作成日
:2022.06.01
2023.10.09 01:12
2022年5月、SNS上で海外FX業者のXMTrading(エックスエムトレーディング)の口座が、大量凍結されたことが話題になりました。「XMTradingで稼ぎすぎると口座を凍結される」とする噂も一部でささやかれ、XMユーザーの間で話題になりました。
しかし、実際には5月のXMTradingをめぐる凍結騒動は「稼ぎすぎ」とは無関係です。口座が凍結される原因として、ボーナスの不正利用や一定期間口座を利用していないケースなどが挙げられます。
そのほか、他のユーザーの取引にも影響を与えるため、サーバーに負荷をかける行為も禁止されています。XMTradingに限らず、サーバーの負荷を増加させる行為を禁止している海外FX業者は多いです。5月の騒動は、サーバーに高い負荷がかけられたことが原因と考えられます。
5月に話題になった凍結騒ぎでは、残高ゼロの状態でEAを稼働させたことが原因と考えられます。口座に残高がある状態でEAを稼働させた場合、通常は1度の注文で約定します。しかし、残高がなかった場合は、エラーになり注文が執行されません。
EA(エキスパートアドバイザー)とは、MetaQuotes社の開発したチャートソフトであるMetaTrader4(MT4)や、その次世代版であるMetaTrader5(MT5)で動作する自動売買プログラムです。一定のルールに従って機械的なトレードをすることをシステムトレードといいますが、EAはそれをプログラムとして自動化したものです。世界中の投資家が多くのEAを開発しており、有償、無償のものが多数インターネット上で販売、配布されています。
注文エラー時の処理はEAによって異なりますが、同じ注文を繰り返し試みるケースと、一定回数のエラーで注文を停止するケースに分けられます。EAが前者の処理方法を採用していた場合、ミリ秒単位で注文を出すことになるため、XMTrading(エックスエムトレーディング)側のサーバー負荷が増加します。
サーバーの負荷が増加すると、サービスの提供に支障をきたす可能性があります。そのため、海外FX業者では、極めて短い時間で売買を繰り返すようなサーバーの負荷を増加させる行為が禁止されています。
5月の凍結騒動では、同じEAを使用している複数のユーザーが大規模な運用を行っていたことが原因と考えられます。最終的に原因と噂されるグループより、「資金がゼロの状態でEAを稼働させないこと」といった対策が提示されたことで事態は沈静化しました。
資金がゼロの状態でのEA稼働は、めったに発生しない珍しいケースと思われがちです。しかし、ナンピンを前提とするEAでは、資金ゼロで稼働するリスクも高くなります。
ナンピンとは、レートが保有中のポジションに逆行した際にポジションを追加して、平均取得単価を有利な水準に調整する取引手法です。ナンピンでは、レートが再び反転して有利な水準に達したタイミングでポジションを決済します。
しかし、ナンピンではレートが有利な水準に戻ってこなかった場合、そのまま資金が底をつく可能性もあります。レートが逆行を続けて、新しいポジションを立てられないほど有効証拠金が減っているのにもかかわらず、EAが注文を出し続けてしまう可能性もあるのです。
ナンピンと、マーチンゲール(取引数量を倍々にしていく手法)を組み合わせると、損益分岐点をさらに現在レートに近づける効果が得られ、「負けづらい」取引を行うことができます。しかし、負けるときには含み損が倍々に膨れ上がった状態で損切りしなければなりません。いわゆる「コツコツドカン」の、大きな痛手を被る可能性が高い手法だといえます。
サーバーに高負荷を与えるような取引以外でも、口座が凍結される場合もあります。その他の主な凍結理由として、以下の3つが挙げられます。
一定期間取引・操作が確認できない場合や両建て取引の扱いについては、海外FX業者によって対応が異なります。海外FX業者を利用する際は、事前にルールや禁止事項を確認しておきましょう。
長期間利用していない場合、口座が凍結される場合があります。XMTrading(エックスエムトレーディング)では口座残高がゼロの状態で、90日以上取引がない場合、口座が凍結されることになっています。一度凍結された口座を再度有効にすることはできません。
取引可能な口座がない場合は、新規で口座を開設する必要があります。また、残高のある口座で90日以上取引がない場合は、休眠口座として扱われます。休眠口座になった時点で、保有中のポジションやボーナス、XMPは無効になります。
XMP(XMTradingポイント)は、XMTradingが提供するポイントプログラムで付与されるポイントです。1ロットの取引ごとに、ランクに応じたポイントが付与されます。XMPは、ボーナスに交換して取引に利用することもできます。
加えて、休眠口座では、毎月5ドルの料金が差し引かれます。残高が5ドル未満の場合は、残高全額が差し引かれ、それ以降は料金が差し引かれることはありません。XMTradingは他業者と比較して、口座凍結までの期間が短めに設定されているので注意が必要です。
ボーナスの不正利用も口座が凍結される原因になります。ボーナスを不正利用している人が積極的にSNSで公表することはないため、情報が表に出るケースは稀です。XMTradingに限らず、海外FX業者では不正利用を監視する仕組みを構築しています。
例えば、XMTradingが提供している入金ボーナスの利用規約には、ボーナス利用者の登録情報や取引情報、IPアドレスなどが他のアカウントと一致した場合、サービスの提供を停止する旨が記載されています。
ボーナスの二重取りなどの不正が発生するため、ボーナスを提供するブローカーは、出金前に審査を実施しています。出金前に審査を実施しているかどうかは、ほとんどのブローカーで公表されていませんが、出金にかかる所要時間で審査の有無はおおむね予想できます。
1人のユーザーが複数のユーザーになりすまして、ボーナスを受け取ろうとした場合、不正利用とみなされ、口座を凍結される可能性が高いのです。以前、FXGTによる真偽不明の出金拒否が噂になったことがありましたが、XMTradingではこのような大規模な疑惑が生じたことはありません。
XMTradingでは同一口座での両建ては認めていますが、複数の口座を利用した両建て取引は禁止されています。
両建てとは、同じロット数で買いと売りの両方のポジションを、同時に保有する取引手法です。海外FX業者によっては、特定の条件下での両建てを禁止しているケースも少なくありません。
禁止されている方法で両建て取引を行った場合、規約違反となるため口座が凍結される原因になります。長期取引と短期取引を同時に行っている場合や、EAを複数稼働させている場合、意図せず両建てでポジションを保有してしまうこともあります。
海外FX業者を利用する際は、禁止事項をしっかり確認しておくことが重要です。
使い方によっては効果もある両建てですが、多くのFX会社が両建てを推奨していません。FX会社によっては、注意喚起を読んだ上で同意しなければ両建てを使えないようになっている場合もあります。その理由は損失のリスクで、仮に両建ての期間が長くなるとレート変動による損益を実質的に固定できても、スワップポイントに買いと売りで差があると、毎日その差分だけ損をすることになります。
XMTrading(エックスエムトレーディング)は、海外FX業者の中でも抜群の知名度を誇るブローカーです。豪華なボーナスがユーザーの支持を集めています。
口座タイプ |
マイクロ口座
スタンダード口座
KIWAMI極口座
ゼロ口座
|
---|---|
最大レバレッジ | 1,000倍 |
取扱銘柄 |
【FX/通貨ペア】:55
【CFD/仮想通貨】31
【CFD/貴金属】:4
【CFD/株価指数】:24
【CFD/エネルギー】:5
【CFD/コモディティ】:8
|
取引ツール |
MetaTrader4(MT4)
MetaTrader5(MT5)
|
サポート |
【Eメール対応】
24時間365日
【チャット対応】
(平日)午前 9:00~午後 9:00
(土日)午前 9:00~午後 1:00(日本時間)
|
ボーナスが充実しているXMTradingですが、他の海外FX業者と比較して取引コストが高めな点が、これまでネックになっていました。しかし、低スプレッド・スワップフリーのKIWAMI極口座をリリースしたことで、以前よりも低コストでの取引が可能になっています。
KIWAMI極口座は入金ボーナスの対象外になっているものの、トレーダーに有利な取引条件であることから、取引コストを重視するトレーダーの注目を集めるようになりました。KIWAMI極口座のリリースによって、「XMTradingは取引コストが高い」といったイメージも払拭されつつあります。
2022年5月に話題になった口座凍結騒動は、EAが注文を出し続けたことで、サーバー負荷が上昇したことが原因と考えられます。複数のユーザーが同じEAを稼働させていた場合、同じタイミングで注文がサーバーに集中するため、口座が凍結されたとしても不思議ではないでしょう。
5月の騒動は、あくまでもEAを用いた大規模な運用が原因と考えられます。個人トレーダーがEAを利用したとしても、サービスの提供に影響を与えるほどの負荷を、業者のサーバーにかけるのはほぼ不可能です。
個人でEAを利用するケースでは、それほど神経質になる必要はないといえるでしょう。ただし、海外FX業者によっては、自動売買を禁止しているケースもあります。EAを利用するのであれば、海外FX業者の規約を確認しておきましょう。
作成日
:2022.06.01
最終更新
:2023.10.09
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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