作成日
:2026.03.12


2026.03.12 18:44
Xフォロワー数1万人超のFX系インフルエンサーが、LINEのオープンチャットで無名の業者「Moonshot FX(ムーンショットエフエックス)」のコピートレード案件を紹介していることが、海外FXユーザーの間で話題になっています。
Moonshot FXに関する情報はほどんど出回っておらず、同社の公式サイトには不審な点が複数見つかっています。そのため、実体のある業者なのか疑問の声も上がっています。
この記事では、Moonshot FX公式のサイトの不審な点や、海外FXユーザーが同社を警戒する理由などを説明します。
X(旧Twitter)ユーザーの報告によると、問題のインフルエンサーが運営するLINEのオープンチャット内で、Moonshot FX(ムーンショットエフエックス)のコピートレードへ勧誘する投稿があったとのことです。
インフルエンサーが商品やサービスを案件として紹介すること自体は珍しいことではありません。しかし、当該アカウントはこれまで、オリジナルのインジケーターやプロップファームの紹介が中心だったようで、コピートレードを積極的に案内するような投稿はあまりなかったとされています。
こうした発信内容の変化に違和感を覚えるフォロワーから、「中の人が変わったのではないか」という疑惑も浮上しています。
なお、フォロワー数が1万を超えるアカウントということもあり偽アカウントも多いですが、勧誘を行っているのは本物のアカウントのようです。現時点でアカウント運営者から公式な説明はありません。
Moonshot FX(ムーンショットエフエックス)については、運営会社やサービスに関する情報がほとんど出回っていません。また、Moonshot FXを名乗るサイトとして、「https://moonshotfx.ai」と「https://www.moonshotfx.live」の2つのドメインを確認できますが、これら2つのサイトの関係性は不明です。
問題となっているLINEのオープンチャットについて家族が参加したことを報告しているXユーザーの投稿には「.ai」のURLが記載されていることから、今回のコピートレード案件の誘導先は「moonshotfx.ai」とみられます。
Moonshot FXのサイトには、AOFA(アンジュアン・オフショア金融当局)のライセンスを取得しているとの記載があります。実際に、AOFAのサイトでも同社の登録番号(L16146/MSFX)を確認することができます。
しかし、AOFAのライセンスは、アンジュアン島が属するコモロ連合の正式な金融ライセンスではなく、信頼性に乏しいとされています。実際、XMTrading(エックスエムトレーディング)やExness(エクスネス)などの主要な海外FX業者がAOFAのライセンスのみでサービスを提供しているケースはほとんどありません。
多くの海外FX業者は、セーシェル(FSA)やモーリシャス(FSC)などのライセンスを取得して運営しています。こうした主要ブローカーと比較すると、Moonshot FXは信頼性の面で劣るといえるでしょう。
Moonshot FXのサイトには、取引ツールとしてMetaTrader 5(MT5)を採用していることが記載されています。しかし、デスクトップ版のダウンロードボタンをクリックしてもMT5をダウンロードすることはできません。スマホアプリ用のリンクも同様に機能していないようです。
そのため、仮にアカウントを作成したとしても、Moonshot FXで取引を行うことはできません。FX業者であるにもかかわらず、取引ツールをダウンロードできないというのは不自然といえるでしょう。
同社のサイトには、他にも機能していないボタンが複数設置されています。見た目は整っているものの、FX業者のサイトとしては全体的に粗が目立つ印象です。
同サイトの取扱銘柄ページには、各銘柄のリアルタイムのレートが表示されています。
しかし、このレートはMoonshot FXが独自に配信しているものではありません。レートをクリックするとTradingViewのチャート画面に遷移し、データの配信元がOANDAなど他社であることが確認できます。
そもそも同社のサイトにTradingViewと連携できるといった情報は記載されていません。前述の通りMT5もダウンロードできないことを踏まえると、Moonshot FXはMetaQuotes社と契約を結んでおらず、FX業者としての取引インフラを持っていない可能性があります。
さらに注目すべき点として、Moonshot FXのTradingViewウィジェットのURLには 「utm_source=mudraprimefx.com」というパラメータが含まれています。これは「Mudra Prime FX」という別の海外FX業者のサイトからウィジェットのコードをそのままコピーした可能性を示唆しています。
Mudra Prime FXの取扱銘柄ページにアクセスすると、Moonshot FXと同じタイプのウィジェットを確認できます。
取引ツールがMT5のみの対応となっている点も共通しており、レイアウトに違いはあるものの、取引ツールのページを機械翻訳するとテキストもMoonshot FXと同じような内容です。
Moonshot FX
Mudra Prime FX
そのほか、スタンダード・プロ・プライムの3種類の口座タイプを提供している点も類似しています。これら2つのサイトの関係性は不明ですが類似点も多く、テンプレートを利用してこういったサイトを量産している可能性もありそうです。
同社のサイトのフッターには「取引規約」というリンクが設置されています。しかし、このリンクはページ内リンクになっており、クリックしても同じページの上部に移動するだけで規約は表示されません。
マイページで規約を確認することはできたものの、内容は非常に簡素で取引条件などの重要な情報は記載されていませんでした。たとえば「Client_Agreement」をクリックすると、ほとんど中身のないPDFファイルが表示されます。
他の項目についても、短い文が記載されたPDFが表示されるだけで、他社が公開しているような詳細なルールやリスクに関する説明は確認できません。仮にMoonshot FXが実体のあるFX業者だったとしても不透明な規約によって、ブローカー側の裁量次第でいくらでも出金拒否ができてしまう危険な業者といえるでしょう。
このようにMoonshot FXは信頼性が低く、サービスを提供する体制が整っているとはいえません。海外FXの利用を検討しているのであれば、別のブローカーで取引したほうが良いでしょう。
海外FX業界では、コピートレードを装った詐欺とみられる事例がたびたび話題になっています。AmazingTick(アメイジングティック)の事例では、多くのユーザーが被害に遭ったことで知られており、被害者数は1,000名以上ともいわれています。
コピートレード詐欺には共通点があり、概ね以下のような手口で資金をだまし取ります。
AmazingTickの事例でもシグナルプロバイダーが不自然に大きなロット数で一斉に取引を行い、その後ロスカットに至ったとされています。結果として、コピートレードを利用していた多くのユーザーの資金が失われました。
これが、一人のシグナルプロバイダーの戦略だけで起こったことであれば、判断ミスや手違いによるロスカットの可能性もあるでしょう。しかし、コピートレード詐欺が疑われるケースでは、複数のプロバイダーがほぼ同じタイミングでロスカットになっていたことから、計画的な詐欺だったのではといわれています。
こうした経緯もあり、海外FXユーザーの間ではコピートレードを利用した投資案件に警戒感を持つ人も少なくありません。今回話題になっているMoonshot FX(ムーンショットエフエックス)についても不自然な点が多く見られることから、ユーザーがコピトレ詐欺を疑うのも当然といえるでしょう。
Moonshot FX(ムーンショットエフエックス)については、不審な点が複数確認されています。海外FXでは、実体のない業者によるコピートレード案件をきっかけにトラブルに巻き込まれるケースも少なくありません。特に、不自然に高い収益を謳うインフルエンサーや案件には注意が必要です。
海外FXを利用する際は、金融ライセンスや運営会社の実態を確認できる業者を選ぶことが重要です。信頼しているコミュニティで紹介されている案件であっても、一度冷静になって内容をしっかり確認しましょう。
海外FXを初めて利用するという場合は、複数のメディアで紹介されているブローカーや運営実績のあるブローカーを選んだ方が良いでしょう。主要なブローカーの情報は、下記のページでご確認いただけます。
参照:ブローカー情報
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作成日
:2026.03.12
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最終更新
:2026.03.12
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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