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FOMC

読み方 えふおーえむしー
同義語 米連邦公開市場委員会

FOMC(Federal Open Market Committee)は、米国の中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会(FRB)が、金融政策を審議・決定するために開く会合です。日本語では「米連邦公開市場委員会」と呼ばれます。日本でいう、日本銀行の「金融政策決定会合」にあたります。

FOMCでは、FRB理事7人に、米国内12地域に点在する連邦準備銀行(地区連銀)から選出された総裁5人を加えて審議します。総裁5人のうち、ニューヨーク連銀総裁のみが常任で、残り4席は、他地区の連銀総裁を四つのグループに分け、各グループから1人選出されます。選出されていない連銀総裁も臨席しますが、議決権はありません。

FOMC

FOMCの定期会合は年8回です。その他、市場の急変や経済ショックの際には臨時会議が開かれ、緊急対応が行われることがあります。定期会合のうち4回、3・6・9・12月は開催後に議長による記者会見が行われ、市場からの注目を集めます。利下げ利上げといった重要な金融政策の変更は、為替レートに大きな影響をもたらし、発表後には相場が瞬時に大きく動くことも珍しくありません。

point 利下げ・利上げの影響は教科書通りではない!?

FOMCでは、政策金利の上げ下げ、マネタリーベースの拡大(量的緩和)、債券ETFの買い上げなど、さまざまな金融政策を審議・決定します。その内容は当然注目を集めますが、利下げがあったから米ドルが売られる、利上げがあったらから買われるという教科書通りの価格変動に収まらない場合がよくあります。例えば、FOMC前から利下げが確実視され、米ドルが徐々に売られていた状態で実際に利下げが発表された場合、利下げの影響は既に織り込み済みと捉えられ、発表後に逆に米ドルが買われることもあります。実際の政策金利の数値だけでなく、それを受けて市場参加者がどのような行動を取るかを考えることが重要です。


Date

作成日

2021.01.19

Update

最終更新

2024.11.14

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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