作成日
:2022.02.04
2024.05.30 02:29
海外FX業者が続々と仮想通貨での入金に対応しはじめ、現在主要海外FX業者の多くが仮想通貨での入金に対応しています。
近年、仮想通貨市場に大きな注目が集まっている中、仮想通貨で資産を保有しているトレーダーも多いことでしょう。仮想通貨入金に対応している業者を利用することで、仮想通貨ウォレットから直接FX業者に送金できるというメリットがあります。
一方、仮想通貨入金サービスは、入金できる仮想通貨の種類や、出金が可能かどうか、入金後換金が必要かなど利用する海外FX業者によって対応度が異なるため、事前にチェックしておくことが大切です。
仮想通貨サービスに注力しているFXGT(エフエックスジーティー)をはじめ、仮想通貨入金には、以下の主要海外FX業者が対応しています。
その他にもIFCMarkets(アイエフシーマーケッツ)、TraderTrust(トレーダートラスト)なども仮想通貨入金に対応しています。
FXGT(エフエックスジーティー)は、「FXと仮想通貨のハイブリッド取引所」を掲げる海外FX業者です。他の海外FX業者よりも仮想通貨CFD銘柄のレバレッジが高く設定されていることや仮想通貨の利便性が高いなど、仮想通貨取引のサービスに優れています。
2022年1月には仮想通貨の取引銘柄を一気に17種類追加し、銘柄の豊富さも特徴の海外FX業者となりました。
FXGTの仮想通貨入金の概要は以下のとおりです。
入金可能な仮想通貨 | ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH) リップル(XRP) カルダノ(ADA、エイダコイン) テザー(USDT) |
---|---|
手数料 | なし |
法定通貨に換金 | なし |
FXGTは5種類の仮想通貨入金に対応しており、海外FX業者の中では特に入金できる通貨の種類が多い業者です。
また、セント口座を除く4つの口座タイプでベース通貨として仮想通貨を選択することが可能なため、仮想通貨を法定通貨へ換金する必要がなく、そのまま保有して仮想通貨そのものの値上がり益を得ることも可能です。
また、仮想通貨の取引に関しても、最大1,000倍という非常に高いレバレッジが利用可能です。
Exness(エクスネス)は、取引環境に優れた海外FX業者です。最近は特にレバレッジの拡大に力を入れており、2022年1月27日には、仮想通貨含むCFDのレバレッジ制限を大きく緩和しました。この緩和により、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)のレバレッジはこれまで200倍だったところ400倍となっています。
Exnessの仮想通貨入金の対応は以下のとおりです。
対応通貨 | ビットコイン(BTC) テザー(USDT) |
---|---|
手数料 | なし |
法定通貨に換金 | あり |
Exnessでは、BTC・USDTの入金に対応しています。Exnessでは、口座のベース通貨に仮想通貨が対応していないため、入金した仮想通貨を法定通貨に換金する必要があります。
換金のレートは、スタンダード口座のBTCUSDレートを使用し、入金時にビッド価格、引き出し時にアスク価格が適用されます。交換レートを非公開にしている業者が多い中で、透明性の高い換金を行うことができます。
一方米ドルとのステーブルコインであるテザー(USDT)で入金した場合、米ドル口座であれば換金に伴う費用は掛かりません。円建て口座の場合はそこから為替手数料が発生します。
BigBoss(ビッグボス)はCFD銘柄の取引に力を入れている海外FX業者です。2021年には仮想通貨の取引銘柄や入金対応銘柄の追加などの改善を積極的に行いました。
BigBossの仮想通貨入金の対応は以下の通りです。
対応通貨 | ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH) テザー(USDT) |
---|---|
手数料 | なし |
法定通貨に換金 | あり |
BigBossでは、BTC・ETH・USDTでの入金に対応しています。また、仮想通貨入金に伴う手数料はかかりませんが、口座のベース通貨に仮想通貨が対応していないため、法定通貨に換金する必要があります。
また、BigBossでは「仮想通貨の出金」には対応していないため、注意が必要です。銀行送金・bitwallet(ビットウォレット)などBigBossが対応している出金方法で、法定通貨にて出金する必要があります。
easyMarkets(イージーマーケット)は、多様なプラットフォームや独自の取引方式など、他にはないサービスを提供することで注目を集めている業者です。
仮想通貨銘柄は17種類と豊富で、バイナリーオプションのような仕組みの独自サービス「easyTrade」でもビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)の3種類が対応しています。
easyMarketsの仮想通貨入金の対応は以下の通りです。
入金対応仮想通貨 | ビットコイン(BTC) |
---|---|
手数料 | なし |
法定通貨に換金 | なし |
easyMarketsは、ビットコインでのみ仮想通貨入金ができます。入金対応通貨は1種類と少ないですが、easyMarketsには「μBTC口座」というビットコイン建ての口座が利用可能です。ビットコイン建てにすることで法定通貨に換金する必要がなく、そのまま証拠金として利用できるというメリットがあります。
Titan FX(タイタンエフエックス)は、2021年後半ごろより取引できる仮想通貨銘柄を増やすなど、徐々に力を入れはじめています。
現時点では、仮想通貨での入金には対応していませんが、一部のユーザーを対象に仮想通貨入金を試験導入していることから、今後仮想通貨での入金に対応する可能性は高いといえるでしょう。
最近では、口座開設にSMS認証を導入して非常に簡潔に済むようになったなど、TitanFXはユーザーの利便性を改善する変更を定期的に行っています。
海外FX業者が仮想通貨での入金に対応していない場合であっても、仮想通貨に対応したオンラインウォレットが利用可能な場合、間接的に仮想通貨入金が可能なケースがあります。
その場合まず、オンラインウォレットに仮想通貨を送金した後、仮想通貨を法定通貨と換金し、法定通貨を海外FX業者に入金します。
ただし、オンラインウォレットを利用するための手数料がかかることから、直接の入金よりもコストが割高になってしまうことには注意が必要です。
以下のオンラインウォレットは仮想通貨での入金・出金に対応しています。
STICPAY(スティックペイ)は、多くの海外FX業者に導入されているオンラインウォレットです。ビットコイン(BTC)、ライトコイン(LTC)の入金・出金に対応しているため、STICPAYを経由することで間接的に海外FX業者に仮想通貨入金ができます。STICPAYの入金・出金の手数料は以下の通りです。
仮想通貨名 | 入金手数料 | 出金手数料 |
ビットコイン | 1% | 0.00077000BTC+3% |
ライトコイン | 1% | 3% |
ビットコイン
入金手数料 | 出金手数料 |
1% | 0.00077000BTC+3% |
ライトコイン
入金手数料 | 出金手数料 |
1% | 3% |
BXONEは、BTC・BCH・ETH・リップル(XRP)・ライトコイン(LTC)・ネオ(NEO)・イオス(EOS)・ダッシュコイン(DSH)など、多数の仮想通貨に対応しているオンラインウォレットです。BXONEの入金方法には、クレジットカードと直接入金があります。
仮想通貨名 | 入金手数料 | 出金手数料 |
全仮想通貨 | 無料 | 無料 |
法定通貨 | 無料 | 500円 |
全仮想通貨
入金手数料 | 出金手数料 |
無料 | 無料 |
法定通貨
入金手数料 | 出金手数料 |
無料 | 500円 |
BXONEに入金できる仮想通貨は非常に多いため、マイナーな仮想通貨で海外FX業者に入金したい場合、BXONEを経由して入金するケースもあるかもしれません。BXONEは入金・出金の手数料がかからないため、同じ条件であればSTICPAYよりもコストを抑えられます。
ただし、STICPAYと比較すると対応する海外FX業者が少ないことが難点です。BXONEに対応している代表的な海外FX業者ではXMTrading(エックスエムトレーディング)・BigBoss(ビッグボス)・HFM(エイチエフマーケッツ)などが挙げられます。
オンラインウォレットの代表的な存在であるbitwallet(ビットウォレット)は、仮想通貨での入金に対応していません。bitwalletが利用できる海外FX業者は多く、非常に人気のあるウォレットですが、現時点ではSTICPAYやBXONEが代替案となります。
仮想通貨を用いて入金を行う際には、コストの観点から押さえておきたい注意点がいくつか存在します。具体的には以下のとおりです。
FXGT(エフエックスジーティー)のような仮想通貨をそのまま証拠金として利用できる業者を除き、大多数の海外FX業者では、仮想通貨と法定通貨の換金が必要です。
換金の際、業者が設定するレートが実際のレートよりも不利になっている場合や、入金と出金時のレート差がある場合はコストとなります。
なお、換金のレートは、その海外FX業者の仮想通貨銘柄のレートと同じものを使用している場合もあれば、独自のレートを設定している場合もあり、業者によって対応は異なります。具体的なレートを公開しない方針の業者は多く、コストをあらかじめ把握できないケースも多々あります。
仮想通貨入金に対応している海外FX業者であっても、仮想通貨での出金には対応していないというケースがあります。出金も仮想通貨で行いたい場合、あらかじめ出金にも対応している海外FX業者を選んでおくか、ウォレットサービスの使用を検討する必要があります。
仮想通貨入金に対応している主な海外FX業者の出金対応の有無は、以下の通りです。
FX業者名 | 出金対応の有無 |
---|---|
FXGT | あり |
Exness | あり |
BigBoss | なし |
HFM | あり |
easyMarkets | あり |
海外FX業者側で発生する入金手数料は無料の場合が多いですが、それとは別に、仮想通貨送金の支払いを承認してもらうためにトランザクション手数料が発生します。その額はトランザクションの混雑や設定する期間によって変動するため注意が必要です。
仮想通貨におけるトランザクションとは、取引記録のことです。ブロックチェーンは「取引記録を保存する仕組み」として有名ですが、言い方を変えると、トランザクションを保存する仕組みということでもあります。公正な仮想通貨の運用には、ブロックチェーンにトランザクションを保存する前に、そのトランザクションに不正がないか?間違えがないか?などの確認が必要です。その確認作業をマイニングと言い、マイニングを行なったコンピュータには報酬が支払われます。その報酬の一部が、仮想通貨利用者が支払うトランザクションの手数料です。
特に取引が集中しているタイミングでは、トランザクションの手数料が高騰することが多く、イーサリアム(ETH)ではトランザクションがあまりに集中した際に1つのトランザクションを承認させるのに数万円かかるといった事例も見られました。
また、トランザクションの承認方法やブロックチェーンの運用方法は、仮想通貨によって微妙な違いが見られ、入金する仮想通貨によってトランザクションの手数料が異なってきます。
仮想通貨が口座のベース通貨に対応している海外FX業者をご紹介します。口座のベース通貨に仮想通貨を採用している業者はそれほど多くありませんが、仮想通貨で残高を持つことによって、下記のようなメリットがあります。
口座のベース通貨とは、口座の残高として保有する通貨のことです。例えば口座残高を米ドルで持っていた場合、ベース通貨は米ドルとなります。また、ベース通貨が米ドルの場合はドル建て、ベース通貨が日本円の場合は円建てとも呼ばれます。
口座ベース通貨に対応している代表的な海外FX業者はFXGT(エフエックスジーティー)です。
FXGTは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)カルダノ(ADA)・テザー(USDT)と、数多くの仮想通貨が口座ベース通貨に対応しています。これらは入金・出金に対応している仮想通貨と同じです。
入金、口座のベース通貨、出金を同じ仮想通貨で行うことで、手数料はトランザクション手数料だけに抑えることができます。
その他にも、easyMarkets(イージーマーケット)やIFCMarkets(アイエフシーマーケット)では口座ベース通貨に仮想通貨を使用することができます。
作成日
:2022.02.04
最終更新
:2024.05.30
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