作成日
:2025.05.23
2025.05.23 17:51
「海外FX スプレッド おすすめ」などで検索するとよく目にするのが、大手海外FX業者XMTrading(エックスエムトレーディング)です。しかし、実際にXMTradingを利用するユーザーからは、「XMTradingのスプレッドは広い」といった意見も見られます。
そこでMyforex編集部では、2024年11月20日〜2025年2月20日の3ヶ月間にかけて、XMTradingが提供する1分単位のスプレッドデータを入手し調査しました。そこで分かったのが、XMTradingが巷で言われているほどスプレッドが狭くない、むしろ他社よりも広いという事実です。
本記事では、口座タイプごとに早朝やニューヨーク時間、経済指標前など4つの期間に分けて調査結果を示すとともに、スプレッドが広いならXMTradingをどのように活用すればいいのかなどを含めて解説します。
XMTrading(エックスエムトレーディング)が提供するリアルタイムのスプレッド情報は、Myforexのスプレッド比較ツールでご覧いただけます。
またスプレッド比較ツールでは、ドル円のリアルタイムのスプレッドを把握できるほか、期間別や各市場別など、条件で絞ってスプレッド情報を確認できます。さらに最大5社のスプレッドを比較したグラフを表示することができるので、取引コストを調査したい際にぜひご活用ください。
Myforex編集部でXMTrading(エックスエムトレーディング)が提供するドル円のスプレッドについて調査した結果、以下のようなことが分かりました。
スプレッドの狭さを基準にXMTradingの口座を選ぶのであれば、どれを選んでも大きな差はありません。
スタンダード口座とKIWAMI極口座、マイクロ口座の平均スプレッドを3ヶ月間かけて調査した結果は以下の通りです。
口座タイプ | スプレッドの平均値 | 1ロットあたりの換算金額(往復) |
---|---|---|
スタンダード | 2.80pips | 2,800円 |
KIWAMI極 | 1.70pips | 1,700円 |
マイクロ | 2.80pips | 2,800円 |
スタンダード口座
スプレッドの平均値 | 1ロットあたりの換算金額(往復) |
2.80pips | 2,800円 |
KIWAMI極口座
スプレッドの平均値 | 1ロットあたりの換算金額(往復) |
1.70pips | 1,700円 |
マイクロ口座
スプレッドの平均値 | 1ロットあたりの換算金額(往復) |
2.80pips | 2,800円 |
スタンダード口座とマイクロ口座はスプレッドが変わらず平均2.80pips、ハイスペック口座であるKIWAMI極口座は他2つよりも約1pips狭い1.70pipsとなりました。つまりXMTradingでドル円を1ロット新規注文と決済をした場合にかかる取引コストは、平均1,700円〜2,800円になります。
ただしスタンダード口座とマイクロ口座は、取引をするたびに1ロットあたり最大で約6.6ドル付与されるXMP(XMロイヤルティポイント)というボーナスの対象です。したがって、XMPを加味するとスタンダード口座とマイクロ口座の平均スプレッドは2.14pips(2.80pips-0.66pips)となり、KIWAMI極口座との差が0.34pips(1pips-0.66pips)とかなり小さくなります。
XMTradingのロイヤルティプログラムでは、取引日数によって変動するランクに応じたポイント(XMP)が付与されます。1ロット取引をするたびに与えられるXMPは、一番下のランクでは10XMP、累計100日(4ヶ月)以上取引をすることで到達する一番上のランクでは20XMPとなっています。なお継続してポジションを保有中の日数もカウントされます。
そして付与されたXMPを3で割った額、つまり最大約6.6ドル(20XMP÷3)が取引で活用できるクレジットとして付与されます。このようにXMTradingでは、取引経験を積めばその分お得に取引ができる仕組みになっています。
したがって、0.数pips程度のスプレッドは気にしないのであれば、取引コストではなくボーナスの豊富さやその他の取引条件を重視して選ぶべきだといえます。口座選びの基準となる各口座の特徴については、以下にまとめています。
スタンダード口座 | ・全ボーナスの対象 |
---|---|
KIWAMI極口座 |
・スワップフリー
・口座開設ボーナスのみ対象
|
マイクロ口座 |
・全ボーナスの対象
・取引単位が他口座タイプの100分の1
|
KIWAMI極口座のスプレッドは、スタンダード口座やマイクロ口座と比べて約0.3pipsの差でしたが、他の業者と比べるとどうなるでしょう。Exness(エクスネス)やTitan FX(タイタンエフエックス)をはじめとした、主要海外FX業者のハイスペック口座と比較すると、KIWAMI極口座のスプレッドに優位性がないことが分かりました。
したがって、ハイスペック口座特有の低スプレッドを活かしたスキャルピングをしたいなら、Exness(エクスネス)のプロ口座やXS.com(エックスエス)のプロ口座を選ぶべきでしょう。
ただし、KIWAMI極口座はハイスペック口座でありながら口座開設ボーナスの対象となっていたり、メジャー通貨や貴金属CFD銘柄など一部銘柄についてはスワップフリーが適用されたりとメリットもあります。ハイスペックの口座でボーナスの利用やスイングトレードを試してみたいという方は、多少スプレッドが広くても活用する価値があるといえるでしょう。
経済指標発表1分前後は特にスプレッドが拡大しやすいため、裁量トレードでの成行エントリーやポジションの管理には注意が必要です。
3ヶ月間に渡る経済指標発表15分前後の最大スプレッドの時間帯別推移状況を調査したところ、経済指標発表約1分前後は、大きくスプレッドが拡大していることが分かりました。
また、KIWAMI極口座とスタンダード口座について、2024年7月5日の米国雇用統計発表1分前後のスプレッド推移状況も調査しました。すると発表1分前から徐々に拡大が始まり、約30秒前には10pipsを超えていることが分かります。
したがって、余裕を持って経済指標発表の5分前には事前に発注した損切り注文を調整するなどのポジションの見直しを行った方がよいでしょう。指標のボラティリティを狙う場合も、余裕をもって新規エントリーを済ましておくことが重要です。
XMTradingのマイクロ口座が1万5,000円の口座開設ボーナス(2025年4月24日時点)の対象となっていることを考えると、多少スプレッドは広いもののボーナス狙いで使うといった形も十分ありです。
取引する人が特に多いであろうニューヨーク時間(午後9時から翌午前2時)における平均スプレッドを比較したところ、他業者と比べて1pips〜1.5pips広い程度となっています。マイクロ口座の1ロット単位にコストを換算すると、その差は10円〜15円です。
一方、早朝のスプレッドは他社平均ほどで、それほど使いづらい印象がないことも特徴です。
マイクロ口座で少額のハイレバ取引をするのであれば、1pips〜1.5pipsのコスト差には目をつぶってボーナスをフル活用する戦略を取ってもよいでしょう。
XMTrading(エックスエムトレーディング)の最も標準的な口座タイプであるスタンダード口座における平均スプレッドを計測したところ、以下の結果となりました。
計測期間 | スプレッドの平均値 | 最大スプレッドの平均値 |
---|---|---|
全期間 | 2.80pips | 3.16pips |
早朝 | 4.46pips | 4.97pips |
経済指標前後 | 2.53pips | 2.98pips |
ニューヨーク時間 | 2.49pips | 2.89pips |
全期間
スプレッドの平均値 | 最大スプレッドの平均値 |
2.80pips | 3.16pips |
早朝
スプレッドの平均値 | 最大スプレッドの平均値 |
4.46pips | 4.97pips |
経済指標前後
スプレッドの平均値 | 最大スプレッドの平均値 |
2.53pips | 2.98pips |
ニューヨーク時間
スプレッドの平均値 | 最大スプレッドの平均値 |
2.49pips | 2.89pips |
2024年11月20日〜2月20日にかけたスプレッドの平均値は2.80pips、最大スプレッドの平均値は3.16pipsとなりました。つまりスタンダード口座でドル円を1ロット取引する場合にかかる平均取引コストは、往復2,800円〜3,160円となります。
それぞれの期間別のスプレッド状況について詳しく見ていきましょう。
時間帯別に平均スプレッドと最大スプレッドの推移状況をグラフ化しました。早朝や経済指標発表前後の時間を除いて平均スプレッドと最大スプレッドともに、平均値付近で安定して推移していることがわかります。したがって、早朝や経済指標発表前後に注意さえすれば急な取引コストの拡大には不安を抱えなくてもよいでしょう。
主要海外FX業者のスタンダード口座ともスプレッドの推移状況を比較してみましょう。XMTradingは他社と比較すると平均スプレッドが最も高い業者であることがわかります。そのコスト差は、平均スプレッドが最も低いExness(エクスネス)と比べると、約1.3pips、1ロット取引する場合は往復で約1,300円の差があることが分かります。
やはり、ExnessやTitan FX(タイタンエフエックス)など取引環境が優れていることで人気の高い業者と比べると、XMTradingは取引コストが高いという認識で良いようです。
ただしXMTradingのスタンダード口座の特徴はなんといっても、ボーナスの豊富さです。そこで定期的にボーナスを開催しているHFM(エイチエフエム)とのコスト差も比較してみました。するとHFMのスプレッド平均値は2.61pipsと、XMTradingよりも若干有利な値となっていました。
しかしXMPを加味すると、XMTradingの平均スプレッドは1ロットあたり2.14pips(2.80pips-0.66pips)となりHFMよりも有利になります。
したがってボーナスの豊富さとコスト面から考えると、ボーナスを活用するならXMTradingのスタンダード口座という立ち位置は変わらないといえるでしょう。
午前5時〜午前9時の平均スプレッドと最大スプレッドの推移状況をグラフ化しました。
午前6時30分を過ぎると徐々にスプレッドの拡大が始まり、午前6時45分頃には平均スプレッドが3pipsを超えます。そしてサーバー時間が変わる7時直前から7時5分頃までの時間が最もスプレッドが拡大し、平均スプレッドは最大約15.89pips、最大スプレッドは最大約17.38pipsと通常時と比べて5〜6倍にまでなります。
したがって、もし夜間にストップロス注文を置くのであれば、約20pipsはスプレッドが広がる可能性があると考慮して設定をしておくことが予期せぬロスカットへの対処法となるでしょう。また8時直前に一時的に大きく上昇する傾向があることからも、朝の値動きを狙うのであれば8時以降に取引を始めたほうがコスト面では有利に戦えます。
他社との早朝における最大スプレッドの推移状況とも比較してみました。するとXMTradingは平均的であることが分かります。
局所的ではありますが、6時50分頃から7時直前、7時30分頃〜8時直前までは、普段はコストが低いExnessやXS.com(エックスエス)、Titan FXと比べてスプレッドがXMTradinのほうが狭くなります。XMTradingは平均的にスプレッドが広いものの、早朝に関しては特別悪条件ということはないようです。
最も取引量の多い時間帯であるニューヨーク時間(午後9時から翌午前2時)におけるスプレッドの推移状況について、時間帯別にグラフ化しました。平均スプレッドと最大スプレッドはともに平均値付近で安定していることが分かります。
したがって流動性の高い時間帯の値動きを狙うのであれば、スプレッドの急拡大を心配する必要はないでしょう。
ただし米国の経済指標の発表が多い冬時間午後10時30分や翌午前0時付近については、スプレッドが拡大しています。特に雇用統計のような重要な経済指標の発表がある午後10時30分前後では、最大スプレッドが平均6pipsを超えていることがわかります。
一方で、他社と比較するとこの傾向はXMTradingだけの問題ではないことが分かります。経済指標のスプレッド動向については次の見出しで詳しく解説しますが、XMTradingに限らずニューヨーク時間に取引をするのであれば経済指標前後のスプレッド拡大には気を付けておいたほうがよいでしょう。
経済指標が発表される前後の時間帯(冬時間午後10時から午後11時)における、スプレッドの推移状況をグラフ化しました。
経済指標発表5分前まではスプレッドが安定しているものの、発表に向けて急拡大を始め、最終的には平均最大7pips付近まで拡大していることが分かります。ただしスプレッドが縮小し始めるのも早く、発表5分後にはもとの水準で取引ができるようになります。
またMyforexでは、以前に2024年7月5日の米国雇用統計発表1分前後のスプレッド推移状況についても調査していました。
雇用統計発表の30秒くらい前からスプレッドが急上昇し、発表時の数秒前〜発表時間ちょうどが最もスプレッドが拡大。発表後はすぐにスプレッドが縮小し始め、発表から25秒経過時点ではほぼ発表1分前の水準に戻っています。
したがってボーナスを使って経済指標を狙った取引をするのであれば、発表5分前後を目安にエントリーをすると取引コストの影響を抑えられます。
XMTrading(エックスエムトレーディング)の中でも取引コストの削減にこだわった口座タイプKIWAMI極口座における平均スプレッドを計測したところ、以下の結果となりました。
計測期間 | スプレッドの平均値 | 最大スプレッドの平均値 |
---|---|---|
全期間 | 1.70pips | 2.06pips |
早朝 | 3.30pips | 3.80pips |
経済指標前後 | 1.43pips | 1.88pips |
ニューヨーク時間 | 1.39pips | 1.77pips |
全期間
スプレッドの平均値 | 最大スプレッドの平均値 |
1.70pips | 2.06pips |
早朝
スプレッドの平均値 | 最大スプレッドの平均値 |
3.30pips | 3.80pips |
経済指標前後
スプレッドの平均値 | 最大スプレッドの平均値 |
1.43pips | 1.88pips |
ニューヨーク時間
スプレッドの平均値 | 最大スプレッドの平均値 |
1.39pips | 1.77pips |
2024年11月20日〜2月20日にかけたスプレッドの平均値は1.70pips、最大スプレッドの平均値は2.06pipsとなり、ドル円を1ロット取引する場合にかかる取引コストは、往復で1,700円〜2,060円となります。
スタンダード口座の平均値2.80pipsと比較すると、その差は約1.0pipsです。しかしスタンダード口座にはXMP(約0.66pips相当)があることを加味するとその差はそれほど大きくはないことが分かります。ハイスペック口座として提供されているにもかかわらずこの水準は、KIWAMI極口座はスプレッドが広がったと噂されても仕方がないかもしれません。
時間帯別の平均スプレッドと最大スプレッドの推移状況も見ていきましょう。スタンダード口座同様、早朝や経済指標発表前後の時間を除いて平均スプレッドと最大スプレッドともに、平均値付近で安定して推移していることがわかります。したがって、大部分の時間帯でスプレッドの安定性について問題はないといえます。
主要海外FX業者のハイスペック口座ともスプレッドの推移状況を比較してみました。KIWAMI極口座は決してスプレッドが狭い水準とはいえず、最も低いExness(エクスネス)と比べると、1pips近い差があります。1ロットの取引あたり往復で1,000円のコストを多く負担しなければならないと考えると、KIWAMI極口座を使ったスキャルピングはコスト面から避けておいたほうがいいといえます。
午前5時〜午前9時の平均スプレッドと最大スプレッドの推移状況をグラフ化しました。
時間帯によるスプレッドの推移状況は、スタンダード口座とほとんど同じです。また平均スプレッドは最大約14.75pips、最大スプレッドは最大約16.16pipsとこちらもスタンダード口座と1pipsの差であり、ハイスペック口座だからといって特別拡大しないわけではありませんでした。
また他社のハイスペック口座と比較すると、KIWAMI極口座の早朝スプレッドは他社と比べてやや広めの水準であることが分かります。
したがって早朝にポジションを保有する、または日を跨ぐような取引をする場合は、KIWAMI極口座ではなくHFM(エイチエフエム)プロ口座のようなスプレッドが拡大しづらいハイスペック口座を使うことがおすすめとなります。
ニューヨーク時間(午後9時から翌午前2時)における平均スプレッドと最大スプレッドの推移状況は、以下の通りです。
スプレッドは軒並み安定しており、翌午前0時から2時にかけて若干狭くなる傾向にあることも読み取れます。
ただし、こちらもスタンダード口座と同様、米国の経済指標の発表が多い冬時間22時30分は最大スプレッドが6pipsまで拡大することがあります。この傾向は、Exnessを除き、ほかの業者でも顕著にみられたことから、ハイスペック口座であっても経済指標前後のスプレッド拡大には気をつけなければなりません。
経済指標が発表される前後の時間帯(冬時間午後10時から午後11時)における、スプレッドの推移状況をグラフ化しました。
ハイスペック口座だからといってスプレッドの拡大傾向が収まる訳ではなく、経済指標発表5分前から拡大をし始めて、発表時には通常時の3倍程度まで拡大します。
また以下は、2024年7月3日のISM非製造業景況指数発表時における各業者が提供するハイスペック口座のスプレッド推移状況の比較グラフです。
比べてみると、KIWAMI極口座はスプレッドの拡大が激しい部類であることが分かります。縮小のスピードはFXGT(エフエックスジーティー)よりは早いものの、拡大が穏やかなExnessやXS.com(エックスエス)と比べると、ある程度安定した後でもスプレッドの水準は高いままです。
トレーダーがスプレッド拡大を警戒する経済指標発表の時間帯を見ても分かる通り、口座開設ボーナスを目的としないのであれば、他業者のハイスペック口座を選ぶべきでしょう。
XMTrading(エックスエムトレーディング)で少額から取引をしたい人に人気のあるマイクロ口座における平均スプレッドを計測したところ、以下の結果となりました。
計測期間 | スプレッドの平均値 | 最大スプレッドの平均値 |
---|---|---|
全期間 | 2.80pips | 3.16pips |
早朝 | 4.46pips | 4.97pips |
経済指標前後 | 2.53pips | 2.98pips |
ニューヨーク時間 | 2.49pips | 2.89pips |
全期間
スプレッドの平均値 | 最大スプレッドの平均値 |
2.80pips | 3.16pips |
早朝
スプレッドの平均値 | 最大スプレッドの平均値 |
4.46pips | 4.97pips |
経済指標前後
スプレッドの平均値 | 最大スプレッドの平均値 |
2.53pips | 2.98pips |
ニューヨーク時間
スプレッドの平均値 | 最大スプレッドの平均値 |
2.49pips | 2.89pips |
2024年11月20日〜2月20日にかけたスプレッド値はスタンダード口座と全く同じであり、平均値は2.80pips、最大スプレッドの平均値は3.16pipsとなりました。つまりマイクロ口座でドル円を1ロット取引する場合にかかる取引コストは、往復2,800円〜3,160円となります。
それぞれの期間別のスプレッドについて詳しく見ていきましょう。
スタンダード口座とマイクロ口座はスプレッド値だけでなく全ボーナスの対象となっている点なども似ていますが、1ロットの通貨量が大きな差です。マイクロ口座は1ロットあたり1,000通貨とスタンダード口座の100分の1から取引ができます。
したがってボーナスを活用しながらロットも細かく調整して取引したい、少額からドル円の取引を試してみたい人は、スタンダード口座ではなくマイクロ口座がおすすめです。
XMTradingと他社が提供するマイクロ口座の推移状況を比較してみました。
XMTradingのマイクロ口座は最もスプレッドが広い水準であり、次にスプレッドが広いTitan FX(タイタンエフエックス)のマイクロ口座と比較しても、常に1.3pips前後の差があります。XMPを加味しても、その差は0.64pips(1.3pips-0.66pips)あるため、スプレッドのみを重視するのであれば他社のマイクロ口座がおすすめです。
午前5時〜午前9時における最大スプレッドの推移状況を比較してみました。すると、XMTradingのマイクロ口座は全期間での調査と打って変わってスプレッドが平均的な部類であることが分かります。
特に最もスプレッドが拡大する7時前後に関しては、XMPも加味するとTitan FXに並ぶ水準になります。したがって、マイクロ口座で窓開けなど早朝の値動きを狙ったり、ポジションを持ち越したりする場合はXMTradingを使うこともありだといえます。
次にニューヨーク時間(午後9時から翌午前2時)におけるスプレッドの推移状況について、比較結果を見てみると、XMTradingでの取引はコスト面から不利になることが分かります。具体的なコスト差は最もスプレッドが狭いExness(エクスネス)と比べると約2pips、Titan FXやXS.com (エックスエス)と比べると約1.3pipsです。
最後に経済指標が発表される前後の時間帯(冬時間午後10時から午後11時)における、スプレッド状況を比較しました。XMTradingは他社よりもスプレッドが最大2pips〜5pips程度、XMPを加味しても1.5pips~4.5pips程度広がることから、単純なコスト差だけみると使わないほうがいいといえます。
ただしマイクロ口座の1ロット単位にコストを換算すると、その差は15円〜45円です。ボーナスを使った少額トレードで経済指標の高いボラティリティを狙うのであれば、この数円のコスト差は無視してもよいといえます。
XMTrading(エックスエムトレーディング)が提供するドル円のスプレッドは、どの口座タイプも他社と比べて広く、スキャルピングや経済指標トレードなどどの取引戦略を取るにしろコスト面では優位性がないことが分かりました。
しかし一概にXMTradingを使うのはやめておいたほうがいいという訳ではありません。ボーナスを活用するならXMTradingという立ち位置は変わりませんし、ボーナスを使ってハイスペック口座を試すことができるというメリットもあります。
つまり、XMTradingは資金が増えてきて本格的に取引コストを重視するトレーダーには向かないものの、とりあえず海外FXで取引をはじめてみたいといったライト層には適しているといえます。
XMTradingで取引を続けつつ、Myforexのスプレッド比較ツールを活用して取引コストを定期的に確認する習慣を身につけると、より利益を残しやすくなるでしょう。
作成日
:2025.05.23
最終更新
:2025.05.23
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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