作成日
:2022.01.31
2024.08.20 12:13
ハイレバレッジが特徴的な海外FX業者Exness(エクスネス)は2022年1月27日、2種類の仮想通貨と米国株価指数の3種類、合計5種類のCFD銘柄のレバレッジを400倍へ引き上げることを発表しました。
今回の対象となるのは、8つのビットコイン関連銘柄とETH/USD(イーサリアム/米ドル)の合計9つの仮想通貨通貨ペア、そして、ダウ平均株価(US30)、S&P500(US500)、ナスダック(USTEC)の3種類の株価指数CFDです。
株価指数CFDと仮想通貨CFDは、FX通貨ペアと異なり、実質21億倍の無制限レバレッジは提供されておらず、固定レバレッジ制が適用されます。今回の改善により、従来の2倍の資金効率で取引ができるようになりました。
Exness(エクスネス)は2021年11月にレバレッジに関する様々な緩和を行い、米国株価指数CFD銘柄を含む9種類の株価指数CFDのレバレッジを最大100倍から最大200倍に引き上げていました。
今回は、米国の株価指数3種類について、さらにレバレッジが引き上げられ従来の2倍の水準である最大400倍のレバレッジが利用可能となります。
また、前回はレバレッジ引き上げの対象とならなかった仮想通貨CFDもレバレッジ引き上げの対象となり、仮想通貨ユーザーの取引条件も改善されたことになります。
Exnessがレバレッジ緩和の対象とするCFD銘柄は以下の5種類です。
種類 | 対象通貨ペア・銘柄名 |
---|---|
ビットコイン 関連通貨ペア(*1) |
ビットコインドル(BTC/USD) ビットコイン円(BTC/JPY) ビットコイン豪ドル(BTC/AUD) ビットコインシルバー(BTC/XAG) ビットコインゴールド(BTC/XAU) ビットコインオフショア人民元(BTC/CNH) ビットコインウォン(BTC/KRW) ビットコインバーツ(BTC/THB) |
イーサリアム | イーサリアムドル(ETH/USD) |
ダウ平均株価 | US30 |
S&P500 | US500 |
ナスダック | USTEC |
(*1) ビットコインランド(BTC/ZAR)のみ200倍
ニュースなどで取り上げられることの多い3種類の米国株価指数CFDの他に、ビットコイン関連の8つの通貨ペア、イーサリアム(ETH/USD)のレバレッジが引き上げられ、海外FX業者の中でも比較的高い水準となりました。
Exnessはレバレッジに力を入れているブローカーで、FX通貨ペアをはじめ、CFD銘柄のレバレッジ改善にも積極的です。2021年に行われたレバレッジ改定では、原油CFDや9種類の株価指数CFDを含む合計12種類のレバレッジを改定しました。
また、Exnessは仮想通貨銘柄を大幅に増加させており、27種類の仮想通貨、合計29通貨ペアを提供しています。
主要海外FX業者の仮想通貨のレバレッジを比較します。
海外FX業者 | ビットコインドル(BTC/USD) のレバレッジ |
---|---|
FXGT | 1,000倍 |
Exness | 400倍 |
Titan FX (タイタンエフエックス) |
20倍 |
HotForex (ホットフォレックス) |
10倍 |
仮想通貨銘柄に力を入れているFXGT(エフエックスジーティー)は、最大1,000倍のレバレッジを提供していますが、ポジション量によってレバレッジが変動するダイナミックレバレッジ制を導入しているため、取引量が多いユーザーは、固定レバレッジを採用しているExnessの方が有利になる可能性もあります。
海外FX業者全体として仮想通貨銘柄を取り扱うブローカーが増えているものの、ボラティリティが大きい仮想通貨銘柄のレバレッジ引き上げには慎重な姿勢を示しています。他社と比較すると、Exnessが仮想通貨ユーザーの取り込みを図っていることが理解できますね。
今回引き上げられたビットコイン関連通貨ペアとイーサリアム(ETH/USD)の通貨ペアは400倍、ライトコインやリップル、ビットコインキャッシュなどの主要仮想通貨は200倍となっており、仮想通貨CFD銘柄によって大きくレバレッジが異なります。
仮想通貨CFD銘柄の最大レバレッジなどの詳細は以下のページで確認できます。
株価指数CFD銘柄は、今回のレバレッジ引き上げとなった米国株価指数が最大400倍、それ以外の株価指数は最大200倍に設定されています。
仮想通貨CFDや株価指数CFD、個別株CFD、エネルギーCFDのレバレッジは固定レバレッジとなります。例外として、貴金属CFD銘柄は証拠金によってレバレッジが変動する仕組み(エクイティレバレッジ制)となっています。
Exnessが提供する通貨ペアやCFD銘柄は非常に高いレバレッジを提供していますが、以下の場合にレバレッジ制限となる可能性があります。
また、株式CFDは、該当銘柄の決算発表前にレバレッジが制限されます。その他にも銘柄によってはレバレッジが制限される場合がありますので、トレード前に該当銘柄のレバレッジ要件をExnessの公式ホームページでご確認ください。
Exness(エクスネス)は、ボーナスを提供していないものの、海外FX業者の中でも極めて高い水準である実質21億倍の無制限レバレッジを提供していることから、注目されているブローカーです。
Exnessの概要は以下のとおりです。
口座タイプ | スタンダード口座、プロ口座、ロースプレッド口座、ゼロ口座 |
---|---|
レバレッジ | FX通貨ペア:無制限レバレッジ 株価指数CFD:最大400倍 仮想通貨CFD:最大400倍(*1) |
取引ツール | MetaTrader4(MT4) MetaTrader5(MT5) |
ゼロカットシステム | あり |
取引銘柄 | 【FX/通貨ペア】:127 【CFD/貴金属】:11 【CFD/株価指数】:10 【CFD/エネルギー】:2 【CFD/仮想通貨】:29 【CFD/株式】:73 |
サポート対応 | (平日)午後 0:00~午後 8:00(日本時間) |
備考 | 大口顧客向けサービス「Exnessプレミア」を提供 |
(*1) 銘柄によって異なる
口座タイプは4種類あり、スタンダード口座、プロ口座、ロースプレッド口座、ゼロ口座の順にスプレッドは狭くなります。
例として、ビットコインドル(BTC/USD)を、仮想通貨銘柄に力を入れているFXGT(エフエックスジーティー)のECN口座、スプレッドなど取引環境に力を入れているTitan FX(タイタンエフエックス)のブレード口座と比較してみます。
FXGTよりはわずかに広めの水準ですが、Titan FXとほぼ同水準を維持しており、Exnessが高い競争力を持っていることが分かります。また、大口投資家向けのサービス「Exnessプレミア」も提供をしており、高い反響を得ています。
Exness(エクスネス)は、これまでにもレバレッジ関連のサービス改善を多く行ってきました。前回もレバレッジ制限を緩和した米国株価指数CFDの引き上げに加え、多くの海外FX業者がレバレッジ引き上げに慎重な姿勢をみせる仮想通貨CFDのレバレッジ引き上げに踏み切りました。
仮想通貨CFDはボラティリティが高いもののトレーダーの注目度は高く、レバレッジ緩和によってExnessでの仮想通貨取引がさらに活発になりそうです。
レバレッジだけでなく、仮想通貨銘柄の追加やExnessプレミアの提供、条件を満たした場合に適用されるスワップフリーなど独自のサービスを提供し、サービスを改善し続けています。
作成日
:2022.01.31
最終更新
:2024.08.20
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