作成日
:2023.02.01
2024.05.22 18:24
Phaverは分散型のSNSで、Web3.0版のTwitter(ツイッター)と呼ばれています。Share to Earn(シェアして稼ぐ)という仕組みを採用しており、利用するだけで稼げるSNSとして話題となっています。2023年1月25日時点で独自仮想通貨(暗号資産)は発行されていませんが、エアドロップ実施が見込まれています。
また、日本語にも対応しており、日本国内でも徐々にユーザーが増えつつあります。当記事では、Phaverの評判やShare to Earnで稼ぐ方法、使い方などを解説していきます。
画像引用:Phaver
Phaverは分散型SNSです。分散型SNSとはブロックチェーン上に構築されたSNSで、Web3.0の拡大と共に注目され始めています。
Web3.0とは分権化された次世代のインターネット環境を指します。現代の中央集権型インターネット環境(Web2.0)は、大手IT企業が強い影響力を持っています。その一方、Web3.0では個々のユーザーが重要な役割を担います。
Web3.0版のTwitter(ツイッター)として認知され始めており、通常のSNSと同じようにiOSとAndroid向けのアプリで利用可能です。
PhaverはWeb3.0版のTwitterと呼ばれるだけあって、Twitterと似たような画面や機能です。
画像引用:Phaver
タイムラインに流れてくる投稿に対してコメントしたり、ユーザー同士がフォローしあったりできます。Twitterと同じような操作感で利用できると評判です。
SocialFiとは、SNS・ブロックチェーン・金融を掛け合わせた造語です。仮想通貨やブロックチェーンが普及したことで、SocialFiのプロジェクトが出てきました。
PhaverもSocialFiの一種で、Share to Earn(シェアして稼ぐ)を採用しています。Share to EarnはPlay to Earnの派生系で、その名の通り情報の発信や共有で稼ぐことができます。
Play to Earnとは、遊んでお金を稼ぐことを指します。すなわち、ブロックチェーンゲームで遊ぶと、NFTや独自仮想通貨などの報酬を得られます。Play to Earnから派生したMove to Earn(運動して稼ぐ)なども、流行しています。
PhaverはLens Protocolと呼ばれるブロックチェーン上に構築されるDApps(分散型アプリケーション)です。
画像引用:Phaver公式ツイッター
Lens ProtocolはDeFi(分散型金融)プラットフォームのAaveによって開発されたブロックチェーンで、分散型のソーシャルグラフを簡単に作れることが特徴です。
ソーシャルグラフはネットワーク上における人間の相関関係やその結びつきを可視化する技術です。Twitter(ツイッター)やFacebook(フェイスブック)などのSNSは、「いいね」や「フォロー」などのエンゲージメントによって繋がるソーシャルグラフを形成します。ソーシャルグラフはSNSにとって重要な技術です。
PhaverはLens Protocol最大のプロジェクトであり、CEOで共同創設者のJoonatan Lintala氏が率いるチームによって開発されています。Lintala氏はGoogle(グーグル)や多数のインターネット企業で豊富な経験を持つ人物です。
Phaverのアクティブユーザー数は10万人に達しており、新しい分散型SNSとして期待されています。最終的にユーザー数10億人を目標としています。
イーサリアム(ETH)の考案者であるVitalik Buterin氏がアカウントを作成したことから、Phaverは世界的に話題となっています。
ユーザーを招待することで報酬が得られることもあり、Twitter上では招待コードを含んだリンクが数多く拡散されています。また、日本語を使えるので日本国内でも徐々に普及しており、熱心なユーザーはPhaverで稼いだ報酬を公開して、Share to Earnの有益さをアピールしています。
Phaverは利用者数が拡大しています。情報サイト「Dune」の統計では、投稿数(Post)やフォロー数(Follow)、アクティブユーザー数(Active Profile)などが拡大していることが分かります。
画像引用:Dune
Web3.0や分散型SNSが一般層のユーザーに受け入れられれば、Twitterの対抗馬といえるサービスになるかもしれません。
当記事執筆時点(2023年1月)で、Phaverでどの程度稼げるか不明です。独自仮想通貨を発行しておらず、アプリ上の活動に対してポイントを付与しています。
将来的にこのポイントと独自仮想通貨が交換可能となる見通しで、エアドロップの予定もありますが時期は不明です。
エアドロップとは仮想通貨の無償配布を指します。知名度向上などを目的として新規プロジェクトが実施する例が多く、仮想通貨をもらうには公式ツイッターのフォローなど一定の条件がつく場合もあります。
報酬をもらうには、他ユーザーの投稿にポイントをステーキングしたり、他ユーザーが自分の投稿に対してステーキングしたりする方法があります。また、Phaverに新規ユーザーを招待して報酬を受け取ることもできます。
Phaverにおけるステーキングは、本来の意味とは異なります。
ステーキングとはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)の仮想通貨で採用される仕組みで、ブロックチェーンの維持に貢献する対価として報酬を得ることを指します。また、仮想通貨を貸し出して報酬を得られるサービスをステーキングと呼ぶこともあります。
Phaverでは毎日5ポイントが配布されます。そして、他ユーザーの良い投稿をみつけたら、そのポイントを投稿に付与します。ツイッターの「いいね」に似たこの行動が、Phaverにおけるステーキングです。
自分がステーキングした投稿が、その後多数のステーキングを集めた場合、大きな報酬を得ることができます。
価値ある情報を投稿して他のユーザーからステーキングされると、ポイントを獲得できます。
なお、ポイントを消費すれば、プレミアムトピックと呼ばれる有料のトピックに投稿できます。プレミアムトピックは注目度が高いトピックであり、多くのユーザーの目に留まる可能性があります。
プレミアムトピックは50ポイントから利用でき、必要なポイントは変更される可能性もあります。
Phaverは招待制の分散型SNSで、既存ユーザーは新規ユーザーを招待することで10ポイントを獲得できます。新規ユーザーを招待するには、アプリ内の「Discover」のタブから招待コードを共有します。
画像引用:Phaver
Phaverでは、「CryptoNinja Partners(CNP)」のNFTを保有するウォレットを接続すると、ポイントを獲得できます。さらに2023年12月21日には、Phaver公式X(旧Twitter)にて、30日間通常の3倍のポイントが貯まる企画が発表されました。
GM / おはようございます frens. CryptoNinja Partners @cnp_ninjadao has received a sneaky boost
— Phaver (@phaverapp) December 20, 2023
⚡️Connect your CNP in Phaver & start earning Phaver Cred⚡️
3X Points boost (to 210) is live from today for 30 days
Keep Phavering pic.twitter.com/e9XIyAAtu7
CNPとは、「CryptoNinja Partners(クリプトニンジャ・パートナーズ)」の略称で、忍者をモチーフにしたNFTコレクションのことです。インフルエンサーのイケハヤ氏がプロモーションを手掛け、日本発のNFTとして最大級の規模を誇ります。CNPはNFTに止まらず、ゲームやアニメ、グッズ販売など幅広いキャラクタービジネスを展開しています。
X(旧Twitter)では、イケハヤ氏のポストを受けて、CNP保有者によるPhaver登録の報告が増え、盛り上がりを見せています。多くのユーザーは、ポイントを貯めて今後のエアドロップでの報酬獲得に期待しているようです。
Phaverは誰でも無料で始められます。インストールと初期設定の手順は以下の通りです。
アプリのインストールは5分から10分程度で完了します。なお、招待リンクは簡単に見つけられるので、保有していなくても問題ありません。
2023年12月18日、Phaverアプリが日本語に対応しました。従来は日本語での投稿はできたものの、ガイダンス等は英語でした。日本語の対応により、日本人ユーザーにとって利便性が向上しています。
まずは下記からPhaverの公式サイトへアクセスします。
「GET IT ON Google Play」または「Download on the App Store」をタップし、アプリをインストールします。
アプリのインストールを完了させます。このタイミングではアプリを開く必要はありません。
続いて、Phaverの招待リンクを見つけ、そのリンクをタップしてください。招待リンクはTwitterで「Phaver」と検索すると見つけられます。
招待リンクをタップしてアプリが起動すると以下の画面になりますので、「ENTER PHAVER」をタップします。
「SIGN UP USING EMAIL」をタップします。
メールアドレスやパスワードを入力して、「CREATE AN ACCOUNT」をタップします。
名前を入力して「Next」をタップします。
Phaver内のユーザーネームを入力して「Next」をタップします。
ユーザーネーム設定後はアイコン画像をアップロードします。中央に表示された「+」マークをタップして画像を選んでください。
以下の画面が表示されたらプロフィール作成は完了です。「Let's gooooo!」をタップます。
Lens Protocolと連携させるかどうかを選びます。連携させる場合は「Yes, connect Lens profile」、連携させない場合は「NO, CONTINUE TO PHAVER」をタップします。
一定の水準をクリアし、手続きを済ませたユーザーが獲得できるNFT「Lens profile」を保有していない場合、「NO, CONTINUE TO PHAVER」を選びます。この場合もPhaverの利用は問題なく行えます。
その後、トピックの右側にある「+」をタップし、興味のあるトピックを選びます。トピック選択ができたら、Phaverへの登録は完了です。
Phaverのインストールと初期設定が完了したら、実際に利用してみましょう。
投稿の種別で絞り込む方法と、トピックで絞り込む方法を解説します。
下部メニューにある「Feed」をタップすると、投稿が表示されます。投稿の種別で絞り込みたい場合は、画面右上にある右から2番目のマークをタップします。
画像のようにフィルタの種類が表示されるので、必要なフィルタをタップします。例えば、フォローしている人の投稿のみ表示させたい場合は「My follows」をタップします。
トピックを選択することでも投稿を絞り込めます。特定のトピックのみを表示させるには、まず右上の3本の横線アイコンをタップします。
初期設定時に選択したトピックが「YOUR TOPICS」という項目に並んでいます。そこから表示させたいトピックを選び、タップします。
なお、トピックはインストール後に追加することもできます。
選択したトピックの投稿が表示されます。
発信者を探してフォローする方法、トピックを探して追加する方法を紹介します。
Phaverのトップページから「Discover」をタップします。
検索窓にキーワードを入力します。その後、トピックを探したい場合は「TOPICS」をタップし、表示されたトピックの中に追加したいものがあれば「+」マークをタップします。
発信者を探したい場合はキーワードの入力後に「PEOPLE」を選択し、該当する発信者をタップします。
プロフィールページの左上にある「Follow」をタップすることでフォローできます。
Twitterでは「いいね」や「リツイート」で投稿に反応できますが、Phaverでも投稿に対して反応できます。Phaverでの反応は5種類です。
番号 |
項目 |
説明 |
---|---|---|
1 |
リプライ |
投稿に対してコメントできます。 |
2 |
ミラー |
Twitterのリツイートのように投稿をシェアできます。ミラーアイコンをタップした後、どこにシェアするかを選びます。 |
3 |
Lensでの収集 |
Lens profileを所有している人のみ行えます。 |
4 |
ポイントステーキング |
ステーキングした投稿が、その後多数のステーキングを集めた場合、大きな報酬を得ることができます。また自身の投稿にステーキングされると、ポイントを獲得できます。 |
5 |
いいね |
Twitterの「いいね」と同等の機能です。 |
Phaverで投稿する手順は、以下の通りシンプルです。
より詳しく解説します。
マイページの下部メニューにある「Post」をタップします。
投稿内容を入力し、入力が完了したら「NEXT」をタップします。
貼り付けたいリンクがある場合は「Paste a link」欄にペーストします。また、画像を添付したい場合は「ADD TO POST」から追加します。
投稿作成後は投稿を表示させるトピックを選びます。キーワードを入力し、内容に適しているトピックをタップします。
「POST」をタップします。
投稿後は以下のような画面になります。投稿の右上の点をタップすると、投稿内容の編集や削除ができるようになります。
Phaverに登録している人であれば、誰でも簡単に招待リンクを取得できます。
マイページの下部メニューにある「Discover」をタップします。
Discover画面にある「Invite friends and earn points for each one joining」のボタンを押すと、招待リンクを取得できます。
Phaverは通常のSNSと同じように、利用上の注意点があります。
Twitter上には、日本語で投稿したユーザーのアカウントが凍結されたとの報告があげられており、投稿が48時間停止されました。日本語で投稿する場合は、日本語OKのトピック(カテゴリ)に投稿しましょう。
Phaverのコンテンツガイドラインには、投稿の禁止事項が明記されています。
その他、違法行為やなりすまし、スパム、詐欺などのコンテンツなども禁止されています。
Phaverは分散型SNSとして以下のような特徴があります。
Phaverは希望者に対してSoulBound Token(ソウルバウンドトークン、SBT)を配布しています。
SoulBound TokenはWeb3.0時代のデジタルIDです。本来、NFTは取引可能ですが、SoulBoud Tokenは譲渡不可のNFTとして発行されて、それを受け取るとウォレット内に固定されます。
分散型SNSなどDAppを利用するにはメタマスクなどのウォレットが必要で、利用者は匿名でウォレットを使用できます。これに対して、SoulBound Tokenはウォレットと個人情報を結びつけます。送金不可能なトークンでデジタルIDとして使用可能ですので、例えば大学が卒業生のウォレットにSoulboud Tokenを発行すると、ブロックチェーン上で学歴を証明できるようになります。
PhaverはSoulBound Tokenを本人確認手段として採用しており、TwitterとDiscord(ディスコード)のアカウント情報を提出したユーザーに配布されています。
この仕組みにより、ボットや偽アカウントの排除が可能になります。
Phaverはガバナンストークンを発行する予定です。ガバナンストークンとはDAOでの投票に利用する仮想通貨で、PhaverはDAOでの運営体制に移行していく見込みです。
DAOは、Decentralized Autonomous Organizationの略で、日本語で「分散型自立組織」と訳されます。つまり、中央管理者が存在しなくとも、参加者の活動によって機能する組織を指します。中央集権型の組織と比較して民主的で透明性が高いと見なされており、ブロックチェーンの普及で広く採用されています。
既存のSNSは中央管理者の影響力が強く、情報の検閲やアカウントの凍結などの判断が運営企業に委ねられています。賛否両論ありますが、2021年にTwitterが前米大統領ドナルド・トランプ氏のアカウントを凍結したのが良い例です。
さらに、イーロン・マスク氏のCEO就任で混乱したTwitterのように、代表の交代でサービス内容や方針が急に変わる場合もあります。
PhaverがDAOに移行すれば、意思決定がコミュニティでの投票に委ねられるので、公正公平な運用が可能になると考えられます。
近年、仮想通貨市場では分散型SNSが台頭してきています。Phaverの他にも、言論の自由やプライバシーをコンセプトに掲げるMINDSや、別のブロックチェーン版Twitterと呼ばれるPeepethなどが存在します。
仮想通貨を稼げることや、一部のインフルエンサーが使い始めていることが後押しとなって、分散型SNSは脚光を浴び始めていますが、既存のSNSに取って代わる存在となるでしょうか。注目です。
作成日
:2023.02.01
最終更新
:2024.05.22
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
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