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pips

読み方 ぴっぷす、ぴぷす

pipsとは、FXで売買されている各種通貨ペアで共通に使用されている値動きの単位のことです。ドル円やユーロ円などのクロス円ペアにおける1pipsは小数点2桁目(1銭)に相当し、ユーロドルなどのその他の通貨ペアにおける1pipsは小数点4桁目に相当します。このpipsは、「percentage in point」の略であり、ベーシスポイント(0.0001%)での通貨の値動きという意味を持っています。元々はユーロドルなどの4桁や5桁の通貨ペアで使われていた用語ですが、小数点以下の桁数の少ないクロス円では、便宜上小数点2桁目を1pipsと数えています。

pipsの桁数

なおpipsは、「percentage in point」を意味する「pip」に複数形を意味する「s」を付けた呼び方です。そのため、厳密には1pipsの場合だけは「1pip」と表記するのが正確ですが、既にレートの共通単位として定着しているので、単数・複数のどちらであってもpipsと表記されることが多いです。

FXにおいて、「10銭」や「50銭」ではなくpipsで表記される理由は、通貨によって値動きの単位が同じとは限らないからです。例えば、ドル円は「銭」ですが、対円通貨ペアではない場合は「銭」という単位を用いません。そこで、FXではどの通貨ペアであっても共通のpipsを用いることにより、どれだけの値動きがあったのかを統一表記しているのです。

以前はドル円のレートは「105.35」など小数点2桁までの表示が主流でしたが、最近のFXでは、レート表示がより細かくなっているため、ドル円であっても小数点以下3桁まで表示されるのが一般化しています。例えば「105.357」と表示されている場合は、小数点第二位の「5」がpipsの対象の桁となり、小数点第三位の「7」については、0.7pipsということになります。

point FXの勝敗はpipsで測ることができる

例えばドル円で50銭の値幅を取ることができたのであれば、「50pipsを取れた」と表現します。ユーロドルで0.5セント分の値幅を取れた場合についても、同様に50pipsの利益です。1pipsの利益が金額に換算するといくらになるかは「ピップ値」と呼ばれますが、このピップ値が通貨ペアによって異なるため、ドル円50pipsとユーロドル50pipsで獲得できた金額は全く同じではありません。しかし、主要通貨ペアにおいては、ピップ値はほぼ同水準になっていることが多いため、pipsを基準として獲得した利益を測ることができます。


Date

作成日

2020.12.29

Update

最終更新

2024.11.19

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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