作成日
:2025.07.18
2025.07.18 16:52
スワップフリー制度を導入していることで知られるExness(エクスネス)に関連して、最近X(旧Twitter)上で「突然スワップが発生した」とする投稿が注目を集めています。
Exnessでは基本的にすべての口座にスワップフリーが適用されます。しかし今回は、スワップフリーが適用されていた複数のユーザーが、同じようなタイミングでスワップポイントが発生したことを報告しています。
Exnessでは過去にスイングトレードが原因で、スワップフリーが剥奪された事例があったものの、今回の取り消しはシステムのバグが原因であることが明らかになりました。本記事では、今回の騒動の背景やExness側の今後の対応などを説明します。
2025年7月16日頃から、X上で複数のExness(エクスネス)ユーザーによるスワップフリー取り消しの投稿が確認されています。「知らないうちにスワップが発生していた」「いきなりスワップ取るなんてありえない」といった声が複数投稿されています。中には、他のブローカーへの乗り換えを検討しているユーザーもいるようでした。
ただし、今回の件はExness側のシステム上のバグが原因だったことが判明しています。当サイトがExnessの担当者に確認したところ、一部アカウントに限定された現象であるとのことです。実際、X上では「従来通りスワップフリーが適用されている」とするユーザーの投稿も一定数確認されています。
そのため、大きな混乱には発展しておらず、X上でも冷静に状況を見極めているユーザーが多いようです。
Exness(エクスネス)の担当者によると、今回のバグによって誤ってスワップが発生したユーザーには補償が行われる予定とのことです。スワップによって実際に損失が発生した場合は、Exnessのサポートに問い合わせることで補償を受けられる可能性があります。
補償を申請する際には、スワップが発生した取引口座の番号を伝える必要があるため、事前に対象となる口座番号を控えておくとスムーズに手続きを進められるでしょう。
Exnessを利用している方は念のため取引履歴を確認し、スワップが発生していないかチェックしたほうが良いでしょう。
長期間取引しておらず最近の取引履歴がないという方は、マイページで自身がスワップフリーの対象になっているかどうか確認できます。
マイページにログインします。
画面左にある「設定」をクリックすると関連するメニューが表示されます。表示されたメニューの「取引条件」をクリックします。
「スワップフリー」カードの右上に「適用対象」と表示されていれば、スワップフリーが適用されています。
Exness(エクスネス)の公式サイトには、「スワップフリーステータスを維持するには、主に日中にトレードを行い、翌営業日まで持ち越す注文をできる限り減らすことをおすすめします」と明記されています。このことから、大口のスイングトレードを行うトレーダーとは、そこまで相性はよくない条件だといえるでしょう。
上記のスワップフリーに関する公式サイトの記述を踏まえると、Exnessでスワップフリーを維持するためには、複数のブローカーにポジションを分ける、取引がスイングトレードに偏り過ぎないように、複数のトレードスタイルを組み合わせて利用するなど、スワップフリーのルールに違反しないよう工夫する必要がありそうです。
Exness以外にもスワップフリーを導入している海外FXブローカーは複数存在します。ポジションを複数の海外FX業者に分けて取引する場合は、Exnessのようにスワップフリーを導入しているブローカーを選ぶことで、スワップポイントによるコスト負担を抑えられるでしょう。
ただし、スワップフリーの条件は海外FX業者によって大きく異なります。ブローカーごとに対象銘柄に違いがあるほか、スワップフリーが適用される期間にも違いがあります。
ブローカー | 対象銘柄 | 条件 |
---|---|---|
![]() |
一部FX通貨ペア
一部貴金属
|
・KIWAMI極口座で取引(*1) |
![]() |
一部FX通貨ペア
一部コモディティ
仮想通貨
株価指数
|
・初期状態ではすべての口座がスワップフリー対象
・取引活動をもとに適用の可否を判定(*2)
|
![]() |
一部FX通貨ペア
一部貴金属
一部エネルギー
一部株価指数
一部コモディティ
一部債券
|
・銘柄ごとに6日間~無制限のスワップフリー期間を設定(*3) |
![]() |
一部FX通貨ペア
一部貴金属
一部エネルギー
|
・プロ口座/ECNゼロ口座/オプティマス口座が対象
・口座タイプによって対象銘柄/スワップフリー期間は異なる(*4)
|
対象銘柄 | 条件 |
一部FX通貨ペア
一部貴金属
|
・KIWAMI極口座で取引(*1) |
対象銘柄 | 条件 |
一部FX通貨ペア
一部コモディティ
仮想通貨
株価指数
|
・初期状態ではすべての口座がスワップフリー対象
・取引活動をもとに適用の可否を判定(*2)
|
対象銘柄 | 条件 |
一部FX通貨ペア
一部貴金属
一部エネルギー
一部株価指数
一部コモディティ
一部債券
|
・銘柄ごとに6日間~無制限のスワップフリー期間を設定(*3) |
対象銘柄 | 条件 |
一部FX通貨ペア
一部貴金属
一部エネルギー
|
・プロ口座/ECNゼロ口座/オプティマス口座が対象
・口座タイプによって対象銘柄/スワップフリー期間は異なる(*4)
|
(*1)参考:XMTrading
(*2)参考:Exness
(*3)参考:HFM
(*4)参考:FXGT
また、どのFX業者を利用しても、スワップフリーが取り消される可能性はあります。実際、XMTrading(エックスエムトレーディング)でもExnessと同様に、スイングトレードを行っていたユーザーがスワップフリーを剥奪された事例があります。
マイナスのスワップポイントを気にしなくてよい点は、スワップフリーの利点です。しかし、スワップフリーを利用するのであれば、対象銘柄やどの程度の期間ポジションを保有できるのか、事前に確認しておくことが大切です。また、サポート体制がしっかりしているブローカーを選んでおけば、万が一トラブルが発生してもスムーズに対応してもらえるでしょう。
スイングトレードを行う場合、長期間ブローカーに資金を預けることになります。そのため、信頼できるブローカーを選ぶ必要があります。公式サイトの情報だけではなく、第三者が運営するFX系のメディアやSNS上でのユーザーの評判なども確認して、利用する海外FX業者を選びましょう。
今回の騒動は、Exness(エクスネス)の一部アカウントに発生したバグが原因であり、スワップフリーの条件が変更されたわけではありません。ただし、Exnessでは日付をまたいでポジションを持ち越す取引を控えるよう推奨しており、特に大きなロットでスイングトレードを行っている場合は、今後スワップフリーの対象外と判断される可能性もあります。
スイングトレードでは、スワップポイントは損益に大きな影響を与える重要な要素です。海外FX業者の中には、スワップポイントが頻繁に変わるブローカーもあるため、不利なスワップが適用されていないか定期的にチェックすることも大切です。
当サイトでは、海外FX各社の最新のスワップポイントをまとめて比較できるスワップポイント比較ツールを提供していますので、ぜひご活用ください。
参照:スワップポイント比較
作成日
:2025.07.18
最終更新
:2025.07.18
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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Exnessでスワップフリーが突如剥奪されるバグ発生、対象者には補償予定
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