作成日
:2023.04.03
2024.10.25 15:02
国内のFX業者では不可能な豪華ボーナスとハイレバレッジを利用できる点が海外FXの魅力です。2022年のFTXショックを受け、取引所選びに慎重になっている人も多いのではないでしょうか。この記事では、海外FX業者の選び方からメリット、注意点まで余すことなく解説します。
海外FX業者のサービスに興味がある方や仮想通貨FXに挑戦したい方は、ぜひ参考にして下さい。
海外FX業者の仮想通貨FXは、外国為替のFXと取引の仕組み自体は同じです。売りからもポジションを保有できる点やレバレッジを使える点など、現物取引にはない特徴があります。ビットコインの他にもイーサリアムやリップルなど実用的な仮想通貨をはじめ、時価総額の小さなアルトコインや草コインと呼ばれる超マイナーな銘柄も取引できます。
海外FX業者を利用する主なメリットは、取引資金に使えるボーナスがもらえることと、ハイレバレッジで取引できることです。さらに、ハイレバレッジのリスクを小さくするゼロカットシステムにより、追加証拠金を求められることもありません。国内FX業者は日本の法律でボーナスやレバレッジ、ゼロカットシステムが規制されています。国内の業者にはないサービスを利用できる点が海外FX業者の魅力なのです。
保有する銘柄の価格が急変動してロスカットが間に合わずに口座残高が0円を割り込んだ場合、マイナス金額分を取引所が全額補填する仕組みです。日本では法律によってFX業者による損失の補填が禁止されているため、ゼロカットシステムを採用している国内FX業者はありません。
海外FX業者と国内FX業者の仮想通貨FXの条件の違いをまとめると以下のようになります。
条件 | 海外FX業者 | 国内FX業者 |
---|---|---|
銘柄数 | 多い | 少ない |
ボーナス | 口座開設・入金・取引・紹介など種類が多く高額 | 取引量に応じたキャッシュバックが主流で還元率が低い |
レバレッジ | 数十倍~数百倍 | 最大2倍 |
ロスカット | 20%~ | 50%~ |
ゼロカット | あり(追証なし) | なし(追証あり) |
取引方式 | NDD | DD |
リアルトレード
(本人確認なし)
|
可能 | 不可 |
取引ツール | MT4/MT5/TradingView | 独自ツール |
信託保全 | なし | あり |
入出金手続き | 時間がかかる場合がある | 簡単 |
銘柄の安全性 | 高リスク銘柄あり | 低リスク銘柄のみ |
海外FX業者
銘柄数 | 多い |
ボーナス | 口座開設・入金・取引・紹介など種類が多く高額 |
レバレッジ | 数十倍~数百倍 |
ロスカット | 20%~ |
ゼロカット | あり(追証なし) |
取引方式 | NDD |
リアルトレード
(本人確認なし)
|
可能 |
取引ツール | MT4/MT5/TradingView |
信託保全 | なし |
入出金手続き | 時間がかかる場合がある |
銘柄の安全性 | 高リスク銘柄あり |
国内FX業者
銘柄数 | 少ない |
ボーナス | 取引量に応じたキャッシュバックが主流で還元率が低い |
レバレッジ | 最大2倍 |
ロスカット | 50%~ |
ゼロカット | なし(追証あり) |
取引方式 | DD |
リアルトレード
(本人確認なし)
|
不可 |
取引ツール | 独自ツール |
信託保全 | あり |
入出金手続き | 簡単 |
銘柄の安全性 | 低リスク銘柄のみ |
海外FX業者は、少ない資金を有効活用しやすい条件であるため、トレードの自由度を高めやすい環境です。対する国内FX業者は、最大レバレッジが2倍しかない一方でロスカット水準が高く、信託保全の義務化に加えて高リスク銘柄の取扱が禁止されていることから、安全性を重視していることが分かります。
上表をもとに、海外FX業者で仮想通貨FXをするデメリットとメリットを見ていきましょう。
海外FX業者で仮想通貨FXをするメリットを解説します。
国内の仮想通貨FXサービスにはない海外FX業者の魅力を1つずつ見ていきましょう。
海外FX業者のメリット1つ目は、国内FX業者と比較にならないほど仮想通貨の種類が多いことです。国内FX業者の最多銘柄数は26種類ですが、主要な海外FX業者では100種類近くの仮想通貨FXができる業者が複数あります。
海外FX業者では、ファンダメンタルズが確かな仮想通貨を採用しており、流動性がある程度確保されているため短期トレードも可能です。Meta社(旧フェイスブック)の事業転換で花開いたメタバース銘柄、ワールドカップやWBCで注目されるファントークンなど、テーマ性を重視した銘柄が豊富な点も海外FX業者の魅力です。
各国のファンダメンタルズを分析しなければならない外国為替よりも、小規模な仮想通貨プロジェクトの方が分析しやすいメリットもあります。
海外FX業者のメリット2つ目は、ボーナスキャンペーンで取引に使える資金を増やせることです。なかでも、FX事業をメインにする海外FX業者のキャンペーンが豪華で、主に4種類のボーナスを受け取れます。
口座開設ボーナスは未入金ボーナスとも呼ばれており、新しいアカウントを作成した後に本人確認を済ませるだけで、5,000~30,000円分ほどの取引に使えるボーナスをもらえます。新規口座が必要な初心者の方は、受け取った口座開設ボーナスのみで取引でき、損失リスクを0にして仮想通貨FXを始めることもできます。
海外FX業者のハイレバレッジをかけ合わせれば、仮想通貨FXの資金負担をなくせるメリットがあります。なお国内FX業者は景品表示法により、ボーナスキャンペーンに厳しい制限がかけられています。
海外FX業者のメリット3つ目は、100倍を超えるハイレバレッジが使えることです。国内FX業者の最大レバレッジが2倍までに制限されるのに対し、海外FX業者によっては最大1,000倍のハイレバレッジを使える場合もあります。仮に50万円分のビットコインFXをするとき、レバレッジ2倍であれば25万円の証拠金が必要になる一方、レバレッジ1,000倍なら500円で済む計算です。
仮想通貨はリスク(価格変動率)が高いため、取引金額が大きくなるほど上限レバレッジを低くする(ダイナミックレバレッジ)など、ユーザーに過度なリスクを取らせない対策をとる業者もあります。固定レバレッジの場合は50倍以下が目安となり、近年は海外FX業者も最大レバレッジを低く設定する傾向にあります。
FX会社のレバレッジ表記は、「最大レバレッジ」であり、資金量に対してポジション量を少なくすれば、「実効レバレッジ」を引き下げることができ、資金を一気に失う事態は避けられます。ハイレバレッジそのものが危険なのではなく、大きなポジション量が制限なく持ててしまうことが問題点なので、自己資金に対して適切なポジション量を投資家自らが考える必要があります。
海外FX業者のメリット4つ目はロスカット水準が低く、損切りされにくいことです。海外FX業者が提供する仮想通貨FXではロスカット水準20%前後に設定されるケースが多いです。一方で、国内FX業者は50%が基準となり、大手の中には80%でロスカットを執行する業者もあります。
海外FX業者であれば少額の資金で高いレバレッジをかけている場合でも、ロスカット水準が低いため損切りされにくいメリットがあります。
ロスカットとは、保有しているポジションの含み損が拡大し、証拠金維持率が一定の水準(ロスカット水準)以下になった場合にFX会社が強制的にポジションを決済することです。強制ロスカットとも呼ばれます。なお、投資家が自発的に行う損切り決済のことをロスカットということもありますが、基本的には強制ロスカットの意味で用いられることが多いです。
大半の海外FX業者はハイレバレッジのリスクを下げるため、ゼロカットを採用しています。ゼロカットとは、保有する銘柄の価格が急激に動いて、ロスカットが間に合わずに口座残高が0円を割り込んだ場合、マイナス金額分を業者が全額補填する仕組みです。
海外FX業者が採用するゼロカットにより、仮想通貨FXで入金した金額以上の損失が発生することはありません。対する国内FX業者は法規制により、ゼロカットを採用できません。万が一ロスカットが機能しなかった場合、追加証拠金を支払う必要があります。
海外FX業者のメリット6つ目は、すぐにリアルトレードできる点です。通常、仮想通貨FXを始める前にマネーロンダリング対策の一環として本人確認が行われますが、一部の業者はアカウント作成がメールアドレスの登録のみで完了します。入金すればリアルな仮想通貨FXをすぐに開始できます。
ただし、本人確認が完了していない状態では、入出金に制限を課しているケースが多いです。海外FX業者が提供しているすべてのサービスを利用するには、本人確認を完了させる必要があります。また、本人確認の完了が口座開設ボーナスを受け取る条件になっているケースも多いので、アカウントを作成したら早めに本人確認を完了させましょう。
海外FX業者のメリット7つ目は、MetaTrader4/MetaTrader5(MT4/MT5)やTradingView(トレーディングビュー)でトレードできることです。海外FXではMT4/MT5が業界のスタンダードツールです。海外FX業者が提供するMT4/MT5では、外国為替FXとビットコインFXを1つのプラットフォーム上で取引できます。
また5,000万人超のユーザー数を誇るTradingViewも操作性と視認性ともに素晴らしく、MT4/MT5とともに人気を博しています。カスタマイズ性に優れるので、自社ツールにTradingViewのチャート機能のみを内蔵した独自ツールを提供する海外FX業者もあります。
国内FX業者はトレード初心者に焦点を当てたシンプルな仕様の独自ツールが多いため、トレード上級者は物足りなさを覚えることもあるでしょう。海外FX業者であれば、ボーナスやハイレバレッジを活用しながら、機能が充実した取引ツールでトレードを有利に進められます。
海外FX業者で仮想通貨FXをするデメリットを解説します。
国内FX業者にはないリスクもあるため、しっかり確認しておきましょう。
海外FX業者のデメリット1つ目は、信託保全が義務化されていないことです。信託保全とは、顧客の資金や取引から得た利益など、顧客資産を信託銀行に預けて管理する仕組みです。証券会社や暗号資産交換業者が経営破綻した場合にも、顧客資産は保全された後に返却されます。
海外FX業者が保有する金融ライセンスの中には、取得条件として信託保全を義務付けていないものも多く、仮想通貨FXで利用する業者が経営破綻した場合に資産が返却されないリスクがあります。
一方で、国内FX業者は完全信託保全が義務付けられています。入金した直後から保全される即時信託保全を採用する業者もあり、業界全体で顧客資産の管理が厳格に行われています。そのため、仮想通貨FXをはじめとした資産運用で利用する証券会社の選択基準として、資産管理体制を重視する方には大きな不安材料となるでしょう。
ただし、海外FX業者の中には、民間保険に加入して自社が経営リスクに直面した際に、顧客資産を補償する体制を敷いている業者もあります。また、分別管理を導入している海外FX業者も多く、信頼性の高いFX業者を利用すれば、基本的に利用する業者の経営破綻と同時に資産が失われる心配はないでしょう。
海外FX業者のデメリット2つ目は、入金と出金の手続きがやや複雑なことです。仮想通貨FXでは、法定通貨を証拠金として取引することができます。海外FX業者によっては、仮想通貨を証拠金として利用できる場合もありますが、ブロックチェーンを利用した仮想通貨による入金に不安を感じる方も多いでしょう。
また、マネーロンダリングを防止する目的で出金制限が設けられており、仮想通貨FXで得た利益を初めて出金する時に手間取ってしまう方も少なくありません。一方で国内FX業者なら提携するネットバンクを利用すれば、瞬時に口座に反映されるのが一般的です。出金については特に制限がない上に手数料を無料にする業者も増えています。
国内FX業者と比較して、入金・出金の手続きが若干複雑な点は、海外FX業者を利用する際のデメリットといえるでしょう。
海外FX業者のデメリット3つ目は、ハイリスクな仮想通貨が含まれることです。いわゆる草コインと呼ばれる銘柄がハイリスクな銘柄に該当します。アルトコインの中でも時価総額が小さく、材料が出たときにのみ売買が盛んになり、月日の経過とともに買い手がつかなくなって市場から消失してしまうケースも珍しくありません。
日本にはホワイトリスト制度があるため、金融庁の認可を受けた安全性の高い仮想通貨(現物)のみが取引所に上場しています。仮想通貨FXもホワイトリスト銘柄で構成されています。対して海外FX業者にはホワイトペーパーで将来のロードマップが描かれていない仮想通貨も上場しており、それらを対象にした仮想通貨FXも可能です。そのため、より慎重に銘柄を選ぶ必要があります。
金融庁の認可を受けた仮想通貨(暗号資産)の総称。顧客に過度なリスクを負わせないため、国内FX業者(暗号資産交換業者)はホワイトリスト銘柄のみを取り扱うことができます。
これから仮想通貨FXに挑戦する初心者向けに海外FX業者の選び方を紹介します。
海外FX業者を選ぶ時に最低限チェックしておきたいポイントをそれぞれ解説します。
まずは、海外FX業者が金融ライセンスを取得していることを確認しましょう。日本の金融庁に該当する金融機関を監督する各国の組織は、「市場の安定性の維持」「顧客資産の保護」「海外FX業者の監査」などの役割を担っています。
つまり金融ライセンスを取得した海外FX業者であれば、各国組織の厳しい監査を通過しており、顧客資産の安全性がある程度担保されます。海外FX業者の中には国際事業会社(IBC)としてのライセンスに基づいて、仮想通貨FXを提供する業者も多いですが、財務の健全性や取引履歴の監査状況など不安を拭えない面があります。
日本の居住者に仮想通貨FXを提供する海外FX業者であれば、セシェ―ル金融サービス庁(FSA)やバヌアツ金融サービス委員会(VFSC)、モーリシャス金融サービス委員会(FSC)などの金融ライセンスを取得しているか否かが1つの目安となります。その他、世界的に信頼性が高い英国金融行動監視機構(FCA)の金融ライセンスをグループ企業が取得していれば、グループ全体で管理体制が行き届いていると判断することもできます。
日本語サポートの質もFX業者を選ぶ際の重要なポイントです。特に初心者の方は、口座開設時に申込みフォームへ個人情報を入力することや、本人確認で証明書を提出する際に不安を感じるものです。
また、仮想通貨FXの注文から決済、取引ツールの操作法など、トレードにおける質問が次々に湧いてくることでしょう。そのような悩み・質問に早く丁寧に対応する日本語サポートデスクは心強い存在です。ライブチャットとメールで24時間365日対応する海外FX業者もあります。
海外FX業者における日本語サポートの良し悪しは以下を目安にすると良いでしょう。
上記を多く満たす海外FX業者ほど、日本語サポートの評判が優れている傾向にあります。仮想通貨FXで悩み・質問が生じた時に、ライブチャットでその都度解決できる業者を選んだ方がよいでしょう。
チェックしておきたいポイントの3つ目は、口座開設ボーナスの有無です。取引口座に入金する必要がないので、損失リスクを0にして仮想通貨FXを始められます。
口座開設ボーナス自体の出金はできないものの、ボーナスで稼いだ利益は出金できます。国内FX業者は景品表示法の規制により、海外FX業者のような豪華ボーナスを提供できません。自己資金をリスクに晒すことなく取引したい場合は、口座開設ボーナスを提供している海外FX業者を利用するとよいでしょう。
ただし、ボーナスを提供している海外FX業者は、スプレッドが広くなる傾向にあります。取引コストを重視する場合は、ボーナスよりも取引環境に力を入れているFX業者を選んだほうがよいでしょう。
口座開設ボーナスだけではなく、入金ボーナスの還元率の高さもチェックしましょう。入金ボーナスは海外FX業者の口座に入金すると付与されるボーナスです。そのまま仮想通貨FXの資金として利用できます。入金ボーナスの還元率は、海外FX業者によって異なります。
一律のレートでボーナスを付与する業者もあれば、FXGTのように入金額に応じて付与率が変化する海外FX業者もあります。海外FX業者によって入金額に対する還元率も異なるので、入金ボーナスの付与条件も業者選びのポイントになります。
最大レバレッジも海外FX業者を比較する際にチェックしておきたいポイントです。仮想通貨FXを2・3万円の元手で始めたい場合、ハイレバレッジを利用できるかどうかは重要なポイントといえるでしょう。
国内FX業者のレバレッジは最大2倍に制限されているため、海外FX業者のハイレバレッジは資金面の拘束を開放してトレードの自由度を高めてくれます。適切にレバレッジを利用できれば、資金効率の良い取引が可能です。
ただし、ハイレバレッジは両刃の剣です。一攫千金を狙うギャンブルトレードにも利用される反面、たった1回の取引で資金を溶かすリスクもあります。そのため、収益率の高い仮想通貨FXの手法を確立するまでは、ハイレバレッジでの取引は控えたほうがよいでしょう。
海外FX業者で仮想通貨FXを始めるまでの大まかな流れを説明します。
海外FX業者によって細かな点に違いはありますが、基本的な流れはどの業者も同じです。
海外FX業者では、主に以下の3種類の口座を提供しています。
海外FX業者では、複数のリアル口座を提供しているケースが多いです。口座タイプによって取引条件が異なるため、口座を開設する前に規約をしっかり確認しておきましょう。口座によっては、仮想通貨FXに対応してない場合もあるので注意が必要です。
クイック口座は、一部の海外FX業者で提供されています。本人確認が完了するまで出金できないなどの制限はありますが、すぐに取引を始められます。各FX業者の公式サイトより、専用の口座開設フォームに従って手続きを進めましょう。
本人確認を完了するとトレードで得た利益の出金が可能になります。本人確認とは、申込者が本人であることを確認するための手続きです。本人確認書類や住所証明書を提出する必要があります。
日本居住者が海外FX業者でリアル口座を開設する際は、通常以下の2つの書類をスマホまたはPCからアップロードします。一般的に、以下の書類が本人確認書類として認められています。
上記から1つを撮影してアップロードします。住所証明の例は以下の通りです。
海外FX業者によって、認められている本人確認書類・住所証明書は若干異なるので、しっかり確認した上で提出しましょう。本人確認に必要な書類を提出した後は審査結果を待つだけです。近年では本人確認にAI自動認証システムを導入するFX業者も増えており、その日の内にリアル口座を開設できるケースも少なくありません。
仮想通貨FXに必要な資金を開設した口座へ入金します。海外FX業者では主に5つの入金方法を利用できます。
国内銀行送金とは、海外FX業者が日本の顧客向けに用意した日本の銀行口座に送金する方法です。オンラインウォレットは電子決済サービスです。bitwalletの採用率が高く、利用できるクレジットカードのブランドや仮想通貨の種類は海外FX業者により異なります。
マネーロンダリング対策のため、トレードで得た利益の出金方法を銀行送金のみに限定している海外業者もあります。送金方法で迷う場合は、銀行送金を選択すればスムーズに手続きを進められるでしょう。一方で、銀行送金は着金までの期間が長くなったり、手数料をとられる場合もあるため、事前に利用条件を確認しておきましょう。
仮想通貨FXをするため、海外FX業者が指定する取引ツールをインストールします。先述の通り、海外FX業者では取引ツールとしてMetaTrader(メタトレーダー)を採用しているケースが多いです。各FX業者では、ダウンロードページを準備しているので、そちらにアクセスして設定を進めます。
MT4/MT5の場合、口座開設後に割り当てられたIDとパスワードを、起動後に表示されるログインパネルに入力するだけで仮想通貨FXを開始できます。MT4のターミナルまたはMT5のツールボックスを開くと、入金した資金や付与されたボーナスを確認できます。
念のために海外FX業者で仮想通貨を取引する際の注意点も説明します。
メリットだけではなく、デメリットも理解した上で取引を始めましょう。
金融庁がFX業者に対して規制を課している理由は、トレーダーの保護にあります。金融庁には「日本の金融の安定化を図る」使命があり、その一環として日本人の資産を保護する役割を担っています。そのため、海外FX業者に対して警告を発しつつ、トレーダーにも注意喚起し、自己責任で利用することを強調しています。
「海外FX業者はなぜ日本で金融ライセンスを取得しないのだろう?」と疑問をもった方もいるでしょう。理由はハイレバレッジやゼロカット、ソーシャルトレードなどのサービスの提供が禁止されるためです。
また、景品表示法により豪華ボーナスも提供できなくなるため、海外FXの大半のメリットが失われます。海外FX業者は、あえて日本で金融ライセンスを取得しないことで、独自のサービスを提供しているのです。トレーダーはリスクをしっかり理解した上で、海外FX業者を利用する必要があります。
2つ目の注意点は、利用規約に違反する禁止事項を把握しておくことです。海外FXでは、ボーナスやゼロカットを悪用したトレーダーに対して、利益分の出金拒否や口座凍結などの重いペナルティが科されます。仮想通貨FXで一般的に禁止されている取引は次の通りです。
ユーザーは、口座開設ボーナスとハイレバレッジを利用すれば、損失リスクを0にして一攫千金を狙うことができます。ボーナスを使わずとも、ゼロカットにより最大損失額を入金額に限定しつつ、利益は2倍・3倍へと増やせるトレードも可能になります。そのため、上記のような取引が禁止されているのです。
その他、取引システムの弱点を突いた取引手法も禁止されています。
禁止事項に該当する取引をした場合、アカウントが停止され、二度と口座開設できなくなる可能性もあるので、規約を必ず確認しておきましょう。
3つ目の注意点は、長期間使用しないと口座維持費が発生したり、無効化(凍結)される場合があることです。
口座が無効になる条件は海外FX業者によって異なり、ログインするだけで維持費用の発生が延長されるケースもあれば、取引完了を条件にしているケースなど、対応が分かれています。一般的に口座維持費は毎月自動で口座から差し引かれ、口座残高が0円になった後に、一定期間を設けて口座が無効化されます。
規約違反による口座凍結ではないので、追加で口座開設できますが、維持費用とその他手続きの時間的コストがかかります。メイン口座ではなくても、定期的に利用したほうが良いでしょう。
仮想通貨の中でも、ビットコインは圧倒的な取引量・時価総額を誇る銘柄です。日本で人気のビットコイン円(BTCJPY)や多くの海外FX業者が採用するドル建て(BTCUSD)、仮想通貨トレーダーがメインにするテザー建て(BTCUSDT)など、主要な海外FX業者が取り扱っているビットコイン銘柄をまとめました。
海外FX業者 | 対ビットコイン銘柄 |
---|---|
(エックスエムトレーディング) |
米ドル
ユーロ
ポンド
|
(エクスネス) |
円
米ドル
オーストラリアドル
人民元
ウォン
タイバーツ
シルバー
ゴールド
南アフリカランド
|
(タイタンエフエックス) |
円
米ドル
|
(ビッグボス) |
テザー円
テザードル
|
(エイチエフエム) |
米ドル
ユーロ
|
(アイエスシックスエフエックス) |
円
米ドル
ユーロ
|
(エフエックスジーティー) |
円
米ドル
ユーロ
|
(ヴァンテージ トレーディング) |
円
米ドル
ユーロ
|
Axi(アクシ) |
米ドル
|
米ドルと円のビットコインペアは、多くの海外FX業者が取り扱っています。XMTrading(エックスエムトレーディング)やHFM(エイチエフエム)、Axi(アクシ)では、ビットコイン円は取り扱っていません。対円でビットコインを取引したい場合は、Vantage Trading(ヴァンテージトレーディング)やFXGT(エフエックスジーティー)など、他の海外FX業者を利用する必要があります。
BigBoss(ビッグボス)では、法定通貨の円・米ドルではなく、テザーとビットコインのペアを扱っています。
海外FX業者を利用した仮想通貨取引には、累進課税が適用されます。累進課税とは所得に応じた税率が適用される仕組みです。所得税として5~45%の税率が適用されるほか、一律10%の住民税も徴収されます。
項目 | 内容 |
---|---|
所得区分 | 雑所得 |
課税区分 | 総合課税 |
税率 | 所得税5~45%、住民税10% |
損益通算 | 海外FXとも損益通算できる |
損失繰越 | 個人は不可 |
給与以外の雑所得が20万円を超えると確定申告が必要です。海外FX業者を利用した場合、総合課税が適用されるため、仮想通貨FXや他の副業、給与所得を合算した総所得金額をもとに税率を決定します。
海外FX業者を利用した仮想通貨FXの年間損益がマイナスになったとしても、損失繰越はできません。他の収入と合算して確定申告しましょう。なお国内FXは、先物取引に係る雑所得扱いのため、海外FXと損益通算はできません。
国内FX業者を利用した場合は、一律で約20%の税率が適用されます。利益が少ない場合は、海外FX業者を利用した方が税率を抑えられる可能性がありますが、利益が大きくなると税制面で不利になる場合もあるので注意しましょう。
海外FX業者を利用すれば、国内FX業者よりも高いレバレッジで仮想通貨を取引できます。また、ゼロカットシステムを導入している海外FX業者を利用すれば、口座に入金した資金以上の損失が発生するリスクを抑えられます。
海外FX業者は、国内FX業者よりもボーナスが充実しているため、自己資金よりも大きな額を動かすことも可能です。少ない資金で仮想通貨取引を始められる点は、海外FX業者を利用するメリットといえるでしょう。
一方で、海外FX業者には禁止されている取引もあります。規約に違反した場合、出金拒否や口座の凍結などのペナルティの対象となります。口座を開設する前に、規約を確認して禁止事項を把握しておきましょう。
作成日
:2023.04.03
最終更新
:2024.10.25
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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