作成日
:2020.11.18
ゼロ金利政策とは、その国の中央銀行が市場に資金を大量供給することによって資金余りを生じさせ、金融機関同士が短期資金の融通を行っているコール市場での金利を限りなくゼロに近づけていく目的を持った金融政策のことです。コール市場での短期資金金利が下がれば、金融機関の資金調達コストが低下します。そのことによって顧客への融資金利も低くすることができるため資金調達をしやすくなり、景気刺激策になるというのが中央銀行の思惑です。
日本では長らくゼロ金利政策が続いていますが、これは1999年2月の金融政策決定会合によってコール市場の金利を0.15%程度に誘導することを決めたことから始まったものです。「ゼロ金利」という名称は、当時の速水日銀総裁が「ゼロでも良い」と発言したことに由来しています。
ゼロ金利政策は、FXにおいてはスワップポイントに影響を与えています。スワップポイントは、2つの通貨を取引する際の金利差調整分であり、高金利の通貨を買うポジションを保有すると、金利差分のスワップポイントを受け取ることができます。一方、日本円は金利がゼロに近いため、日本円を買うポジションを保有すると、逆にスワップポイントを支払わなければなりません。
作成日
:2020.11.18
最終更新
:2024.11.14
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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