作成日
:2023.05.16
2023.09.01 16:57
仮想通貨(暗号資産)CYBERは、分散型SNSプロトコルCyberConnectのネイティブトークンです。2023年5月に取引所CoinListでトークンセールが実施され、8月にはBinanceローンチプールに登場するなど、徐々にプロジェクトへの期待度が高まっています。
当記事では、仮想通貨CYBERの概要や将来性に加え、CyberConnectの特徴などを解説します。
画像引用:CyberConnect
CyberConnectは分散型SNSプロトコルです。分散型SNSとはブロックチェーン上に構築されたSNSを指し、Web3.0サービスの一種です。
Web3.0とは分権化された次世代のインターネット環境を指します。現代の中央集権型インターネット環境(Web2.0)は、大手IT企業が強い影響力を持っています。その一方、Web3.0では個々のユーザーが重要な役割を担います。
CyberConnectは分散型SNS向けのインフラや開発環境を提供しており、既に多数のDAppが立ち上げられています。
CyberConnectは、オンチェーンプロフィールをユーザーに提供しています。
オンチェーンプロフィールは、ブロックチェーン上で管理するプロフィールです。ウォレットを接続し、ウォレットアドレスにプロフィール情報を紐付けできます。CyberConnectのオンチェーンプロフィールは、エコシステム内のWeb3.0サービスで利用可能です。
CyberConnectでは、ソーシャルグラフやコンテンツなどの情報を自己管理できます。
ソーシャルグラフは、ユーザーの相関関係や結びつきを示す情報です。SNSにおける基礎的な技術として利用されています。
従来のSNSでは、サービスが終了したりアカウントが消去されたりすると、これらの情報は消えてしまいます。しかし、CyberConnectは分散型SNSの特性を活かし、自己管理可能なシステムを採用しています。
画像引用:Binance公式Twitter
2023年8月1日、大手海外取引所のBinance(バイナンス)は、仮想通貨CYBERのローンチプールでの取り扱いを発表しました。Binanceローンチプールの37番目のトークンとなっており、Twitter(ツイッター)などでも話題になっています。
ローンチプールとは、特定の仮想通貨を預け入れると、取引所に上場予定の仮想通貨を獲得できるサービスです。
今回、預け入れができる仮想通貨はBNB、TUSD、FDUSDの3種類となっています。
預け入れ期間は、2023年8月2日午前9時(日本時間)から開始されています。その後、8月15日午後9時(日本時間)に、仮想通貨CYBERはBinanceに上場する予定です。
CyberConnectはTwitter(ツイッター)上で注目されています。Twitterの公式アカウントはAMAなどを活発に開催しており、39万人のフォロワーを獲得しています。
AMAとは、Ask Me Anythingの略称で、日本語で「なんでも聞いてください」という意味です。プロジェクトの創設者や開発者がライブ配信でユーザーの質問に回答します。
また、日本国内でもプロモーションを展開しており、仮想通貨(暗号資産)界隈のインフルエンサーもCyberConnectに関心を示しています。
直近では、Binanceローンチプールでの取り扱いに対する反応が増えており、多くのユーザーがCyberConnectに興味を持っていることがわかります。
Twitter(ツイッター)はイーロン・マスク氏がCEOに就任して以降、大きなシステム変更を行なっています。
2023年5月には、マスク氏が休眠アカウント消去について言及して波紋を呼んでいます。詳細は明らかではありませんが、アカウント消去を避けるには、少なくとも30日に1度以上ログインする必要がある模様です。
We're purging accounts that have had no activity at all for several years, so you will probably see follower count drop
— Elon Musk (@elonmusk) May 8, 2023
ツイッターは数年間まったく活動していないアカウントをアーカイブ化する予定であり、これに伴って皆さんのフォロワー数は減る見込みです。
また、2023年7月には一時的なツイートの閲覧制限が設けられ、未認証アカウントは1日600投稿までしか見れなくなるなど、大きな話題となりました。
このようなTwitterの変化を受けて、代替となる分散型SNSを模索する流れが生まれています。CyberConnectに対しても、期待が高まっています。
仮想通貨CYBERは、CyberConnectのエコシステム拡大によって価値が高まっていきます。
CyberConnectではDApp(分散型アプリ)の開発が進んでおり、2023年4月末時点で50以上のプロジェクトが活動しています。
また、CyberConnectのアクティブユーザー数は、月間32万人を超えています。
CyberConnectは、合計2回の大規模な資金調達に成功しています。
シードラウンドでは、Multicoin CapitalとSky9 Capitalを中心に合計1,000万ドルの投資を受けました。続くシリーズAでは、Animoca Brandsなどから合計1,500万ドルを資金調達しています。
ベンチャー企業は、成長段階の各ステージでベンチャーキャピタルから投資を受けるのが一般的です。投資ラウンドは、シードラウンド、シリーズA、シリーズBと順番に進んでいきます。その企業の評価額が大きければ、その分投資額も大きくなる傾向があります。
その資金調達額の大きさから、CyberConnectに対する期待度の高さがうかがえます。
2023年7月、CyberConnectは「CyberConnect V3」のローンチを発表しました。CyberConnect V3は、プロトコルをよりアップグレードしたものであり、分散型SNSをマルチチェーンに導くことを目的としています。
また、CyberConnect V3は、以下の3つの技術を核にしていると説明されています。
CyberConnectは、Twitter(ツイッター)などを中心にCyberConnect V3に関する投稿を行い、ユーザーの認知を高めています。また、V3のローンチを記念して「CyberTrek」というキャンペーンも展開しています。
CyberConnectは今後のロードマップを公開しています。主な項目は以下の通りです。
仮想通貨CYBERには、次のような使い道があります。
CyberConnectのオンチェーンプロフィールは、ブロックチェーンを利用してウォレットアドレスと情報を紐付けます。このトランザクションを完了するために、CYBERで手数料を支払います。
CyberWalletは、CyberConnectが開発中の独自ウォレットです。送金などの機能が実装されると予想され、取引手数料としてCYBERを使用します。
CYBERはCyberConnectのガバナンストークンとしても利用されます。CYBERをステーキングすると、DAOで提案したり提案に投票できたりします。
DAOは、Decentralized Autonomous Organizationの略で、日本語で「分散型自立組織」と訳されます。つまり、中央管理者が存在しなくとも、参加者の活動によって機能する組織を指します。中央集権型の組織と比較して民主的で透明性が高いと見なされており、ブロックチェーンの普及で広く採用されています。
CyberConnectでは、多数のDAppが開発されています。
画像引用:Link3
Link3はWeb3.0のリンク集約サービスで、オールインワンの機能を提供します。信頼性が高く、悪意ある者がリンクを偽装・改ざんして詐欺ができない仕組みになっています。
画像引用:Phaver公式ツイッター
Phaverは、元々Lens Protocolと呼ばれるブロックチェーン上に構築されました。Web3.0版のTwitterと呼ばれており、Twitterと似た操作画面です。Share to Earn(シェアして稼ぐ)を採用しており、独自のエコシステムを構築しています。
画像引用:ReadON公式ツイッター
ReadONはRead to Earn(読んで稼ぐ)をコンセプトにしたサービスで、読者に仮想通貨を配布します。モバイル向けのアプリです。
画像引用:W3Space公式ツイッター
W3Spaceは、GameFiを用いたコミュニティスペースを提供します。ユーザー同士が交流する2Dメタバースなども開発しています。
GameFiとは、ゲームで遊んでお金を稼ぐことを指します。すなわち、ブロックチェーンゲームで遊ぶと、NFTや独自仮想通貨などの報酬を得られます。Play to Earnの同義語として使われることが多いです。
画像引用:Mail3公式ツイッター
Mail3はWeb3.0のメールサービスです。プライバシーやセキュリティ、透明性に優れたメールサービスを提供しています。
CyberConnectの技術的な特徴としては、以下が挙げられます。
CyberConnectは、SoulBound TokenのWeb3 Status Token (W3ST)を採用しています。SoulBound Tokenは譲渡できないNFTで、受け取るとウォレット内に固定されます。この特性を活かして、デジタルIDなどに利用されます。
Web3 Status Tokenは、メンバーシップやステータス、所属などを示す手段として利用されます。
CyberConnectでは、オンチェーンプロフィールの復活が可能となる見通しです。
本来、ウォレットへのアクセスを失えば、Web3.0のサービスは完全に利用できなくなってしまいます。例えば、分散型SNSであれば、新しいアカウントを作って一からやり直す必要があります。
しかし、CyberConnectでは、ソーシャルリカバリーを導入してオンチェーンプロフィールを取り戻せるようにします。ソーシャルリカバリーとは、コミュニティメンバーの同意を条件に、アクセスを復活させる手段です。
CyberConnectでは、ユーザー間のメッセージが暗号化されています。既存のSNSのように、管理者などの特定の人物がメッセージを盗み見たり情報が漏洩したりする危険性はありません。
CyberConnectは、イーサリアム(ETH)、BNBチェーン、ポリゴン(MATIC)などのブロックチェーンに対応しています。今後、更に多くのブロックチェーンに対応していく見通しです。
画像引用:CoinMarketCap
8月15日の上場後に価格は一旦下落しました。しかし8月30日に急騰し、執筆時点(2023年8月31日)で安値から100%以上上昇し、1,300円前後を推移しています。急騰により、時価総額ランキングでも200位以内にランクインしています。
2023年8月31日現在、仮想通貨(暗号資産)CYBERは、日本国内の取引所では取り扱われていません。そのため、取引は海外取引所で行います。各海外取引所におけるCYBERの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。
仮想通貨取引所 | 現物 | デリバティブ |
---|---|---|
(バイビット) | 〇 |
〇 |
(バイナンス) | 〇 |
〇 |
(ゲート) | 〇 |
〇 |
(メクシー) | 〇 |
〇 |
(ビンエックス) | 〇 |
〇 |
(ビットゲット) | 〇 |
〇 |
(コインイーエックス) | 〇 |
× |
Bybit(バイビット)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Binance(バイナンス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Gate.io(ゲート)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
MEXC(メクシー)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
BingX(ビンエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Bitget(ビットゲット)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
CoinEX(コインイーエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。
Bybitでは、3つの手順でCYBERを購入できます。
まずは以下のリンクをクリックし、CYBERの購入ページ(CYBER/USDT)にアクセスします。
なお、Bybitを利用するには口座を開設し、本人確認(KYC)レベル1を完了させておく必要があります。
ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でCYBERを購入するには、以下のように操作をして「CYBERを買う」をクリックします。
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
「買い」または「売り」 |
通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。 |
2 |
注文方法 |
成行を選びます。 |
3 |
注文価格 |
購入したい数量を入力します。 |
CYBERはUSDTを支払って購入します。そのため、USDTの残高が十分でない場合は、入金や両替が必要です。
内容を確認して「CYBERを買う」をクリックします。注文は即座に確定し、購入したCYBERは現物アカウント残高に反映されます。
以下の記事では、買い方に関してより詳しく説明しています。有利な価格を指定する「指値」の使い方なども解説しています。
CyberConnectは、今話題の分散型SNSプロトコルです。Twitter(ツイッター)の代替サービスとして期待されており、今後の動向に注目が集まっています。
Binance(バイナンス)のローンチプールにも登場しており、CyberConnectの認知度が高まることで、仮想通貨(暗号資産)CYBERの価格にもよい影響を与えるかもしれません。
作成日
:2023.05.16
最終更新
:2023.09.01
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
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