作成日
:2022.01.31
2022.04.20 12:08
こんにちは。現役トレーダーのポンドマンです。2022年1月は、ポンド円、ポンドドルともに、どちらかというと分かりやすい動きだったのではないかと思います。2022年2月のポンド相場がどうなるか、テクニカルとファンダメンタルズの両面から見ていきましょう。
もみあいからの下落に備える展開が予想されます!
ポンドは底堅く推移し、買い圧力が強いと思われますが、円高圧力も強く、レンジもしくはポンド円下落と予想しています。上値が重く、下落圧力が強い展開です。
円高につながるリスク要因が複数あること、加えて日銀の緩和終了観測の2点から、円高に警戒しています。
リスク要因として注目しているのは、ロシア・中国と欧米諸国の対立です。
ウクライナ情勢は緊張状態が高まっており、ロシアと欧米諸国の対立が注目されています。2月は北京冬季五輪が開催され、欧米諸国は政治的ボイコットを表明しており対立への懸念も。
また、日銀は先日の金融政策発表で緩和政策の継続を強調しましたが、観測報道が再度出てくるようであれば円買いが再開する可能性もあります。
とはいえ、基本はポンド買いで、円買い要因が後退した場合はポンド円上昇に転じるので、円安転換には注目しておきましょう。
ポンドも円も買われやすい地合から、均衡が崩れるとトレンド相場へと移行するかもしれません。
1月末時点の、ポンド円日足チャートを分析してみます。
大きく下落し、149.6円付近まで押した場合には買っていこうと思います。逆に157~158円の抵抗帯を大きく超えてくるようであれば、買いで追いかけていくことも検討します。
上記のような強いラインがまったく効かずにあっさりブレイクアウトした場合、売りの力がかなり強いと判断できます。
直近で何度も効いているラインにはあらかじめ線を引いておきましょう。
上記の戻り高値ターゲットとなる価格帯あたりからの戻り売りを考えていますが、第3ターゲットを力強く超えていくようなら、上昇を追いかけるのもありです。
この3つのターゲットから反転しなければ、買いも視野に!
ポンドもドルも買われやすいですが、どちらかというとポンド高目線です!
「ポンド買い+ドル買い」で打ち消し合うことでレンジを形成しそうです。ただし、ややドル買いの勢いに陰りが出てきている印象。ドル買い要因としてはFRBの引き締めに注目しています。
FRBは年内4回の利上げ、バランスシートの縮小のスタートまでは織り込み済みとなっています。ただ、年内に6〜8回の利上げの可能性も示唆されており、利上げの回数見通しが高まるようであればドル買いが進む可能性もあります。
バランスシートの縮小についても、早ければ年後半にスタートする見通しになっていますが、前倒しとなり年半ばでのスタートになるようであれば、ドル買いが進む可能性もあります。
ただ、FRBの引き締めに関しては、だいぶ織り込みが進んでいることから、材料としてはそこまで影響が少ないかもしれません。このことから、ポンド買いとドル買いを比べるとポンド買いが強くなり、上昇バイアスが強くなるのではないかと考えています。
ドルのニュースに注目することで、ポンドドルの動きが読めそうです!
1月末時点での、ポンドドルの週足チャートです。上がるにせよ、下がるにせよ、このあたりの水準を意識しておくと良いでしょう。
買いを仕込みやすそうな価格はこのあたりでしょう。
戻り売りを狙うか、あるいはブレイクしたら高値を追いかけるかは、ファンダメンタルズ分析も参考にしてください。
上記の価格帯では、一度はもみあう可能性が高いです。
物価高と引き締め政策により、ポンド買いが本線と考えています。
英中銀の引き締め政策によるポンド買いが、継続すると考えています。その主な要因は物価高です。
1月19日に発表された英国の物価は、前年比+5.4%と1992年以来の伸び率となりました。物価上昇の要因は、以下の3点の影響が大きいと考えています。
コロナで働き手が減っていることもありますが、EUを離脱して欧州からの安い労働力が減った影響も無視できません。また、欧州からの農作物や製品の輸入に遅れが出たことも物価上昇の要因となっていますが、これもEU離脱の影響です。
OPECプラスの増産計画や中東のリスク要因などから原油価格が上昇、東欧リスク(ウクライナリスク)などから天然ガス価格も上昇しています。燃料資源価格が上昇することで運搬コストの増加や電気代などの上昇につながり、物価の上昇につながっています。
2月以降もコロナとEU離脱の影響や地政学リスクから燃料資源価格の上昇につながらないか、また英国の物価が上昇しないかに注目です。物価が上昇してしまうと金融政策の引き締めにつながり、ポンド上昇につながります。
物価が上がることでポンド買いが誘発されます。
もう1つ、金融政策の引き締めについても解説します。
現在、英中銀の次回の利上げ(0.25%)が、ポンド価格に織り込まれています。
また、バランスシートの縮小にも着手するのではないかという予想もあります。バランスシートの縮小が本格的に議論される展開となれば、さらにポンド買いが進むのではないかと考えています。
2月の英中銀の金融政策発表は「スーパーサーズデー(Super Thursday)」と言われ、金融政策の発表と同時にインフレーションレポートが発表される重要なイベントとなっています。
インフレーションレポートとは、英中銀が四半期ごとに今後のインフレ予想と成長率予想をまとめたレポートです。金融政策を決定するにあたって、インフレーションレポートがある回と、インフレーションレポートがない回と、どちらが政策変更しやすいかというと、多くのデータがある前者の方が、政策変更しやすいということで注目度が高くなっています。また政策の発表だけでなく、インフレーションレポートの内容で、マーケットが動く場合もあります。
物価上昇や金融政策発表で利上げした上で追加利上げのヒントというようなインフレーションレポートが上方修正されていた場合は、ポンド買いにつながると思われます。また先月のレポートで指摘していた欧州との離脱協定や政権不安といったポンドのリスクは後退しており、これもポンド買いの要因の1つとなっています。
2月の英中銀、金融政策発表に注目!
作成日
:2022.01.31
最終更新
:2022.04.20
英ポンドを中心にトレードを行う大学生トレーダーで、2021年の合計利益は4,000万円にのぼる。公式Twitterでもテクニカル分析等の情報発信を行い、フォロワー数は5,000人以上。ファンダメンタル分析とテクニカル分析を組み合わせた手法を用い、Myforexでは月初にポンド通貨ペアの戦略を連載している。
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