作成日
:2021.02.17
MetaTrader4とは、ロシアのMetaQuotes社が2006年にリリースしたFXの取引プラットフォーム(ソフト)のことです。「MT4」の略称で親しまれ、世界的に普及しています。
MetaTrader「4」の名称通り、このソフトはシリーズでは4番目のバージョンです。ルーツは2000年に発表されたFX Chartで、これが初代にあたります。MetaTrader4のリリースは2006年と古いですが、今もなお世界中に多くのユーザー数を誇ります。その理由は、チャート分析や売買注文など、FX取引に関することであれば自由自在にできるといっても過言ではないほど高機能であることです。
その中でも最大の特長といえるのが自動売買機能です。MetaTrader4では、高度な自動売買プログラムであるエキスパートアドバイザ(EA)を自分で作成したり、販売・配布されているEAをインポートして稼働させたりすることができます。
自動売買に注目が集まりがちなMetaTrader4ですが、裁量トレーダーからも高い人気を集めています。インディケータと呼ばれるテクニカル指標が豊富でチャート分析に有用であること、さらに自動売買と同様にインディケータを自分で作成したり、販売・配布されているインディケータをインポートして利用可能であることから、FX中上級者からの支持を得ています。
日本では、それぞれのFX会社が独自のツールを提供している場合が多いですが、海外では大半の会社がMetaTrader4を採用しています。日本のFX会社も一部はMetaTrader4を採用していますが、日本の金融ライセンスを保有した外資系のFX会社であることが多いです。異なるFX会社で共通のツールが採用されているので、FX会社を変えても操作方法を覚え直す必要がないというメリットがあります。
MetaTrader4には、使用するチャートやインディケータの量が多い場合に処理能力が追いつかないなどの欠点もあります。MetaQuotes社は既にMetaTrader4の機能面でのアップデートを中止していて、後継機であるMetaTrader5の開発に注力しています。しかし、MetaTrader4の方が、販売・配布されているインディケータやEAの種類が豊富であるということや、MetaTrader4の操作に慣れた利用者が多いことから、2011年にMetaTrader5がリリースされてからもMetaTrader4の利用者の方が多い状態が続いています。
作成日
:2021.02.17
最終更新
:2024.11.21
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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