作成日
:2026.02.19


2026.02.19 16:00
「XMで負け越しているトレーダーは利益を出金できなくなるのでは」という懸念が一部のXMTrading(エックスエムトレーディング)ユーザーの間で広がっています。ユーザーが出金を不安視する背景には、XMTradingの出金ルールと金融庁によるクロスボーダー収納代行規制があります。
本記事では、なぜ仮想通貨送金に切り替えても規制後に利益を出金できなくなる可能性があるのか説明します。
以前のXMTrading(エックスエムトレーディング)では、利益の出金方法は「銀行送金」に限られていましたが、2025年末より仮想通貨による利益出金にも対応しました。これに伴い、規制後もXMTradingを使い続けることができるようになったと一時話題になりました。
しかし、同社のルールでは、利益を出金する前に、入金時と同じ方法で入金額(元金)をすべて出金しなければなりません。そのため、特に国内銀行送金やオンラインウォレットなどの手段で過去に仮想通貨以外で入金した分の「負け越し(未解消の入金枠)」がある場合、「結局は規制後に利益を出金できないのではないか」という懸念が一部で広がっています。
XMTradingではマネーロンダリング防止の観点から、出金に以下のような優先順位を定めています。
例えば、過去に国内銀行送金で入金した5万円を失っている(負け越している)状態で、新たに仮想通貨で5万円を入金して利益を出したとします。この場合、利益を引き出すには、まず「負け越した5万円分」を国内銀行送金で出金しなければなりません。
もし規制によって国内銀行送金が使えなくなった場合、この「銀行振込分のマイナスを解消する手段」が断たれることになります。ルール上、このマイナスを解消しない限り、次のステップである「利益出金」ができなくなる可能性がある点が、ユーザーの不安に繋がっています。
それぞれの入金方法で5万円の負け越しがあり、新たに仮想通貨で5万円入金して10万円の利益が出たケースを例に、以下の場合に分けて出金時のリスクを説明します。
国内銀行送金のマイナス分がある例として、以下のケースを考えてみましょう。
国内銀行送金で入金した5万円の負け越しがある場合、まず仮想通貨で入金した元金5万円を出金した後、次に負け越し分の5万円を国内銀行送金で出金しなければなりません。
しかし、収納代行規制によって国内銀行送金が利用できなくなった場合、この5万円を出金できなくなる可能性があります。結果として負け越し分の解消ができず、残りの利益5万円も出金できなくなると考えられます。
①仮想通貨
仮想通貨で入金した元金の5万円を出金する。
②国内銀行送金
収納代行規制後は、負け越し分の5万円を出金できない可能性がある。
③利益
国内銀行送金分のマイナスを解消できなければ残りの利益5万円も出金できない。
規制が本格化する前に負け越し分をすべて出金して、マイナスを解消できればリスクは比較的小さいと思われますが、負け越しの金額が大きい場合、規制までに全額を解消するのは難しくなるでしょう。
XMTradingではクレジットカード入金に対応していますが、JCBカードについては入金のみの対応です。同カードで入金した分は、銀行振込で出金しなければなりません。そのため、国内銀行送金のマイナス分があるケースと同様に、規制後はJCBカードで入金した分のマイナスを解消できなくなる恐れがあります。
bitwalletなどの仮想通貨送金非対応のオンラインウォレットでのマイナス分がある例として、以下のケースを考えてみましょう。
オンラインウォレットで入金した5万円の負け越しがある場合、先に仮想通貨入金分の5万円を出金し、次にオンラインウォレット分の5万円を出金、その後残りの5万円を出金することになります。
①仮想通貨
仮想通貨で入金した元金の5万円を出金する。
②オンラインウォレット
オンラインウォレットで入金した元金の5万円を出金する。
③国内銀行
オンラインウォレットから国内銀行への送金には収納代行を利用しているため、規制後はウォレットから銀行に送金できなくなるリスクがある。
規制後も、XMTradingとオンラインウォレット間の入出金は可能と考えられます。しかし、オンラインウォレットと国内銀行口座間の送金では、クロスボーダー収納代行を利用することになります。そのため、規制後はオンラインウォレットから国内銀行に送金できなくなる可能性があるため注意が必要です。
規制が本格化する前に、マイナス分を解消して国内銀行への送金を完了させておくのが理想的ですが、高額な負け越しがあると解消に時間がかかるかもしれません。
国内銀行送金とその他の入金方法でのマイナス分がある例として、以下のケースを考えてみましょう。
先述のとおり、国内銀行送金の出金の優先順位は4番目です。国内銀行送金分の負け越しが2万5,000円、オンラインウォレット分の2万5,000円の負け越しがある場合、最初に仮想通貨入金分の5万円を出金した後に、オンラインウォレット分の2万5,000円、国内銀行送金分の2万5,000円を出金する必要があります。
①仮想通貨
仮想通貨で入金した元金の5万円を出金する。
②eウォレット・振込
オンラインウォレットで入金した元金2万5,000円を出金した後に、国内銀行送金分の元金2万5,000円を出金する必要があるが、オンラインウォレット分の負け越しをすべて出金するまで、国内銀国送金分は出金できない。
③利益
国内銀行送金分のマイナスを解消できなければ残りの利益5万円も出金できない。
国内銀行送金分の負け越し額が小さかったとしても、他の優先順位の高い入金方法の負け越し額が大きい場合、振込分の解消の順番が回ってくるまでに時間がかかることもあるでしょう。そういったケースでは規制が始まるまでに、国内銀行送金分のマイナスを解消する難易度が高くなります。
「仮想通貨で入金して、国内銀行送金で出金すれば規制前に振込分のマイナスを解消できるのでは」と考える方もいるかもしれません。しかし、XMTradingの出金ルールでは、国内銀行送金よりも仮想通貨送金が優先です。そのため、国内銀行送金分の負け越しが5万円ある状態で、新たに仮想通貨を10万円入金したとしても、先に国内銀行送金で5万円出金し、残り5万円を仮想通貨で出金するといった方法で、負け越し分を解消することはできません。
当サイトがXMTrading(エックスエムトレーディング)に確認したところ、現状では従来の優先順位に従って出金する必要があるとの回答がありました。
SNS上では、「一度退会して新たにアカウントを作成すれば負け越し分をリセットできるのでは」という投稿も見受けられますが、サポートに確認したところ退会後も取引情報はしばらく残るようです。そのため、この方法も現実的ではないでしょう。
現状では、従来のルール通りに出金するしかなさそうです。ユーザーにできることは、可能な限り早めに銀行振込・オンラインウォレットのマイナス分を解消しておくことぐらいでしょう。
ただし、負け越しのあるユーザーが一定数いることや過去のXMTradingの対応を踏まえると、同社がこの問題を放置するとも考えにくく、今後は定期的にアナウンス等を確認する必要がありそうです。
当サイトでは、XMTrading(エックスエムトレーディング)以外の主要なブローカーにも問い合わせを行いましたが、現時点ではどの海外FX業者も「基本的に現行のルールに沿って出金する必要がある」という回答にとどまっています。
Exness(エクスネス)の出金ルールでは、クレジットカードで入金した分を最優先で出金しなければなりません。その他の入金方法について明確な優先順位は設けられていません。ただし、複数の方法で入金している場合は、各入金方法ごとの金額の比率に応じて、出金額が割り振られる仕組みになっています。
Exnessの出金ルール
クレジットカード分を出金後、その他の方法で出金できる。
複数の方法で入金した場合、入金方法ごとの金額の比率に応じて、各出金方法の金額を決定。
リスクあり
入金時に国内銀行送金を利用している場合、その分を出金できなくなる可能性あり。
そのため、仮にクロスボーダー収納代行規制によって国内銀行送金が利用できなくなると、振込で入金した元金を出金できなくなるリスクがあります。
Titan FX(タイタンエフエックス)では、XMTradingと同様に出金の優先順位が定められており、原則としてその順番に従って出金しなければなりません。
Titan FXの出金ルール
以下の優先順位に従って出金する必要あり(上から順に優先)。
Apple Pay
クレジットカード
bitwallet
STICPAY
Peska
国内銀行送金
仮想通貨
リスクあり
国内銀行送金の負け越しがあると、規制後に出金できなくなる可能性がある。
Titan FXでは、仮想通貨よりも国内銀行送金の優先度が高くなっています。
そのため、同社のサポートによると、国内銀行送金の負け越しがある状態であっても、新たに仮想通貨で入金して取引を行った場合、先に国内銀行送金分が処理されるとのことです。仮想通貨で国内銀行送金の負け越し額以上の金額を入金すれば、以下の方法でマイナスを解消することも可能との回答がありました。
①仮想通貨
国内銀行送金分の負け越しが5万円ある状態で、仮想通貨で新たに10万円を入金する。
②国内銀行送金
取引後(損益0円とする)に、優先順位に従って国内銀行送金で5万円を出金する。
③仮想通貨
残り5万円を仮想通貨で出金する。
規制への対応について同社は、「実際に規制によって銀行振込が使えなくなった場合は対応を検討する」としています。
HFM(エッチエフエム)の出金ルールでは、クレジットカード入金分を最優先で出金する必要があります。それ以外の入金方法については、優先順位は設けられていませんが、基本的には「入金時と同じ方法・同じ金額」で出金しなければなりません。
HFMの出金ルール
クレジットカード入金分は、最優先で出金。
他の方法に優先順位はないが、入金時と同じ方法・金額でそれぞれ出金する必要がある。
リスクあり
国内銀行送金で入金している場合、その分を出金できなくなる可能性あり。
HFMのサポートによると、クレジットカード以外は優先順位がないため、国内銀行送金分の負け越しがある状態であっても、Titan FXの例のように新たに仮想通貨を入金し、銀行振込で出金することで負け越し分のマイナスを解消できるとの回答がありました。
ただし、規制が始まればこういった方法も使えなくなります。国内銀行送金の負け越しがある場合は、規制が本格化する前に解消しておくことが望ましいといえるでしょう。
ThreeTrader(スリートレーダー)では、出金方法に優先順位はありません。ただし、複数の方法で入金している場合は、Exnessのように各入金方法の金額の比率に応じて、それぞれの方法で出金できる額が決まります。
ThreeTraderの出金ルール
出金に優先順はないものの、複数の方法で入金した場合、入金方法ごとの金額の比率に応じて、各出金方法の金額を決定する。
リスクあり
入金時に銀行振込を利用している場合、銀行振込分を出金できなくなる可能性あり。
過去に国内銀行送金をメインの入金方法として使用しており、大きな負け越しがあると、規制までにマイナス分を解消できず、銀行振込で入金した資金を出金できなくなる可能性があります。
ただし、今後の規制への対応について同社のサポートに確認したところ、「収納代行規制の確定情報を得ていないため具体的な方針については案内できない」としたうえで、「仮に規制が始まった場合は対応を検討する」としています。
BigBoss(ビッグボス)では、クレジットカード入金分の出金に一定期間の制限が設けられています。その他の入金方法については、1回取引すれば出金できます。また、入金方法と同じ手段で出金しなければならないという制限もありません。
BigBossの出金ルール
クレジットカード入金分は60日間は出金不可。
他の入金方法については、1回でも取引すれば出金可能。
低リスク
入金時と同じ方法で出金する必要はないため、他社のような出金リスクは低いと考えられる。
サポートに確認したところ、「仮に国内銀行送金で入金した場合でも、一定の取引を行えば仮想通貨など別の方法で出金することが可能」との回答がありました。そのため、国内銀行送金分の負け越しがあったとしても、他の方法で出金できます。
今後、海外FXで入金する際は、極力国内銀行送金を使わないようにしたほうが良いでしょう。銀行振込で入金して負け越してしまうと、後々そのマイナス分が利益出金の重荷になる可能性があります。
実際にクロスボーダー収納代行規制が始まった場合、各社何らかの対策を打ってくるとみられます。しかし、今のところはっきりした方針が示されていない以上、「銀行振込分が引き出せなくなるリスク」にも備えるべきでしょう。
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作成日
:2026.02.19
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最終更新
:2026.02.19
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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