作成日
:2021.01.20
ハト派とは、金融緩和を支持する傾向のある人物のことをいい、政策担当者や学者などに対して使われます。景気に対する見方が慎重で、金融緩和によって景気を刺激する必要性を強く主張する人物がハト派に分類されます。これに対し、物価や通貨価値の安定を重視して金融緩和を渋り、景気引き締めを主張しがちな人物は「タカ派」と呼ばれます。
ハト派、タカ派という言葉はもともとは政治用語で、ハト=穏健・平和の象徴、タカ=戦闘的というイメージから来ています。転じて実体経済に対し穏健なのがハト派、インフレの芽を厳しく摘んでいくのがタカ派ということになります。
例えば米国では、金融政策を決定する米連邦公開市場委員会(FOMC)の個々のメンバーの考え方に注目が集まり、ハト派またはタカ派と評されることがよくあります。また、日本銀行の政策委員会審議委員を見ると、2013年に黒田東彦総裁が就任した以降は金融緩和を強く支持するハト派メンバーが増えました。中央銀行におけるハト派・タカ派の割合を知っておくと、金利動向などファンダメンタルズ面での予測がつき、FX取引に有益です。
作成日
:2021.01.20
最終更新
:2024.11.15
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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