Select Language

多数のAmazingTickコピートレード口座で一斉に大幅な損失

多数のAmazingTickコピートレード口座で一斉に大幅な損失

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2024.09.07 03:31
多数のAmazingTickコピートレード口座で一斉に大幅な損失

update 2024.09.07 03:31

2024年8月6日、海外FXのAmazingTick(アメイジングティック)のコピートレードユーザーの口座で、大きな損失が発生しました。

コピー元の複数のトレーダーが示し合わせたように、一斉に損失を出していることから、詐欺なのではと話題になっています。今回の騒動に巻き込まれたユーザーは、1,000名以上とみられています。

この記事では、コピー元のトレーダーによる不自然な取引やユーザーの反応などをまとめました。

コピトレの勧誘をしていたトレーダーが一斉に損失

AmazingTick(アメイジングティック)の多数のコピートレード口座で大幅な損失が発生しました。AmazingTickに登録しているトレーダーが、同じようなタイミングで一斉に資金を失ったため、詐欺が疑われています。

ネット上では不自然な取引が報告されています。8月6日の深夜に通常よりも高ロットのトレードが始まり、数分で資金の大半を失ったようです。

コピートレードとは、コピー元のトレーダーが運用する口座で実行された取引を、ユーザーの口座で自動的に実行してくれるサービスです。取引で利益が発生した場合、コピー元のトレーダーはユーザーの利益の一部を報酬として受け取ります。

AmazingTickコピートレード

コピートレードの仕組み上、ユーザーの口座で損失が発生すること自体は不自然ではありません。しかし、今回の騒動では複数のトレーダーが示し合わせたかのように、同じタイミングで大きな損失を出しているため、あらかじめ計画されていた詐欺なのではないかと考えているユーザーが多いようです。

トレーダーの不自然な取引

AmazingTickの公式サイトでは、トレーダーの運用成績が公開されています。SNS上で積極的にユーザーの勧誘を行っていたとされるトレーダーの運用成績をみると、1億円以上あった口座残高が一気に0円付近まで減少しています。

AmazingTick口座残高

当日の損益を見ると約1億1,000万円の損失を出していることがわかります(時差のため日付は8月5日)。

AmazingTick損失額

また、取引履歴をみると取引を始めた「Open Date」から、決済した日時を示す「Close Date」までの時間が1分前後の取引ばかりです。

AmazingTick取引履歴

過去の取引履歴では、数分から数時間ポジションを保有するケースが多く、資金を失った日の取引はこれまでの傾向からすると、やや不自然といえるでしょう。

AmazingTickとは

AmazingTick(アメイジングティック)の公式サイトでは通常の取引口座のほか、コピートレードサービスを提供する海外FX業者とされています。運営会社はマーシャル諸島にあるAmazingtick Limitedという会社です。

AmazingTick公式サイト
運営会社 Amazingtick Limited
住所 Trust Company Complex, Ajeltake Road, Ajeltake Island, Majuro, Marshall Islands MH 96960
会社番号 122579
取得ライセンス FINTRAC(M22620678)

取得ライセンスとしてFINTRAC(カナダ金融取引報告分析センター)の登録番号が記載されています。FINTRACのサイトで登録番号を検索すると、GLOBAL REMIT PTY LTDという社名で登録されています。

社名 GLOBAL REMIT PTY LTD
住所 100 KING STREET WEST, SUITE 5600, TORONTO, Ontario, Canada, M5X1C9
Webサイト https://www.amazingtick.com/amt/

WebサイトとしてAmazingTickのURLが掲載されていることから、実際にFINTRACに登録されているようですが不透明な部分も多く、実体のある企業かどうかは不明です。

主な集客手段はSNS

今回の騒動以前から、AmazingTickは怪しいFX業者なのではないかと噂されていました。Yahoo!知恵袋には、SNS上でAmazingTickの勧誘を受けたとする投稿が複数あります。

AmazingTickをおすすめのブローカーとして紹介しているFXメディアがほとんど見つからないことから、FX業者としての知名度はそれほど高くないといえるでしょう。そのため、AmazingTickユーザーの多くは、SNS上で勧誘されたものと考えられます。

手口がAssassinFXに似ているとの指摘

AssassinFX(アサシンエフエックス)は、2023年7月にコピートレード口座で一斉に強制ロスカットが執行されたことで話題になった海外FX業者です。騒動になる前から出金拒否が多いとの情報が出回っており、詐欺業者なのではないかと疑われていました。

AssassinFXでもAmazingTick(アメイジングティック)と同様に、SNS上でインフルエンサーによる集客を行っていました。AssassinFXのケースでは強制ロスカットの後、一斉にインフルエンサーがSNS上での発信を停止しています。

AmazingTickへの勧誘を行っていた一部のインフルエンサーも、アカウントを削除していることから、同じ手口が使われたのではと考えるユーザーも多いようです。

被害者は1,000名以上か

LINEでは、資金を失ったAmazingTick(アメイジングティック)ユーザーのオープンチャットが開設されています。チャットの参加者数は1,200名を超えていることから、多くのユーザーが資金を失ったものとみられます。

オープンチャット上では、警察に被害届を提出したことを報告するユーザーが散見されます。被害届を提出する際は、入出金の記録などの詐欺であることを確認できる記録の提出が必要になるようです。AmazingTickでは出金拒否が少なく、表面上は通常のFX業者として運営されていたことから、説明に苦労するユーザーも少なくないようです。

全額返金は厳しい模様

オープンチャット上で、弁護士事務所に相談したことを報告するユーザーもみられます。出納代行業者の口座を凍結した上で、口座内の資金を被害者で按分するといった対応を提示されたようです。仮にこの方法がとれたとしても、全額返金は難しいとみられます。

海外FX業者を利用する前に情報収集

海外FX業者を利用する際は、口座を開設する前に十分な情報を集めましょう。過去にトラブルを起こしている、または評判が良くないブローカーは避けるべきです。特に初心者の方は、知名度が低いブローカーや運用歴が短い業者の利用は控えたほうが良いでしょう。

AmazingTick(アメイジングティック)やAssassinFX(アサシンエフエックス)のケースでは、SNSを利用してユーザーを勧誘していました。知らないブローカーの勧誘を受けた場合は、一度冷静になって情報を集めることが重要です。海外FX業者の数は多いものの、運用歴が長く、実績のある会社はごく一部です。

これから海外FX業者を利用する方は、知名度が高く、実績のある会社を利用しましょう。


Date

作成日

2024.08.08

Update

最終更新

2024.09.07

Myforex編集スタッフーFX担当ー

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Milton Marketsが9月の1万円FXチャレンジとXリポストキャンペーンを開催!

Milton Marketsで、9月の1万円チャレンジが開催されます。この記事では、開催期間や上位入賞の条件、これまでの1万円チャレンジと変わった点などを解説します。
update2024.09.12 19:00

Titan FX が9月のデモトレードコンテストを開催!賞金最大30万円

海外FX業者のTitan FXが、「長月トレードコンテスト」を9月16日から開催することを発表しました。コンテストでは専用のデモ口座を使用するため、自己資金をリスクにさらすことなく参加できます。上位入賞者には賞金も贈られます。
update2024.09.10 20:00

Milton Marketsがボーナスキャンペーンや口座タイプを一新!

2024年9月1日からMilton Marketsがサービス内容のリニューアルを実施しました。この記事では、新たにリニューアルされた口座開設ボーナスや入金ボーナス、口座タイプなどを解説します。
update2024.09.10 19:00

仮想通貨DOGSの将来性は?テレグラム発のミームコインについて解説

仮想通貨(暗号資産)DOGSは、TONブロックチェーンを基盤とした、テレグラム...
update2024.09.06 19:00

Vantage Tradingが6種類の仮想通貨CFD銘柄を追加!取引時間も24時間365日に

Vantage Tradingは、2024年8月31日から日本円建ての仮想通貨CFD銘柄を6種類新たに追加します。また同日に仮想通貨CFDの取引時間が24時間365日体制に延長され、いつでもVantage Tradingで仮想通貨CFD取引をできるようになります。
update2024.09.03 20:00

XMTradingがシルバーウィーク100%ボーナスプロモを開催!

XMTradingが、シルバーウィークプロモを開催します。今回のキャンペーンでは、期間中に入金したユーザーに付与率100%のボーナスが付与されます。期間は2024年9月3日から9月30日までです。
update2024.09.03 19:00

仮想通貨ORDERの将来性は?DEX向けインフラのOrderly Networkの仕組みや評判を解説

仮想通貨ORDERは、DEX向け取引インフラを提供するOrderly Networkの独自トークンです。2024年8月26日にTGEを予定しており話題となっています。当記事では、仮想通貨ORDERの評判や将来性、使い道、Orderly Networkの特徴などを解説します。
update2024.08.23 19:30

BybitのコピートレードProのやり方|従来のコピートレードとの違いやメリット・デメリットも解説

2024年6月、Bybitはコピートレードの最新プラットフォーム「コピートレードPro」の提供を開始しました。リスクの低い現物取引への対応やシンプルな設定など、従来のコピートレードに比べて初心者でも利用しやすいサービスとなっています。BybitのコピートレードProの仕組みや従来のコピートレードとの違い、メリット・デメリット、やり方を解説します。
update2024.08.23 19:00

仮想通貨DBRの将来性は?ブリッジプロトコルdeBridgeの特徴や評判を解説

仮想通貨DBRは、deBridgeのガバナンストークンです。deBridgeは、低コストで効率的なクロスチェーン取引を実現するプロトコルです。当記事では、仮想通貨DBRとdeBridgeの特徴や将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2024.08.22 19:30

無料でココまで描けるの!?MT4/MT5の描画ツールはこんなに便利だった

MT4/MT5の無料の描画ツールの中には、便利なものが数多くあります。この記事ではMT4/MT5の描画機能を強化できる無料インディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.08.20 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル