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口先介入

読み方 くちさきかいにゅう
対義語 為替介入

口先介入とは、政府要人や中央銀行関係者が為替水準に関して、為替介入などを意識させる発言をすることで市場に影響を与えて、為替レートを意図する方向へ誘導することです。通貨水準の安定を脅かす動きに対して、抑制や牽制の手段として使われることがあります。

口先介入は実際に資金を投入する為替介入とは異なり、市場へのアナウンス効果が主な目的で、持続的な効果は期待できません。それでも発言の強弱や頻度によって市場の反応が変わることや、実際に為替介入をした際の緩衝としての役割も果たします。

例えば、米国のトランプ大統領が2016年11月に選挙に勝利した後、経済政策への期待から急激にドル高が進んだため、同大統領はこの事態を懸念し、2017年1月に「ドルは強すぎる」と発言しました。これにより、ドルは大きく下落しました。日本でも、財務相などが為替水準に関する発言をすることがあります。麻生財務相は2019年8月、ドル円の107円割れを機に、「為替の安定は極めて重要な要素であり、相場に注目している」と発言し、円高を牽制しました。

トランプ大統領によるドル高牽制

Date

作成日

2020.12.09

Update

最終更新

2021.02.16

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

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斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

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山田 大護

1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。

【紹介ページ】
http://www.kplaw.jp/lawyers/yamada/

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