作成日
:2024.07.18
2024.08.02 06:45
ワールドコイン(WLD)は、ChatGPTを開発するOpenAI社のCEO、サム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨(暗号資産)です。
WLDを保有するユーザーは、仮想通貨取引所などのステーキングサービスを利用することで、利回りを得ながらWLDを運用できます。当記事では、ワールドコインをステーキングする方法や各取引所の利率、ステーキングする上でのリスクなどを解説します。
ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨(暗号資産)プロジェクトです。ワールドコインは、本格的なAI時代の到来を迎えるにあたり、世界中の人々にベーシックインカムを提供することを目的としています。
画像引用:Worldcoin
ユーザーは、専用アプリおよびオーブと呼ばれる生体認証デバイスを用いて登録すれば、誰でも無料で仮想通貨WLDを受け取れます。
また、友達や家族を招待すると紹介者は報酬を受け取れるため、日本国内でも話題になっています。
ステーキングとは、PoSブロックチェーンにおけるブロック生成のプロセスを意味します。そのブロックチェーンのネイティブトークンを預け入れてバリデーターとなり、承認システムに貢献することで報酬を受け取れます。
そのため、一般的な意味のステーキングは、PoSを採用するブロックチェーンでしか行えません。
一方、仮想通貨業界では、「取引所などを通じて仮想通貨を運用する手法」のことを広くステーキングと呼んでいます。この意味でのステーキングは、資産を貸し出すレンディングに近いサービスです。
WLDは、イーサリアム上のERC-20トークンではあるものの、PoSブロックチェーンにおけるステーキングはできません。そのため「WLDをステーキングする」といった場合、保有資産を貸し出して金利を得るレンディングを意味します。
WLDは、仮想通貨(暗号資産)取引所が提供しているサービスを利用することでステーキングができます。なお、取引所によっては「セービング」や「レンディング」などと表現しているケースもあります。
取引所の口座にあるWLDを預けるだけなので、初心者でも手軽にステーキングできます。一般的に、国内取引所よりも海外取引所の方が、取り扱っている銘柄数が多い傾向にあります。
海外取引所の中では、日本語に対応しているBybit(バイビット)などが使いやすくておすすめです。
また、よりメジャーな仮想通貨であれば、取引所ではなくレンディングプラットフォームに預けて運用するという方法もあります。日本国内で運営されているレンディングプラットフォームもいくつかあり、安定的に運用できます。
当記事執筆時点(2024年7月12日)における、各取引所が提供するWLDのステーキング(レンディング)利率は以下の通りです。
名称 | 年率 |
---|---|
Bybit | 積立ステーキング:2.57% |
Binance (グローバル) |
フレキシブル:1.22% |
Bitget |
・フレキシブル:0.80%
・固定(7日間):1.20%
|
KuCoin |
・バランス型・積立:0.19%
・レンディング・積立:2.05%
|
上記の通り、利用する取引所によって利率は大きく異なります。また、同じ取引所でも運用期間の長さや運用方法によって利率は変わります。
Bybitの「積立ステーキング」、BinanceとBitgetの「フレキシブル」は、いつでも払戻しが可能になっています。運用資産を途中で引き出す可能性がある場合は、これらの方法を利用するのがよいでしょう。
また、Bitgetには満期日を迎えるまで払戻しができない「固定セービング」もあります。フレキシブルよりも利率が高い傾向があるため、長期間運用が可能なWLDを持っている方は、利用してもよいかもしれません。
KuCoinの2種類の積立は、時期によって利率が変動します。資産を途中で引き出すことも可能なため、他の取引所が提供する利回りと比較して利用を検討してみるのがよいでしょう。
ワールドコイン (WLD)をステーキングする際は、以下のリスクに注意する必要があります。
運用期間が固定されているステーキングを利用した場合、満期までWLDを引き出すことができません。WLDをはじめ、仮想通貨(暗号資産)は価格変動が激しいです。大幅な価格の下落が起きた場合でも、WLDを引き出せないのは大きなリスクになり得ます。
中央集権的な取引所でステーキングをする場合には、カウンターパーティーリスクにも注意しなければなりません。
もし、自分が利用している取引所に何らかの問題が発生した場合、運用中のWLDを失ってしまう危険性があります。
なお、日本国内の取引所でも同様のリスクがあります。通常の口座での保管は分別管理の対象ですが、レンディングは分別管理の対象外です。そのため、国内取引所が経営破綻した場合、預けている仮想通貨が返還される保証はありません。
手軽に利用できるBybit(バイビット)でのステーキングのやり方を解説します。
以下のリンクをクリックして、Bybitの公式サイトにアクセスします。
「ファイナンス」の中にある「資産運用」にカーソルを合わせ、表示される「Bybitステーキング」をクリックします。
Bybitステーキングの画面で、「通貨を検索」欄にWLDと入力して検索します。WLDが表示されたら「ステーキングする」ボタンをクリックします。
「金額」欄にステーキングしたい金額を入力し、ステーキング利用規約に同意(チェック)の上、「ステーキングする」を押せばステーキングが完了します。あとは毎日、報酬が口座に振り込まれるのを待ちます。
ステーキングに参加するには、資金調達アカウント内に資金が必要です。現物アカウントやデリバティブアカウントから振替で入金できます。
無料で受け取れるWLDですが、他の仮想通貨(暗号資産)と同様に、取引所のサービス等を利用することでステーキングができます。
各ステーキング方法のメリット・デメリットをしっかりと理解した上で、使いやすいサービスを選び、WLDの運用を始めてみてはいかがでしょうか。
作成日
:2024.07.18
最終更新
:2024.08.02
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
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