作成日
:2023.01.01
2024.07.15 15:18
海外FX業者のTitan FX(タイタンエフエックス)が提供している口座タイプは、スタンダード口座、ブレード口座の2種類です。どちらの口座タイプもスプレッドが狭い設定になっており、スキャルピングトレーダーに高い人気があります。
口座タイプごとの主な違いは、取引手数料の有無とスプレッドの大小です。スタンダード口座は取引手数料が無料ですが、ブレード口座は取引手数料が発生します。ただ、ブレード口座のほうがスプレッドは狭く、全体的に見るとブレード口座の方が取引コストを抑えられます。
2023年2月27日よりマイクロ口座の提供が開始しました。マイクロ口座では最小100通貨から最大レバレッジ1,000倍の取引が可能です。また初回入金額の制限がないため、少額でFX取引を始めたい方や、テスト用の口座を探している方向けの口座タイプといえます。マイクロ口座については、別記事で解説しています。
Titan FX(タイタンエフエックス)の口座タイプには、スタンダード口座とブレード口座の2種類があります。それぞれ、レバレッジやストップレベル、スワップポイントや初回入金額などは同じで、取扱銘柄にも違いはありません。2つある口座タイプの主な違いは、取引手数料の有無と注文方式、そしてスプレッドの大小です。
各口座タイプの取引条件を表へまとめました。
比較項目 | スタンダード口座 | ブレード口座 |
---|---|---|
取引手数料 | 無料 | 片道3.5ドル/1ロット (片道0.35Pips相当) |
注文方式 | STP方式 | ECN方式 |
スプレッド | 1.0Pips~ | 0.0Pips~ |
最大レバレッジ | 最大500倍 | |
ストップレベル | ゼロ | |
初回入金額 | 2万円 | |
ロスカット水準 | 20% | |
取扱銘柄 |
FX通貨ペア
貴金属
株価指数
仮想通貨(暗号資産)
米個別株(MT5のみ)
ソフトコモディティ
|
スタンダード口座
取引手数料 | 無料 |
---|---|
注文方式 | STP方式 |
スプレッド | 1.0Pips~ |
最大レバレッジ | 最大500倍 |
ストップレベル | ゼロ |
初回入金額 | 2万円 |
ロスカット水準 | 20% |
取扱銘柄 |
FX通貨ペア
貴金属
株価指数
仮想通貨(暗号資産)
米個別株(MT5のみ)
ソフトコモディティ
|
ブレード口座
取引手数料 | 片道3.5ドル/1ロット(片道0.35Pips相当) |
---|---|
注文方式 | ECN方式 |
スプレッド | 0.0Pips~ |
最大レバレッジ | 最大500倍 |
ストップレベル | ゼロ |
初回入金額 | 2万円 |
ロスカット水準 | 20% |
取扱銘柄 |
FX通貨ペア
貴金属
株価指数
仮想通貨(暗号資産)
米個別株(MT5のみ)
ソフトコモディティ
|
Titan FXのレバレッジは口座タイプによる違いが無く、スタンダード口座・ブレード口座のどちらも最大500倍です。主な銘柄のレバレッジを以下の表にまとめます。
銘柄 | 最大レバレッジ |
---|---|
FX通貨ペア | 500倍 |
貴金属 | |
株価指数 | |
原油 | |
仮想通貨 | 100倍 |
ソフトコモディティ | 50倍 |
米個別株 | 20倍 |
Titan FXのレバレッジは他社に比べると低めの設定ですが、口座残高によるレバレッジ制限が無いため、大口トレーダーであってもレバレッジ500倍で取引をすることが可能です。
例えば、人気が高いXMTrading(エックスエムトレーディング)は最大1,000倍のレバレッジを提供していますが、有効証拠金が200万円以上になると、最大レバレッジは200倍に制限されます。他にも、豪華なボーナスと高いレバレッジで知名度があるFXGT(エフエックスジーティー)は、取引量によってレバレッジ制限が発生する、ダイナミックレバレッジ制を採用しているブローカーです。
レバレッジ制限が発生すると、最悪の場合ポジションが強制決済されてしまいます。資金量の多いトレーダーにとって、レバレッジ制限の心配がないTitan FXは取引しやすい環境といえるでしょう。
また、Titan FXはFX通貨ペア・仮想通貨・株価指数など、スタンダード口座・ブレード口座が取り扱う全銘柄のストップレベルをゼロに設定しています。そのため、指値・逆指値の制約が一切なく、トレーダーはエントリー価格に関わらず自由に設定することが可能です。また、主にスキャルピング系EAの誤作動を防止できるため、EA本来の性能が発揮できます。
ストップレベルゼロを提供する主な海外FX業者としては、大手のXMTrading(エックスエムトレーディング)やExness(エクスネス)、取引環境に注力しているThreeTrader(スリートレーダー)が挙げられます。
Titan FXは、不定期でキャンペーンを開催しています。
Titan FX初となったプロモーションは、日経平均CFDを対象にした上限なしのキャッシュバックキャンペーンで、スタンダード口座・ブレード口座のどちらも対象でした。年末に実施されたお年玉キャンペーンも両方の口座が対象だったため、今後も口座タイプによってキャンペーンに参加できない可能性は低いと考えられます。
ただ、今後のキャンペーンでも念のため、対象口座や対象銘柄などの条件が記載された案内ページは、事前に確認しておくのが無難です。
Titan FXでは、100銘柄の米個別株CFDを取り扱っています。従来は「株式CFD取引口座」という専用口座でのみ取引できる仕様でしたが、2022年7月に「株式CFD取引口座」は廃止され、FX通貨ペアや他の銘柄と同じ取引口座で、米個別株も取引が可能となりました。
スタンダード口座・ブレード口座のどちらでも米個別株銘柄を取り扱えますが、取引可能なプラットフォームはMetaTrader5(MT5)のみに限定されています。MetaTrader4(MT4)では米個別株CFDが取引できず、気配値やチャートも表示できません。
MT5口座を保有していない場合は、マイぺージ(クライアントキャビネット)からすぐに追加で口座を開設できます。
Titan FX(タイタンエフエックス)のスタンダード口座は、以下の3つが特徴です。
スタンダード口座とブレード口座の主な違いは、取引手数料の有無です。
スタンダード口座は取引手数料が無料であるため、取引手数料を気にせずトレードできることがメリットとなります。MT4/MT5の操作に慣れていないユーザーや、海外FX業者が初めてのユーザーに最適な口座タイプです。「スプレッド=取引コスト」となるため、取引コストもイメージしやすくなっています。
スタンダード口座の発注方式は、NDD方式の一種であるSTP方式を採用しています。STP方式とは、トレーダーの注文をFX業者が約定してカバー取引を行い、金融機関に発注する注文方式のことです。トレーダーの注文を機械的に処理する仕組みであるため、不利なレート操作や約定拒否などのリスクが無いというメリットがあります。
Titan FXのスタンダード口座は、取引手数料が無料である代わりに、ブレード口座よりもスプレッドは広めに設定されています。スタンダード口座とブレード口座におけるドル円のスプレッドを比較しました。
日本時間午後に実測したところ、スタンダード口座は平均1.0〜1.4Pipsで推移、ブレード口座は1.2〜1.5Pips程度で推移しました。他の主要通貨ペアにおけるスプレッドは、以下表のとおりです。
通貨ペア | スタンダード口座 | ブレード口座 (取引手数料を含む) |
ユーロドル (EUR/USD) |
1.0~1.2Pips | 0.7~1.0Pips |
ユーロ円 (EUR/JPY) |
1.5~1.8Pips | 1.2~1.4Pips |
ポンドドル (GBP/USD) |
2.0~2.3Pips | 1.3~1.7Pips |
ポンド円 (GBP/JPY) |
3.0~3.3Pips | 2.3~2.7Pips |
スタンダード口座
ユーロドル (EUR/USD) |
1.0~1.2Pips |
ユーロ円 (EUR/JPY) |
1.5~1.8Pips |
ポンドドル (GBP/USD) |
2.0~2.3Pips |
ポンド円 (GBP/JPY) |
3.0~3.3Pips |
ブレード口座(取引手数料を含む)
ユーロドル (EUR/USD) |
0.7~1.0Pips |
ユーロ円 (EUR/JPY) |
1.2~1.4Pips |
ポンドドル (GBP/USD) |
1.3~1.7Pips |
ポンド円 (GBP/JPY) |
2.3~2.7Pips |
(*)日本時間午後2時の実測値
全体の取引コストで考えると、スタンダード口座はブレード口座より0.3〜0.6Pipsほど、広いスプレッド水準となっています。
Titan FX(タイタンエフエックス)のブレード口座は、以下の3つが特徴です。
ブレード口座はスプレッドが非常に狭く設定されていますが、取引手数料が発生します。取引手数料は、1ロット(10万通貨)ごとに片道3.5ドル(0.35Pips相当)であるため、新規注文から決済までの往復取引で7ドル(0.7Pips)/1ロットです。ブレード口座の場合、スプレッドに取引手数料を加えて全体の取引コストを考慮する必要があります。
スタンダードタイプの口座でハイレバレッジを提供していても、低スプレッド(ECN方式)の口座タイプでは最大レバレッジが低く設定される傾向にあります。一方、Titan FXは口座タイプに関わらず最大500倍のレバレッジを提供しており、有効証拠金によるレバレッジ制限もありません。大きな資金でトレードするユーザーの選択肢が広いブローカーといえるでしょう。
ブレード口座は取引手数料が発生しますが、全体の取引コストはスタンダード口座よりも抑えることができます。そのため、スプレッドを重視する取引スタイルである、スキャルピング取引をするユーザーにおすすめの口座タイプです。
最近では、スプレッドを重視する海外FX業者だけでなく、ボーナスを重視しているブローカーもスプレッドの狭い口座タイプをリリースするなど、競争は激しくなっています。そのため、執筆時点(2023年1月)だとTitan FXブレード口座のスプレッド水準は平均的で、特別優れているわけではないのが実情です。
例えば2022年10月には、ボーナスを重視していたXMTrading(エックスエムトレーディング)が、低スプレッドかつスワップフリーのKIWAMI口座をリリースしたことで注目を集めました。
一方、Titan FXは年中無休のカスタマーサービスや米個別株CFD銘柄の導入、キャンペーン企画など取引環境以外のメリットも多くなっています。そういった点も含めて、総合的に判断して他のブローカーと比較することが重要でしょう。
Titan FX(タイタンエフエックス)は、デモ口座を無期限化できる海外FX業者の中でも珍しいブローカーです。Titan FXは、取引プラットフォームとしてMetaTrader4(MT4)/MetaTrader5(MT5)を提供していますが、デモ口座の扱いについては仕様が異なります。
取引ツール | デモ口座の仕様 |
---|---|
MT4 | デモ口座開設日から30日 リアル口座を保有するユーザーはデモ口座の無期限化が可能 |
MT5 | 最終ログインから30日 デモ口座の無期限化は不可能 |
MT4
デモ口座の仕様 |
デモ口座開設日から30日 リアル口座を保有するユーザーはデモ口座の無期限化が可能 |
MT5
デモ口座の仕様 |
最終ログインから30日 デモ口座の無期限化は不可能 |
MT4デモ口座を無期限化するには2つの条件があります。
Titan FXのMT4デモ口座が利用できる期限は、リアル口座を保有していない場合だとデモ口座の開設日から30日ですが、リアル口座を保有している場合は無期限化することができます。一方、MT5デモ口座の有効期限は最終ログインから30日であり、無期限化は不可能です。
MT4デモ口座の無期限化を行うには、カスタマーサポートにメールで申請する必要があります。無期限のデモ口座は、1アカウントにつき3つまで保有することが可能です。
カスタマーサポート連絡先 | [email protected] |
---|---|
メール本文に記載する事項 |
リアル口座番号
名前(ローマ字)
登録メールアドレス
無期限化を希望するMT4デモ口座の番号
|
カスタマーサポート連絡先 |
[email protected] |
メール本文に記載する事項 |
リアル口座番号
名前(ローマ字)
登録メールアドレス
無期限化を希望するMT4デモ口座の番号
|
取引コスト重視であれば、取引手数料が発生する代わりにスプレッドが狭く、全体的なコストは抑えられるブレード口座がおすすめです。他社では、ブレード口座のようにECN方式を採用する口座タイプの初回入金額が高い場合も多いですが、Titan FX(タイタンエフエックス)はスタンダード口座もブレード口座も、初回入金額が2万円で同じになっています。
数秒から数分単位で超短期間の取引を繰り返すスキャルピングトレーダーであれば、取引コストが収益に大きく影響するため、取引コストを抑えられるブレード口座が最適です。ただ、早朝などに稼働するスキャルピング型EAの場合、取引手数料が発生するブレード口座だと思うように利益が出ないこともあります。EAの仕様を事前に確認し、最適な口座タイプを選択するようにしてください。
また、1アカウントにつき15口座まで保有できるため、取引スタイルなど用途別に取引口座を分けることもできます。口座タイプで迷ったら、ひとまず両方の口座タイプで開設して、一度使ってみるのも一つの手です。
作成日
:2023.01.01
最終更新
:2024.07.15
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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