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仮想通貨CLOUDの将来性は?ソラナのリキッドステーキングプロトコルsanctumについて解説

仮想通貨CLOUDの将来性は?ソラナのリキッドステーキングプロトコルsanctumについて解説

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update 2024.08.02 06:45
仮想通貨CLOUDの将来性は?ソラナのリキッドステーキングプロトコルsanctumについて解説

update 2024.08.02 06:45

仮想通貨(暗号資産)CLOUDは、リキッドステーキングに特化したDeFiプロトコル「sanctum」のネイティブトークンです。CLOUDは、2024年7月18日にJupiterのLFGローンチパッドで販売されることが発表され、SNS上でも注目が集まっています。

当記事では、仮想通貨CLOUDの将来性やX(旧Twitter)での評判、トークンの使い道などを解説します。

仮想通貨CLOUDがJupiter LFGに登場

ソラナ(SOL)上のDEXアグリゲーターであるJupiterは、LFGローンチパッドでの仮想通貨(暗号資産)CLOUDの取り扱いを発表しました。

LFGとは

LFGは、DEXアグリゲーターのJupiterが提供しているローンチパッドです。Jupiterによる初のコミュニティ主導型のローンチパッドとして展開されています。

JupiterのLFG

画像引用:Jupiter

過去には、Jupiterの独自トークンであるJUPや、ミームコインのWENがLFGでローンチされました。

仮想通貨CLOUDの入手プロセス

sanctumの発表によると、2024年7月16日にLFGでのCLOUDのページが公開され、同時にCLOUDの早期購入も解禁されます。また、CLOUDのエアドロップ配分も確認できるようになる予定です。

7月18日には、CLOUDのエアドロップを請求できるようになり、CLOUDの売買が可能となります。

仮想通貨CLOUDとは

仮想通貨(暗号資産)CLOUDは、ソラナのリキッドステーキングのプロジェクトであるsanctumのネイティブトークンです。CLOUDは、sanctumにおけるガバナンストークンとして機能します。

仮想通貨CLOUDとは

画像引用:sanctum

複数のLSTに対応したInfinityプール

Sanctumは、複数のリキッドステーキングトークン(LST)に対応したInfinityプールを提供しています。Infinityプールとは、複数のLST同士を交換可能にする流動性プールです。

例えば、保有しているJitoSOLを、stSOLに交換するといったことができます。

InfinityプールでのLSTの交換画面

画像引用:sanctum

通常、あるLSTを別のLSTに変換するには、ステーキングしたSOLを引き出した上で、別のプラットフォームにて再度SOLをステーキングし直す必要があります。しかしInifinityプールでは、複数のLSTがプールされているため、LST同士を直接交換できます。

InifinityプールでJitoSOLをstSOLに交換した場合は、自動的にJitoSOLのステーキングを解除し、stSOLのステーキングを開始したことを意味します。stSOLを受け取った瞬間から、利回りを獲得し始めることになります。

当記事執筆現在(2024年7月16日)、sanctumのInifinityプールでは、50種類以上ものLSTに対応しています。

Inifinityプールが対応するLST

画像引用:sanctum

独自LSTの仮想通貨INFを発行

sanctumのInifinityプールにソラナ(SOL)やLSTを預けると、仮想通貨INFを受け取れます。INFは、Inifinityプールのリキッドステーキングトークン(LST)であり、INFを保有すると自動的に利回りが発生します。当記事執筆時点(2024年7月16日)では、8.13%のAPYを提供しています。

仮想通貨INFのロゴ

画像引用:sanctum

knowledge APRとAPY

年間の獲得報酬量を表す単位には、主にAPRとAPYが用いられます。APRは複利を考慮せずに計算されますが、APYの計算では複利が考慮されます。そのため同じ報酬額でも、どちらを用いて表すかによって数値が変わります。

また、INFは一般的なリキッドステーキングトークンと同様、分散型取引所(DEX)で他のトークンと交換したり、各種DeFi(分散型金融)プロトコルで運用したりできます。

仮想通貨CLOUDの価格チャート

仮想通貨CLOUDの価格チャート

画像引用:Coingecko

仮想通貨(暗号資産)CLOUDは、2024年7月19日(日本時間)の上場直後、約45〜48円の価格帯で乱高下を見せました。その後、一時的に価格は落ち着きましたが、当記事執筆時点(2024年7月19日)では、約47.6円までの上昇を見せています。

しかし、まだ上場して間もないため、今後の価格推移についてはもう少し様子を見る必要があるでしょう。

X(旧Twitter)での評判

仮想通貨(暗号資産)CLOUDは、JupiterのLFGローンチパッドで取り扱いが発表されたこともあり、X(旧Twitter)上で話題となっています。

中には「CLOUDはLST関連トークンの中で、最も重要な存在かもしれない」と期待するユーザーも見受けられました。

仮想通貨CLOUDの将来性

仮想通貨(暗号資産)CLOUDの将来性に関して、以下の点が挙げられます。

  • 610万ドルの資金調達に成功
  • ソラナの古参メンバーで構成されるチーム
  • プラットフォーム取引量は10ドル超え

610万ドルの資金調達に成功

2024年4月、sanctumの運営チームは610万ドルの資金調達に成功したことを発表しました。仮想通貨業界で有名なベンチャーキャピタル(VC)のDragonflyに加え、Sequoia India、Solana Venturesなどが出資しています。

sanctumの資金調達

画像引用:sanctum

また、代表的なソラナウォレットであるPhantomの共同創業者、Francesco Agosti氏もsanctumに出資しています。

ソラナの古参メンバーで構成されるチーム

sanctumの運営チームは、2021年からソラナの開発に携わってきた古参メンバーで構成されています。過去には、SPLステークプールプログラムを構築し、Solana Labsに協力した実績があるようです。

実際、ソラナ関連プロジェクトのファウンダーがsanctumに出資している点から、コミュニティの信頼を得ていることがわかります。

プラットフォーム取引量は10億ドル超え

sanctumの取引ボリュームの実績

画像引用:sanctum

sanctumの公式サイトによると、sanctumプラットフォームを経由したDEXでの累計取引量は10億ドルを超えています(2024年7月16日時点)。

2024年7月18日には、独自トークンのCLOUDも発行されることから、さらに取引量が増加するかもしれません。

仮想通貨CLOUDのトークノミクス

仮想通貨(暗号資産)CLOUDの総供給量は10億枚で、上場後はそのうちの18.00%が放出される予定です。

CLOUDの配分比率は、コミュニティ準備金に30.00%を分配しており、プロジェクトに貢献したコミュニティメンバーへ報酬配布を行う予定です。一方で、チームに25.00%と大きな割合を配分している点には注意が必要です。

CLOUDの分配先と比率

仮想通貨CLOUDの分配先と比率は、下の表の通りです。

仮想通貨CLOUDの配分先と比率

チームおよび投資家のトークンは、全体の約33.00%が1年のロック期間を経た後、アンロックされます。その後、残りの約66.00%のトークンが、2年かけて徐々にロック解除されるスケジュールとなっています。

こういったトークン配布のスケジュールから、sanctumの運営チームは、プロジェクト運営を長期目線で考えていることがわかります。

CLOUDの使い道

仮想通貨CLOUDは、sanctumにおけるガバナンストークンとして機能します。プロジェクトがSanctum Verified Partnerプログラムに参加したい場合、CLOUDをステーキングする必要があります。そして、CLOUDホルダーがプロジェクトの参加可否を決定します。

Sanctum Verified Partnerプログラムに参加したLSTは、「Sanctum Wonderland」への参加資格が得られるようです。

Sanctum Wonderlandとは

Sanctum Pets

画像引用:sanctum

Sanctum Wonderlandは、LSTとペットを掛け合わせたプロジェクトです。特定のLSTを保有すると、LST特有のペットを入手できたり、経験値を得てペットを育てることができます。

2024年6月5日の運営チームの発表によると、Wonderlandに参加登録を行ったウォレット数は30万件を超えるようです。これからWonderlandの人気が高まれば、仮想通貨CLOUDの需要も増えるかもしれません。

仮想通貨CLOUDの特徴

仮想通貨(暗号資産)CLOUDの特徴として、以下のような項目が挙げられます。

  • CEXに上場手数料を払わない
  • 一部ベンチャーキャピタルの出資を拒否

CEXに上場手数料を払わない

sanctumは、「仮想通貨CLOUDのCEX(中央集権型取引所)上場のための手数料は支払わない」と公言しています。

通常、BinanceやCoinbaseなどの仮想通貨取引所にトークンを上場させる場合、プロジェクト側は手数料を支払う必要があるとされています。金額はケースバイケースですが、トークン総供給量の1%、3%、10%などの手数料が要求されるようです。

sanctumの運営チームは「取引所にトークンを差し出すよりも、コミュニティの手に渡って欲しい」と考えているようです。

そのため、CEXがCLOUDを上場させるには、CEX自らがCLOUDをマーケットで購入し、流動性を提供しなければなりません。sanctumのこういった方針により、長期的に考えると、CLOUDコミュニティが健全に構築されることにつながりそうです。

一部ベンチャーキャピタルの出資を拒否

sanctumの運営チームは、数々のベンチャーキャピタル(VC)からの出資オファーを断ったと発表しています。理由は、「人脈や資金力に関係なく、すべての人に公平な投資機会を与えたい」からとしています。

2024年7月18日に仮想通貨CLOUDがローンチされると、個人投資家もVCも同じ条件で投資できます。これは、仮想通貨業界だからこそ実現できる状況ともいえ、個人投資家にとってはチャンスといえるかもしれません。

仮想通貨CLOUDの買い方

2024年7月19日現在、仮想通貨(暗号資産)CLOUDは、日本国内の取引所では取り扱われていません。そのため、取引は海外取引所で行います。各海外取引所におけるCLOUDの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。

仮想通貨取引所 現物 デリバティブ
(バイビット)

×

(バイナンス)

×

×

(ゲート)

×

(メクシー)

×

×

(ビンエックス)

×

(ビットゲット)

×

(コインイーエックス)

×

×

(ズーメックス)

×

×

Bybit(バイビット)

現物 デリバティブ
×

Binance(バイナンス)

現物 デリバティブ
× ×

Gate.io(ゲート)

現物 デリバティブ
×

MEXC(メクシー)

現物 デリバティブ
× ×

BingX(ビンエックス)

現物 デリバティブ
×

Bitget(ビットゲット)

現物 デリバティブ
×

CoinEX(コインイーエックス)

現物 デリバティブ
× ×

Zoomex(ズーメックス)

現物 デリバティブ
× ×

海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。

BybitでCLOUDを購入する方法

Bybitでは、3つの手順でCLOUDを購入できます。

  1. 購入ページにアクセス
  2. 購入条件を入力
  3. 内容を確認して購入

手順1

まずは以下のリンクをクリックし、CLOUDの購入ページ(CLOUD/USDT)にアクセスします。

なお、Bybitを利用するには口座を開設し、本人確認(KYC)レベル1を完了させておく必要があります。

手順2

ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でCLOUDを購入するには、以下のように操作をして「CLOUDを買う」をクリックします。

Bybitで成行でCLOUDを購入する方法 Bybitで成行でCLOUDを購入する方法

番号

項目

説明

1

「買い」または「売り」

「買い」を選びます。

2

注文方法

成行を選びます。

3

注文価格

購入したい数量を入力します。

CLOUDはUSDTを支払って購入します。そのため、USDTの残高が十分でない場合は、入金や両替が必要です。

手順3

内容を確認して「CLOUDを買う」をクリックします。注文は即座に確定し、購入したCLOUDは現物アカウント残高に反映されます。

BybitでのCLOUDの成行購入確認画面

以下の記事では、買い方に関してより詳しく説明しています。有利な価格を指定する「指値」の使い方なども解説しています。

ステーキング市場の注目次第か

sanctumのガバナンストークンであるCLOUDの将来性は、今後ソラナのリキッドステーキング市場が拡大するか否かがポイントとなるでしょう。

sanctumは取引所やベンチャーキャピタルよりも、コミュニティ構築を重要視する姿勢を見せています。これからsanctumが、どのようにプロジェクトを展開していくのか注目です。


Date

作成日

2024.07.17

Update

最終更新

2024.08.02

いぶき | Ibuki

投資家、テックライター

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いぶき

元証券会社勤務。2017年から仮想通貨に投資し、バブルとどん底の両方を経験する。2020年からは海外スタートアップや仮想通貨関連のライターとして独立。海外移住が趣味で、カナダ・オーストラリア・アメリカ・オランダなどを転々としている。

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