Select Language

ビットコイン投資は副業と見なされる?確定申告で会社に知られない方法

ビットコイン投資は副業と見なされる?確定申告で会社に知られない方法

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2024.03.13 01:11
ビットコイン投資は副業と見なされる?確定申告で会社に知られない方法

update 2024.03.13 01:11

近年、ビットコインはその値上がり幅などから注目を集めており、ビットコインを買う人も増えています。すると、会社員などの皆様は、ビットコインを買うと副業と見なされるのか、会社に知られないだろうか、と気になるかもしれません。そこで、副業を禁止されている場合に知っておきたい注意点を解説します。

原則、副業と見なされない

ビットコインの売買は、原則として副業と見なされません。その理由は、副業と異なるからです。

一般的に、副業とは本業以外で働いてお金を稼ぐことを指します。そして、働いたら確実にお金を稼げます。その一方、ビットコインの売買は自分が働くわけでなく、確実にお金を稼げるわけでもありません。この2つは異なるのです。

ただし、会社によっては特殊な規則が設けられている可能性がありますので、念のため就業規則を確認しましょう。また、勤務時間中の売買なども、就業規則に違反する可能性がありますので注意しましょう。

ちなみに、この考え方は公務員にも当てはまりますので、公務員がビットコインを買うのも問題ありません。

仮に、ビットコイン売買を副業と見なしてしまうと、株式・投資信託・国債等も買えなくなってしまいます。「私は預貯金だけでその他は一切持っていない」という人の割合は、とても小さいことでしょう。

会社に知られたくない場合の対処方法

ビットコインの売買が副業でないとしても、ビットコインを取引していることを会社に知られたくないかもしれません。では、会社に知られてしまうことはあるでしょうか。

結論としては、ビットコイン売買で一定額以上の利益が生じた場合、翌年の住民税納税の際に知られてしまう可能性があります。ただし、会社に知られないようにすることも可能です。

会社に知られてしまう理由

まず、なぜ会社に知られてしまうのか説明します。ビットコインなどの仮想通貨(暗号資産)取引で得た利益は、所得税の「雑所得」に分類されます。雑所得は累進課税であり、所得が増えれば増えるほど税率が高くなります。そして所得が増えると、住民税も多額になります。

一方、会社は、従業員に支払う給与と、それにかかる住民税の額を把握しています。そのため、住民税の額が給与に対して大きい場合、会社は数字のつじつまが合わないことに気付くかもしれません。こうして、給与以外の所得の存在が会社に知られる可能性があります。

会社に知られないようにする方法

会社に自分のビットコイン売買を知られないようにするには、住民税の額が変化しないように気を付ければ良いということになります。その方法は、2つあります。

給与以外の年間所得を20万円未満に

給与と退職所得を除いた年間所得が20万円以上になる場合、確定申告が必要です。すなわち、1月から12月までの1年間における給与以外の所得が20万円未満なら、確定申告が不要となり、住民税の額も変化しません。

仮想通貨取引で20万円以上の利益が出ていたとしても、同じ総合課税の雑所得に区分される分野(海外FXの損益など)で損失が出ていた場合はそれで相殺するなど、年間所得を20万円未満に抑える調整ができる場合もあります。

ただし、給与の収入金額が2,000万円を超えるなどの場合には確定申告が必要となりますので、注意しましょう。

住民税を自分で支払う

確定申告をする場合でも、住民税の増加を会社に知られないようにする方法があります。

住民税を支払う方法には2種類あり、自分で住民税を納める「普通徴収」と会社が支払う「特別徴収」があります。会社が支払う場合、住民税を給与から源泉徴収して支払います。このため、仮想通貨の売買益が大きい年に特別徴収を利用すると、会社に知られてしまうかもしれません。

そこで、副収入分の住民税を普通徴収、すなわち自分で支払うことにして、会社に知られないようにします。

この普通徴収は、確定申告で選択できます。確定申告の際、確定申告書の「給与、公的年金等以外の所得に係る住民税の徴収方法」という枠で、「自分で納付」にチェックを入れるだけです。

確定申告書

画像引用:国税庁

すると、6月頃に住民税の納付書が自治体から郵送されてきますので、一括払いまたは年4回の分割支払で住民税を支払います。支払方法は自治体により異なりますが、コンビニエンスストアやインターネットバンキング、クレジットカード決済などでの納付に対応していることが一般的です。

まとめ

ビットコインなどの仮想通貨(暗号資産)取引は、原則として副業に該当しません。このため、民間企業の社員はもちろん、副業禁止の公務員でもビットコインを保有できます。

ただし、所得金額によっては確定申告が必要となる場合があり、また、住民税の支払い方法によっては会社に副収入の存在を知られる可能性があります。このため、確定申告が必要な場合は必ず申告するとともに、もし会社に知られたくない場合は、会社を通さず自分で住民税を支払うと良いでしょう。


Date

作成日

2022.03.24

Update

最終更新

2024.03.13

山本鉄壁 | Teppeki Yamamoto

現役トレーダー兼仮想通貨ライター

arrow
山本鉄壁

FXと仮想通貨をメインとし、投資歴は20年を超える。トレードで独立後に別のペンネームで書籍を出版したり投資雑誌に寄稿したりするなど活躍中で、主に英語メディアで日々最新情報をチェックしている。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingが年末トレード大会を開催!ランク外でも賞金獲得のチャンスあり

Vantage Tradingが、年末恒例となる大型トレード大会「年末ミリオンジャンボ2025」の開催を発表しました。今回のイベントでは副賞も用意されているので、ランク外でも賞金獲得のチャンスがあります。この記事では、参戦を検討しているユーザー向けに、各種条件やルールを説明します。
update2025.11.28 19:00

Bitgetが代替手段に?Bybitが日本撤退で日本ユーザーの新規登録禁止

Bybitが日本ユーザーの新規登録停止を発表しました。Bybitの代替取引所としてはBitgetが挙げられ、Bybitと遜色ないサービスを利用できます。本記事では、Bitgetの特徴や海外取引所への規制動向などを解説します。
update2025.11.25 19:00

Money Charger(マネチャ)情報流出で問われるキャッシュバックサイトの運営体制と安全性

Money Chargerは2025年10月25日、ユーザーの個人情報が外部に流出したことを公表しました。キャッシュバックサイトはうまく活用すれば取引コストを抑えられる一方で、個人情報を扱う性質上、安全管理体制が極めて重要です。本記事では、安全性や透明性の観点から主要なキャッシュバックサイトを比較します。
update2025.11.17 19:00

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

豪華なのに難しい?XMTradingが開催中のクリスマス入金ボーナスプロモーションは「アリ」なのか?

XMTradingで最大$25,000を獲得できる入金ボーナスキャンペーンが開催され注目を集めています。一見すると豪華なキャンペーンにみえますが、一般的な入金ボーナスとは条件が異なり、一部では条件が厳しいとの声もあります。本記事では、参加する価値のあるイベントなのかを説明します。
update2025.11.26 19:00

Exnessの乗り換え先としてXSはアリ?スペックを比較

取引環境の良さから玄人にも人気のExnessですが、最近は出金トラブルなどが発生しており、今後の取引環境に不安を抱くユーザーも増えています。本記事では、有力な乗り換え先であるXS.comと取引環境・条件を比較し、乗り換え先として相応しいかどうかを検討します。
update2025.11.20 19:00

Funded7で出金が認められない事例が増加?ルールの不透明さが原因か

Funded7で出金拒否に関する投稿がSNS上で増加しており、利用者の間で不安が広がっています。「利益が取り消された」「短時間取引が理由で無効になった」などの報告が投稿されています。当記事では出金拒否の原因を整理し、他のプロップファームとFunded7のルールを比較します。
update2025.11.21 19:00

Vantage Tradingが入出金額の上限を変更、100万円以上の出金は自動分割

海外FX業者のVantage Tradingが、銀行振込の入出金額の上限を変更しました。今後は銀行振込で一度に出金できる額が100万円に制限されます。本記事では、変更された条件や高額送金時の注意点などを説明します。
update2025.11.11 19:00

Bybit P2P利用で銀行口座凍結・詐欺容疑者に?海外FXユーザーが知るべき巻き込まれリスクとは

Bybit P2Pを利用したユーザーが銀行口座凍結されたことに加え、詐欺容疑者として取り調べを受けたというSNS投稿が話題になっています。本記事では、話題となった投稿の内容や、海外FXユーザーがP2P取引の利用を避けるべき理由などを解説します。
update2025.11.12 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30
promotion promotion

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル
close
promotion
今すぐ参加する

次回から表示しない