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イールドカーブ

読み方 いーるどかーぶ
同義語 利回り曲線

イールドカーブとは、縦軸が債券の利回り(金利)、横軸が償還までの期間となっているグラフです。1か月・3か月・1年・2年・5年・10年・20年・30年など、償還期間(残存期間)ごとの金利をグラフ化したもので、利回り曲線とも呼ばれます。

順イールドと逆イールド

一般的に、償還期間が長くなるにつれて債券の金利は上昇するため、右上がりが通常の状態で、これを「順イールド」と呼びます。しかし、経済の状況によっては、償還までの期間が短いほど利回りが高い「逆イールド」になることもあります。

順イールドと逆イールド

イールドカーブには市場の将来の金利予想が反映されています。経済の先行きに不安を持ち資金を長期債券の高利回りで固定しておきたいと考える投資家が増え、償還までの期間が長い債券が買われると、利回りが低下して逆イールドが出現します。このため、景気後退の予兆とみなされています。

イールドカーブが形状を変化させる際に、傾きが大きくなることを「スティープ化」、逆に傾きが小さくなることを「フラット化」といいます。スティープ化は、短期金利長期金利の金利差が大きくなることで起こります。将来の見通しが明るくなっていくような状況で、長期の資金が債券から株式などのリスク資産に移動し、債券が売られて長期の金利が上昇します。一方フラット化は、短期金利長期金利の金利差が小さくなることで起こります。景気が転換期を迎え、今後の金利水準が不透明な場合に起こりやすい現象です。

point イールドカーブ・コントロールとは?

日本銀行は強力な金融緩和を行うための手法として、国債を購入して長期国債の金利を低い水準に誘導する「イールドカーブ・コントロール」を行っています。極端な金融緩和によってフラット化したイールドカーブに対して、スティープ化を図るべく短期金利にはマイナス金利を適用し、10年物は0%程度に誘導します。


Date

作成日

2021.05.19

Update

最終更新

2022.04.20

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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