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消費者物価指数(CPI)

読み方 しょうひしゃぶっかしすう

消費者物価指数(CPI)とは、消費者が日々購入している商品やサービスなどの価格(物価)の状況を示す指標です。CPIは「Consumer Price Index」の略です。日本では、総務省が発表しています。消費者物価指数は投資家が景況感を知るための指標として役立てられたり、経済政策や年金政策などに利用されたりしています。

日本の消費者物価指数は、消費者の家計で重要なものから順に対象となる商品やサービスが選ばれ、5年ごとに見直しがあります。消費者物価指数の種類は、流通している全ての商品を組み込んで算出される「総合指数」、そこから天候などの影響により価格変動が大きい生鮮食料品を除外した「コアCPI」、さらにそこから地政学リスクなどによる市況の影響を受けやすいエネルギーを差し引いたもの「コアコアCPI」があります。このようにコアCPI、コアコアCPIなどの指標があるのは、より物価動向を正確に把握する目的があるからです。

消費者の可処分所得が増えると、消費志向が高まるため、消費者物価指数は上昇しやすくなります。その逆に、景気が後退して可処分所得が減ると、消費者物価指数は下落しやすくなります。そのため、消費者物価指数の上昇は、その国の経済が上向いていることを示す判断材料となるのです。

knowledge 消費者物価指数は政策金利にも影響

世界各国の金融当局は、消費者物価指数を重要な指標として取り扱っています。物価は景況感との相関性が強いため、「経済の体温計」と表現されることもあるほどです。投資家にとっての消費者物価指数は、指標が示している数値だけでなく、その数値を受けて金融当局がどんな金融政策を実施するのかを推測するためのファンダメンタルズ要素でもあります。例えば、消費者物価指数が急激に上昇すると、インフレ懸念が生じるため、政策金利の引き上げ圧力が強まります。金利の上昇は、その通貨が買われる要因になるため、消費者物価指数の急激な上昇は、その通貨の買い圧力と見なされるのです。


Date

作成日

2020.11.30

Update

最終更新

2024.11.14

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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