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ファントムウォレットのステーキング機能とは?やり方や注意点を解説

ファントムウォレットのステーキング機能とは?やり方や注意点を解説

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update 2024.07.31 13:50
ファントムウォレットのステーキング機能とは?やり方や注意点を解説

update 2024.07.31 13:50

Solana(ソラナ)ブロックチェーンに対応する仮想通貨(暗号資産)ウォレットの「ファントムウォレット(Phantom Wallet)」は、SOLをステーキングできる機能を提供しています。

この記事では、ファントムウォレットで利用できる2種類のステーキングの仕組みややり方、ステーキングする上での注意点などを解説していきます。

ファントムウォレットのステーキングとは

Phantomのロゴ

画像引用:Phantom

ファントムウォレットでは、Solanaブロックチェーンのネイティブトークン「SOL」をステーキングできる機能を提供しています。

この機能を利用すれば、ステーキングプラットフォームにアクセスせずに、ウォレット上でSOLをステーキングできます。また、ウォレット内でステーキング報酬を確認することも可能です。

ステーキングの種類

ファントムウォレットは、以下の2種類のステーキングに対応しています。

  • ネイティブステーキング
  • リキッドステーキング

ここからは、それぞれの特徴や仕組みを解説していきます。

ネイティブステーキング

ネイティブステーキングでは、SOLをバリデーターに預けてブロックチェーンネットワークに参加することで、バリデーターからステーキング報酬を得られます。

ブロックチェーンの中には、コンセンサスアルゴリズムPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用しているものがあります。PoSを採用しているブロックチェーンでは、資産をステーキングしてブロックチェーンネットワークに貢献したバリデーターが、ステーキング報酬を得られます。

ステーキングのイメージ

SolanaブロックチェーンもPoSを採用しているため、ステーキングによって報酬を得ることが可能です。

ファントムウォレットでステーキングを委任できるバリデーターは複数存在し、バリデーターごとにAPY(年間利回り)が異なります。本記事執筆時点(2024年7月9日)では、APYが7%前後のバリデーターが多く見られます。

knowledge APRとAPY

年間の獲得報酬量を表す単位には、主にAPRとAPYが用いられます。APRは複利を考慮せずに計算されますが、APYの計算では複利が考慮されます。そのため同じ報酬額でも、どちらを用いて表すかによって数値が変わります。単位に何を用いるかは取引所によってさまざまです。

ただし、発生したステーキング報酬のすべてを受け取れるとは限りません。バリデーターによっては「ステーキング報酬の9%」のように手数料を設定していることがあります。そのようなバリデーターを選択した場合、手数料を支払う必要があります。

リキッドステーキング

ファントムウォレットでは、リキッドステーキングによってステーキング報酬を得ることもできます。

ファントムウォレット上でリキッドステーキングを行うと、SOLと引き換えにリキッドステーキングトークン(LST)を受け取れます。

受け取ったLSTは、売却して現金化したり、他のDeFiプロトコルで運用したりできます。

Solanaに対応しているリキッドステーキングプロトコルとして、以下の4つが挙げられます。

  • Jito
  • Marinade
  • Blaze
  • Marginfi

このうち、Jitoはファントムウォレットとの提携が発表されており、ウォレットから直接Jitoへステーキングできます。

Jitoはステーキング報酬だけでなくMEV報酬も受け取れるプロトコルとして注目を集めています。本記事執筆時点(2024年7月9日)のAPYは7.33%となっています。

ステーキングする上での注意点

仮想通貨(暗号資産)を預け入れることで報酬を期待できるステーキングですが、以下のような注意点やリスクも存在します。

  • 資金をすぐに引き出せない
  • 資金が没収される可能性
  • 資金が流出する可能性
  • ウォレットにアクセスできなくなる可能性

それぞれについて解説していきます。

資金をすぐに引き出せない

ステーキングでは通常、ステーキングしたトークンが一定期間ロックされます。ロック期間が終了するまでは、トークンの売却や移動ができません。

ロック期間中にSOLの価格が大幅に下落した場合、すぐに売却できないため、損失が出る可能性もあるでしょう。

資金が没収される可能性

Solanaブロックチェーンには「スラッシュ」と呼ばれるペナルティ機能があります。バリデーターが不正行為をした場合、ペナルティが課され、ステーキングしたSOLの一部が没収されます。

このペナルティのおかげで安全性は比較的保たれていますが、不正行為そのものができなくなるわけではありません。バリデーターの不正行為による損失を避けるためには、信頼できるバリデーターを選ぶことが大切です。

ファントムウォレットは、バリデーターを選ぶ際、Solanaのバリデーターランキングが掲載されている「validators.app」などのサイトをチェックすることを推奨しています。

資金が流出する可能性

リキッドステーキングプロトコルではスマートコントラクトを活用しており、スマートコントラクトのコードに脆弱性やバグが存在することがあります。

近年、こうした脆弱性やバグを攻撃するハッキング被害が増えているため、ステーキングした資金が流出してしまう可能性もゼロではありません。

ウォレットにアクセスできなくなる可能性

ファントムウォレットのステーキングでは、ファントムウォレット上でSOLを預け入れたり引き出したりします。そのため、ウォレットにアクセスできなくなった場合、ステーキングした資金を取り返せません。

ウォレットにアクセスできなくなる事態を避けるには、シークレットリカバリーフレーズを第三者に漏らさないように保管する必要があります。

シークレットリカバリーフレーズはシードフレーズとも呼ばれ、ウォレットを作成する際に表示される英単語の羅列です。ウォレットを管理している端末が故障したり紛失したりした場合、ウォレットを復元するためにシークレットリカバリーフレーズが必要になります。

ステーキングのやり方

ファントムウォレットで、ネイティブステーキングとリキッドステーキングのやり方をそれぞれ解説します。

ネイティブステーキングの手順

手順1

ファントムウォレットを開き、「Solana」をクリックします。

ファントムウォレットのトップページ

手順2

「SOLを獲得開始」をクリックします。

ファントムウォレットのソラナの管理画面

手順3

画面が切り替わり、リキッドステーキングとネイティブステーキングを選択できます。ここでは「ネイティブステーキング」をクリックします。

ステーキングの選択画面

手順4

選択できるバリデーターと、各バリデーターの予想年利が一覧で表示されます。表示されている選択肢の中から、ステーキングを委任するバリデーターを選択しましょう。

ここでは例として、「Phantom Validator」を選択します。

ステーキングを委任できるバリデーター

手順5

ステーキングするソラナ(SOL)の数量を入力し、「ステーク」をクリックします。

ステーキング数量の入力画面

手順6

ステーキングが完了すると、以下の画面が表示されます。ステーキングが有効化されると、報酬のソラナ(SOL)が付与され始めます。

ステーキング完了画面

リキッドステーキングの手順

手順1

ファントムウォレットを開き、「Solana」をクリックします。

ファントムウォレットのトップページ

手順2

「SOLを獲得開始」をクリックします。

ファントムウォレットのソラナの管理画面

手順3

画面が切り替わり、リキッドステーキングとネイティブステーキングを選択できます。ここでは「リキッドステーキング」をクリックします。

ステーキングの選択画面

手順4

Jitoを使ったステーキングの説明が表示されるので、内容を確認して「分かりました」をクリックします。

Jitoでのステーキングの説明画面

手順5

リキッドステーキングするソラナ(SOL)の数量を入力し、「次へ」をクリックします。

ステーキングの数量入力画面

手順6

受け取れるJitoSOLの数量や手数料などの情報が表示されます。確認して問題なければ、「ステーク」をクリックします。

ステーキングの確認画面

手順7

リキッドステーキングが完了すると以下の画面が表示され、JitoSOLを受け取れます。

JitoSOLは保有するだけで利回りを受け取れますが、各種DeFiプロトコルで運用すれば、さらなる運用益を得ることも可能です。

リキッドステーキングの完了画面

ステーキングによって利回りを獲得

ファントムウォレットを利用したステーキングには注意点やリスクもありますが、ウォレット上で気軽にステーキングして利回りを狙える点はメリットといえるでしょう。

SOLを長期的に保有することを検討している人は、ファントムウォレットを使ってステーキングに挑戦してみるのもよいかもしれません。


Date

作成日

2024.07.19

Update

最終更新

2024.07.31

Myforex編集スタッフー仮想通貨担当ー

2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。

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