作成日
:2021.05.19
償還とは、有価証券の代金が購入者に払い戻されることです。債券(国債・地方債・社債等)や投資信託(ファンド)などの払い戻しが償還に当たります。償還日に払い戻された金額と、購入したときの金額との差額が、利益(償還差益)または損失(償還差損)になります。
債券には額面金額が設定されていて、満期日に債券を保有していた者に額面金額が払い戻されます。購入時は必ずしもこの額面金額で購入するわけではなく、額面金額より高い場合も低い場合もあります。
投資信託の償還では、運用期間が終わる際に信託財産の清算を行い、償還日時点の保有者に対して償還金を返還します。償還金の金額は、償還日時点の信託財産の純資産総額を受益権口数で按分したものです。なお、投資信託の運用期間の終了には2種類あり、定められた信託期間の終了に伴う償還を「満期償還」といいます。一方、投資信託が運用目的を達成した場合や、市場環境の悪化や投資資金の減少などで運用がうまく行えなくなった場合に、その投資信託を償還した方が受益者にとって有利であると運用会社が判断して行なわれる「繰上償還」があります。反対に、信託期間が満期を迎えたときに、受益者にとって有利であると運用会社が判断した場合は運用期間が延長されることもあり、この場合は償還が延期となります。
作成日
:2021.05.19
最終更新
:2022.04.20
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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