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HashHubレンディングとは?評判やSNS上での怪しい噂について解説

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update 2024.03.27 10:13
HashHubレンディングとは?評判やSNS上での怪しい噂について解説

update 2024.03.27 10:13

HashHub Lendingとは、株式会社HashHubが手がける国内のレンディングサービスです。顧客から預かった資産をDeFi(分散型金融)で運用しており、ユーザーは仮想通貨(暗号資産)を預けるだけで金利を稼げます。

国内では人気のあるHashHub Lendingですが、2023年7月には顧客資産の運用損が発生したとの噂がSNS上で拡散されました。真相は明らかではありませんが、仮想通貨コミュニティでは、顧客資産の安全が心配されています。

当記事では、HashHub Lendingの概要を説明した上で、ユーザーによる評判やSNS上の怪しい噂、利用上のリスクなどを解説します。

HashHubとは

株式会社HashHubは、日本国内の仮想通貨(暗号資産)関連企業です。

株式会社HashHubのロゴバナー

主なサービスとして仮想通貨レンディング「HashHub Lending」を展開しています。その他には「HashHub Research」という仮想通貨メディアや、コワーキングスペースの運営などを行なっています。

point 仮想通貨レンディングとは

仮想通貨レンディングとは、保有する仮想通貨を貸し出して金利を得られるサービスです。仮想通貨を貸し出すだけでなく、金利を支払って借り入れることもできます。

設立は2018年4月ですが、2023年2月から大手金融SBIグループの100%子会社となっています。

HashHub Lendingについて

HashHub Lendingの仕組み

HashHub Lendingは、中央集権型の仮想通貨レンディングサービスです。ユーザーから預かった仮想通貨をDeFi(分散型金融)やアービトラージなどで運用して、その利益を賃借料として還元する仕組みとなっています。

point DeFiとは

DeFi(ディーファイ)とは、銀行や仮想通貨(暗号資産)取引所などの金融サービスの分野でブロックチェーンを活用した、分散型金融と呼ばれる金融エコシステムです。分散型金融を意味する英語の「Decentralized Finance」の頭文字を取ってこのように呼ばれます。

HashHub Lendingでは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ダイ(DAI)、USDコイン(USDC)の4銘柄のレンディングに対応しています。

通貨によって最低貸出数量は異なり、預け入れ期間は無期限です。また、預けている仮想通貨の返還申請をすると、翌々月初にユーザーに返却されます。

賃借料率は毎月変動しており、当記事執筆時点(2023年7月6日)での賃借料率(利率)は以下の通りです。

通貨名 利率(年率換算)
ビットコイン(BTC) 1.5%
イーサリアム(ETH) 3.0%
ダイ(DAI) 3.5%
USDコイン(USDC) 3.5%

HashHub Lendingの手数料

HashHub Lendingを利用する上では、「返還手数料」を負担する必要があります。これは、HashHub側で負担するブロックチェーンの取引手数料相当分を、顧客から徴収しているものです。返還手数料は、貸し出していた仮想通貨が返却される際、そこから控除される形で徴収されます。

返還手数料の詳細は、以下の表の通りです。

通貨名 手数料額
ビットコイン(BTC) 0.0005 BTC
イーサリアム(ETH) 0.005 ETH
ダイ(DAI) 15.0 DAI
USDコイン(USDC) 15.0 USDC

HashHub Lendingの評判

HashHub Lendingは、2023年2月に大手金融のSBIグループの傘下に入りました。このニュースを受け、Twitter(ツイッター)ではHashHub Lendingの信頼性が上がり、利用ユーザー数が増えるのでは?との意見が見られます。

また、表示言語が日本語で使いやすく、獲得予定報酬が毎日更新されて便利、といったサイトの使いやすさに言及するツイートも確認できました。一方、直近での賃借料率の低下に対して、ネガティブな意見も散見されます。

SNSで広まった怪しい噂は本当?

HashHub Lendingには良い評判がある一方、Twitter上では顧客資産の運用で損失を出したとの噂が広まっています。

元のツイートは削除されており、真偽は明らかではありませんが、仮想通貨(暗号資産)コミュニティでは、HashHubに対する不安が高まっている状況です。

HashHubが回答も真相は明らかにならず

運用損失が発生したとの噂に対し、HashHubは公式Twitterアカウントを通じて以下のツイートをし、通常通りに稼働していることをアピールしました。

しかし、仮想通貨コミュニティからは、この回答が「論点ずらし」だとの指摘が入っています。元々、この噂の焦点は「顧客資産の運用による損失」でしたが、HashHubは「顧客資産の流出」について回答しており、仮想通貨コミュニティの反感を買っています。

結局、噂の真相はわからず終いとなっており、釈然としない結果となりました。

SBIグループによる運営が不安視される

HashHubは、上記の同じツイートの中で「今期より当社はSBIグループ入りをして監査役および会計監査人を設置し、お客様からお借入れしている資産が適切に管理されていることを確認しております」と、運営体制が強化された旨のコメントを出しています。

仮想通貨コミュニティを安心させる狙いがあったと考えられますが、SBIグループがソーシャルレンディング事業で不祥事を起こして撤退した経緯から、反対に運営体制の危うさを不安視する声が挙がっています。

point ソーシャルレンディングとは

ソーシャルレンディングは、お金の借り手と貸し手をインターネット上でマッチングさせるサービスです。クラウドファンディングの一種として認識されており、融資型クラウドファンディングとも呼ばれています。一般的な小口投資家が貸し手となり、少額から融資できるのが特徴です。

HashHub Lendingのリスク

HashHub Lendingを利用する上でのリスクとしては、次のようなものが挙げられます。

  • 財務状況を公開していない
  • 顧客資産が分別管理されていない
  • 顧客資産の確実な補償はない

財務状況を公開していない

HashHubは、財務状況を公開していません。すなわち、会社が潤沢な準備金を持っているのか、顧客資産がどのように使われているのかなどの情報が公開されていないのです。

2022年に大手海外取引所FTXが倒産して以降、仮想通貨(暗号資産)業界では、PoRを公開するのが標準的となっています。こういった財務状況の不透明さは、HashHubを利用する上でのリスクとなり得ます。

point PoRとは

PoRは、英語のProof of Reserveの頭文字を取った略称で、日本語で「準備金の証明」と訳されます。取引所が十分な準備金を保有していることを証明するために利用されます。具体的には、取引所が第三者の監査機関に調査を依頼し、監査結果を公開します。

顧客資産が分別管理されていない

HashHubでは、顧客資産を分別管理していません。「暗号資産交換業者」として登録のある企業は、顧客の資産と会社の資産を分けて管理(分別管理)することが求められます。

しかし、HashHubは、あくまでも仮想通貨レンディングサービスであり、暗号資産交換業者には分類されません。従って、顧客資産を分別管理する義務がないのです。

HashHubは、顧客資産が借入負債に組み込まれ、自社の裁量で運用されると説明しています。

顧客資産の確実な補償はない

HashHubには、仮想通貨レンディングサービスの契約に基づいて、顧客資産を返還する義務があります。

しかし、HashHubが倒産してしまえば、債務不履行に陥って、顧客資産を返還できなくなる可能性があります。貸出資産を補填する保険なども提供されておらず、顧客資産の確実な補償は、ほぼないと考えられます。

point 債務不履行とは

債務不履行とは、国や企業などが投資家に発行している債券(借金)に対して、返済ができなくなる状態のことです。一般的には「デフォルト」とも呼ばれます。

それでも、SNS上で拡散された運用損の話はあくまでも噂であり、顧客資産がどのように扱われているかは分かりません。少なくとも、当記事執筆時点(2023年7月6日)でHashHubの出金遅延やサービス停止などの報告はないので、単なる憶測という可能性もあり得ます。

DeFiでの直接運用も選択肢に

中央集権型の仮想通貨レンディングは、透明性に難があり、過去には大手サービスが倒産したこともあります。HashHubは、SBIグループがバックに付いているので一定の安全性は確保していると思われます。しかし、このリスクを完全に回避したいのであれば、DeFiでの直接運用も選択肢として考慮すべきでしょう。

仮想通貨(暗号資産)ウォレットのメタマスク(MetaMask)上でも、手軽にイーサリアムのステーキングができるようになったため、利用を検討してみても良いでしょう。


Date

作成日

2023.07.12

Update

最終更新

2024.03.27

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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