作成日
:2020.12.29
スキャルピングとは、わずかな利幅を狙って短期売買をすることです。FXではレートの最小単位をpipsで表しますが、スキャルピングで狙うのは5pipsや10pipsといった小さな値幅です。ちなみに「スキャルプ」というのは頭皮という意味で、頭の皮を薄く剥ぐインディアンの風習から「頭皮のように薄い利幅を剥ぐ」ことになぞらえてスキャルピングと呼ばれています。
スキャルピングは狙う利幅が小さいことから、レートが少し動いただけで利益確定をします。そのため、数秒や数分といった超短期売買になることが大半で、短期売買に適しているFXの中でも、最も短い時間軸のトレード手法です。売買を1日で完結させるデイトレードと比較すると、デイトレードが一つのポジションを保有している間に、より短い時間軸で小刻みにエントリーと決済を繰り返し、何度も利益を狙っていくのがスキャルピングです。デイトレードよりも1回のトレードあたりの獲得pipsが少なくなる分、売買の回数は多くなります。
超短期売買を何度も繰り返して利益を積み上げていくため、スキャルピングで利益を上げるには、FX会社のスプレッドが重要な意味を持ちます。トレードのたびにスプレッドがコストとなるため、スプレッドは狭ければ狭いほど有利になります。またそれとは別に、スリッページが発生しやすいFX会社だと、小さい利幅を狙うスキャルピングでは利益を確定したつもりが、逆にマイナスになってしまうといったことが起こり得ます。スプレッドの狭さと約定力という、FX会社のスペックが勝敗を分ける重要な要素になるのです。
スキャルピングについては、FX会社によってその扱いが異なります。「スキャルピングOK」と公表しているFX会社がある一方で、明確に禁止している、もしくは推奨していないFX会社もあります。スキャルピングが禁止される理由は、短時間に多くの注文を出すことでサーバーシステムの負荷が高くなり、FX会社がカバー先に注文を流すことが間に合わず、損をしてしまうリスクがあるからです。
作成日
:2020.12.29
最終更新
:2024.11.18
2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。
山田 大護 | Daigo Yamada
弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)
1997年に東京大学法学部を卒業し、モルガン・スタンレー証券、ドイツ証券にて金融実務に従事。
2007年に司法試験に合格し、2008年に弁護士登録。
証券会社での金融実務の経験を活かし、「企業犯罪と司法取引」「金融機関の相続手続」等の金融法務関連の書籍を監修。金融実務のバックボーンを活かした企業法務弁護士として活躍する。
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