作成日
:2021.08.03
米雇用統計とは、米国の労働省労働統計局が毎月発表している、雇用状況に関する経済指標のことです。米雇用統計が発表される日程は、毎月第1金曜日が基本です。発表時間は、米国夏時間(3月第2日曜日~11月第1日曜日)なら21時30分、米国冬時間(11月第1日曜日~3月第2日曜日)なら22時30分になります。
この統計は、労働統計局が、一般家庭に対する調査と、企業や政府機関などに対する調査を基に、非農業部門就業者数、失業率、建設業就業者数、製造業就業者数、小売業就業者数、週労働時間、金融機関就業者数、平均時給など十数項目の数値を発表するものです。
その中でも、非農業部門雇用者数と失業率は、世界中の市場参加者から大きな注目を集めています。雇用統計は、FXの経済指標の中でも発表後の値動きが大きいものとして知られていて、発表直後は、ドルを含む通貨ペアが数分で数十pipsの値動きをすることもあります。
非農業部門雇用者数は、農業部門以外の産業で働く就業者数を表しています。現在の米国の雇用状況が反映され、この数字が増えていけば労働環境が良好な状態であると考えることができます。また、失業率に関しても、現在の米国の雇用状況を反映しており、一般的に、失業率が上昇傾向にある場合は景気が後退している、下降傾向にある場合は景気が改善している、と判断できます。
米雇用統計発表に先駆けて、証券会社やシンクタンクなどから事前予想の数値が発表されます。市場はそうした予想を織り込むため、予想と同じ結果であればほとんど反応しません。しかし、予想と実際の数値が大きく乖離するサプライズな内容となった場合には、相場が一気に動くことがあります。米雇用統計発表時は、事前予想と実際の数値の関係に注目が集まります。
作成日
:2021.08.03
最終更新
:2024.11.14
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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