作成日
:2021.06.02
織り込み済みとは、相場が好材料・悪材料の影響を既に反映している状態のことです。その材料が出現したときに相場が反応するのではなく、前もって周知されたときから相場に反映されていき、材料出現時にはその影響力がほとんどなくなっている様子を指します。
例えば、好調な経済成長率の数値が発表されたり、逆に悪化した失業率の数値が発表されたりしても、それが事前に予想されている場合は、あまり相場に影響を与えません。織り込み済みのことに対して、市場参加者は特別な反応をしないのです。反対に、予想値と大きく乖離のある数値が発表される「サプライズ」があると、市場参加者は動揺し相場が大きく反応することがあります。
相場は常にファンダメンタルズなどの情報を織り込みながら作られていきます。多くの相場参加者に共有されているコンセンサスを知ることは、非常に重要なことだといえます。
チャールズ・ダウ氏が相場の値動きについて定義したダウ理論では、第一原則として「価格は全ての事象を織り込む」としています。これは、市場で形成される価格には、あらゆるファンダメンタルズやテクニカルの情報が反映されるということです。全ての情報が値動きに織り込まれていることを前提に考え、そのためチャート分析が有効であるとしています。
作成日
:2021.06.02
最終更新
:2024.11.19
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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