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通貨ペア

読み方 つうかぺあ

通貨ペアとは、異なる通貨同士の組み合わせのことです。FXでは、その通貨ペアの交換レートを対象に、差金決済取引(CFD)を行います。日本のFX投資家の間でなじみが深いのは米ドル円、ユーロ円、ポンド円などで、これらはいずれも米ドル、ユーロ、ポンドが円とペアとなったものです。その他にもユーロドル、ポンドカナダドル、豪ドルNZドルといったように、日本円以外の外貨がペアになったものも多数あります。

通貨ペアは「通貨A/通貨B」で表記し、そのレートは、通貨Aの1単位を買うにはいくらの通貨Bが必要かということを意味します。例えば米ドル円のレートが100円の場合は、1ドルを買うには100円必要ということです。

通貨ペア

左側の通貨Aを「基軸通貨(主軸通貨)」、右側の通貨Bを「決済通貨」と呼び、FXのpipsは決済通貨の単位となるため、例えばドル円の100pipsは1円に相当します。

通貨ペア

通貨ペアを表記する順序には、世界共通のルールがあります。左側の基軸通貨になる優先順位は、ユーロ>ユニオンジャックを国旗に含む国(英国>オーストラリア>ニュージーランド)>米国>その他先進国>その他新興国>日本です。かつて金融の中心地は英国であったことから、ユーロ、ユニオンジャックが優先され、その後に米国や先進国が並ぶことになります。

現在の世界の基軸通貨は米ドルなので、米ドルとそれ以外の通貨がペアになったものを「ドルストレート」もしくは「ストレートペア」と呼びます。そして米ドルを介さない通貨ペアのことを「クロスペア」と呼び、対円ペアは「クロス円」、対ユーロペアは「ユーロクロス」と呼ばれます。

米ドル円、ユーロドル、ユーロ円などメジャー通貨同士の通貨ペアは、取引量が多く売買が成立しやすいため、安定性が高くスプレッドコストも安くなります。一方、マイナー通貨を含む通貨ペアは、流動性が低いためスプレッドコストが高くなりやすい傾向があります。

knowledge 海外のFX会社は銘柄が豊富

日本のFX投資家にとってなじみの深い通貨ペアといえば、多くの国内FX会社が提供する20ペア程度です。一部でロシアルーブルや韓国ウォンなどを取り扱っている例がありますが、国内業者では多くありません。一方、海外のFX会社に目を向けると、スウェーデンクローナやシンガポールドルなど、さらにマイナーな通貨やマイナーな組み合わせが取引されていることも珍しくありません。


Date

作成日

2021.05.31

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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