場では多数のフラッシュクラッシュが発生してきました。以下、日足チャートで確認します。ビットコイン2021年10月21日、取引所Binance.us(バイナンス)でビットコイン(BTC)価格が瞬間的に約88%暴落しました。画像引用:Binance.usこの日、ビットコイン価格は66,000ドル付近を推移していましたが、フラッシュクラッシュで約8,200ドルに急落し、直後に元の価格帯まで回復しました。これに関して、Binance.usは「機関投資家のアルゴリズムにバグがあった」と説明し、機関投資家はバグを修正しました。また、フラッシュクラッシュは暴落だけでなく、暴騰する場合もあります。2023年3月13日、Binanceでビットコインが瞬間的に5万ドルを記録し、すぐに元の価格に戻りました。画像引用:Binanceイーサリアム2017年6月、取引所GDAXでイーサリアム(ETH)のフラッシュクラッシュが発生しました。GDAXは米大手取引所コインベースの完全子会社で、現在の名称はCoinbase Proです。これにより、300ドル台だったイーサリアムは99%急落して0.1ドルとなりましたが、すぐに反発して300ドル付近まで戻りました。あるトレーダーが1,250万ドル相当の大口注文を出し、これが急落につながった模様です。画像引用:Coinbase Proフラッシュクラッシュの原因このような巨大な値動きが瞬時に起きてしまう理由は、需給バランスが突然崩れるからです。例えば、ビットコイン(BTC)の注文状況が下の通りだったとします。これは板(いた)と呼ばれ、ユーザーによる発注状況が一目で分かります。例えば、強調した部分の読み方は「301万円で4BTCの売り注文が出ている」です。この板の状況のときに、9BTCの成行買い注文が発注されたとします。すると、最初に301万円で4BTCを買います。まだ9BTC分買えていませんので、次に302万円で3BTCを買います。そしてさらに、303万円で2BTCを買います。こうして9BTC分買うことができました。実際には、この約定手続きは瞬時に実行されます。9BTCでなく、仮に100BTCの成行買い注文が発注される場合、上の板に表示された売り注文の総数は11BTCですので、全く足りません。この場合、成行注文の発注数量が約定するまで、価格は瞬時にどこまでも高くなります。これがフラッシュクラッシュの原因です。売りの場合も同様で、板に表示された買い注文数量を上回る売り注文が成行で発注されると、全ての売り注文を約定させるために価格は瞬時にどこまでも安くなります。成行注文今すぐ注文を約定させたいときに使う方法で、価格を指定せず、取引数量を指定します。確実に約定できる一方で、売買価格を事前に確定できません。約定仮想通貨や株式などの売買が成立することです。なお、需給バランスが極端に崩れるような注文を発注すると、より高い価格で買うことになりますし、より安い価格で売ることになります。すなわち、発注者にとって損になります。このような注文が発注されてしまう理由は、いくつかあります。誤発注一般的に、大口の注文を発注する際には、市場に過度な影響が出ないように分割して発注します。しかし、誤発注で一度に大量に発注してしまう場合があります。また、本来は指値注文で発注するはずが、何らかの理由で間違えて成行で発注してしまう場合も、フラッシュクラッシュにつながる可能性があります。指値注文取引価格と取引数量を指定する注文方法です。希望価格またはそれよりも有利な価格で売買できる一方、取引価格を指定するので希望数量を売買できない可能性があります。ボットの暴走ボットとは、特定のルールに従って自動売買するツールです。何らかのイベントに対して無数のボットが同じ売買方向で反応する場合に、フラッシュクラッシュを誘発することがあります。2010年5月6日に発生したダウ平均株価のフラッシュクラッシュは、ボットの暴走が原因だと考えられています。デリバティブ取引の強制決済デリバティブ取引をすると、手元資金に比べて大きなポジションを保有できます。例えば、手元資金が100万円でレバレッジ100倍で取引する場合、取引額は1億円になります。デリバティブとはデリバティブとは金融商品の一つで、株式・債券・仮想通貨などの価格を基準にして価格が上下動します。デリバティブを活用すれば、レバレッジをかけた取引が可能になります。この取引で大きな利益を狙える一方、含み損が大きくなって特定の条件を満たすと、強制的に決済されます。ある大口ポジションが強制決済され、それが仮想通貨価格を動かし、その値動きによって別の大口ポジションが強制決済されるという連鎖が発生すると、フラッシュクラッシュにつながる可能性があります。ほどなく元の価格に戻る理由フラッシュクラッシュが発生すると、価格は瞬時に大きく変動します。そして、ほどなく元の価格周辺に戻ります。これは市場参加者が合理的に行動するからです。例えば、現在のビットコイン価格は300万円だとします。そして、ある取引所でフラッシュクラッシュが発生した結果、その取引所だけビットコイン価格が100万円になったとします。すると、合理的な市場参加者は100万円でビットコインを買って他の取引所に送金し、300万円で売ろうとします。こうして、価格が安くなった取引所での買い注文が増える結果、ビットコイン価格は市場価格と同じ水準に戻ります。なお、確実に大きく稼ぐには、フラッシュクラッシュが発生した直後に売買する必要があります。このため、市場参加者は誰よりも早く取引しようとします。こうして、急変動した価格は短時間で元の価格周辺に戻ります。フラッシュクラッシュで利益を狙う大きな値動きは損失リスクであると同時に、利益獲得のチャンスでもあります。そこで、フラッシュクラッシュを利用したトレードが可能です。先の例の場合、300万円だったビットコイン価格が100万円になった時点で買えれば、最も良いトレードとなります。しかし、フラッシュクラッシュはいつどこで発生するか分かりませんし、毎月のように発生するわけでもありません。そこで、ボットを使い、ビットコインやイーサリアムなどが特定の水準まで急変動したら取引します。ボットは24時間継続的に相場を監視しますので、目視でチャートを眺めるよりも確実度が高くなります。また、ボットを使えない場合は、指値注文や逆指値注文をあらかじめ出しておく方法もあります。フラッシュクラッシュが期待通り発生すれば、利益を得られる可能性があります。なお、このトレードは成功すれば大きな利幅を期待できる一方、フラッシュクラッシュはいつどこで発生するか分からず、また、価格変動幅も事前に分からないというデメリットがあります。レバレッジ取引を利用する場合は、想定以上の値動きで強制決済になるリスクもありますので注意が必要です。フラッシュクラッシュでの損失回避策フラッシュクラッシュが発生すると、保有ポジションが強制決済されるかもしれません。このため、何らかの対策が必要になります。大手の取引所を利用するフラッシュクラッシュが発生する理由は、成行注文の数量が、板に表示されている注文数量よりも大きいからです。すなわち、板に表示されている注文数量が十分に大きければ、フラッシュクラッシュは発生しづらくなります。そこで、中小の取引所でなく大手取引所で取引します。大手取引所はユーザー数が多くて取引も活発ですので、フラッシュクラッシュが発生しづらいと期待できます。ただし、HuobiでHTが暴落しており、大手取引所でもフラッシュクラッシュが発生する場合があります。複数の取引所を利用する大量の仮想通貨を取引する場合は、大手取引所でも流動性が不十分かもしれません。この場合、複数の大手取引所を使うという選択肢があります。この場合、フラッシュクラッシュに遭遇して特定の取引所で損失を計上したとしても、他の取引所では損失にならずに済みます。少しずつ発注する大量の発注をしない場合でも、成行注文を発注した瞬間に板が薄くなって約定価格が期待と大きく異なってしまう可能性があります。このリスクを緩和するために、少しずつ発注することが有効です。また、大量の発注をする場合は、自分の発注でフラッシュクラッシュを引き起こさないよう、少しずつ発注するのが安全です。流動性の低い仮想通貨を避ける流動性の低い仮想通貨とは、売買が活発でない仮想通貨です。板に掲載される注文数量が少ないので、大口の成行注文があると価格が飛びやすくなります。そこで、ビットコインやイーサリアムなど、メジャーな仮想通貨を中心に取引します。ビットコインなどはマイナー通貨に比べて流動性が高く、その分フラッシュクラッシュが発生しづらくなります。成行注文を使わないフラッシュクラッシュは大口注文者が成行注文を使うときに発生しますので、成行注文を使わずに指値注文や逆指値注文を使います。新規注文の場合新規注文で指値注文や逆指値注文を使う場合、成行注文と違って希望数量を売買できるとは限りません。このため、特定の価格で約定できるメリットよりも希望数量の売買を優先する場合は、複数の大手取引所で売買するなどの対策をします。決済注文の場合既にポジションを持っている場合、決済注文で逆指値注文を使ってもフラッシュクラッシュを回避できない可能性があります。例えば、ビットコインを300万円で買い、逆指値注文を290万円で発注したとします。この状況でフラッシュクラッシュが発生して価格が瞬時に100万円まで急落する場合、290万円よりも大幅に安い価格で約定する可能性があります。このため、他の対策も併せて使用することになります。取引所のフラッシュクラッシュ対策取引所において、フラッシュクラッシュ対策を導入している例があります。サーキットブレーカーサーキットブレーカーとは、過度に大きな価格変動があった際に、取引を一時中断するシステムです。市場の過熱感を抑え、投資家に冷静な判断を促します。例えば、国内取引所のbitFlyer(ビットフライヤー)では、5分前の価格に対して上下20%以上の価格変動がある場合に、取引を10分間停止します。損失の補償やファンド設立取引所の中には、フラッシュクラッシュによる損失を補償したり、ファンドを設立したりした例があります。2021年5月、Bybit(バイビット)でビットコインのフラッシュクラッシュが発生した際、Bybitは損失を被ったユーザーに補償しました。また、Huobiは流動性確保のためにファンドを設立しました。忘れたころに発生する仮想通貨市場への参加者が多くなって流動性が高くなり、また、多くの市場参加者がフラッシュクラッシュに注意するようになりました。しかし、フラッシュクラッシュはなくなったわけではなく、忘れたころに発生します。フラッシュクラッシュに巻き込まれると大きな損失になりかねませんので、常に注意しながら取引することが必要です。
GEMFOREXが暗号資産(仮想通貨)入金ボーナスキャンペーンを開催!

GEMFOREXが暗号資産(仮想通貨)入金ボーナスキャンペーンを開催!

update2023.03.15 20:00

海外FX業者GEMFOREX(ゲムフォレックス)は、2023年3月1日から暗号資産(仮想通貨)入金ボーナスを年中無休で開催することを発表しました。キャンペーンでは、暗号資産で入金をすると、当選者限定で入金額の10%のボーナスが受け取れます。GEMFOREXはボーナスが豪華なFX業者として知られています。常時開催するボーナスキャンペーンとしては、新規口座開設ボーナス、1,000%入金ボーナスジャックポット、お誕生日キャンペーンに続く4種類目のボーナスとなります。目次[非表示]キャンペーン対象者は抽選で選ばれる暗号資産(仮想通貨)入金ボーナスキャンペーンの注意点入金ボーナス受け取り手順GEMFOREXとは1年中利用できるボーナスキャンペーンキャンペーン対象者は抽選で選ばれる暗号資産(仮想通貨)10%入金ボーナスキャンペーンの対象者は、キャンペーン期間中に暗号資産(仮想通貨)を利用して取引口座へ入金をしたユーザーから抽選で選ばれます。キャンペーンに当選しているかどうかは、入金ページにバナーが表示されているかどうかで判断できます。またGEMFOREX(ゲムフォレックス)のオールインワン口座とミラートレード口座が対象です。実施期間(日本時間)2023年3月1日~対象口座オールインワン口座、ミラートレード口座ボーナス付与率10%ボーナス上限1日上限10万円ボーナス反映時間1時間以内クッション機能ありキャンペーン開催期間中は、10%入金ボーナスを何度でも受け取ることが可能です。しかし1日に受け取れるボーナスは1アカウントあたり10万円の上限があります。100万円を入金すると1日のボーナス付与上限額である10万円を受け取ることができ、口座残高を110万円にすることが可能です。入金額ボーナス付与額有効証拠金(口座残高+クレジット)1万円1,000円1万1,000円10万円1万円11万円50万円5万円55万円100万円10万円110万円入金額1万円ボーナス付与額1,000円有効証拠金(口座残高+クレジット)1万1,000円入金額10万円ボーナス付与額1万円有効証拠金(口座残高+クレジット)11万円入金額50万円ボーナス付与額5万円有効証拠金(口座残高+クレジット)55万円入金額100万円ボーナス付与額10万円有効証拠金(口座残高+クレジット)110万円1日のボーナス上限である10万円を受け取るためには、1日で累計100万円の入金が必要です。キャンペーン開催期間中はボーナス付与額上限に達するまで、何度でもボーナスを受け取ることができます。またGEMFOREXではクッション機能を採用しているので、付与されたボーナスは証拠金として利用できます。クッション機能とはクッション機能とは、自己資金がなくなってもボーナスが消滅せず、ボーナス自体を証拠金として取引できる機能のことです。GEMFOREXの他に、XMTrading(エックスエムトレーディング)や、FXGT(エフエックスジーティー)、BigBoss(ビッグボス)がクッション機能付きのボーナスを提供しています。暗号資産(仮想通貨)入金ボーナスキャンペーンの注意点GEMFOREXの暗号資産(仮想通貨)入金ボーナスキャンペーンは、他の入金ボーナスキャンペーンと併用できません。お誕生日キャンペーンのボーナスチケットやジャックポットボーナスを保有している場合、そちらが優先して利用されます。暗号資産(仮想通貨入金)ボーナスはチケット消費後の適用となることには注意が必要です。また暗号資産(仮想通貨)入金ボーナスを利用する時点で、直近30日以内に出金申請がある場合は、5%付与となります。そのため出金履歴をあらかじめ確認してから利用するようにしましょう。入金ボーナス受け取り手順ボーナスを受け取るためには、入金画面でボーナスキャンペーンに当選していることを確認し、実際に対象口座へ暗号資産(仮想通貨)を利用して入金します。手順1GEMFOREX(ゲムフォレックス)の公式ページより、ユーザーマイページへログインします。GEMFOREXマイページにアクセス手順2画面左部分のユーザーマイページから「ご入金」を選択します。手順3入金ページでは、各種入金方法が表示されています。今回のキャンペーンの対象となっている入金方法は以下の3つです。ビットコイン・イーサリアム決済Ethereum 決済その他暗号資産画面を下へスクロールして各入金手段のフォームへ移動すると、キャンペーンに当選している場合、以下のようなバナーが表示されています。バナーが表示されている状態で、対象の入金方法で入金が完了すると入金ボーナスが反映されます。8種類の仮想通貨入金に対応GEMFOREXでは、ビットコイン、イーサリアムだけでなく他にも以下の6種類の仮想通貨(暗号資産)入金に対応しています。USDT(Tether)BAT(BAT)OMG(OMG Network)DAI(Dai Stablecoin)USDC(USD Coin)WBTC(Wrapped BTC)GEMFOREXとはGEMFOREX(ゲムフォレックス)は、高い水準のレバレッジや豪華なボーナスを提供していることで注目されている海外FX業者です。また、ユーザーのニーズに合わせて様々な口座タイプが用意されていることも人気の理由の1つです。口座タイプオールインワン口座ガチゼロ口座ロースプレッド口座レバレッジ5,000倍口座ミラートレード専用口座ボーナス・キャンペーン新規口座開設ボーナス(ロースプレッド口座対象外)1,000%入金ボーナスジャックポット(オールインワン口座のみ)お誕生日キャンペーン(100%入金ボーナス)仮想通貨(暗号資産)入金ボーナスレバレッジ最大1,000倍(レバレッジ5,000倍口座を除く)取扱銘柄【FX/通貨ペア】:58【CFD/貴金属】:3【CFD/エネルギー】:2【CFD/株価指数】:10【CFD/仮想通貨】:29取引ツールMetaTrader4(MT4)MetaTrader5(MT5)サポート対応(平日)午前10時~午後5時GEMFOREXでは、今回開催される仮想通貨(暗号資産)入金ボーナス以外にも、新規口座開設ボーナスやお誕生日キャンペーンなど豪華なボーナスが利用できます。オールインワン口座が全てのボーナスキャンペーンの対象となっているため、キャンペーンを利用したいユーザーはオールインワン口座を選ぶとよいでしょう。また、オールインワン口座の他にも、取引コストが低いノースプレッド口座、最大5,000倍のレバレッジが利用できるレバレッジ5,000倍口座、FXミラートレード使い放題サービスが利用できるミラートレード専用口座といった特徴的な口座タイプを提供しています。1年中利用できるボーナスキャンペーン仮想通貨(暗号資産)入金ボーナスキャンペーンは年中無休で開催されるため、1年中取引を有利に進められます。しかしTwitter上では、同じ抽選制である1,000%入金ジャックポットや、不定期で開催されるボーナスキャンペーンに関してなかなか当選しないという声も見られます。そのためキャンペーンに当選しない可能性があることには注意が必要です。また最近GEMFOREXは仮想通貨入金ボーナスだけでなく、仮想通貨銘柄の取り扱いを開始するなど、仮想通貨関連のサービス提供を強化しています。今後さらに仮想通貨関連の新たなキャンペーンやサービスが登場するのか注目です。
bitwalletの出金手数料まとめ|手数料の確認方法も紹介

bitwalletの出金手数料まとめ|手数料の確認方法も紹介

update2023.03.15 19:30

海外FX業者への入出金でオンラインウォレットを利用する方も多いのではないでしょうか。bitwallet(ビットウォレット)は、海外FX業者への入出金として利用できる最もメジャーなオンラインウォレットです。bitwalletを利用することで、入出金の手数料を抑えられたり、短期間で口座へ資金処理が反映されたりと便利なことから、多くの人に利用されています。この記事では、bitwalletの出金時にかかる手数料をまとめています。目次[非表示]bitwalletとはbitwalletの出金方法bitwallet出金手数料一覧bitwallet出金手数料の確認方法bitwalletで出金をするメリット出金手数料を抑えられる短い時間で出金が反映される資金を一括管理できるbitwalletで出金する際の注意点クレジットカード出金に対応していない海外FX業者によっては出金規制がある出金先口座は事前に設定が必要bitwalletは日本語サポートにも対応しているbitwalletとはbitwallet(ビットウォレット)は、国際送金やユーザー間での送金など通貨のやり取りができるオンラインウォレットです。国内、国外問わず入出金に対応していることから海外FX業者の入出金方法として利用されています。また日本語にも対応していることからも、多くの日本人に活用されています。bitwalletを利用するためには、まずアカウントを作成します。そして銀行口座振込やクレジットカードなどで、電子マネーのようにチャージすることで海外FX業者への入金に利用できます。bitwalletを利用することで、bitwalletに対応している海外FX業者間の資金移動が簡単にできるため、トレード資金をまとめて管理したいという方にオススメのサービスです。またAML(アンチ・マネー・ロンダリング)やKYC(本人確認)など世界最高水準のセキュリティを備えているため、安心して利用できる点も特徴の1つです。bitwalletの出金方法bitwallet(ビットウォレット)が対応している出金方法について、以下の表でまとめています。出金方法銀行口座振込対応通貨JPY、USD、EUR、AUD出金最低額1,000円(10ドル、10EUR、10AUD)出金日数通常3営業日以内bitwalletが対応している出金方法は、国内(海外)銀行振込のみです。bitwalletでは、クレジットカードやデビットカードによる入金は対応していますが、出金には対応していないことには注意が必要です。またbitwalletでは、出金リクエスト送信後に出金処理手続きが開始されます。手続き完了後、銀行側で手続きが行われ、銀行口座への着金は通常3営業日以内で完了します。トライアルアカウントでは出金ができないbitwalletにメールアドレスや住所に関する情報を登録してアカウントを作成すると、まずトライアルアカウントとして扱われます。トライアルアカウントの状態では利用制限があり、入金はできますが出金はできません。出金をするためには、身分証明書の提出が必要となります。bitwallet出金手数料一覧bitwallet(ビットウォレット)の銀行振込による出金時に必要となる手数料は以下の通りです。国内銀行送金(*1)ベーシック777円プロ583円(ベーシックアカウントの25%OFF)アンリミテッド389円(ベーシックアカウントの50%OFF)ベーシック777円プロ583円(ベーシックアカウントの25%OFF)アンリミテッド389円(ベーシックアカウントの50%OFF)海外銀行送金(*1)ベーシック4,800円(40ドル)+出金額の1%プロ583円(ベーシックアカウントの25%OFF)アンリミテッド389円(ベーシックアカウントの50%OFF)ベーシック4,800円(40ドル)+出金額の1%プロ583円(ベーシックアカウントの25%OFF)アンリミテッド389円(ベーシックアカウントの50%OFF)(*1)パーソナルアカウントの出金手数料になり、法人口座の手数料は異なります。また別途、海外送金手数料や中継銀行手数料等が必要な場合があります。bitwalletのベーシックアカウントでは、出金時に国内銀行送金では777円、海外銀行送金では、4,800円プラス出金額の1%の出金手数料が必要になります。例えば、10万円をbitwalletから出金する際、国内銀行送金の場合、777円、海外銀行送金の場合、5,800円の手数料がかかります。またbitwalletでは、利用額や実績に基づいてアカウントがアップグレードし、アカウントの種類によって出金料が異なります。固定額部分が、プロアカウントではベーシックアカウントの25%OFF、アンリミテッドアカウントでは50%OFFとよりお得に出金ができます。3つのアカウントステータスbitwalletでは、ベーシックアカウントの他に、プロとアンリミテッド、2つのアカウントステータスがあります。身分証明書提出後はベーシックアカウントとなりますが、直近1年間で1万ドル以上入金し、10回以上利用実績があるとプロアカウントとなります。そして3万ドル以上入金し、30回以上利用実績があるとアンリミテッドアカウントにさらにアップグレードされます。bitwallet出金手数料の確認方法bitwallet(ビットウォレット)の公式ページにて出金手数料を確認する方法について紹介します。手順1下記リンクより、必要情報を入力し、bitwalletのマイページへログインします。bitwalletログインページにアクセス手順2画面左のクライアントメニューから「ご出金」を選択します。手順3画面中央のクライアントメニューから「手数料を表示する」をクリックすると、アカウントステータスと各種出金方法別で必要となる出金手数料が確認できます。クライアントメニュー「ご出金」の直下「銀行口座へご出金」より、出金手続きができます。出金手続き開始後、以下の手順で出金申請が完了します。通貨を選択する出金先銀行の登録、選択する出金額を入力するセキュアIDを入力して出金申請をする出金手数料は、出金額入力時にも確認可能です。bitwalletで出金をするメリット出金にbitwallet(ビットウォレット)を利用することには以下の3つのメリットがあります。出金手数料を抑えられる短い時間で出金が反映される資金を一括管理できる出金手数料を抑えられるbitwalletで国内銀行送金をする場合、出金手数料が固定で777円と低く設定されており、出金手数料を抑えることができます。海外FX業者の中には、数万円以下の銀行振込による出金に関して数千円の出金手数料を定めている業者があります。したがって海外FX業者から少額の出金をする際は、bitwalletを利用した方がお得だといえます。短い時間で出金が反映されるbitwalletでは、24時間以内に出金申請が処理されます。またbitwalletは世界中の様々な銀行口座を保有しており、出金リクエストに対して、最も迅速に資金を振り込めるよう、最適な銀行を選択して手続きが行われます。その結果、最短で当日、遅くても2〜4営業日以内に資金の振込が可能となっています。資金を一括管理できる様々な海外FX業者がbitwalletに対応しています。そのため様々な海外FX業者からbitwalletへ資金を出金することで、bitwalletのアカウント1つで資金を一括管理できます。また国内の様々な銀行に対応しているため、一括で管理している資金を国内のどの銀行へも送金が可能です。bitwalletで出金する際の注意点bitwallet(ビットウォレット)は海外FX利用時に役立つオンラインウォレットですが、出金時には以下の3点に注意する必要があります。クレジットカード出金に対応していない海外FX業者によっては出金規制がある出金先口座は事前に設定が必要クレジットカード出金に対応していないbitwalletは、銀行振込とクレジットカード2つの入金手段に対応しています。しかし出金に関してはクレジットカード出金に対応しておらず、銀行振込以外の出金方法が選択できません。またクレジットカードで入金した場合、入金はショッピング枠として扱われます。そのため現金化を目的とした出金を禁止するために、1ヵ月以内の入金に関しては、出金に1ヵ月ほどかかる場合があります。海外FX業者によっては出金規制がある 海外FX業者によっては、bitwalletへの出金に関して規制が設けられている場合がある点には注意が必要です。例えば、XMTrading(エックスエムトレーディング)では、bitwalletへ出金できる金額は入金額が上限となっており、利益分に関しては国内銀行送金を利用する必要があります。海外FX業者によって出金に関するルールが異なるため、bitwalletを出金に利用する際は事前に規約を確かめておくことがオススメです。出金先口座は事前に設定が必要bitwalletから銀行に出金する際は、事前に出金先口座を設定しておく必要があります。また、銀行情報を登録する際は、正しい情報であるかよく確認することが重要です。登録情報が間違っていると、出金エラーなどのトラブルが生じ、出金遅延になる場合がほとんどです。これまでは、登録ミスなどの顧客都合による出金エラーが生じた際は、一部を除く出金手数料を含めた金額が返金されていましたが、2023年3月9日より出金金額のみ返金される方針に変更されています。bitwalletは日本語サポートにも対応しているbitwallet(ビットウォレット)では、出金手数料が抑えられたり、資金が一括で管理できたりしますが、入金・出金手段は限られています。近年、仮想通貨送金にも対応しているSTICPAY(スティックペイ)というオンラインウォレットに対応する海外FX業者が増えています。入金に仮想通貨を利用したいという方は、bitwalletとSTICPAYを使い分けて利用することがオススメです。また2022年3月23日に完了したシステムメンテナンス以降、銀行振込経由での入金の反映で遅れが発生していることが、Twitter(ツイッター)で報告されています。出金に関してトラブルは発生していないようですが、出金時にわからないことがあった場合や出金が反映されない場合はカスタマーサポートに問い合わせてみるとよいでしょう。
仮想通貨のFear & Greed Indexとは|市場センチメントを示す指標

仮想通貨のFear & Greed Indexとは|市場センチメントを示す指標

update2023.03.14 19:00

Fear & Greed Indexは仮想通貨(暗号資産)のセンチメント、すなわち市場心理を示す指標です。様々な角度から分析して、投資家心理が恐怖に傾いているか期待(欲望)に傾いているかを判断します。当記事では、Fear & Greed Indexの使い方などを解説していきます。目次[非表示]Fear & Greed Indexとは市場心理を示すトレードでの使い方利用例1利用例2利用方法のまとめFear & Greed Indexへのアクセス方法Alternative.meiOSウィジェットTradingViewFear &Greed Indexの構成要素ボラティリティ(25%)市場の勢いと出来高(25%)ソーシャルメディア(15%)ビットコインの市場占有率(10%)Googleトレンド(10%)アンケート(現在停止中)利用上の注意点ツールごとに結果が異なる可能性統一的な利用方法がない世の中の雰囲気を知るツールFear & Greed IndexとはFear & Greed Indexは日本語で「恐怖と欲望の指数」と訳せます。価格が暴落すると人々は恐怖に包まれ、逆に価格が急上昇すると儲けたいという欲望が人々を支配します。Fear & Greed Indexは、このセンチメントを数字で示します。センチメントとはセンチメントとは市場心理を指します。好材料が出ればセンチメントは強気に振れ、反対に悪材料が出れば弱気に振れます。仮想通貨市場向けのFear & Greed Indexツールは複数あり、Alternative.meで公開されているものが有名です。画像引用:Alternative.me市場心理を示すFear &Greed Indexは0から100までの数値で市場心理を表します。0は投資家が最も恐怖に陥っている状態で、100は最も貪欲になっている状態です。画像引用:Alternative.meなお、市場心理について5段階で表すことができます。ここでは5段階ですが、3つまたは4つに分類して使用することもあります。数字状態0-25Extreme Fear (極度の恐怖):価格が大きく下落し、投資家の多くが恐怖を感じていると予想できます。26-45Fear (恐怖):価格が下落し、投資家は恐怖を感じていると予想できます。46-55Neutral (中立):価格が安定的に推移し、市場心理は安定していると予想できます。56-75Greed (貪欲):価格が上昇し、投資家は儲けたいと感じていると予想できます。76-100Extreme Greed (極度の欲望):価格が大きく上昇し、投資家の多くが儲けたいと強く感じていると予想できます。トレードでの使い方Fear & Greed Indexを使うと市場心理が数字で分かりますので、感覚に頼らずに済みます。感覚は体調や気分など相場以外の要素で動く一方、Fear & Greed Indexの数字は計算結果であって体調等で変化しません。そこで、これを使ったトレードが考えられます。ただし、数字をどのようにトレードに生かすかという点について、一般的に合意された明確なルールはありません。また、数字を算出する方法についても特定のルールはなく、インデックスを作る人が自由に設定できます。すなわち、Fear & Greed Indexの数字だけを使ってトレードするのは適切でない可能性があり、補助的な役割での使用を想定できます。利用例1上昇を期待してビットコインを買ったものの、急落して含み損が増えたとします。この場合、含み損を抱えているので心穏やかではありませんし、ツイッター等は荒れているかもしれません。事前に損切りレートを決めて取引しても、その場の気分で変更したくなるかもしれません。この場合に、Fear & Greed Indexの数字を確認します。すると、感覚でなく数字で状態を把握できます。辛いと感じているのは自分だけでないと分かりますし、改めてチャートと比較することで何らかの指針を得られるかもしれません。利用例2ビットコイン価格が何日も連続して上昇しているのに、自分は買っていないとします。この場合、乗り遅れた感覚になって今すぐ買いたくなるかもしれません。この場合に、Fear & Greed Indexの数字を確認します。その結果、100に近い数字だとしたら、多くの人が極度の欲望に満たされていると想定できます。すなわち、頂点はもうすぐかもしれず、今すぐ買いたいという気持ちを抑えて適切に分析するきっかけにできるかもしれません。利用方法のまとめ上の2つの利用例は、いずれも一時的な感情に流されて売買するのを避けるという利用例です。感覚で売買して損するのはありがちな話であり、それを回避しやすくなるかもしれません。なお、Fear & Greed Indexは市場全体の雰囲気を知るのに便利です。そこで、ツイートのネタとして使ったり、友人との雑談の際に触れたりするなど、話題の一つとしての利用方法が考えられます。Fear & Greed Indexへのアクセス方法Fear & Greed Indexは、以下の方法でアクセスできます。Alternative.meAlternative.meにアクセスするとFear & Greed Indexを利用できます。なお、過去の推移グラフも確認できます。画像引用:Alternative.meiOSウィジェットAlternative.meはiOSウィジェットを提供しており、スマホのホーム画面でFear & Greed Indexを確認できます。なお、このウィジットを利用するには無料アプリの「Scriptable」が必要です。画像引用:Alternative.meTradingViewTradingViewを使うと、様々な種類のFear & Greed Indexを参照できます。画像引用:TradingViewFear &Greed Indexの構成要素Alternative.meのFear &Greed Indexは、以下の6つの要素を使って数値を出しています。ボラティリティ(25%)ビットコイン価格の現在のボラティリティについて、過去30日と過去90日の平均ボラティリティと比較して評価します。インデックスに与える影響度は25%です。ボラティリティとはボラティリティは値動きの激しさを示す指標です。値動きが大きくなればボラティリティは高くなり、反対に値動きがおとなしくなれば低下します。市場の勢いと出来高(25%)ビットコイン市場の勢いや出来高について、過去30日と過去90日の平均と比較して評価します。インデックスに与える影響度は25%です。ソーシャルメディア(15%)Twitter(ツイッター)の投稿を分析します。ビットコイン関連のハッシュタグを持つツイートを計測しており、将来的にReddit(レディット)も計測対象になる見込みです。インデックスに与える影響度は15%です。ビットコインの市場占有率(10%)ビットコインの市場占有率とは、仮想通貨市場全体の時価総額に対してビットコインの時価総額がどれだけの割合を占めているかを示します。仮想通貨市場全体の価格が下落すると、ビットコインの市場占有率が高くなる傾向があります。逆に、仮想通貨市場全体の価格が上昇すると、ビットコインの市場占有率が低くなる傾向があります。この傾向を利用しています。インデックスに与える影響度は10%です。Googleトレンド(10%)Googleトレンドとは検索ワードのトレンドを調べるためのツールで、検索ワードの推移をインデックスに反映します。インデックスに与える影響度は10%です。アンケート(現在停止中)Fear & Greed Indexは別サイトでビットコインの将来価格についてアンケートを実施しており、その結果を反映します。なお、当記事執筆時点(2023年3月10日)でアンケートは指標の要素から除外されています。インデックスに与える影響度は15%です。利用上の注意点Fear & Greed Indexには利用上の注意点がいくつかあります。ツールごとに結果が異なる可能性Fear & Greed Indexを算出するために何を構成要素にすべきか、そして、それらの重要度をどれくらいにするか。これらは全てツール制作者のさじ加減で決まります。このため、0から100の範囲内で表示されるという点は共通でも、表示された数字の意味はツールごとに異なる可能性があります。そこで、どのように指数を算出しているか事前に確認し、そして、実際の値動きと整合性が取れているかを確認する必要があるかもしれません。統一的な利用方法がない一般的なインジケーターの場合、どの状態になったら取引を始めてどうなったら終了すべきか、明確に決められていることが多いです。一方、Fear & Greed Indexの場合は、一般的に合意された明確な利用方法がありません。ツールごとに数字の算出方法が異なるため、特定の数字になったら何をするかを決めづらいです。このため、トレードで使う場合には、チャート分析の結果と矛盾があるかを確認するために使うなど、補助的なツールとしての利用が想定できます。世の中の雰囲気を知るツールFear & Greed Indexを使うと、世の中にどんな感情が渦巻いているかを確認するのに便利です。このツールでトレードするには複数のハードルがありますので、利用前に十分に検討する必要があります。
Traders Trustがゴールドペアを新たに4種類追加!ゴールド円にも対応

Traders Trustがゴールドペアを新たに4種類追加!ゴールド円にも対応

update2023.03.10 21:00

低スプレッドの取引環境がユーザーに支持されているTraders Trustが、ゴールドペアの追加を発表しました。2023年3月より、新たに4種類のゴールドペアを取引できるようになります。2022年にはすべての貴金属銘柄の最大レバレッジを引き上げるなど、Traders Trustでは貴金属取引に力を入れています。既存のTraders Trustユーザーはもちろん、貴金属取引に興味がある方も詳細をチェックしておいた方がよいでしょう。目次[非表示]4種類のゴールドペアを追加主要なFX業者とゴールド銘柄数を比較Traders Trustの貴金属の取引条件取引可能な貴金属銘柄最大レバレッジは3,000倍ハイレバレッジ取引が可能なTraders Trust貴金属銘柄がさらに充実4種類のゴールドペアを追加Traders Trustでは元々ゴールドドルとゴールドユーロの2種類のゴールド銘柄を取り扱っていました。追加されたゴールドペアは以下の通りです。今回、円と豪ドル、ポンド、スイスフランのゴールドペアが追加されています。新たに4種類のゴールドペアが追加され、6種類のゴールド銘柄の取引が可能になります。Traders Trustは、2022年10月に貴金属銘柄の最大レバレッジを引き上げていますが、今回追加されたゴールドペアにも同様のレバレッジが適用されます。主要なFX業者とゴールド銘柄数を比較主要な海外FX業者とTraders Trustのゴールド銘柄数を比較します。FX業者ゴールド銘柄数最大レバレッジ(エックスエムトレーディング)1種類1,000倍(エクスネス)4種類2,000倍(タイタンエフエックス)6種類1,000倍(トレーダーズトラスト)6種類3,000倍(エフエックスジーティー)1種類1,000倍XMTrading(エックスエムトレーディング)ゴールド銘柄数最大レバレッジ1種類1,000倍Exness(エクスネス)ゴールド銘柄数最大レバレッジ4種類2,000倍Titan FX(タイタンエフエックス)ゴールド銘柄数最大レバレッジ6種類1,000倍Traders Trust(トレーダーズトラスト)ゴールド銘柄数最大レバレッジ6種類3,000倍FXGT(エフエックスジーティー)ゴールド銘柄数最大レバレッジ1種類1,000倍大手の海外FX業者でもゴールドペアの取扱数はそれほど多くありません。XMTradingとFXGTのゴールドペアの取扱は、1種類のみとなっています。今回ゴールドペアが追加されたことで、Traders Trustは海外FX業者の中でもゴールド銘柄が充実しているブローカーになったといえるでしょう。加えて、最大レバレッジもTraders Trustが最も高く設定されています。Traders Trustの貴金属の取引条件Traders Trustではゴールドやシルバー、プラチナなど、主要な貴金属銘柄を取り扱っています。貴金属銘柄が豊富なだけではなく、他の海外FX業者よりも高いレバレッジで取引できる点がTraders Trustの特徴です。取引可能な貴金属銘柄Traders Trustでは、ゴールド以外の貴金属銘柄も取り扱っています。Traders Trustで取引できる貴金属銘柄は以下の通りです。銘柄ペアシルバーシルバードルシルバーユーロプラチナプラチナドルパラジウムパラジウムドルTraders Trustでは、シルバーやプラチナ、パラジウムも取り扱っています。シルバーペアはドルとユーロの2種類、プラチナとパラジウムはドルペアがそれぞれ1種類です。ゴールドペアと合計で、10種類の貴金属銘柄を取引できます。最大レバレッジは3,000倍Traders Trustでは、最大3,000倍で貴金属銘柄を取引できます。しかし、Traders Trustでは、取引量に応じて最大レバレッジが変化するダイナミックレバレッジと呼ばれる仕組みを採用しているため注意が必要です。ダイナミックレバレッジとはダイナミックレバレッジは「取引量に応じてレバレッジが低くなる」という仕組みです。取引量は、ロット数やエントリー価格、契約サイズ(コントラクトサイズ)によって求めることができますが、ドル換算しなければならず、やや複雑です。ダイナミックレバレッジ制は、気付かずにレバレッジ制限を受けていたということになりかねないため、仕組みをよく理解しておく必要があります。3,000倍が適用されるのは、1ロット以下で取引した場合です。取引の規模によっては、適用されるレバレッジが100倍以下になることもあります。ある程度まとまった額で取引する場合、適用されるレバレッジが低くなる可能性もあるので、ロット数を確認した上で注文を出した方がよいでしょう。ダイナミックレバレッジの詳細を確認ハイレバレッジ取引が可能なTraders TrustTraders Trustは、ハイレバレッジ・低スプレッドの取引環境を提供している海外FX業者です。貴金属だけではなく、FX銘柄も最大3,000倍のレバレッジで取引できます。ただし、仮想通貨やエネルギー銘柄、株価指数は、固定レバレッジになっているので注意しましょう。口座タイプスタンダード口座プロ口座VIP口座最大レバレッジ最大3,000倍取扱銘柄【FX/通貨ペア】:53【CFD/貴金属】:10【CFD/株価指数】:9【CFD/エネルギー】:2【CFD/仮想通貨】:8サポート(平日)午前 10:00~午前 0:00(日本時間)Traders Trustでは、3種類の口座を提供しており、最も狭いスプレッドを提供してるのはVIP口座です。VIP口座の初回入金額は200万円に設定されているため、少額でトレードしたいユーザーは、2番目にスプレッドが狭いプロ口座を選択するとよいでしょう。VIP口座とプロ口座は取引手数料がかかるものの、スプレッドが狭いためトータルの取引コストはクラシック口座よりも低くなっています。Traders Trustは、取引環境を重視するトレーダーに向いている海外FX業者といえるでしょう。貴金属銘柄がさらに充実ゴールドペアが追加されたことで、Traders Trustでもゴールド円やゴールドポンドを取引できるようになりました。すでにTraders Trustの口座を利用している方は、この機会にゴールドの取引に挑戦してみるとよいでしょう。また、Traders Trustは海外FX業者の中でも、貴金属に高いレバレッジが適用されるブローカーです。ゴールド銘柄をハイレバレッジで取引したい方には、魅力的に映ることでしょう。ゴールド銘柄が充実することで、貴金属をハイレバレッジで取引したいユーザーの関心も引くことになりそうです。
仮想通貨のメモリープール(mempool)とは?ブロックチェーン運用に必要不可欠なシステム

仮想通貨のメモリープール(mempool)とは?ブロックチェーン運用に必要不可欠なシステム

update2023.03.10 20:30

仮想通貨(暗号資産)のメモリープール(Mempool)は、ブロックチェーンが効率的にトランザクションを処理するためのシステムです。順番待ちトランザクションの一時的な保管場所であり、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などで実装されています。また、ブロックチェーンの状態を表す指標となっており、メモリープール内のトランザクション数が多いと手数料の上昇や取引の遅延につながりやすくなります。当記事では、メモリプール全般について解説していきます。目次[非表示]仮想通貨のメモリープールとはメモリープールが必要な理由メモリープールが増減する要因スパム攻撃を受けている可能性もメモリプールの増加で何が起こる?取引手数料の上昇取引の遅延メモリープール活用のプロセスメモリープールを使ったトレードPoSへの移行で問題は緩和まとめ仮想通貨のメモリープールとはメモリープール(Memory Pool)は一般的にmempoolと表記されます。ブロックチェーンの状態を測る指標として用いられることもあり、mempoolが増加すればブロックチェーンが混雑しており、減少すれば空いていることを意味します。ブロックチェーンには処理能力の限界があるので、トランザクションが順番待ちのような状態で保留されることがあります。その際にメモリープールがデータの一時保存先として利用されます。メモリープールに溜まったトランザクションは、マイナーやバリデータが検証してから、ブロックチェーンに書き込まれます。ブロックチェーンに書き込まれたトランザクションは、メモリープールから消去されます。トランザクションの検証ブロックチェーンに記録されるトランザクションは、署名がなされているか、送金者に十分な資金があるか、ルールに則っているかなどが検証されます。例えば、二重送金となっている場合などは、トランザクションは認められません。マイナーやバリデータと呼ばれるノードがトランザクションを検証します。メモリープールが必要な理由メモリープールが必要な理由は、ユーザーの利便性確保です。メモリープールがない場合、ブロックチェーンは処理能力を超えるトランザクションを受信できなくなりますので、ユーザーは送金可能な瞬間を見計らって送信しなければなりません。メモリープールがあるおかげで、ユーザーは柔軟にブロックチェーンを利用できます。また、メモリープールはノード間で共有するので、手の空いたノードから処理するという効率的なシステムになっています。ノードノードとはブロックチェーンのネットワークを構成するコンピュータを指し、パソコンやスマホなどを含みます。ブロックチェーンを稼働させるために、ブロックの検証だけでなく取引情報の記録や情報伝達などの機能を提供します。メモリープールが増減する要因メモリープール内のトランザクション数は日々変動しており、多い時には10万件を超える場合もあります。トランザクション数が急激に増加すると、マイナーの処理が追いつかないため送金遅延や手数料高騰につながります。下のグラフは、ビットコインのメモリープールの状況です。ビットコインの処理能力は1秒間におよそ7件ですので、メモリープールに70,000件ある場合は全て処理するのに3時間近くかかります。画像引用:blockchain.infoまた、メモリープール内のトランザクション数は、仮想通貨取引所の需要が高まるタイミングで増加する傾向にあります。具体的には、ブレイクアウトして上昇期待が高まった時や、急落して利益確定や損切りを急ぐ売り需要が集中した時などです。2017年や2020年にビットコイン価格が直近の高値を上抜けて高騰した際には、トランザクション数が急増しました。ブレイクアウトとは仮想通貨価格がある一定の価格帯を抜けて一方向に進行することをブレイクアウトと呼びます。上向きに抜ければ強気、下向きに抜ければ弱気のシグナルとなり、取引が活発になります。なお、処理能力の高いブロックチェーンでは、メモリープール内のトランザクション数が増加しないこともあります。スパム攻撃を受けている可能性も取引手数料が非常に安価、または無料のブロックチェーンの場合、悪意あるユーザーが大量のトランザクションを発生させ、メモリープール内のトランザクション数が増加することもあります。過去にはソラナ(SOL)がスパム攻撃を受けてトランザクション数が激増し、数時間にわたって動作を停止した例もあります。メモリプールの増加で何が起こる?メモリープール内のトランザクション数が増加すると、以下の現象が起きやすくなります。取引手数料の上昇メモリープール内に保留されたトランザクションが増えると、取引手数料が徐々に上昇していきます。一般的に、送金手数料が高いトランザクションが優先的に処理されるので、手数料が安いトランザクションはメモリプール内に留まり続けます。このため、ユーザーは確実に送金させようとして送金手数料が高くなります。送金手数料ビットコインやイーサリアムでは、送金者が送金手数料を設定できます。高く設定すればするほど、迅速に処理されます。取引の遅延ブロックチェーンは処理能力に上限があるので、それを超えてしまうと、メモリープール内のトランザクションが増加します。 メモリープール内のトランザクションが増加しているということは、処理待ちのトランザクションで混雑している状態なので、取引が遅延しがちになります。メモリープール活用のプロセスビットコインのブロックチェーンを例にすると、メモリープールは次のようなプロセスで活用されます。1. トランザクションの発生送金者がビットコインの送金をリクエストすると、トランザクションが発生します。2. メモリープールに移動新しいトランザクションは検証のためにメモリープールに移されます。3.トランザクションの検証マイナーがメモリープール内のトランザクションを検証します。このプロセスをマイニングと呼びます。マイニングマイニングとは、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)型のブロックチェーンの維持に貢献して、報酬として仮想通貨を得ることを指します。PoS(プルーフ・オブ・ステーク)型のブロックチェーンの場合はステーキングと呼ばれます。4.ブロックチェーンに記録検証済みのトランザクションはブロックチェーンに記録され、メモリープールから消去されます。メモリープールを使ったトレードメモリープールにはその特徴を利用して稼ぐ方法があり、これをMEV(Maximal Extractable Value、最大抽出可能価値)と呼びます。一般の投資家や利用者が不利益を被る可能性があることから、システムの改善が求められています。イーサリアムでは誰でもメモリープールを閲覧できます。そこで、ボットがメモリープール内のトランザクションを分析し、先に有利なポジションを取って利益を得ています。例えば、分散型取引所(DEX)での取引において、ある仮想通貨を大量に購入しようとしているトランザクションがメモリープール内にあるとします。購入数量が多いので、実際に購入すると仮想通貨価格は上昇すると予想できます。そこで、ボットは割高な取引手数料を設定してその仮想通貨を先に購入します。その後、大量の買い注文が約定して仮想通貨価格が上昇したのち、あらかじめ買った仮想通貨を売却して利益を得ます。メモリープールを使う手法は、他にもいくつかあります。PoSへの移行で問題は緩和MEVでイーサリアムの一般ユーザーが被った損失は、7億ドルに迫っています。しかし、イーサリアムがPoS(プルーフ・オブ・ステーク)のコンセサスアルゴリズムに移行してから、MEVの問題は緩和されています。コンセンサスアルゴリズムコンセンサスアルゴリズムとは、ブロックを生成するためのルールです。PoWやPoSに加え、DPoS(デリゲーテッド・プルーフ・オブ・ステーク)やPoI(プルーフ・オブ・インポータンス)などが存在します。それぞれ長所や短所があり、開発思想などの違いによって採用するコンセンサスアルゴリズムが変わってきます。2023年2月24日から過去30日間で約237万ドルの被害がありますが、その増加率は鈍化しています。その他、対MEVのソリューションが開発されていることなども要因となっているようです。まとめ一般的に、ユーザーがメモリープールに注意を払うことは多くないでしょう。しかし、トランザクションの混雑状況を把握するツールとして使えます。特にイーサリアムは取引手数料の安い時の利用が推奨されており、メモリープール内のトランザクション数は取引手数料の推移を知る良い材料となります。
Exnessのスマホ版MT5ウェブターミナルとは?使い方やメリットを解説

Exnessのスマホ版MT5ウェブターミナルとは?使い方やメリットを解説

update2023.03.10 20:15

2008年に設立され、セイシェル共和国のライセンスを保持する海外ブローカーのExness(エクスネス)は、狭いスプレッドと無制限のレバレッジ倍率で一定の人気を得ています。またExnessは優れた取引条件だけでなく、独自アプリやウェブターミナルで取引ができることでも注目されています。近年App Storeにおいて、MetaTrader4(MT4)やMetaTrader5(MT5)のアプリが配信停止となったこともあり、他の取引手段を探している方も多いのではないでしょうか。当記事では、Exnessが提供している取引プラットフォームの一つである、スマホ版MT5ウェブターミナルについて詳しく解説します。目次[非表示]Exnessのスマホ版MT5ウェブターミナルとは?ExnessのMT5ウェブターミナル版へスマホでログインする方法Exnessのスマホ版MT5ウェブターミナル版の使い方通貨ペア・銘柄の選択時間足の変更スマホ版MT5ウェブターミナルのインジケーター利用方法Exnessのスマホ版MT5ウェブターミナルの注文方法成行注文予約注文決済注文Exnessのスマホ版MT5ウェブターミナルのメリットウェブ版とアプリ版が連動している異なる通貨ペアの一括決済ができるスマホ版MT5ウェブターミナルは取引面で優れているExnessのスマホ版MT5ウェブターミナルとは?Exness(エクスネス)では、スマホ取引のために以下のプラットフォームが提供されています。プラットフォーム用意されている環境純正MT4/MT5PCアプリ・ブラウザ・モバイルアプリ独自アプリモバイルアプリExnessターミナルブラウザスマホ版MT5ウェブターミナルとは、MT5口座保有者に向けて提供されているウェブターミナルです。スマホで利用できるウェブターミナルは、アップルユーザーでモバイルアプリ版MT5が利用できない人にとっては、代替の選択肢となります。Exnessのスマホ版MT5ウェブターミナルへはアカウントさえ持っていればいつでもブラウザ上でログイン可能です。そのため普段利用しない端末で急遽取引を行いたい場合や、アプリ版を利用できない場面などに役立ちます。MT4ウェブターミナルとは仕様が異なるExnessではMT4ウェブターミナルをスマホで利用できますが、MT5版とMT4版では仕様が異なります。MT4版は純正MT4アプリをブラウザ上で利用できるような仕様となっています。一方MT5版はExness独自のチャートツールや取引機能が利用できるような仕様となっています。ExnessのMT5ウェブターミナル版へスマホでログインする方法Exness(エクスネス)のMT5ウェブターミナル版へ、スマホからログインする方法を紹介します。ログイン時にExnessの口座開設時に登録するメールアドレスとパスワードが必要となるため、事前に口座開設をしておくとスムーズに手順を進められます。手順1以下のリンクから公式HPにアクセスし「Exnessウェブターミナルにサインイン」をタップします。Exnessの公式ページを開く手順2Exnessの口座開設時に登録したメールアドレスとパスワードを入力し、「続行」をタップします。手順3取引に使用するMT5口座を選択し、「取引」をタップします。手順4「Exnessターミナル」をタップします。手順5取引画面が表示されるとMT5ウェブターミナル版の起動は完了です。Exnessのスマホ版MT5ウェブターミナル版の使い方Exness(エクスネス)のMT5ウェブターミナル版の使い方について、以下2つの項目に分けて紹介します。通貨ペア・銘柄の選択時間足の変更通貨ペア・銘柄の選択手順1スマホのExnessMT5ウェブターミナル版では、証拠金が表示箇所の下部分から通貨ペアを確認できます。また通貨ペア表示部分を右にフリックすることで、表示されていない銘柄を選択できます。手順2取引したい通貨ペアが表示されてない場合には、「+」を選択することで、好みの通貨ペアを追加表示できます。手順3通貨ペアは画面上部の検索窓より検索可能です。また、検索窓の下部にあるタブを選択すると、ジャンル別で通貨ペアを絞り込むこともできます。時間足の変更手順1チャート上の時間足が表示されている部分をタップすることで、時間足の変更ができます。手順2時間足は「1分・5分・15分・30分・1時間・4時間・1日・1週・1ヶ月」から選択可能です。時間足を選択すると、選択した時間足のチャート画面が自動で表示されます。スマホ版MT5ウェブターミナルのインジケーター利用方法Exness(エクスネス)のMT5ウェブターミナル版では、100種類以上に及ぶ豊富なインジケーターを利用することができます。スマホで豊富なインジケーターを利用する方法を解説します。手順1チャート上部の「fx」マークを選択します。手順2表示される一覧の中から、利用したいインジケーターをタップします。インジケーターは検索タブから探すことも可能です。手順3チャート画面に戻ると選択したインジケーターが表示されます。また、同様の手順で複数のインジケーターを同時に表示させることもできます。手順4各インジケーターの設定は、チャート上の表示されているインジケーター名をタップすることで表示される「・・・」から可能です。まず「・・・」をタップします。手順5表示されるメニューから「設定」をタップします。手順6設定メニューでは、パラメーター、インジケーターのスタイル、可視性を設定できます。設定が完了したら「OK」をタップすることでインジケーターに適応されます。手順7インジケーターを消去したい場合は、設定で利用した「・・・」から「削除」をタップします。また同じ画面でインジケーターを非表示にすることも可能です。インジケーターはテンプレートで保存可能Exnessのスマホ版MT5ウェブターミナルでは、複数のインジケーターをテンプレートとして保存することができます。テンプレートとして保存しておくことで、複数のインジケーターをワンタップで簡単に表示できます。テンプレートの保存、読み込みはチャート画面上部から可能です。Exnessのスマホ版MT5ウェブターミナルの注文方法Exness(エクスネス)のスマホ版MT5ウェブターミナルで利用できる注文方法・決済方法に関して以下の3つの項目に分けて紹介します。成行注文予約注文決済注文成行注文手順1成行注文は画面下部分の「売り」か「買い」を選択して行います。まず「売り」または「買い」をタップします。手順2「売り」か「買い」を選択すると、ロットの入力画面が表示されます。取引数量を入力後、「買いの確定」または「売りの確定」を選択することで注文完了です。番号項目名説明1ロットの取引量「ロットの取引量」、「通貨取引量」、「ユニットの取引量」から選択可能です。2取引量の入力画面ロット数を入力します。手順3注文が確定すると、「発注しました」表示がされ、チャート上にポジションと取引数量が表示されます。予約注文手順1予約注文は画面下部の「予約注文」から行います。まず「予約注文」をタップします。手順2予約注文では、成行注文または指値注文ができます。成行注文成行注文に関する詳細設定を入力し、「売り」または「買い」をタップします。番号項目名説明1注文方法成行を選択します。2ロットの取引量「ロットの取引量」、「通貨取引量」、「ユニットの取引量」から選択可能です。3ロット入力ロット数を入力します。4資産価格資産価格、ピップ、通貨、割合(パーセント)から決済指値、逆指値の設定基準を選択できます。5決済指値(T/P)任意で利益確定の指値を設定します。6決済逆指値(S/L)任意で損切りの指値を設定します。指値注文指値注文に関する詳細設定を入力し、「売り」または「買い」をタップします。番号項目名説明1注文方法指値を選択します。2始値指値注文をする価格を指定します。3ロットの取引量「ロットの取引量」、「通貨取引量」、「ユニットの取引量」から選択可能です。4ロット入力ロット数を入力します。5資産価格資産価格、ピップ、通貨、割合(パーセント)から決済指値、逆指値の設定基準を選択できます。6決済指値(T/P)任意で利益確定の指値を設定します。7決済逆指値(S/L)任意で損切りの指値を設定します。手順3「売り」または「買い」をタップすると、注文の確定ボタンに切り替わるので、再度ボタンをタップします。手順4「発注しました」という表示が確認できれば注文完了です。成行注文の場合は、ポジションのライン、指値注文の場合は、指値価格のラインがチャート上に表示されます。指値注文の取り消し方法指値注文はポジションラインまたは、保有ポジションメニューから取り消し可能です。ポジションラインの「×」またはチャート画面右上のポジションメニューをタップすると表示される「指値」メニューから取り消しが可能です。詳しくは次の決済注文の手順を参考にしてください。決済注文Exness(エクスネス)のMT5スマホ版ウェブターミナルで利用できる決済注文には以下の2つの方法があります。チャート画面上で決済する方法ポジション保有画面で決済する方法チャート画面上で決済する方法ポジションを保有している銘柄のチャートを表示し、保有ポジション部分の「×」をタップすることで成り行きで決済ができます。ポジション保有画面で決済する方法画面右上の現在保有しているポジションを確認できるボタンをタップします。「保有中」のタブから現在保有しているポジションの一覧を確認することができます。決済したいポジションの「×」を選択することで成行決済が可能です。また「×」の横に表示されている編集マークをタップすると決済指値、決済逆指値、部分決済の設定をすることができます。番号項目名説明1変更、部分決済を選択変更では決済注文の設定、部分決済では、部分決済に関する設定が可能です。2資産価格資産価格、ピップ、通貨、割合(パーセント)から決済指値の設定基準を選択できます。3決済指値(T/P)任意で利益確定の指値を設定します。4決済逆指値(S/L)任意で損切りの指値を設定します。複数のポジションを抱えている場合は、「すべて決済」ボタンを選択することで成り行きで一括決済を行うことも可能です。「×」を押した瞬間にポジションが決済されるため、注意してボタンをタップするようにしましょう。Exnessのスマホ版MT5ウェブターミナルのメリットExness(エクスネス)では、MT5ウェブターミナル以外にもExnessの独自アプリを使ってスマホ取引ができます。Exnessのアプリではなく、MT5ウェブターミナルをわざわざ使う理由があるのか疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。ExnessのMT5ウェブターミナルを利用するメリットとして以下の2つが挙げられます。ウェブ版とアプリ版が連動している異なる通貨ペアの一括決済ができるウェブ版とアプリ版が連動しているExnessのMT5ウェブターミナル版とアプリ版は連動しているため、取引口座が同じであれば双方で注文・決済の操作が可能です。したがって、アプリ版で採用されていないインジケーターを利用したい場合、ウェブターミナル版でチャート分析をしつつアプリ版で注文を出すといった使い分けができます。Exnessのアプリで利用できるインジケーターは4種類Exnessのアプリ版ではパラボリック、ボリンジャーバンド、移動平均線、取引シグナルの4つのインジケーターしか利用できません。インジケーターを利用してチャート分析をしたいという方は、100種類以上のインジケーターを利用できるMT5ウェブターミナル版の利用がオススメです。異なる通貨ペアの一括決済ができるExnessのアプリ版では、両建てポジションは一括決済機能しか利用できませんが、MT5ウェブターミナル版では、異なる通貨の一括決済が可能です。ExnessではMT5ウェブターミナル版、アプリ版共に、両建てポジションの一括決済機能を利用できます。したがって、両建てポジションを手動で手仕舞う際に発生しがちな時間差による損失を防げます。しかし異なる通貨ペアやナンピン、買い増ししたポジションなど、複数ポジションを一括決済する機能はMT5ウェブターミナル版しかできません。短期間で様々な通貨を一度に取引する場合は、MT5ウェブターミナル版で取引するとよいでしょう。Exnessのアプリ版でしか利用できない機能MT5ウェブターミナル版では、アプリでは提供されている以下の機能が利用できません。マーケット機能:最新の経済イベントやニュースを確認できるプッシュ通知機能:プッシュ通知で外出中でも最新の情報を得られるパフォーマンス機能:1日のトレード成績をグラフで確認できるスマホ版MT5ウェブターミナルは取引面で優れているExness(エクスネス)のスマホ版MT5ウェブターミナルは、Exnessが提供している独自の取引ツールをブラウザ上で手軽に利用できます。インジケーターの種類が豊富だったり、一括でポジションが決済できたりと取引面に関しては、アプリ版よりも優れているといえます。一方でアプリ版ではマーケット機能で最新情報が受け取れたり、取引パフォーマンスが視覚的に分かりやすく確認できたりと、取引前後の情報収集をする際に優れていると言えます。MT5スマホウェブターミナル版とアプリ版、双方のメリットを活かしながら、取引を行うとよいでしょう。
MT4と同じヒストリカルデータをMT5でも使いたい!インポートの方法を解説

MT4と同じヒストリカルデータをMT5でも使いたい!インポートの方法を解説

update2023.03.10 20:00

多くの海外FX業者で導入されているMetaTrader4(MT4)/MetaTrader5(MT5)の主な特徴の1つが、EA(エキスパートアドバイザ)のバックテストを簡単に実施できることです。バックテストとは、自動売買プログラムの売買戦略を過去の値動きに当てはめ、どのような成績になるのか検証する作業のことをいいます。そのバックテストで最も大切なのが、ヒストリカルデータです。ヒストリカルデータが正確でなければ、バックテストでEAの性能を正確に図ることができません。MT4では外部から精度の高いヒストリカルデータをダウンロードしてインポートし、バックテストの精度を上げることができました。近年、多くの海外FX業者で導入が進んでいるMT5でも、MT4と同様に外部のヒストリカルデータをインポートすることが可能です。この記事では、MT5にヒストリカルデータをインポートする方法や、MT5におけるヒストリカルデータの特徴、正確なヒストリカルデータを提供していることで定評のある3つのサービスについて紹介します。目次[非表示]MT5のヒストリカルデータの特徴FX業者のヒストリカルデータが利用できる営業開始前のデータは不正確複数のヒストリカルデータを管理可能高精度なヒストリカルデータの提供元は?DukascopyFXDDTDSTDSのヒストリカルデータをダウンロードする方法MT5にヒストリカルデータをインポートする方法チャートの最大バー数を増やす「カスタム銘柄」を作成するデータのインポートを行うMT5でもMT4のヒストリカルデータを活用できるMT5のヒストリカルデータの特徴MT5におけるヒストリカルデータの特徴は以下の3つです。利用するブローカーの営業開始以降はFX業者のデータが提供される営業開始前の分はメタクォーツ社などのデータで正確とはいえない複数のヒストリカルデータを管理し選択することが可能FX業者のヒストリカルデータが利用できるMT5の場合、利用するFXブローカーが営業を開始した後の期間については、ブローカーのヒストリカルデータが提供されます。そのため、サービスを長く提供しているブローカーであれば、業者が提供するヒストリカルデータだけで長期間のバックテストをカバーすることが可能です。また、MT5で利用できるヒストリカルデータにはスプレッドの情報も含まれるため、そのブローカーのレートとスプレッドを使ったバックテストが可能になります。営業開始前のデータは不正確営業開始前のヒストリカルデータは、メタクォーツ社などブローカー以外が提供元となります。このヒストリカルデータは精度が高くないとされており、バックテストには不向きです。例えば、海外FX業者A社がMT5の提供を開始したのが2020年3月だとします。この場合、2020年3月以降のヒストリカルデータはA社が提供元ですが、2020年3月以前のヒストリカルデータはメタクォーツ社などが提供元となります。(メタクォーツ社のデータが利用されていることが多いですが、他の提供元からのデータが入っている可能性もあります。)バックテストの期間設定を2018年3月~2023年3月とする場合、2018年3月~2020年2月末まではメタクォーツ社、2020年3月~2023年3月はA社が提供するヒストリカルデータを使用することになり、バックテストが正確な結果になりません。EA(エキスパートアドバイザ)を運用しようとしているブローカーが、数年以内に営業開始したFX業者である場合は、より正確なバックテストを行うために、外部から精度の高いヒストリカルデータをインポートする必要があるでしょう。複数のヒストリカルデータを管理可能MT5では複数のヒストリカルデータを管理することが可能で、ヒストリカルデータごとに「カスタム銘柄」と呼ばれる設定が作成できます。そのため、同じ通貨ペアや銘柄であっても、ヒストリカルデータごとで異なる設定を行うことが可能です。バックテストをするときに、ストラテジーテスターの「銘柄」リストからカスタム銘柄を選択できます。カスタム銘柄の名称設定ドル円のヒストリカルデータをインポートする場合は、カスタム銘柄の名称に「提供元の名前」を含めるようにすると、管理がしやすくなります。高精度なヒストリカルデータの提供元は?MT4/MT5のストラテジーテスター機能を利用すると、損益だけでなく勝率や損益率、最大連敗数や最大ドローダウンなどといった様々なデータを算出することが可能です。このデータを基に、EAを組み合わせたり、EAのプログラムを改善したりしてポートフォリオを構築していきます。精度の高いヒストリカルデータを提供するFX業者で有名なのは、国内外資系FX業者のDukascopy(デューカスコピー)と海外FX業者のFXDD(エフエックスディーディー)、有料でティック単位のヒストリカルデータを提供するTick Data Suite(TDS)の3つです。Dukascopy国内外資系FX業者のDukascopyは、主要8通貨ペアを含む48通貨ペアのヒストリカルデータを無料で提供しています。デューカスコピーのヒストリカルデータをダウンロードするには、デモ口座もしくはライブ口座の開設が必要です。ヒストリカルデータは、CSV形式・HST形式のどちらでも保存できます。HST形式とはHST形式のファイルは、MetaTrader独自のフォーマットで記録されたヒストリカルデータです。テキストデータではないため、一般的なテキストエディタだとHST形式のファイルは正しく閲覧・編集できません。HST形式のファイルは、MT4・MT5のどちらでも読み込むことが可能です。デューカスコピーのヒストリカルデータは、以下のページからダウンロードできます。デューカスコピーからヒストリカルデータをダウンロードFXDD海外FX業者のFXDDは、主要通貨ペアを含む21銘柄のヒストリカルデータを提供しています。MT4での活用を想定しているため、データはHSTファイルとしてのみダウンロード可能です。FXDDからヒストリカルデータをダウンロード拡張子が「.hst」となっているHSTファイルも、MT5にインポートできます。ヒストリカルデータをインポートする際のファイル選択で、デフォルトだと「ASCII Text」が選択されていますが、リストから「MetaQuotes files」もしくは「All files」を選択してください。FXDDからダウンロードしたHSTファイルが一覧に表示されます。TDSTick Data Suitは、精度の高いヒストリカルデータを入手できる有料サービスです。主要通貨ペアであれば、過去20年以上のヒストリカルデータをダウンロードでき、バックテストが正確に実施できます。TDSの料金やサービスの詳しい内容を確認MetaTrader4(MT4)であれば、TDSと自動で連携することも可能です。一方、MetaTrader5(MT5)の場合はTDSからヒストリカルデータをCSV形式で抽出し、その後に手動でインポートする必要があります。TDSのヒストリカルデータをダウンロードする方法TDSのデータをダウンロードするまでの手順は以下の通りです。手順1ダウンロードしたい通貨ペア・銘柄の欄の右端にある「ダウンロードボタン」をクリックすると、PCにダウンロードされていないヒストリカルデータを一括ダウンロードできます。ダウンロードする期間を指定したい場合は、「ダウンロードボタン」の左にある「操作」ボタンをクリックして期間を設定します。PCに十分な空き容量が必要主要通貨ペアの場合、20年以上のヒストリカルデータをPC上にダウンロードするため、PCに十分な空き容量が必要です。例えばドル円の場合、2003年1月から2023年2月まで一括ダウンロードしたときのデータサイズは700MB程度です。容量は通貨ペア・銘柄によって若干異なります。また、ダウンロードが完了するまでに、しばらく時間がかかります。手順2TDSのヒストリカルデータをCSV形式で抽出する場合は、該当銘柄の欄にある「操作」ボタンをクリックして、「ティックをエクスポート」タブを選択します。設定が完了したら「エクスポートを開始」ボタンをクリックします。番号項目内容1開始CSV形式で抽出する期間の開始日付を選択します。2終了CSV形式で抽出する期間の終了日付を選択します。3フォーマット「MetaTrader 5」を選択します。4区切り文字区切り文字をリストから選択します。5GMTオフセットバックテストするデータのGMT設定をします。ほとんどの海外FX業者では「GMT+2」となっています。6DST夏時間の設定をします。リストから夏時間を設定する地域を選択できます。7エクスポートを開始CSV形式へのデータの抽出を開始します。MT5にヒストリカルデータをインポートする方法MT5にヒストリカルデータをインポートするには、以下の操作が必要です。チャートの最大バー数を増やすデータをインポートするための「カスタム銘柄」を作成する「カスタム銘柄」にデータのインポートを行うここでは簡潔に説明しますので、詳しい手順はMyforexで作成している「MT5ご利用ガイド」をご参照ください。チャートの最大バー数を増やすMT5からメニューバーの「ツール」をクリックし、「オプション」を選択します。「チャート」タブ内の「チャートの最大バー数」を「Unlimited」に変更し、「OK」ボタンをクリックします。その後、MT5を再起動します。「カスタム銘柄」を作成するメニューバーの「表示」をクリックし、「銘柄」を選択します。時間足のヒストリカルデータをインポートする場合は「チャートバー」タブ、ティック単位のヒストリカルデータをインポートする場合は「ティック」タブをクリックし、インポートするヒストリカルデータの銘柄を選択します。その後、「カスタム銘柄を作成する」ボタンをクリックします。「カスタム銘柄」画面の銘柄名をダブルクリックし、既存の銘柄名と異なる名称を設定します。設定完了後、「YES」ボタンをクリックしてください。データのインポートを行うカスタム銘柄画面で設定した銘柄名を選択し、「バーをインポートする」ボタン(ティックデータの場合は「ティックをインポートする」ボタン)をクリックします。作成したカスタム銘柄は、「Custom」のカテゴリの中に表示されます。インポートするヒストリカルデータのファイルを選択します。ファイルが表示されない場合は、右下のファイルの種類を「All Files」に変更し、全てのファイル形式が表示されるようにしてください。「csv」「hst」のファイル形式のデータをインポートすることが可能です。インポートするヒストリカルデータの詳細設定を行います。設定完了後、「YES」ボタンをクリックするとヒストリカルデータのインポートは完了です。番号項目名説明1区切り文字データ内の各項目を区切る文字を指定します。2スキップデータ内の指定した列と行は、インポートされません。ヒストリカルデータ内に、インポートを希望しない列や行がある場合は、列、または行の番号を指定します。3時差調整ヒストリカルデータを指定した時間分ずらします。4ティックボリュームヒストリカルデータにティックボリュームが含まれる場合、チェックを入れます。MT5でもMT4のヒストリカルデータを活用できるここまで、MT5におけるヒストリカルデータの特徴や、高精度なヒストリカルデータをダウンロードして使用する方法について紹介しました。基本的に、MT4で活用できるデータはMT5でも利用可能です。Dukascopy(デューカスコピー)とFXDD(エフエックスディーディー)のヒストリカルデータは無料で利用できるため、EAの運用を考えている方やMT4/MT5のバックテスト機能を試したい人におすすめです。DukascopyはCSV形式・HST形式、FXDDはHST形式でダウンロードできます。MT4/MT5には、どちらのファイル形式であってもインポート可能です。本格的にEAの運用を考えている人や、できるだけ精度の高いヒストリカルデータで10年以上のバックテストをしたい人は、有料サービスのTick Data Suit(TDS)を検討するのがいいでしょう。
Bybitのデリバティブ取引ボットとは?リスクや使い方を解説

Bybitのデリバティブ取引ボットとは?リスクや使い方を解説

update2023.03.10 19:30

Bybit(バイビット)のデリバティブ取引ボットは、「無期限契約」と呼ばれる取引を自動で実行するツールです。レバレッジをかけられるので、効率的に収益を上げられる可能性があります。また、3種類のモードが用意されており、状況に応じた使い分けが可能です。ただし、レバレッジにより資金を大きく減らすリスクもあり、モードの選択でも迷うかもしれません。そこで当記事では、デリバティブ取引ボットの基本的な仕組みや、メリット・デメリットを解説します。目次[非表示]Bybitのデリバティブ取引ボットとはトレードの種類現物取引ボットと積立ボット設定可能な項目デリバティブ取引ボットの仕組み3種類のモード対応銘柄100種類以上手数料は売買時に発生デリバティブ取引ボットのメリット24時間取引できるレバレッジを利用できる手軽に運用できるデリバティブ取引ボットのデメリット相場変動により大きな損失を被る恐れ強制ロスカットになる可能性デリバティブ取引ボットの作成方法ボットの状況確認・設定変更方法デリバティブ取引ボットの停止方法仕組みを理解してから取引しようBybitのデリバティブ取引ボットとはBybit(バイビット)は自動売買ツールを「取引ボット」という名称で提供しており、デリバティブ取引ボットは、ユーザーが設定した条件に従って無期限契約取引を自動で行います。デリバティブ取引と無期限契約デリバティブとは金融商品の一つで、株式・債券・仮想通貨などの価格を基準にして価格が上下動します。複数の種類があり、仮想通貨市場で人気が高いのは無期限契約です。これは、永久先物契約やパーペチュアル取引と呼ばれることもあります。無期限契約は差益の獲得を目的とした取引(CFD)の一種です。差益を得るために、「安く買って高く売る(ロング)」または「高く売って安く買う(ショート)」という手法を取ります。トレードの種類デリバティブ取引ボットは、リピート系注文やグリッドトレードと呼ばれる取引をします。リピート系注文とは、特定の範囲に数多くの買い注文(または売り注文)を配置して売買を繰り返す手法です。取引範囲を適切に設定すれば、新規売買と決済取引を数多く繰り返せます。このため、人気のトレード手法となっています。リピート系注文の基本形は下の図のとおりです。青の曲線は仮想通貨の値動きを示しており、青丸部分で買って赤丸部分で売却します。一定間隔で買い注文(青丸)を数多く並べることで、仮想通貨が上下動すると数多くの取引をこなします。相場の底や天井を判断する必要はなく、値動きの範囲を大まかに設定すれば良いのもメリットです。現物取引ボットと積立ボットBybitでは、デリバティブ取引ボットの他に、現物取引ボットや積立ボットも利用できます。デリバティブ取引ボットと現物取引ボットは性質が似ていますが、現物取引かデリバティブ取引かという違いがあります。種類ボットが行う取引期待できる利益デリバティブ取引ボット(3種類)1. 新規買いと決済取引2. 新規売りと決済取引3. 上の2種類の組み合わせ短期的な売買益現物取引ボット新規買いと売却短期および中長期の売買益積立ボット定期的な購入長期的な値上がり益デリバティブ取引ボット(3種類)ボットが行う取引1. 新規買いと決済取引2. 新規売りと決済取引3. 上の2種類の組み合わせ期待できる利益短期的な売買益現物取引ボットボットが行う取引新規買いと売却期待できる利益短期および中長期の売買益積立ボットボットが行う取引定期的な購入期待できる利益長期的な値上がり益積立ボットは他の2種類のボットと異なり、自動で現物の積立投資をします。設定可能な項目デリバティブ取引ボットでユーザーが設定できる主な項目は、以下のとおりです。通貨ペア価格範囲グリッド数量価格範囲とは、デリバティブ取引ボットが売買する範囲を指します。グリッド数量は、注文の本数です。上のリピート系注文の基本形では買い注文が4つ描かれており、この場合のグリッド数量は4となります。取引ボットは、ユーザーが設定したこれらの条件に従って売買します。取引ボットの作成方法はこちらデリバティブ取引ボットの仕組みBybit(バイビット)のデリバティブ取引ボットは、具体的にどのようなタイミングで売買するでしょうか。ここでは、デリバティブ取引ボットの基本的な動きと、モードによる違いなどを解説します。3種類のモードデリバティブ取引ボットには3種類のモードがあります。ロング(買い)ロングでボットを稼働すると、現在値でロングポジション(買いポジション)を持ちます。また、事前に設定した価格まで下落すると、新規でロングポジションを持ちます。そして、仮想通貨価格が事前に設定した価格まで上昇すると決済します。こうして、仮想通貨価格が上下動すると新規買いと決済売りを繰り返します。ショート(売り)ショートでボットを稼働すると、現在値でショートポジション(売りポジション)を持ちます。また、事前に設定した価格まで上昇すると、新規でショートポジションを持ちます。そして、仮想通貨価格が事前に設定した価格まで下落すると決済します。こうして、仮想通貨価格が上下動すると新規売りと決済買いを繰り返します。おまかせおまかせモードの取引ボットは、稼働直後にポジションを持ちません。基準価格の下側に買い注文、そして上側に売り注文が配置され、仮想通貨価格が上下動するとドテンの要領で決済と新規ポジション保有を繰り返します。ドテンドテンとは、今まで持っていたポジションと反対のポジションを持つことです。名前は「おまかせ」ですが、システムが任意に取引方法を作るのではなく、取引方法はあらかじめ決まっています。対応銘柄100種類以上デリバティブ取引ボットは、100種類以上の仮想通貨に対応しています。なお、証拠金として利用できるのはUSDTのみです。(2023年3月現在)手数料は売買時に発生デリバティブ取引ボットの手数料は、売買の際に発生します。取引ボットの設定時や稼働停止時に手数料はかかりません。手数料の大きさはBybitの無期限契約と同じであり、一般ユーザーの場合は以下の通りです。テイカー手数料:0.06%メイカー手数料:0.01%なお、通常の無期限契約と同じく、資金調達コスト(ファンディングフィー)の支払いまたは受け取りが発生します。資金調達コストとは資金調達コストとは、無期限契約の価格と現物価格の乖離を防ぐための仕組みで、差異が拡大する方向のポジション保有者が支払います。例えば、無期限契約における価格が現物価格よりも高い場合、ロングポジション保有者がショートポジション保有者に支払います。デリバティブ取引ボットのメリットデリバティブ取引ボットの主なメリットは、以下のとおりです。24時間取引できるデリバティブ取引ボットは、設定に沿って自動で売買します。このため、取引のたびに入力作業をする必要はなく、24時間ずっと取引できます。レバレッジを利用できるレバレッジをかけて運用できますので、現物取引ボットよりも資金効率が良く、また売りから取引を始められます。なお、設定可能なレバレッジは以下のとおりです。自動設定時2倍など手動設定時・ロング:1~50倍から選択・ショート:1~50倍から選択・おまかせ:1~100倍から選択デリバティブ取引ボットには3つのモードがあります。適切に使い分けることにより、利益獲得機会が大きくなります。手軽に運用できる自動設定を利用すると、通貨ペアとモードを選択して投資額を入力するだけで、ボットを運用できます。他のボットをコピーできるBybitの取引ボットページには成績が優秀なボットが表示されており、無料でコピーできます。ただし、ボットの稼働期間によって成績は変わるため、表示と同じ利益を出せるとは限りません。取引ボットの作成方法はこちらデリバティブ取引ボットのデメリットデリバティブ取引ボットにはデメリットもあります。相場変動により大きな損失を被る恐れデリバティブ取引ボットには3種類のモードがありますが、各モードには得意な相場と苦手な相場が存在します。相場との相性が悪いモードを稼働させ続けると、大きな損失を被る恐れがあります。そこで、損切りやレバレッジなどの設定や、ボットを停止させるタイミングに気を付ける必要があります。損失が膨らみやすい状況は、以下のとおりです。上昇トレンドの場合おまかせモードやショートモードでは、価格が一方的に上昇するとショートポジションを保有しますが決済しません。この場合、含み損が大きくなります。また、相場が価格の上限を抜けるとボットは取引しないため、含み損を抱えたままの状態になります。下降トレンドの場合おまかせモードやロングモードでは、価格が一方的に下落するとロングポジションを保有しますが決済しません。この場合、含み損が大きくなります。また、相場が価格の下限を抜けるとボットは取引しないため、含み損を抱えたままの状態になります。強制ロスカットになる可能性デリバティブ取引ボットは無期限契約で売買しますので、強制ロスカットされる可能性があります。高いレバレッジをかけた場合は、強制ロスカットにあいやすくなるため注意が必要です。強制ロスカットとは強制ロスカットとは、保有しているポジションの含み損が拡大し、証拠金維持率が一定の水準(ロスカット水準)以下になった場合に、取引所が強制的にポジションを決済することです。強制ロスカットになると、損失が確定します。デリバティブ取引ボットの作成方法Bybit(バイビット)でデリバティブ取引ボットを作成する方法を解説します。なお、デリバティブ取引ボットを稼働させるには、デリバティブウォレット内にUSDT残高が必要です。残高がない場合は、現物口座などから振替しておきましょう。手順1以下のリンクよりBybitへアクセスし、ログインします。Bybitの公式ページを開く手順2Bybitにログインしたら、上部メニューの「ツール」を選択し、「取引ボット」をクリックします。手順3デリバティブ取引ボットの「ボットを作成」をクリックすると、ボットの設定画面へ移行します。なお、他ユーザーのボットの設定をコピーしたい場合は、このページを下にスクロールして希望のボットを選び、「無料でコピー」をクリックしてください。手順4デリバティブ取引ボットの設定方法を、自動設定と手動設定に分けて紹介します。自動設定の方法自動設定では、取引価格の範囲やグリッド数量などが自動的に決められており、通貨ペア・取引モード・投資額を設定するだけで取引ボットを作成できます。自動設定でボットを作るには、お好みの内容で設定して「ボットを作成」ボタンをクリックします。番号項目説明1自動か手動か「自動設定」をクリックします。2通貨ペア取引したい通貨ペアを選びます。3取引モードおまかせ、ロング、ショートの3つから選びます。4投資額取引に利用するUSDTの数量を入力します。数量が不足している場合、枠の右下にある「振替」で資金移動を行うなどします。5利食い(*1)利幅(%)を任意で指定できます。6損切り(*1)損失幅(%)を任意で指定できます。(*1)投資額入力欄の下にある「詳細設定(任意)」をクリックすると設定可能になります。手動設定の方法手動設定では、価格範囲やグリッド数量、レバレッジなどの項目もユーザーが設定します。自動設定よりは手間がかかりますが、カスタマイズ性が高い設定方法です。手動設定でボットを作るには、お好みの内容で設定して「ボットを作成」ボタンをクリックします。番号項目説明1自動か手動か「手動設定」をクリックします。2通貨ペア取引したい通貨ペアを選びます。3取引モードおまかせ、ロング、ショートの3つから選びます。4価格範囲価格範囲の下限と上限を入力します。相場が下限もしくは上限を超えると、ボットは売買しません。5グリッド数量取引の価格間隔を決めます。グリッド数量が多いと、利幅の小さい取引が高い頻度で行われます。6レバレッジレバレッジを入力します。7投資額取引に利用するUSDTの数量を入力します。数量が不足している場合、枠の右下にある「振替」で資金移動を行うなどします。8利食い(*1)利幅(%)を任意で指定できます。9損切り(*1)損失幅(%)を任意で指定できます。(*1)投資額入力欄の下にある「詳細設定(任意)」をクリックすると設定可能になります。手動設定画面の「自動設定」機能手動設定画面の価格範囲入力欄の近くに「自動設定」があります。この部分をクリックすると、前項で解説した自動設定が入力されます。手順5内容を確認して問題なければ「確認」ボタンをクリックします。手順6以下の詳細画面に移行したら、ボットの作成は完了です。ボットの状況確認・設定変更方法デリバティブ取引ボットの状況確認方法と、利食い・損切りの変更方法について解説します。手順1以下のリンクより、Bybit(バイビット)へアクセスし、ログインします。Bybitの公式ページを開く手順2Bybitへアクセスしたら、上部メニューの「ツール」を選択し、「取引ボット」をクリックします。手順3「マイボットを見る」をクリックします。手順4マイボットのページでは、「有効中」のメニューで現在稼働している取引ボットが表示され、「停止中」のメニューでは稼働を停止している取引ボットが表示されます。より詳しく確認したい場合や、損切りや利食いのタイミングを変更したい場合は「詳細」ボタンをクリックします。手順5詳細ページは3つのタブで分かれています。「ステータス」では設定した条件、「ポジション」では取引を行う価格と数量、「取引履歴」では実行された取引の履歴が表示されます。手順6ステータス画面では、利食いと損切りの変更も行えます。変更したい場合は、「利食/損切」と書かれた部分にあるマークをクリックしてください。手順7任意の数値を入力して「確認」ボタンをクリックすると、変更が完了します。デリバティブ取引ボットの停止方法デリバティブ取引ボットの停止方法を解説します。手順1以下のリンクより、Bybit(バイビット)へアクセスし、ログインします。Bybitの公式ページを開く手順2Bybitへアクセスしたら、上部メニューの「ツール」を選択し、「取引ボット」をクリックします。手順3「マイボットを見る」をクリックします。手順4ボットを停止したい場合は、「ボット停止」をクリックします。手順5表示される注意事項を確認し、問題なければ「確認」ボタンをクリックします。手順6「停止中」メニューの中に前の手順で選んだボットがあれば、停止処理は完了です。なお、ボットを稼働させるために使っていたUSDTは、デリバティブアカウントに返却されます。仕組みを理解してから取引しようBybit(バイビット)のデリバティブ取引ボットは、数多くの利食い回数を期待できます。その一方、相場の状況や取引設定次第で含み損になってしまったり、強制ロスカットになってしまったりします。このため、デリバティブ取引ボットの仕組みを把握してから取引することが大切です。なお、Bybit(バイビット)ではデリバティブ取引ボットの他にも、現物取引ボットが提供されています。デリバティブ取引でのレバレッジなどの設定が難しく感じる場合は、現物取引ボットから始めてみてもよいでしょう。
XMTradingが口座開設ボーナスの増額期間を4月末まで延長

XMTradingが口座開設ボーナスの増額期間を4月末まで延長

update2023.03.08 21:00

豪華なボーナスで知られる海外FX業者のXMTrading(エックスエムトレーディング)が、口座開設ボーナスの増額期間を延長することを決定しました。元々XMTradingの口座開設ボーナスの付与額は3,000円でしたが、2022年末から期間限定で13,000円に引き上げられています。なお、Myforex経由で口座開設すると、特典として2,000円アップの15,000円の高額ボーナスが付与されます。2022年にリリースされ、注目を集めたKIWAMI極も口座開設ボーナスの付与対象です。XMTradingやKIWAMI極が気になっている方にとっては、お得に取引を始めるチャンスといえます。気になる方は、詳細をチェックしておきましょう。目次[非表示]口座開設ボーナスの提供期間を4月末まで延長XMTradingの口座開設ボーナスとはKIWAMI極も好評プロモーションに積極的なXMTradingKIWAMI極の取引環境を体験するチャンス口座開設ボーナスの提供期間を4月末まで延長XMTrading(エックスエムトレーディング)では、新規ユーザーを対象とする口座開設ボーナスを提供しています。2022年の年末から期間限定で通常の3倍以上の口座開設ボーナスを提供中です。XMTradingによると、ユーザーの反響が大きかったことやボーナス増額の要望が多かったため、4月末までの延長を決定したとしています。XMTradingでは口座開設ボーナスと入金ボーナスを提供しています。通常、海外FX業者では、KIWAMI極のようなトレーダーに有利な条件の口座は、ボーナスの対象外としているケースが多いです。KIWAMI極は入金ボーナスの対象外となっていますが、口座開設ボーナスは利用できます。加えて、XMTradingは2022年10月に低スプレッド・スワップフリーのKIWAMI極をリリースしたことで注目を集めています。KIWAMI極の低コストで取引可能な環境と口座開設ボーナスの組み合わせが評価され、多くの新規ユーザー獲得に繋がっているようです。XMTradingの口座開設ボーナスとは口座開設ボーナスは、XMTradingで初めてライブ口座を開設するユーザーを対象とするボーナスです。口座開設ボーナスを利用すれば、自己資金を入金しなくても取引を始められます。対象口座全リアル口座対象ユーザーXMTradingで初めてリアル口座を開設するユーザー付与額15,000円(*1)付与条件本人確認の完了口座開設後30日以内に請求(*1)Myforex経由での口座開設に限るXMTradingのボーナスの詳細を確認口座開設ボーナスは、XMTradingのすべての口座で利用できます。ボーナスを受け取るには本人確認書類を提出し、口座を有効化する必要があります。また、口座を開設した日から起算して30日以内に口座開設ボーナスを請求しなかった場合、ボーナスは無効になるので注意しましょう。XMTradingのボーナスはクッション機能付きです。ボーナスとして付与された資金は証拠金として取引に利用できますが、出金することはできません。ボーナスを利用して得た利益は出金できます。自己資金をリスクにさらすことなく、XMTradingの取引環境を体験できる点が、口座開設ボーナスを活用するメリットといえるでしょう。クッション機能とは自己資金がなくなってもボーナスが消滅せず、ボーナス自体を証拠金として取引を行うことができる機能です。XMTrading(エックスエムトレーディング)以外では、GEMFOREX(ゲムフォレックス)、FXGT(エフエックスジーティー)、BigBoss(ビッグボス)などがクッション機能付きのボーナスを提供しています。KIWAMI極口座も好評KIWAMI極は、2022年にリリースされた新しい口座です。大手海外FX業者の新口座ということもあり、KIWAMI極はリリース直後から大きな注目を集めています。口座KIWAMI極ゼロ口座最低スプレッド0.6pips0pips取引手数料無料往復10ドル最大レバレッジ1,000倍500倍スワップフリー○×KIWAMI極最低スプレッド0.6pips取引手数料無料最大レバレッジ1,000倍スワップフリー○ゼロ口座最低スプレッド0pips取引手数料往復10ドル最大レバレッジ500倍スワップフリー×XMTradingの口座を比較KIWAMI極はスワップフリー・手数料無料となっているため、基本的に取引コストはスプレッドのみです。XMTrading(エックスエムトレーディング)では、スプレッドを重視したゼロ口座も提供しています。スプレッドだけを比較すればゼロ口座の方が有利ですが、取引手数料とスプレッドなどを合計したトータルの取引コストでは、KIWAMI極の方が低くなる傾向にあります。XMTradingは豪華なボーナスで知られていましたが、スプレッドなどの取引コストが高いと考えるユーザーも少なくありませんでした。KIWAMI極がリリースされたことで、XMTradingは取引コストが高いというイメージも徐々に払拭されつつあります。スワップフリーとはスワップポイントは、金利の異なる通貨を売買(交換)する際に、その金利差を調整するために発生する「金利差調整分」のことです。スワップフリーとは、ポジションを翌日に持ち越す際に、スワップが発生しないオプションのことです。プロモーションに積極的なXMTradingXMTrading(エックスエムトレーディング)は、海外FX業者の中でも特に知名度が高いブローカーです。豪華なボーナスやポイントプログラムを提供するなど、プロモーションやマーケティングに力を入れています。口座タイプスタンダード口座Zero口座マイクロ口座KIWAMI極ボーナス口座開設ボーナス入金ボーナスXMロイヤルティポイント(取引ボーナス)取扱銘柄【FX/通貨ペア】:55【CFD/仮想通貨】31【CFD/貴金属】:4【CFD/株価指数】:24【CFD/エネルギー】:5【CFD/コモディティ】:8サポート対応【Eメール対応】(平日・土日)24時間【チャット対応】(平日)午前 9:00~午後 9:00(土日)午前 9:00~午後 1:00(日本時間)XMTradingでは、口座開設ボーナスと入金ボーナスに加えて、XMロイヤルティポイントとよばれるポイントプログラムを常時提供しています。また、季節ごとに入金ボーナスが付与される期間限定のキャンペーンも開催するなど、積極的なプロモーションを展開しています。口座によっては利用できないボーナスもありますが、ボーナスを活用すれば、自己資金よりも大きな取引が可能です。資金が少ない段階では、ボーナスが付与される口座を利用し、ある程度資金が増えてきたら、KIWAMI極などの取引コストの低い口座に乗り換えるといった使い方もできます。トレーダーのレベルに合わせた口座を選択できる点もXMTradingの魅力といえるでしょう。KIWAMI極の取引環境を体験するチャンス口座開設ボーナスの利点は、自己資金をリスクにさらすことなく、FX業者の実際の取引環境をチェックできる点です。XMTrading(エックスエムトレーディング)やKIWAMI極に興味はあるものの、口座を開設すべきか迷っている方も口座開設ボーナスを利用すれば、リスクを負わずにXMTradingのリアル口座の取引環境を体験できます。XMTradingの口座に興味がある方にとって、ボーナス引き上げ期間の延長は、取引環境を体験するチャンスといえます。取引コストの高さを理由に、XMTrading以外の海外FX業者を利用している方は、口座開設ボーナスを活用して、KIWAMI極で実際に取引してみるとよいでしょう。
MTF分析に役立つMyforexのインディケーター

MTF分析に役立つMyforexのインディケーター

update2023.03.08 20:30

MTF(マルチタイムフレーム)分析は、裁量トレードをする上で必須といっても過言ではない考え方の1つです。長期・中期・短期3つの時間足の値動きを考慮することで、より精度の高い取引が可能になります。とはいえ、複数の時間足を常に監視するのは取引初心者の方にとっては大変かと思います。そこでこの記事では、MTF分析に役立つMyforexのインディケーターを画像付きで複数紹介します。気に入ったものがあればぜひ活用してみてください。目次[非表示]マルチタイムフレームATRバンドインディケーターマルチタイムフレームトレンド分析インディケーターライン転記インディケーター上位足インディケーター(トレンド系)上位足インディケーター(オシレーター系)マルチタイムフレームATRバンドインディケーターATRバンドインディケーターは、任意の設定期間内におけるATRの数値に移動平均を足し引きし、バンド状のグラフとしてチャートに表示します。価格がATRバンドを跨ぐタイミングを知ることで、利益確定や逆張りエントリーの目安にできます。表示中のチャートと同じ時間足のATRバンドを表示するだけでなく、異なる時間足のATRバンドを表示する設定も可能です。2023年1月27日のドル円5分足チャートに1時間足のATRバンドを表示しています。この日は方向感に乏しいレンジ相場でだったこともあり、中央の赤いバンドの内側で価格が推移していました。1時間足のバンドも平行であることから、ボラティリティも一定であることがわかります。このようなレンジ相場では、バンドを利用して逆張りするトレードが有効です。2023年1月12日のドル円5分足チャートに、1時間足のATRバンドを表示しています。この日は一日を通じて明確な下降トレンドが発生していました。またバンドが右下に傾いていることから、ボラティリティが拡大傾向であり、かつバンドの下側を往復するような値動きになっています。このようなトレンドが発生している相場では、バンドを利用してトレンド方向に押し目買い・戻り売りを狙うと良いでしょう。マルチタイムフレームトレンド分析インディケーターマルチタイムフレームトレンド分析インディケーターは、異なる時間足・銘柄のテクニカル指標を、1つのチャート上に最大7つまで表示できるインディケーターです。ストキャスティクス、MACDをはじめとする最大7つの時間足や銘柄の異なるトレンド指標を一目で確認することができます。また、それぞれのテクニカル指標の上昇・下降は指のマークで表示されるため、相場の全体的なトレンドの把握にも役立ちます。2023年2月10日のドル円1時間足チャートにインディケーターを適用しています。インディケーターの指のマークをみると、上位足では上昇トレンド、下位足では下降トレンドが優勢であることがひと目でわかります。現在表示している時間足にかかわらず、複数の時間足の情報を網羅的に把握できるので、相場全体の方向感を確認できます。また個別に複数のインディケーターを表示する必要がないため、チャートが見やすいのも利点です。ライン転記インディケーターライン転記インディケーターは、チャートに描画したトレンドライン等のオブジェクトを、異なる時間足のチャートに自動でコピーして表示できます。短期足で上位足のトレンドラインなどを確認でき、マルチタイムフレーム分析を行う際に役立ちます。2023年1月5日〜6日のドル円1時間足チャートです。ライン転記インディケーターをONにした状態で、上昇トレンドラインを引いてみます。同じ部分を5分足で拡大してみると、トレンドラインがそのまま表示されていることがわかります。このように長期足で重要なラインを引いてから、短期足でそのラインを利用してエントリーや損切りを行うという使い方が有効です。またトレンドラインだけでなく、長方形や三角形、ギャン、フィボナッチ等MetaTrader4/MetaTrader5に搭載されている様々なオブジェクトをコピー可能です。様々なオブジェクトをコピーすることで、あらゆる相場・取引スタイルに対応できます。上位足インディケーター(トレンド系)上位足インディケーター(トレンド系)は、チャート上に、同じか上位の時間足のトレンド系インディケーターを表示できるインディケーターです。表示できるトレンド系インディケーターは移動平均線・パラボリックSAR・ボリンジャーバンドの3つです。異なる時間足のテクニカル指標を1つのチャートで確認できるため、長期のテクニカル指標を見て相場観を把握してから、短期のトレードするという使い方ができます。2023年1月12日のドル円5分足チャートに、1時間足の移動平均線(期間20)を赤色、4時間足の移動平均線(期間20)を黄色で表示しています。このように上位足の移動平均線を下位足に表示することで、相場の方向感やトレンドの強さを正確に測れます。2023年1月20日のドル円5分足チャートです。このチャートでは、4時間足の移動平均線(黄色)がトレンドラインとして機能しており、上位足のインディケーターを基準としてエントリーをするトレードが有効です。2023年1月27日のドル円5分足チャートです。上位足の移動平均線に方向感がなく、移動平均線と価格がもつれ合っています。このようなトレンドに乏しく、値動きの少ないレンジ相場では、高値安値付近での逆張りが有効です。上位足インディケーター(オシレーター系)上位足インディケーター(オシレーター系)は、チャート上に、同じかそれより上位の時間足のオシレーター系インディケーターを表示できるインディケーターです。表示できるオシレーター系インディケーターはMACD・RSI・ストキャスティクスの3つです。異なる時間足のテクニカル指標を1つのチャートで確認できるため、長期のテクニカル指標を見て相場観を把握してから、短期のトレードするという使い方ができます。2023年2月1日のドル円5分足チャートです。このチャートでは、上位足である1時間足と現在表示している5分足のRSI(期間14)を表示しています。上位足のオシレーターを見ながらトレードすることで、現在の価格が上位足において買われすぎ・売られすぎのどちらなのかを把握できます。オシレーターを異なる時間足間で組み合わせることで「上位足と下位足の両方で高値圏になったときに買う」、「上位足で高値圏、下位足で安値圏のときに押し目買いする」といった売買ルールの作成もできます。
海外FX業者の口座維持手数料とは?口座凍結解除のための条件も一覧表で解説

海外FX業者の口座維持手数料とは?口座凍結解除のための条件も一覧表で解説

update2023.03.08 20:00

多くの海外FX業者では、一定期間利用されていない取引口座に対して口座維持手数料が発生します。口座維持手数料は業者によって異なりますが、口座残高を無駄に減らさないためにもどれくらいの金額の口座維持手数料がいつ発生するのか把握しておく必要があります。この記事では、各海外FX業者の口座維持手数料、また手数料が発生する条件を解説します。目次[非表示]海外FXの口座維持手数料とは海外FX業者の口座維持手数料と口座凍結期間一覧各業者の対応状況XMTradingExnessTitan FXGEMFOREXBigBossMilton MarketsTraders TrustHFMeasyMarketsGeneTradeIS6FXFXGTBitterzCryptoGTTradeviewMyFXMarkets口座凍結にならないための対策口座残高を0にしない規約違反を確認する残高確認と取引をこまめに行う海外FXの口座維持手数料とは海外FXの口座維持手数料とは、一定期間利用されていない取引口座を維持するために必要となる手数料です。海外FX業者では、一定期間利用されていない取引口座は休眠口座として扱われます。一定期間利用していない取引口座があまりにも多く存在すると、サーバーが重たくなりエラーなどの原因となるため、海外FX業者では、休眠という措置が取られるのです。口座維持手数料はそのような休眠口座を維持するための手数料として毎月一定額徴収されます。口座維持手数料の金額は業者ごとに異なり、中には手数料が発生しない業者も存在します。海外FX業者の口座維持手数料と口座凍結期間一覧海外FX業者別の口座維持手数料、口座維持手数料が発生するまでの期間は以下の表の通りです。ブローカー口座維持手数料口座維持手数料発生までの期間(エックスエムトレーディング)月額5ドル90日(エクスネス)なし-(タイタンエフエックス)なし-(ゲムフォレックス)月額15ドル90日(ビッグボス)月額5ドル2022年11月1日(火)より一定期間(ミルトンマーケッツ)月額3,000円(30ドルまたは30ユーロ)60日(トレーダーズトラスト)なし-(エイチエフエム)月額5ドル〜60日(イージーマーケッツ)6ヶ月毎に25ドル2ヶ月(ジェネトレード)月額10ドル100日(アイエスシックスエフエックス)月額5ドル4ヶ月(エフエックスジーティー)月額10ドル30日(ビッターズ)なし-(クリプトジーティー)月額10ドル1ヶ月(トレードビュー)月額50ドル(返金可能)6ヶ月(マイエフエックスマーケット)なし-XMTrading(エックスエムトレーディング)口座維持手数料月額5ドル口座維持手数料発生までの期間90日Exness(エクスネス)口座維持手数料なし口座維持手数料発生までの期間-Titan FX(タイタンエフエックス)口座維持手数料なし口座維持手数料発生までの期間-GEMFOREX(ゲムフォレックス)口座維持手数料月額15ドル口座維持手数料発生までの期間90日BigBoss(ビッグボス)口座維持手数料月額5ドル口座維持手数料発生までの期間2022年11月1日(火)より一定期間Milton Markets(ミルトンマーケッツ)口座維持手数料月額3,000円(30ドルまたは30ユーロ)口座維持手数料発生までの期間60日Traders Trust(トレーダーズトラスト)口座維持手数料なし口座維持手数料発生までの期間-HFM(エイチエフエム)口座維持手数料月額5ドル〜口座維持手数料発生までの期間60日easyMarkets(イージーマーケッツ)口座維持手数料6ヶ月毎に25ドル口座維持手数料発生までの期間2ヶ月GeneTrade(ジェネトレード)口座維持手数料月額10ドル口座維持手数料発生までの期間100日IS6FX(アイエスシックスエフエックス)口座維持手数料月額5ドル口座維持手数料発生までの期間4ヶ月FXGT(エフエックスジーティー)口座維持手数料月額10ドル口座維持手数料発生までの期間30日Bitterz(ビッターズ)口座維持手数料なし口座維持手数料発生までの期間-CryptoGT(クリプトジーティー)口座維持手数料月額10ドル口座維持手数料発生までの期間1ヶ月Tradeview(トレードビュー)口座維持手数料月額50ドル(返金可能)口座維持手数料発生までの期間6ヶ月MYFX Markets(マイエフエックスマーケット)口座維持手数料なし口座維持手数料発生までの期間-各業者の対応状況口座維持手数料に関して、各海外FX業者に以下のような問い合わせを行いました。一定期間取引がないと口座維持手数料が発生しますか?口座凍結中の場合、口座維持手数料は発生しますか?口座凍結時、取引口座に残っているクレジットボーナスはどうなりますか?各業者からの回答をまとめましたので、参考にしてください。XMTradingXMTrading(エックスエムトレーディング)では、500円以上の残高がある状態で90日間取引をしないと休眠口座となり、毎月5ドルの口座維持手数料が発生します。また残高が500円未満で90日間取引をしないと口座凍結となり、口座維持手数料はかかりませんが口座自体が使えなくなります。休眠口座、凍結口座となった際には、クレジットボーナスがすべて消滅することには注意が必要です。口座維持手数料月額5ドル休眠口座の条件残高500円以上の状態で90日間取引をしない口座凍結の条件残高が500円未満で90日間取引をしない休眠口座・口座凍結の影響・取引口座を利用できない・クレジットボーナスが消滅する休眠口座の解除方法・取引口座にログイン・取引口座へ入金口座凍結の解除方法解除方法はなく、新規口座を開設する必要がある。ExnessExness(エクスネス)では、口座凍結はありませんが、類似の「アーカイブ」という制度が存在します。一般的な海外FX業者では、残高が0または非常に少ない取引口座が口座凍結の対象となりますが、ある程度残高がある場合であってもアーカイブの対象となります。アーカイブ状態の口座は、マイページ上で再有効化が可能であり、サポートに連絡する必要はありません。口座維持手数料なしアーカイブの条件・一定期間取引活動がない(MT4は90日以上、MT5は15日以上)・残高が一定金額に満たない状態(MT4は10ドル未満、MT5は1ドル未満)アーカイブの影響再有効化するまで取引口座にログインできないアーカイブの解除方法マイページより再有効化が可能Titan FXTitan FX(タイタンエフエックス)では、口座維持手数料がかかりませんが、取引に関する禁止事項に違反した場合などの取引状況次第で口座凍結の対象となります。ただし口座残高があれば口座凍結は避けられるため、取引で得た利益が口座凍結で引き出せない状態になることはありません。口座維持手数料なし口座凍結の条件・365日以内のログイン、入出金、取引が確認できない・オープンポジション、ペンディングオーダーがない・口座残高が0口座凍結の影響取引口座を利用できない口座凍結の解除方法なしGEMFOREXGEMFOREX(ゲムフォレックス)で口座残高がある状態で口座凍結となった際、口座維持手数料が毎月15ドル発生します。口座残高が0の場合は口座維持手数料は発生しません。口座凍結の対象となる口座かどうかの判定をGRMFOREXでは年4回行っており、判定時点で90日以上取引がない口座が対象となります。口座が凍結となった場合、クレジットボーナスがすべて消滅することには注意が必要です。口座維持手数料月額15ドル(口座残高が0の場合はなし)口座凍結の条件取引口座が90日以上利用されていない口座凍結の影響・取引口座を利用できない・口座維持手数料の発生・クレジットボーナスが消滅する口座凍結の解除方法サポートセンターに連絡。(*1)(*1)利用規約違反の場合は解除できないBigBossBigBoss(ビッグボス)では、口座凍結はされませんが、2022年11月1日から一定期間入金や取引、資金移転などのトランザクションがないと休眠ユーザーの対象となります。休眠ユーザーとなった場合、翌月から月額5ドルの口座維持手数料が発生します。残高が5ドル未満で口座維持手数料が徴収できない場合は強制的に口座解約となり、ボーナスを含めたすべてのBigBossポイントは失効することには注意が必要です。口座維持手数料の徴収に関して、今までは猶予期間が設けられていましたが、2023年2月13日から随時、口座維持手数料の徴収が始まります。トランザクションが発生すると休眠ユーザー状態が解除され、口座維持手数料の発生が停止します。口座維持手数料月額5ドル休眠ユーザーの条件2022年11月1日(火)より一定期間トランザクション(入金、取引、資金移転)がない(*1)休眠ユーザーの影響・口座維持手数料の発生・資金移転、出金申請ができない・BigBossポイントが消滅休眠ユーザーの解除方法トランザクションの発生(*1)CRYPTOS口座は対象外Milton MarketsMilton Markets(ミルトンマーケッツ)では、60日以上取引がない場合に休眠口座の対象となり、3,000円の口座維持手数料が発生します。クレジットボーナスに関しては、30日以上取引口座の利用がない場合すべて消滅します。またMilton Marketsは休眠口座の条件とは別に取引に関して禁止事項が定められており、禁止事項に違反すると口座凍結になるため注意してください。口座維持手数料月額3,000円(30ドルまたは30ユーロ)休眠口座の条件60日以上取引がない休眠口座の影響・取引口座を利用できない・口座維持手数料の発生休眠口座の解除方法入金をしてカスタマーサポートに連絡Traders TrustTraders Trust(トレーダーズトラスト)では、90日以上取引口座の利用がないと休眠口座となりますが、口座維持手数料は発生しません。また90日以上の利用がない場合であっても、ウォレット口座に20ドルもしくは取引口座に1ドル以上の残高が有れば休眠口座の対象となりません。クレジットボーナスに関しては口座の状態に関係なく、有効期限になると消滅します。口座維持手数料なし休眠口座の条件取引口座が90日以上利用されていない(*1)休眠口座の影響取引口座を利用できない休眠口座の解除方法サポートセンターに連絡(*1)ウォレット口座20ドルまたは取引口座1ドル以上の残高がある場合は対象外HFMHFM(エイチエフエム)では、60日以上取引を行わないと休眠口座扱いとなり、口座維持手数料が発生します。口座維持手数料は、放置している年数に応じて算出され、残高がゼロになるまで徴収され続けます。口座残高が0になると凍結口座となり利用できなくなるため、注意が必要です。クレジットボーナスに関しては、休眠口座扱いとなると消滅します。口座維持手数料・6ヵ月~1年:月額5ドル・1年~2年:月額10ドル・2年~3年:月額20ドル・3年目以降は前年の手数料+10ドル休眠口座の条件60日以上取引がない口座凍結の条件残高ゼロで口座維持手数料が徴収できない休眠口座・口座凍結の影響・取引口座を利用できない・口座維持手数料の発生・クレジットボーナスが消滅する休眠口座の解除方法カスタマーサポートに連絡口座凍結の解除方法なしeasyMarketseasyMarkets(イージーマーケッツ)では、2ヶ月以上取引がないと休眠口座となり、6ヶ月ごとに25ドルの口座維持手数料が発生します。口座残高が25ドル未満の場合は残高の全額が徴収され、口座凍結となることには注意が必要です。口座維持手数料6ヶ月毎に25ドル(*1)休眠口座の条件2ヶ月以上取引がない口座凍結の条件残高ゼロで口座維持手数料が徴収できない。休眠口座・口座凍結の影響・取引口座を利用できない・口座維持手数料の発生休眠口座の解除方法カスタマーサポートに連絡口座凍結の解除方法なし(*1)残高が25ドル未満の場合は、残高すべてGeneTradeGeneTrade(ジェネトレード)では、100日以上ログインがないと休眠口座の対象となり、月額10ドルの口座維持手数料が発生します。また残高が10ドル未満であれば口座維持手数料は発生せず、自動的にアーカイブ状態となります。クレジットボーナスに関しては休眠口座扱いとなると消滅します。口座維持手数料月額10ドル休眠口座の条件100日以上ログインされていない休眠口座の影響・取引口座を利用できない・口座維持手数料が発生する・クレジットボーナスが消滅する休眠口座の解除方法入金をしてカスタマーサポートに連絡IS6FXIS6FX(アイエスシックスエフエックス)では4ヶ月以上取引がない口座が休眠口座対象となり、毎月5ドルの口座維持手数料が発生します。しかし4ヶ月以上取引がない場合でも、ポジションを保有している、もしくは口座残高がゼロの場合は口座維持手数料は発生しません。口座維持手数料月額5ドル休眠口座の条件4ヶ月以上取引がない休眠口座の影響・ログイン、取引ができない・入金が反映されない・資金移動が反映されない休眠口座の解除方法入金をしてカスタマーサポートに連絡FXGTFXGT(エフエックスジーティー)では、90日以上口座に残高がある状態で放置をすると、休眠口座となり、毎月10ドルの口座維持手数料が発生します。また残高がない状態で30日以上放置をした場合も休眠口座となり、クレジットボーナスがすべて消滅するため注意が必要です。口座維持手数料月額10ドル休眠口座の条件・残高がある状態で90日以上放置・残高がない状態で30日以上放置休眠口座の影響・取引口座を利用できない・口座維持手数料が発生する(残高がある状態で90日以上放置した場合)・クレジットボーナスが消滅する休眠口座の解除方法MT5にログインするBitterzBitterz(ビッターズ)では、口座凍結が行われず、口座維持手数料も発生しません。しかしクレジットボーナスを合わせた残高が0の状態で1ヶ月放置をすると、取引口座がアーカイブ状態になるので注意が必要です。ただしアーカイブ状態となってもクレジットボーナスは消滅しません。口座維持手数料なしアーカイブの条件1ヶ月間クレジットを含めて残高が0アーカイブの影響取引口座を利用できないアーカイブの解除方法コンタクトセンターに連絡CryptoGTCryptoGT(クリプトジーティー)では、口座凍結は行われませんが、1ヶ月以上取引がないと休眠口座になり、口座残高がある場合毎月10ドルの口座維持手数料が発生します。休眠口座となった取引口座は利用できないため、新規に取引を再開したい場合は、新しいアカウントを開設する必要があります。クレジットボーナスに関しては、休眠口座になると全て消滅します。口座維持手数料月額10ドル(口座残高がある場合)休眠口座の条件1ヶ月以上取引がない休眠口座の影響・取引口座を利用できない・口座維持手数料が発生する・クレジットボーナスが消滅する休眠口座の解除方法新しいアカウントを開設するTradeviewTradeview(トレードビュー)では、半年間取引がないと取引口座から毎月50ドル、口座残高が50ドル未満の場合は残高すべてが資金移動されます。Tradeviewは口座維持手数料として毎月一定額を徴収するわけではなく、監査対策として資金移動されるだけであるため、移動された資金は取引再開後にカスタマーサポートに連絡することで返金されます。しかし取引口座を1年以上放置すると凍結口座になり、クレジットボーナスもすべて失うことには注意が必要です。口座維持手数料月額50ドル(返金可能)休眠口座の条件半以上取引がない口座凍結の条件1年以上口座を放置する休眠口座・口座凍結の影響・取引口座を利用できない・資金移動が発生する・クレジットボーナスが消滅する休眠口座の解除方法カスタマーサポートに連絡口座凍結の解除方法なしMYFX MarketsMYFX Markets(マイエフエックスマーケット)では、口座凍結は自身で解約申請をしない限り行われず、口座維持手数料は発生しません。しかしボーナス付与から30日以内に入金がなかったり、90日間取引口座の利用がなかったりした場合はクレジットボーナスが消滅します。口座維持手数料なし口座凍結の条件解約申請をする口座凍結の影響口座が解約される口座凍結の解除方法なし口座凍結にならないための対策口座凍結が行われると、取引ができなくなるだけではなく、海外FX業者によっては資金の引き出しもできなくなる可能性があるため注意が必要です。口座凍結にならないための対策として以下の方法が挙げられます。口座残高を0にしない規約違反を確認する口座残高を0にしない多くの海外FX業者では、口座残高が0の状態が続くと口座凍結の対象となります。残高0の取引口座は手数料を徴収できないだけではなく、サーバーダウンの原因となり他の顧客にも迷惑をかける可能性があるため、このような措置がとられます。規約違反を確認する海外FX業者では、取引に関して規約が定められており、規約に違反をすると高い確率で口座が凍結されます。例えば、スキャルピングが禁止されている業者で高速で短期取引をしてしまうと、迷惑行為とみなされ口座が凍結されてしまうのです。必ず規約を守ることは当然ですが、規約を知らなかったために凍結されてしまうという事態にならないためにも、事前に規約を確認しておくようにしましょう。海外FX業者で禁止されている事項多くの海外FX業者では、以下のような事項が規約で禁止されています。詐欺的な行為第三者によって取引口座を管理する行為複数口座間、特定グループ内での両建て(ヘッジ)取引または疑わしい取引システムの欠陥を利用した取引レバレッジやボーナス、ゼロカットを悪用した取引残高確認と取引をこまめに行う口座維持手数料は、取引が行われている口座に対しては通常課せられません。しかし一定期間取引や入金がないと休眠口座として扱われ、海外FX業者によっては口座維持手数料が発生します。休眠口座の状態が長く続くと口座が凍結され、取引の停止だけでなく、資金の引き出しができなくなる可能性もあるため注意が必要です。また休眠口座になるとクレジットボーナスが消滅してしまうケースも多いです。したがって、特にボーナスを利用できる海外FX業者を利用する際は、休眠口座になるまでどれくらいの期間があるのか確認しておくようにしましょう。
Milton Marketsが桜入金ボーナスキャンペーンを開催!

Milton Marketsが桜入金ボーナスキャンペーンを開催!

update2023.03.08 19:30

優れた取引環境で人気を集めている海外FX業者のMilton Markets(ミルトンマーケッツ)が、2023年3月1日から「桜入金ボーナスキャンペーン」を開催しています。Milton Marketsの口座に入金すると、入金額に対して25%のボーナスを受け取れるという内容です。Milton Marketsでは、季節に応じて似たようなキャンペーンを何度か開催してきました。今回のキャンペーンも新規・既存ユーザーの両方を対象としていますが、ボーナスを受け取るにはプロモーションコードの申請が必要です。入金するだけで自動的にボーナスが付与されるわけではないので注意しましょう。目次[非表示]上限の250万円に達するまで何度でも適用キャンペーン利用時の注意点入金ボーナスの受け取り手順入金とプロモーションコードの申請公式Twitterアカウントをフォロー&リツイートMilton Marketsとはキャンペーンを利用して資金をゲットしよう!上限の250万円に達するまで何度でも適用桜入金ボーナスキャンペーンは、Milton Markets(ミルトンマーケッツ)のSMART口座とFLEX口座が対象になっています。実施期間(日本時間)2023年3月1日〜2023年3月31日対象口座SMART口座、FLEX口座ボーナス付与率25%ボーナス上限ボーナス累計額が250万円に達するまで何度でも適用ボーナス反映時間1営業日ボーナスが適用される最低入金額SMART口座:3万円FLEX口座:5,000円期間中は、上限の250万円に達するまで何度でも、20%入金ボーナスを受け取ることが可能です。期間中の累計入金額ボーナス付与額有効証拠金(口座残高+クレジット)3万円7,500円3万7,500円10万円2万5,000円12万5,000円100万円25万円125万円1,000万円250万円(上限)1,250万円ボーナス上限である250万円を受け取るためには、期間中に累計1,000万円の入金が必要です。期間中のボーナス付与累計額が250万円になるまで、何度でもボーナスを受け取ることができます。今回はボーナス付与の上限額がかなり高額で、大きく資金を増やしてから取引を開始することが可能です。Milton Marketsではクッション機能を採用しているので、付与されたボーナスは証拠金として利用できます。クッション機能とはクッション機能とは、自己資金がなくなってもボーナスが消滅せず、ボーナス自体を証拠金として取引できる機能のことです。Milton Marketsの他に、XMTrading(エックスエムトレーディング)やGEMFOREX(ゲムフォレックス)、FXGT(エフエックスジーティー)、BigBoss(ビッグボス)がクッション機能付きのボーナスを提供しています。キャンペーン利用時の注意点キャンペーンで付与されたボーナスは、出金申請や資金移動があった時点で無効となるので注意しましょう。また、ボーナスを受け取るために一時的に出金し、再び取引口座に資金を戻した場合、新規入金とは見なされません。25%入金ボーナスと他のキャンペーンの併用も基本的に不可です。ただし、国内送金手数料無料キャンペーンとの併用は可能なので、入金時の手数料は無料のままボーナスを受け取れます。入金ボーナスの受け取り手順入金25%ボーナスを受け取るためには、プロモーションコードを申請する必要があります。bitwalletで入金する場合と国内銀行送金で入金する場合で、手順が若干異なります。入金とプロモーションコードの申請公式Twitterをフォロー&リツイートbitwalletで入金する場合には入金画面から、国内銀行送金を利用する場合にはカスタマーサポートにメールでプロモーションコードを申請する流れとなります。入金とプロモーションコードの申請手順1Milton Markets(ミルトンマーケッツ)の会員ページへアクセスします。Milton Marketsの会員ページを開く手順2メニュー一覧から「資金関係」をクリックします。手順3「資金関係」メニュー内の「入金」をクリックします。手順4入金方法選択画面が表示されますので、入金先の口座とご希望の入金方法を選択し、「次へ」をクリックします。手順5ここからの手順は、bitwallet入金の場合と国内銀行送金の場合で異なります。bitwallet入金入金情報を入力する項目の中に「プロモーションコード(任意)」という項目があります。その中に「さくら」と入力してください。国内銀行送金振込先の銀行口座の情報が表示されますので、先に振り込みを行ってください。指定口座への振り込みが完了した後、Milton Marketsに登録しているメールアドレスから以下の情報をカスタマーサポートへ連絡する必要があります。サポート[email protected]入金を希望する口座番号名前プロモーションコード「さくら」送金控え送金控えとはMilton Marketsに国内銀行送金で入金をする場合、送金控えをカスタマーサポートへ送付する必要があります。依頼人、受取人、金額、日付が記載されているものであれば、スクリーンショットやレシートなどでも問題ありません。公式Twitterアカウントをフォロー&リツイートTwitter(ツイッター)アカウントを保有している場合、以下のMilton Markets公式アカウントのフォローとリツイートが必要です。一足お先に春をお届け♪最大250万円ボーナス桜キャンペーン開催! - https://t.co/UQE3V7Civh pic.twitter.com/UFdmodfHVe— Milton Markets (ミルトンマーケッツ公式) (@MiltonMarketsJP) February 28, 2023Twitterのフォローとリツイートが完了したら、TwitterのDMで口座番号を送付します。なお、Twitterアカウントを保有していない場合は、フォローやリツイート、DM送付は必要ありません。入金時のプロモーションコードの入力だけでボーナスを受け取ることができます。Milton MarketsとはMilton Markets(ミルトンマーケッツ)では2つの口座タイプを提供しており、標準タイプであるスマート(SMART)口座は最大1,000倍のレバレッジを提供しています。口座タイプによって初回最低入金額やレバレッジ、スプレッドなどに違いがあるので、新規で口座を開設する場合はしっかり確認しておきましょう。口座タイプフレックス(FLEX)スマート(SMART)初回最低入金額フレックス口座:5,000円スマート口座:1万円レバレッジフレックス口座:500倍スマート口座:1,000倍取引ツールMetaTrader4(MT4)取扱銘柄【FX/通貨ペア】:43【CFD/貴金属】:2【CFD/株価指数】:9【CFD/エネルギー】:2【CFD/仮想通貨】:3【CFD/株式】:26従来は初回入金額が他社よりも高額に設定されていましたが、少額で入金したいユーザーの需要に応えるため、フレックス口座が新しく提供されました。一方、海外FX業者で導入が進んでいるMetaTrader5(MT5)には非対応となっています。MT5ユーザーにとっては不満を感じやすいポイントであり、今後の対応を期待したいところです。キャンペーンを利用して資金をゲットしよう!Milton Markets(ミルトンマーケッツ)では、これまでにも同様のキャンペーンを何度か実施してきましたが、他の海外FX業者のように常時ボーナスを提供しているわけではありません。ボーナスを重視する方にとっては、物足りなさを感じる点でしょう。一方、Milton Marketsでは狭いスプレッドをはじめとした、トレーダーに有利な取引環境を提供しています。新規ユーザーにとって今回のキャンペーンは、Milton MarketsでFXをお得にはじめるチャンスといえます。また、既存ユーザーもボーナス付与の対象なので、取引口座への資金追加を予定している方は、キャンペーン期間に合わせて入金すると良いでしょう。
【SNSで話題】AppStoreでMT4/MT5が復活!iPhoneでの利用が可能に

【SNSで話題】AppStoreでMT4/MT5が復活!iPhoneでの利用が可能に

update2023.03.07 21:00

2023年3月6日、MetaQuotes社は、iOS版のMT4/MT5の提供を再開したことを発表しました。2022年9月にAppStoreからアプリ版のMT4/MT5が削除されて以降、iOS向けのMT4/MT5は新規インストールができない状態が続いていました。SNS上でも、iOS版MT4/MT5の復活を歓迎するユーザーが多いようです。海外FX業者の動きやダウンロードが停止された原因など、これまでの経緯をまとめました。目次[非表示]AppStoreでMT4/MT5が復活ダウンロード再開までの経緯MT4/MT5がAppStoreから削除される海外FX各社はWebトレーダーの使用を推奨MetaQuotesは問題を全て解決したことを発表再開を歓迎するユーザーが多数iOS端末でもMT4/MT5の利用が可能にAppStoreでMT4/MT5が復活MetaQuotes社の公式サイト上では、正式にiOS版のMT4/MT5の提供を再開した旨がアナウンスされています。CEOのRenat Fatkhullin氏は、「私たちは問題を解決し、Appleの理解を得られたことをうれしく思っています」とコメントしています。すでにMT4/MT5はAppStore上に公開されており、ダウンロードできる状態になっています。MetaQuotes社は、Apple社の求める要件を完全に満たしたため、ダウンロード再開に至ったと説明しています。海外FX各社では、今のところダウンロード再開に関連する発表はありませんが、徐々に海外FX業者でもiOS版のMT4/MT5の提供を再開するものと考えられます。MetaTrader(MT)とは?MetaTrader(MT)とは、MetaQuotes社がリリースしたFXの取引プラットフォーム(ソフト)です。現在、MetaTrader4(MT4)と後継版のMetaTrader5(MT5)の2種類のバージョンが運用されています。MT5では、パソコンのCPUやメモリを最大限に活かせるようになり、システムの動作スピードが向上しています。ダウンロード再開までの経緯大きな混乱には繋がらなかったものの、突如AppStoreから削除されたことで、当初はさまざまな憶測が飛び交いました。海外FX業者を利用しているトレーダーはもちろん、ブローカーも対応に追われることになりました。MT4/MT5がAppStoreから削除される2022年9月24日に、MetaQuotes社はAppStoreからMT4/MT5が削除されたことを発表しています。発表直後は、ロシアのウクライナ侵攻に対する制裁の一環であるとする噂や、MT4/MT5が仮想通貨詐欺に利用されているとするForbs社の報道などを受けて、ユーザーの間でも一部で混乱が広がりました。MetaQuotes社は制裁との関連性を否定し、Apple社が定める要件をアプリが満たしていないことが削除された原因であると発表しています。加えて、アプリのダウンロード再開に向けて、Apple社と連絡を取り合っていることも明かされました。新規インストールはできなくなったものの、幸いなことに一度でもMT4/MT5をインストールしたことのあるユーザーであれば、再インストールが可能であったため、大きな混乱には繋がらなかったものと考えられます。海外FX各社はWebトレーダーの使用を推奨AppStoreから削除を受けて、海外FX業者も対応に追われることになりました。MetaTraderでは、PC向けのデスクトップ版とスマホ向けのアプリ版のほか、Webアプリ版のWebトレーダーを提供しています。Webトレーダーはブラウザから利用できるMetaTraderで、MT4/MT5版の両方が提供されています。元々Webトレーダーに対応していた海外FX業者では、Webトレーダーの利用を推奨していました。騒動をきっかけにWebトレーダーを導入するブローカーも見られました。また、オリジナルのアプリを提供している海外FX業者では、自社アプリの利用を推奨するなど、ブローカーによって対応が分かれました。MetaQuotesは問題を全て解決したことを発表MetaQuotes社は、AppStoreからアプリが削除されている間、Apple社の求めに応じて技術的な問題に関する説明を行ったとしています。また、Renat Fatkhullin氏も「当社はどのマーケットプレイスの要件にも敬意を払い、常にそれらを満たすよう努めています。私たちはユーザーに対して責任を感じており、Appleからの問題に関する説明を迅速に提供するために最善を尽くしました。」とコメントを発表しています。再開を歓迎するユーザーが多数SNS上では、MT4/MT5のダウンロード再開を歓迎する声が多いようです。Webトレーダーの推奨やMT4/MT5インストール済みiPhoneの高額転売など、波紋を呼んだ今回の騒動も徐々に収まっていくものと考えられます。一方で、再びダウンロードできなくなるのではないかと不安視するユーザーも一部で見られます。再びAppStoreから削除される可能性は低いと考えられますが、削除されていた期間にFXを始めたトレーダーは、早めにインストールしておいた方がよいでしょう。iOS端末でもMT4/MT5の利用が可能にiOS版のMT4/MT5が復活したことで、iPhoneユーザーも再びMetaTraderを利用できるようになりました。MT4/MT5は、海外FXでは標準的な取引ツールとなっているため、提供再開を望むユーザーも多かったようです。今回の騒動は、口座にアクセスする複数の手段を用意しておくことの重要性を、トレーダーに認識させるきっかけになったといえます。本格的に取引を始めるのであれば万が一の事態に備えて、デバイスやツールのバックアップも用意しておいた方がよいでしょう。
IDOプラットフォーム「DAO Maker」とは?仮想通貨DAOも解説

IDOプラットフォーム「DAO Maker」とは?仮想通貨DAOも解説

update2023.03.03 21:00

DAO Maker(ダオメーカー)は、IDO(イニシャルDEXオファリング)を実施するプラットフォームです。IDOを行うプラットフォームは複数ありますが、DAO Makerは100以上のIDOを実施してきた実績があります。また、DAO Makerが優秀なプロジェクトのIDOを行ってきたことを示すデータもありますので、IDOのプラットフォームの中でも注目を浴びています。当記事では、DAO Makerが提供するIDO(SHO)の特徴や、その他のプラットフォームが提供するIDOとの違いについて解説します。目次[非表示]DAO MakerとはIDOとはIDOの参加方法仮想通貨DAOの価格動向DAO MakerのIDOは稼げる?直近のトークンセールDAO Makerの2種類のSHODAOステーキングが条件のPrivate SHODAOなしで参加できるPublic SHODAO Makerのその他サービスファーム&ベスティングコミュニティ・ローンチパッドガバナンススワップ仮想通貨DAOの買い方DAO Makerに関する疑問ステーキングはいつでも解除できる?ステーキングの引き出し手数料は?いつまでステーキングしておくべき?DAO Makertの利用は安全?今後のIDOにも期待DAO Makerとは画像引用:DAO MakerDAO Maker(ダオメーカー)は、人気のIDOプラットフォームです。IDOは、DEX(分散型取引所)を通じたトークンの新規販売を意味する言葉であり、DAO MakerのIDOに参加したユーザーは、割安価格で同プラットフォームに上場する仮想通貨(暗号資産)を購入できます。DAO Makerは独自トークン「DAO」を発行しており、ユーザーはこの仮想通貨を使ってIDOに参加することや、その他のDeFi(分散型金融)関連サービスを利用することができます。以降では、DAO Makerの特徴をより詳しく説明していきます。IDOとはまずは前提知識として、DAO Makerでも実施される「IDO」について解説します。IDOとはプロジェクト開発チームによる資金調達方法の1つで、独自仮想通貨を分散型取引所(DEX)で新規販売することです。このIDOに参加したユーザーは、新規販売されるトークンを購入できます。IDOで仮想通貨を発行するプロジェクトは、まだ稼働していない状態であったり初期段階であったりしますので、IDOで販売される仮想通貨価格は基本的に安定しづらくなります。そのため、IDOでの新規仮想通貨購入はリスクの高い投資と言えます。しかし、このリスクがある代わりに、IDOでは割安価格でトークンを購入できます。そのため、価格が上昇すれば大きな利益を期待できるという側面もあります。IDOの参加方法DAO MakerでIDOに参加する方法は、以下の2種類です。最低250DAOをステーキングウォレットで500 USD相当の仮想通貨を保有(*1)(*1)保有する仮想通貨はDAO以外でも問題ありません。カウントの対象になるのは、イーサリアム・アバランチ・BNBチェーン(BSC)・ファントム・ポリゴン上にある仮想通貨です。DAOのステーキングにより参加可能となるIDOは「Private SHO」、ステーキングせずとも参加できるIDOは「Public SHO」と呼ばれます。Private SHOに参加するにはDAOの購入の費用がかかりますが、Public SHOと比べて、Private SHOでは手数料がお得になっていたり、一定額の新規トークンの割当が保障されたりとメリットがあります。このようにDAOをステーキングしている場合だけ参加可能なIDOを作ることにより、DAO MakerはDAOの保有を促しています。また、ステーキングするDAOの量が多いほど、Private SHOで保障される新規トークンの割当量が増えるため、これもDAOの保有を促す仕組みの1つです。Private SHOとPublic SHOの詳細はこちら仮想通貨DAOの価格動向Private SHOの参加等で必要になるDAOトークン相場は、どのような状況でしょうか。当記事執筆時点(2023年3月1日)に確認してみますと、仮想通貨全体の値動きを受けて低下基調ですが、直近はやや回復傾向にあることが分かります。当記事執筆現在のDAOトークンは200円前後で推移しております。この価格は、DAO Makerのパフォーマンスが向上すると上昇しやすいと期待できます。画像引用:CoinMarketCapDAO MakerのIDOは稼げる?IDOを実施しているプロジェクトは数十以上あり、それぞれで数多くのIDOが実施されてきました。IDO実施後の仮想通貨価格の推移について、仮想通貨情報サイトCryptoRank Platoformが調査結果を公開しています。それによると、DAO Maker(ダオメーカー)だけがプラスのROIを記録しています(2023年3月1日時点)。すなわち、DAO Makerは優秀なプロジェクトのIDOを実施してきたということです。画像引用:CryptoRankROIとはROIはReturn on Investmentの略称で、日本語で投資収益率と呼ばれます。投下資金に対してどれだけ利益を生み出しているかを示します。IDOの実施件数で比較してもDAO Makerがトップとなっており、これまで100件以上実施しています。DAO Makerでトークンセールを実施したプロジェクトの中には、ポリゴン(MATIC)・ハーモニー(ONE)・トロン(TRON)・ソラナ(SOL)・チェーンリンク(LINK)などがあります。DAO Makerは有望なプロジェクトに選ばれてきたことが分かります。画像引用:DAO Maker直近のトークンセールDAO Makerは話題のプロジェクトのトークンセールを次々と行っており、当記事執筆時点(2023年3月1日)で以下3つのプロジェクトが公開中です。CryptoGPT画像引用:CryptoGPTCryptoGPTはAI向けのレイヤー2ブロックチェーンです。DApp(分散型アプリ)の利用で蓄積した自分のデータをマーケットプレイスで売却できます。レイヤー2多くのブロックチェーンは、異なる役割を持つブロックチェーンが階層別に独立して相互通信する「レイヤー構造」になっています。基礎的な役割を担うブロックチェーン層をレイヤー1と呼び、レイヤー1の情報処理を助ける層をレイヤー2と呼びます。Degen Zoo画像引用:Degen ZooDegen Zooは、DAO Makerの創設者によって立ち上げられたブロックチェーンゲームで、収益を動物保護活動に使用します。Muon Network画像引用:DAO MakerMuon Networkは分散型のスーパーコンピュータのようなネットワークを構築するプロジェクトです。どのようなアプリやソフトウェアでもブロックチェーン上で運用できるよう、インフラを提供します。DAO Makerの2種類のSHOここでは、DAO Maker(ダオメーカー)の主要なサービスである2種類のSHO(IDO)について解説します。Private SHOPublic SHOなお、Private SHOに参加するには、DAOトークンをステーキングする必要がありますので、Private SHOの項目ではステーキング機能についても解説します。SHOとはSHOとはStrong Holder Offeringの頭文字をつなげたもので、DAO Makerで実施されるIDOを意味します。DAOをステーキングしている人向けのSHOは「Private SHO」、ステーキング不要でウォレットに一定の資金があれば参加できるSHOは「Public SHO」と呼ばれます。DAOステーキングが条件のPrivate SHO250DAO以上をステーキングすることで参加可能となるのが、Private SHO(プライベートショー)です。Private SHOの独自の特徴に、最低保証制度があります。最低保証制度とは、IDO参加者が必ず購入できる額を保障するというものです。人気プロジェクトがIDOを実施すると多くの購入希望者が集まり、購入が難しくなります。参加申請をしても、全く購入できないということもあります。そこでPrivate SHOでは、一定額以上のDAOをステーキングしている人に対して、必ず購入できる金額を保証しているのです。また、支払い手数料はPublic SHOより低く設定されており、これもメリットです。保障される数量の計算方法はこちらしかし、Private SHOにもデメリットがあり、その1つは250DAO以上のステーキングが必要という点です。当記事執筆時点(2023年3月1日)では、1DAOは約200円ですので、Private SHOの参加権を得るには最低でも50,000円のコストがかかります。後述するように最低保証額の金額を増やすには、ステーキングする数量を増やす必要があるため、さらに費用がかかります。上記のようなデメリットはあるものの、将来有望なトークンを割安価格で購入する機会を確保したい場合は、DAOを用意して参加してみる価値はあるでしょう。以降では、Private SHOをより詳しく解説します。ステーキング機能前述の通り、DAO Makerでは仮想通貨DAOのステーキングができます。ステーキングをするとDAOを稼げますし、IDOでより多くの新規仮想通貨を購入しやすくなります。では、ステーキングはどのように行うのでしょうか。ステーキング機能(Venture staking)を利用するには、DAO Makerの公式ページからステーキングページにアクセスし、預け入れる期間と量を設定して預けます。なお、ステーキングの期間や量について自由に決められます。また、シミュレーターで収益を事前に計算することも可能です。画像引用:DAO Makerステーキング期間は、30日から1,095日までの間で選択できます。DAO Makerは長期間のステーキングを推奨しており、ステーキング期間が長くなるとボーナス(Long Term Bonus)をもらえます。例えば、2,000DAOを1,095日間ステーキングするとボーナスは1,800%となり、収益は合計で917DAO(年利約15%)です。逆に、最短の30日間の場合のボーナスは49%で、収益は合計で2DAO(年利約1%)です。そして、ステーキングするDAOの数量が多いと、その分だけ多くの「DAO Power」を獲得できます。保有するDAO Powerが多いほうが、Private SHO(プライベートショー)で購入できる数量が増えやすくなる仕組みです。このため、たくさんステーキングするほうが有利になります。DAO PowerとTierシステム前述の通り、より多くのDAOをステーキングすると、より多くのDAO Powerを獲得できます。これは、以下のように1:1の比率でDAO Powerが付与されるためです。ステーキングしたDAOの数:DAO Power = 1:1より多くのDAOをステーキングすると、さらに特典を得られます。具体的には、以下のように一定以上のDAOを預けるごとに、一定額のDAO Powerが追加で付与されます。これはTier(ティア)システムと名づけられています。TierDAO数量ボーナス0250~1,999 DAO0%12,000~3,999 DAO5%24,000~9,999 DAO10%310,000~24,999 DAO15%425,000~49,999 DAO20%550,000~99,999 DAO25%6100,000~200,000 DAO30%Tier0DAO数量250~1,999 DAOボーナス0%Tier1DAO数量2,000~3,999 DAOボーナス5%Tier2DAO数量4,000~9,999 DAOボーナス10%Tier3DAO数量10,000~24,999 DAOボーナス15%Tier4DAO数量25,000~49,999 DAOボーナス20%Tier5DAO数量50,000~99,999 DAOボーナス25%Tier6DAO数量100,000~200,000 DAOボーナス30%例えば、2,650DAOをステーキングしている場合、Tier1ですので適用されるボーナスは5%です。実際にもらえるDAO Powerは、「2,650×1.05=2,782.5 DAO Power」となります。Tierが上位であるほど、効率的にDAO Powerを集められることが分かります。Private SHOの参加に必要なステーキング量は最低250DAOですが、このように多くステーキングする特典も用意されています。保障される割当額の計算方法保障される割当額は、保有するDAO Powerの量が多いと増えやすいと説明しましたが、具体的にどのように算出されるのでしょうか。保障される数量は、以下のように「自身のDAO Power」と「参加者全体のDAO Power」、Private SHOで販売されるトークンの総額(プロジェクト側の資金調達額)で計算できます。例えば、SHO参加者全体の平均合計DAO Powerが100万、個人のDAO Powerが1,000、プロジェクトの資金調達額が100万ドルの場合、購入保証額は1,000ドルとなります。また、DAO Powerを持っている人全員がSHOに参加するわけではありません。そこで、全体の参加金額が少なければ最低保証額の4倍まで購入することも可能です。DAOなしで参加できるPublic SHODAO Makerには、DAOをステーキングしなくてもIDOに参加できる仕組みがあり、これはPublic SHO(パブリックショー)と呼びます。Public SHOに参加するには、メタマスクなどイーサリアム(ETH)ベースのウォレットに500ドル以上の仮想通貨を保有します。そして、希望のパブリックSHOに応募すると、抽選で参加できます。上記より、Private SHOよりも参加しやすいものの、抽選に外れる可能性があるという点が、Public SHOの特徴だと言えます。また、Public SHOに当選した際に必要な手数料(30%)は、Private SHOより高くなっており、この点も違いです。保有銘柄とウォレットスコアなお、ウォレットで保有する仮想通貨の指定はなく、DAOでなくても構いません。また、数多くのブロックチェーンに対応しており、DAO Makerが指定しているのは、イーサリアム(ETH)、アバランチ(AVAX)、BNBチェーン、ファントム(FTM)、ポリゴン(MATIC)です。そして、各ウォレットは仮想通貨の保有量などでスコアが付けられます。DAO Makerがパートナーシップを締結しているプロジェクトの仮想通貨を保有している場合、より多くのスコアが付与されます。スコアが大きいほど、抽選に当たる確率が高くなります。DAO Makerのその他サービスDAO Maker(ダオメーカー)は、ステーキングやIDO以外にも以下のようなサービスも提供しています。ファーム&ベスティングコミュニティ・ローンチパッドガバナンススワップここでは各サービスを簡単に紹介します。ファーム&ベスティングファーム&ベスティングは、特定の仮想通貨(暗号資産)を預け入れて受動的な収入を得たり、SHOのトークンセールで購入した仮想通貨の受け取りを申請したりできるツールです。コミュニティ・ローンチパッドDAO MakerでIDOできるプロジェクトは、コミュニティによって選ばれます。DAOをステーキングしているユーザーは候補となるプロジェクトに投票可能で、選ばれたプロジェクトはSHOでトークンを販売できます。コミュニティ・ローンチパッドは、候補のプロジェクトの詳細を確認したり、投票したりできる機能であると考えられます。ガバナンスDAO Makerは、DAO(分散型自立組織)によって運営されています。ガバナンス機能は、DAOトークン保有者による投票を可能にします。具体的には、DAO Maker内で「ガバナンス」をクリックすると、投票プラットフォームのSnapshotに接続され、提案内容の確認や投票ができるようになります。DAOとはDAOは、Decentralized Autonomous Organizationの略で、日本語で「分散型自立組織」と訳されます。つまり、中央管理者が存在しなくとも、参加者の活動によって機能する組織を指します。中央集権型の組織と比較して民主的で透明性が高いと見なされており、ブロックチェーンの普及で広く採用されています。スワップ画像引用:DAO MakerDAO Makerにあるスワップ機能の「DAO Instant Swap」を利用すると、仮想通貨の交換により、DAOトークンを購入できます。利用するには、メタマスクなどのウォレットを接続し、スワップする数量を入力します。なお、DAOトークンは大手CEX(中央集権型取引所)であるGate.io(ゲート)・MEXC(メクシー)、人気DEX(分散型取引所)であるUniswap(ユニスワップ)などでも売買できます。仮想通貨DAOの買い方仮想通貨(暗号資産)DAOは日本の取引所で売買できませんので、取引したい場合は海外の取引所を利用することになります。2023年3月1日時点における、各海外取引所でのDAOトークンの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は以下の通りです。仮想通貨取引所現物デリバティブ(バイビット)××(バイナンス)××(ゲート)〇×(メクシー)〇×(ビンエックス)〇×(ビットゲット)〇×(コインイーエックス)××Bybit(バイビット)現物デリバティブ××Binance(バイナンス)現物デリバティブ××Gate.io(ゲート)現物デリバティブ〇×MEXC(メクシー)現物デリバティブ〇×BingX(ビンエックス)現物デリバティブ〇×Bitget(ビットゲット)現物デリバティブ〇×CoinEX(コインイーエックス)現物デリバティブ××上記の中では、Gate.io、MEXC、BingX、CoinExがDAOトークンの現物を取り扱っています。DAO Makerに関する疑問DAO Maker(ダオメーカー)に関する質問と、それに対する回答を記載していきます。まずは複数の疑問が確認できたステーキングについて、回答していきます。ステーキングはいつでも解除できる?ステーキングを開始してから最初の15日間は、DAOがロックされますので引き出しできません。その後、引き出せるようになりますが、終了予定日より前に引き出すと早期引き出し手数料がかかります。また、ステーキング期間終了後30日を超えて引き出ししない場合も、引き出し手数料が必要になります。ステーキングの引き出し手数料は?ステーキングの早期引き出し手数料は、ステーキング予定日数を2で割った値に1日あたりの報酬額を掛けた数値になります。100日間のステーキングで1日あたり10DAOを獲得している場合、ステーキングの早期引き出し手数料は500DAOです。また、引き出し遅延手数料は、残高の1%です。ステーキング期間終了時の残高が10,000DAOの場合、遅延手数料は1日あたり100DAOになります。いつまでステーキングしておくべき?少なくとも、SHOで購入した仮想通貨の受け取りが完了するまでです。SHOで購入した仮想通貨を受け取る前にDAOのステーキングを解除する場合、72時間以内にDAOを戻さないと仮想通貨を受け取れなくなります。DAO Makertの利用は安全?DAO Makerはスマートコントラクトで制御されており、開発チームによる資金の持ち逃げや出金拒否などができないようになっています。スマートコントラクトスマートコントラクトは契約を自動履行するプログラムです。自動販売機でたとえると、「利用者が必要なお金を投入する」「特定の飲料のボタンを押す」という2つの契約条件が満たされた場合に、自動的に「その飲料を利用者に提供する」という契約が実行されます。なお、どのDappにもハッキングのリスクがありますが、DAO Makertのスマートコントラクトは複数の第三者企業によって監査されています。今後のIDOにも期待仮想通貨(暗号資産)市場では、IDOを通じた資金調達が主流となりつつあります。その中でもDAO Maker(ダオメーカー)は優秀なプロジェクトのIDOを多数実施しています。今後、どのようなプロジェクトが出てくるか、注目すると面白いかもしれません。

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