Select Language

ApeX Proにステーキングが登場、仮想通貨APEXのステーキング方法を解説

ApeX Proにステーキングが登場、仮想通貨APEXのステーキング方法を解説

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2024.02.22 12:39
ApeX Proにステーキングが登場、仮想通貨APEXのステーキング方法を解説

update 2024.02.22 12:39

2023年1月10日、DEX(分散型取引所)のApeX Proがステーキング開始を発表しました。独自仮想通貨APEXでステーキングすると、USDコイン(USDC)を稼げます。

当記事ではApeX Proでステーキングする方法やそれに関する疑問などを解説していきます。

ApeX Proとは

ApeX Protocol

画像引用:Apex Protocol

ApeX ProはApeX Protocolが手がけるDEX(分散型取引所)です。デリバティブ取引に特化しており、その中でも仮想通貨を対象とした永久先物契約を提供しています。

knowledge デリバティブ取引と永久先物契約

デリバティブとは、特定の株式や債券などの価格を基準にして価格が上下する金融商品を指します。デリバティブ取引には複数の種類があり、仮想通貨市場で人気が高いのは永久先物契約です。永久先物契約は、取引期限が定められていない先物契約です。

トレーダー向けのDEX

多くのDEXは現物取引を基本としており、CEX(中央集権型取引所)のようなチャート・板・注文アルゴリズムなどを提供していません。しかし、ApeX ProはCEXと同じような取引環境を実現しています。

ApeX Proのプラットフォーム画像

画像引用:Apex Pro

大手取引所Bybitと提携

ApeX Proは大手取引所Bybit(バイビット)と提携しており、独自仮想通貨APEXがBybitローンチパッドで販売されました。

point Bybitローンチパッドとは

Bybitローンチパッドは同取引所が提供するIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)プラットフォームです。プロジェクトの資金調達のために独自仮想通貨のトークンセールを行います。

それだけでなく、Bybit Web3ウォレットを作成すると、Bybitの他のサービスと同じような感覚でApeX Proを使用できます。

ApeX Proがステーキングを実装

ApeX Proのステーキングプログラム

画像引用:Apex Blog

2023年1月16日からApeX Proでステーキングが可能になりました。預け入れる仮想通貨の量や期間、そしてトレード数量に応じて報酬が変動する仕組みになっています。

point ステーキング

ステーキングとはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)の仮想通貨で採用される仕組みで、ブロックチェーンの維持に貢献する対価として報酬を得ることを指します。また、仮想通貨を貸し出して報酬を得られるサービスをステーキングと呼ぶこともあります。

仮想通貨APEXの運用が可能に

ApeX Proのステーキングでは、独自仮想通貨APEXとそれから生成されるesAPEXの2種類が利用可能です。APEXとはApeX Protocolのガバナンストークンで、DAOでの投票に利用できます。

point DAOとは

DAOは、Decentralized Autonomous Organizationの略で、日本語で「分散型自立組織」と訳されます。つまり、中央管理者が存在しなくとも、参加者の活動によって機能する組織を指します。中央集権型の組織と比較して民主的で透明性が高いと見なされており、ブロックチェーンの普及で広く採用されています。

仮想通貨esAPEXは、APEXをステーキングすることで獲得できます。また、イベントの報酬として配布されており、APEXと1対1の割合で交換可能です。

報酬はUSDコイン

一般的なステーキングでは、報酬として独自仮想通貨が配布されます。しかし、ApeX ProはUSDコイン(USDC)を配布します。USDコインは米ドルに1対1でペッグ(固定)されており、安定的な価値を持つので安全度が高いです。

point ステーキング報酬と仮想通貨価格

ステーキング報酬が払い出されると、利益確定の売りが大量に発生して仮想通貨価格は暴落する傾向にあります。しかし、Apex Proの報酬はUSDCですので、他の仮想通貨に比べて暴落の不安は小さいです。

ApeX Proのステーキングのやり方

ApeX Proでステーキングを行う手順は、大まかに以下の通りです。

  1. ApeX Proにアクセス
  2. イーサリアムを選び、ウォレットを接続
  3. ステーキングページを開く
  4. 預ける銘柄と数量を設定
  5. ステーキング内容を確認して署名

上記の手順を「ウォレットの接続方法」と「ステーキング方法」に分けて紹介します。

caution ネットワークはイーサリアム

ApeX Proは複数のブロックチェーンに対応していますが、ステーキング機能が対応しているのはイーサリアムのみです。したがって、預けるためのAPEXはイーサリアムのアドレス上に用意しておく必要があります。

ウォレットの接続方法

手順1

以下のリンクをクリックして、ApeX Protocolの公式ページにアクセスします。

ApeX Protocolにアクセス link

手順2

「アプリを起動する」もしくは「今すぐ取引」をクリックします。

ApeX Protocolのホーム画面 ApeX Protocolのホーム画面

手順3

右上にある「ウォレットを接続する」をクリックします。

ApeX Protocolのホーム画面 ApeX Protocolのホーム画面

手順4

ネットワークは「Ethereum」、ウォレットは利用したいものをクリックします。

ApeX Proへの接続条件の設定

手順5

「リクエストを送信する」ボタンをクリックします。なお、「情報を記憶する」を有効化しておくと、次回以降のウォレット接続が署名なしで行われるようになります。

ApeX Proのウォレット接続画面

手順6

ウォレットの「署名」をクリックします。

ApeX Proのウォレット接続画面 ApeX Proのウォレット接続画面

手順7

再度ウォレット画面を確認し、「署名」をクリックします。これで接続の操作は完了です。

ApeX Protocolのホーム画面 ApeX Protocolのホーム画面

ステーキング方法

手順1

ウォレット接続後、画面上部の「ステーキング」をクリックします。

ApeX Proの取引画面 ApeX Proの取引画面

手順2

ステーキング画面で「預入れる」をクリックします。

ApeX Proのステーキングプール画面 ApeX Proのステーキングプール画面

手順3

ステーキングするトークンの種類を選択し、数量を入力します。選んだトークンでのステーキングが初めてなら、画面下に「APEXを承認」もしくは「esAPEXを承認」と表示されますので、そこをクリックします。

選んだトークンを預けたことがある場合は、トークンの承認手続きなしで預け入れを行えます。

ApeX Proのステーキング額設定画面

手順4

トークンの承認に必要なトランザクション手数料(ガス代)が表示されます。確認して問題なければ「確認」をクリックしてください。

ApeX Proのトークン承認画面 ApeX Proのトークン承認画面

手順5

「Transaction Confirmed」と表示されたら、トークンの承認処理は完了です。次の操作を行うため、画面右上のバツマークをクリックします。

ApeX Proのトークン承認完了画面 ApeX Proのトークン承認完了画面

手順6

ステーキングの数量を改めて確認して、問題なければ「確認」をクリックします。

ApeX Proのステーキング額確認画面

手順7

ステーキングに必要なガス代を確認して、問題なければ「確認」ボタンをクリックします。

ApeX Proのガス代確認画面 ApeX Proのガス代確認画面

手順8

Transaction Confirmedと表示されたら、ステーキングは完了です。

ApeX Proのステーキング完了画面

手順9

預け入れ状況を確認するには「ステーキング概要」ボタン、ステーキングを解除するには「払戻す」ボタン、報酬を受け取るには「受け取る」ボタンをクリックします。

ApeX Proのステーキングプール画面 ApeX Proのステーキングプール画面

ステーキング報酬について

ApeX Proでも取引ごとに取引手数料を支払う必要があり、その取引手数料を集めてステーキング報酬として分配します。取引手数料に占めるステーキング報酬の割合は、エポック(週)が進むごとに増加していき、最大30%まで上昇する見込みです。

時間 ステーキング報酬
エポック9-12 5%
エポック13-16 8%
エポック17-20 10%
エポック21-24 12%
エポック25-52 15%
エポック52以降 30%

すなわち、ApeX Proにおける取引手数料総額が変わらないと仮定すると、エポックが進むほど報酬のUSDCの総量が多くなっていきます。このUSDCを、ステーキング参加者で分け合います。

より多くの報酬を獲得する方法

報酬の大きさは、ステーキング数量・ステーキング期間・ブースト要因・Trade to Earn(T2E)スコアによって決定されます。それぞれの要素を大きくすると、報酬を増やすことができます。

ステーキング報酬の計算式

ステーキング量

ステーキング量は、APEXまたはesAPEXの量を指します。ステーキング量が多ければ多いほど報酬も大きくなります。

knowledge ステーキングのリスク

ステーキングは投資家に受動的な収入をもたらす手段として重宝されています。その反面、ハッキングによる仮想通貨流出や、仮想通貨価格の値下がり、出口詐欺などのリスクもあり、注意が必要です。

ステーキング期間

ApeX Proでは、仮想通貨を預け入れる期間が長ければ長いほど、年利が高くなります。これに加えて、条件を満たすとブーストを加算できます。

ApeX Proのイベントに参加するとボーナスとしてブーストが加算され、より効率的にステーキング報酬を稼げます。

Trade to Earn(T2E)スコア

ApeX Proは、2022年11月21日からTrade to Earn(T2E)イベントを開催しています。このイベントはトレードマイニングと呼ばれることもあります。

Trade to Earnの説明画像

参加者は自分のT2Eスコアに応じて、独自仮想通貨BANAを受け取れます。また、T2EスコアはApeX Proを利用することで下の表のとおり加算されます。

項目 説明
手数料 ApeX Pro上で手数料を支払うと増加します。
LPトークンの保有量 BANA-USDCプールにBANAを預けるとLPトークンをもらえます。
アフィリエイトのコミッション 自分の招待経由で他人にApeX Proを利用してもらうと増加します。
オープンインタレスト 未決済建玉(保有中のポジション)が大きくなると増加します。
手数料 ApeX Pro上で手数料を支払うと増加します。
LPトークンの保有量 BANA-USDCプールにBANAを預けるとLPトークンをもらえます。
アフィリエイトのコミッション 自分の招待経由で他人にApeX Proを利用してもらうと増加します。
オープンインタレスト 未決済建玉(保有中のポジション)が大きくなると増加します。

ApeX Proのステーキングには、過去4エポックの平均T2Eスコアが反映されます。平均T2Eを高く保つことで、より良い報酬を得られます。

ステーキングプログラムに対する疑問

ステーキングプログラムは日本国内でも話題となっており、公式Discord(ディスコード)に複数の質問が寄せられています。

いつでも出金できる?

ApeX Proのステーキングでは、いつでも制限なく仮想通貨を引き出せます。

報酬が付与されるタイミングは?

ステーキング報酬は毎週木曜日に付与されます。エポックは1週間がサイクルとなっており、毎週月曜日に新しく開始されます。このサイクルでステーキング報酬が計算され、次週の木曜日に付与されます。

エポックのサイクルと報酬付与のタイミング

対応するブロックチェーンは?

当記事執筆時点(2023年1月末)において、イーサリアム(ETH)のみに対応しています。イーサリアムのレイヤー2であるアービトラム(ARB)上のAPEXでは、ステーキングできません。

point レイヤー2

多くのブロックチェーンは、異なる役割を持つブロックチェーンが階層別に独立して相互通信する「レイヤー構造」になっています。基礎的な役割を担うブロックチェーン層をレイヤー1と呼び、レイヤー1の情報処理を助ける層をレイヤー2と呼びます。

アービトラムからAPEXを移動する方法は?

アービトラムからイーサリアムのブロックチェーンにAPEXを移動するには、クロスチェーンブリッジを利用するか、一度Bybitに戻してイーサリアムのウォレットに入金するか、2つの方法があります。

point クロスチェーンブリッジとは

クロスチェーンブリッジとは、複数のブロックチェーンをつないで規格の異なる仮想通貨を相互に利用可能にする技術です。この技術が普及すれば、ブロックチェーンを跨いで仮想通貨をやり取りできます。ブロックチェーンが乱立している現在、クロスチェーンブリッジは重要な存在です。

どちらの方法でも問題はありませんが、クロスチェーンブリッジの処理に1週間かかることが報告されているので、Bybit経由で入金することが推奨されています。

Bybit Web3ウォレットから利用できる?

Bybit Web3ウォレットのバナー

画像引用:Bybit

Bybit Web3ウォレットとはBybitが提供するウォレットで、管理の手間を省きながらDApp(分散型アプリ)を利用できます。このウォレットはApeX Proのステーキングに対応しています。

APEXへの長期投資を促すか

ステーキングは受動的な収入を得られることから、長期投資と相性が良いです。APEXは2022年にリリースされたばかりの新しい仮想通貨で、従来はあまり使い道がありませんでしたが、ステーキングで需要が高まる可能性があります。

特に、USDCを獲得できるのが魅力的です。この試みでAPEXの長期投資に人気が集まるかもしれません。


Date

作成日

2023.02.02

Update

最終更新

2024.02.22

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Bitgetローンチプールに仮想通貨SPARKLETが登場!参加方法やUplandの独自トークンについて解説

2024年7月23日、Bitget(ビットゲット)は、仮想通貨SPARKLETをローンチプールの対象銘柄にすると発表しました。SPARKLETは、没入型レイヤー1ゲームプラットフォーム「Upland」の独自トークンです。
New
update2024.07.26 19:00

FBTCとは?Ignitionによるビットコインの可能性を広げる仕組みや将来性を解説

FBTCは、ビットコイン(BTC)に1:1でペッグされたクロスチェーン対応の仮想通貨(暗号資産)です。様々なブロックチェーンに対応し、DeFiプロトコルでの運用を可能にすることで、ビットコインの有用性の向上を目指しています。
update2024.07.25 19:30

メタマスク以外の仮想通貨ウォレットは?ウォレットの種類や選び方を解説

仮想通貨ウォレットの代表格として有名なのがメタマスク(MetaMask)です。メタマスク以外にもさまざまな仮想通貨ウォレットが存在し、それぞれに特徴があります。当記事では、メタマスク以外の仮想通貨ウォレットの種類や特徴、選び方などについて解説します。
update2024.07.25 19:00

Land PrimeがOlympic限定100%入金ボーナスを開催!

Land Primeが、パリオリンピックの開催を記念して100%入金ボーナスを開催します。キャンペーン期間は、2024年7月26日から8月11日までの約2週間です。受け取れる最大ボーナス金額は日本のメダル獲得数によって決まる独自のルールとなっています。
update2024.07.24 20:30

FXDDが経営体制の移行を発表、数週間以内に手続きを完了予定

海外FX業者のFXDDが経営陣の交代を発表しました。FXDD Trading SACの所有権が、888 Marketsグループに移管されることになります。移行に関連する手続きは数週間で完了する見込みです。
update2024.07.24 20:00

TradingViewのオーダーブック(板情報)の特徴と表示方法を解説

TradingViewのオーダーブックには、特定の価格帯における注文数が表示されます。板情報として表示されるため、TradingViewにデータを配信する証券会社を利用することで、板読みの取引手法に利用できます。
update2024.07.24 19:30

Bybitローンチプールに仮想通貨ZKLが登場!参加方法やzkLinkの独自トークンについて解説

2024年7月18日、Bybit(バイビット)は、仮想通貨ZKLをローンチプールの対象銘柄にすると発表しました。ZKLは、ブロックチェーンの相互運用性と流動性の断片化問題の解決を目指すプラットフォーム「zkLink」の独自トークンです。
update2024.07.23 20:00

Zoomexが現物取引手数料無料キャンペーンを開催!新規ユーザー限定で30日間の手数料が還元

海外取引所のZoomexが、新規ユーザー限定で現物取引手数料無料キャンペーンを開催しました。開催期間は、2024年8月12日午前9時(日本時間)までです。Zoomexの現物取引手数料無料キャンペーンの内容や参加方法、注意点などを解説します。
update2024.07.23 19:30

テザー(USDT)での入金・出金に対応しているFX業者は?チェーンの違いに注意!

テザー(USDT)はトランザクション手数料も安く、送金に対応している海外FX業者や仮想通貨取引所が多いため、海外FX業者への送金にも便利に利用できます。ただし、送金するチェーンを間違えないようにするなど、ビットコインの送金よりも少し注意が必要です。
update2024.07.19 20:30

Bybitローンチプールに仮想通貨A8が登場!参加方法やAncient8の独自トークンについて解説

2024年7月17日、Bybit(バイビット)は、仮想通貨A8をローンチプールの対象銘柄にすると発表しました。A8は、ゲーム特化のレイヤー2ブロックチェーン「Ancient8」の独自トークンです。
update2024.07.19 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル