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利上げ

読み方 りあげ
対義語 利下げ

利上げとは、中央銀行政策金利を上げることです。政策金利を上げることにより、「物価上昇を抑える」「景気過熱を抑える」といった効果が期待されます。政策金利は各国で指す内容が異なり、日本銀行では「無担保コールレート(オーバーナイト物)」、米連邦準備制度理事会(FRB)では「フェデラル・ファンド金利」、欧州中央銀行(ECB)では「主要リファイナンス・オペ金利」を用いています。いずれも銀行同士が資金を融通し合う際の金利です。

政策金利を上げると、このような流れで物価上昇や景気過熱を抑えることにつながります。

政策金利引き上げの影響

利上げは、さまざまな相場に影響を及ぼします。株式の場合は銘柄によって及ぼす影響の度合いは異なりますが、FXの場合は影響が甚大です。基本的には、利上げした通貨は買われて高くなります。例えば、米国の金利が上昇したなら、ドル高となる傾向があります。しかし、他国との金利差や、市場の期待との綱引きという面もあるため、解釈には細心の注意が必要です。

point 米国の金利は世界経済を左右する

米国が利上げを行うと、米国への資金流入が増える代わりに、新興国からは資金が引き上げられる傾向があります。これが新興国の通貨安を招くと、ドル建てで借りた債務の返済負担が重くなり、景気に悪影響が及ぶことがあります。そのため、単なる一国の金利とはいえない、大きな意味を持っています。米国経済の巨大さと相まって、世界経済を左右する重要な要素です。


Date

作成日

2020.11.30

Update

最終更新

2024.11.14

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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