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追加利上げ期待でポンド買い優勢だが、リセッション警戒が高まる!現役トレーダーポンドマンが8月のポンド相場を予想!

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update 2023.08.08 15:00
追加利上げ期待でポンド買い優勢だが、リセッション警戒が高まる!現役トレーダーポンドマンが8月のポンド相場を予想!

update 2023.08.08 15:00

2023年8月のポンド相場は、追加利上げ期待と経済成長率を維持できるのかに注目です。

8月のポンド円予想

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YCCの修正期待が高まれば円高!

ポンド円予想

円高が強く影響し、ポンド円は下落!

8月のポンド円相場は、下落する可能性が高いと予想しています。追加利上げ期待により、ポンドが買われる可能性が高いのですが、それ以上に円買い圧力が強く出ると考えられます。円買い圧力が強く出る要因として考えられるのは、YCC(イールドカーブ・コントロール)の修正期待と季節要因の2点です。

7月の日銀金融政策決定会合では、緩和政策の維持に加えて、YCCで目指す金利目標をより柔軟化する旨が発表されました。これはYCC撤廃、つまり緩和政策の終了の第1歩として受け止めることができるので、円買いが進む可能性が高いと考えられます。

また8月には、海外の日本企業が利益を日本に持ち帰るために、ドル売り円買いが行われることが多く、季節的な要因としても円買いが進みやすいといわれています。したがって円買い圧力がポンドの買いよりも強くなり、ポンド円は下落する可能性が高いと考えています。

YCCの修正や撤廃に関する今後の金融政策は、日本の長期金利(10年債利回り)が上昇した際に発表される可能性が高いので、長期金利には注目しておきたいと思います。

comment

日本の長期金利の上昇には要注意!

ポンド円のチャート分析

7月末時点におけるポンド円日足チャートです。7月のポンド円は、方向感がない状態が続いています。

ポンド円の押し目買いターゲット
ポンド円の押し目買いターゲット

画像引用:Tradingview

  • 押し目の第1ターゲット:180.0円
  • 押し目の第2ターゲット:182.5円
  • 押し目の第3ターゲット:183.8円
ポンド円の戻り売りターゲット
ポンド円の戻り売りターゲット

画像引用:Tradingview

  • 戻りの第1ターゲット:178.0円
  • 戻りの第2ターゲット:176.0円
  • 戻りの第3ターゲット:174.0円

8月のポンドドル予想

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ドルが売られてポンドドルはレンジか上昇!

ポンドドル予想

利上げ終了観測が進み、ドル安からポンドドルは上昇か!?

7月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では0.25%利上げを実施され、FRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長は、年内もう一度利上げする可能性があることを示唆しました。ただし、利上げの時期に関しては経済指標などのデータを見ながらされており、データの数値次第では利上げの終了もあり得るのではないかと、マーケットでは受け止められています。

FOMC後に発表された物価指数、PCEデフレーターを見ると結果が市場予想をやや下回っていることから、米国のインフレ率は順調に低下しているようです。この結果を受けてマーケットでは、来年の早い時期に利下げが行われる可能性を織り込み始めています。

利上げ終了観測がさらに高まれば、ドルの上値は重くなってドル安が進み、ポンドドルは上昇していくと可能性が高いです。8月は、雇用統計CPI(消費者物価指数)を確認しながら、物価の低下が確認できれば、ポンドドルは上昇していくと考えられます。雇用統計では、人件費につながる平均時給が低下しているかに注目しましょう。

また、8月末にはジャクソンホール会議が控えています。したがって8月末までは小さな値動きになりやすいことも注意しておきましょう。

過去のジャクソンホール会議では、金融政策について発言があったことで、トレンドが変わったこともあります。雇用統計やCPIの結果でインフレ低下を確認できた場合、ジャクソンホール会議で利上げ終了の発言をする可能性もあると注目しています。

comment

経済指標の結果次第で利上げ終了の可能性も!

ポンドドルのチャート分析

7月末時点におけるポンドドルの日足チャートです。7月のポンドドルは、上昇トレンドを描いています。

ポンドドルの押し目買いターゲット
ポンドドルの押し目買いターゲット

画像引用:Tradingview

  • 押し目の第1ターゲット:1.254
  • 押し目の第2ターゲット:1.210
ポンドドルの戻り売りターゲット
ポンドドルの戻り売りターゲット

画像引用:Tradingview

  • 戻りの第1ターゲット:1.315
  • 戻りの第2ターゲット:1.335

ポンドのファンダメンタルズ分析

8月のポンドは、追加利上げ期待があるものの、リセッションと政治問題によって徐々に上値が重くなると予想しています。

7月に発表された英国の6月CPIは前年比7.9%、コアCPIは6.9%と欧米に比べて格段に高い状況が続いています。したがってBOEは物価抑制のために、追加利上げを進めなければいけない状況だといえます。7月末時点の利上げ幅としては、1.00%の追加利上げが予想されています。

米国や欧州では利上げを終了するとの見方が強いので、追加利上げを続けるポンドは買われやすい状況になるでしょう。また、予想通り1.00%の利上げが実施されれば、主要8通貨の中で最も金利の高い通貨となり、高金利通貨として買われやすくなると考えられます。

ただし、リセッションと政治問題によるポンド売りが懸念点として考えれます。

英国では物価高の影響により消費意欲が低下しています。そのため成長率は低下し、GDPは前年比でギリギリプラスの成長率を維持している状況です。いつ成長率がマイナスに転じてもおかしくない状況なので、リセッションは時間の問題ではないかと不安視されています。

また、物価高やマイナス成長への不安は政治への不満につながっており、英国与党は支持率を落としています。したがって政権交代の可能性から政治リスクが高まっているのです。

comment

政治リスクやリセッションの可能性が高まると、ポンドが売られる可能性があるので注意!


Date

作成日

2023.08.08

Update

最終更新

2023.08.08

ポンドマン | Pond Man

現役大学生トレーダー

arrow
ポンドマン

英ポンドを中心にトレードを行う大学生トレーダーで、2021年の合計利益は4,000万円にのぼる。公式Twitterでもテクニカル分析等の情報発信を行い、フォロワー数は5,000人以上。ファンダメンタル分析とテクニカル分析を組み合わせた手法を用い、Myforexでは月初にポンド通貨ペアの戦略を連載している。

【運営メディア】
https://www.easthillfx.co.jp/column/

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