Select Language

BOEがタカ派へ変化するのか注目!現役トレーダーポンドマンが2月のポンド相場を予想!

BOEがタカ派へ変化するのか注目!現役トレーダーポンドマンが2月のポンド相場を予想!

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2023.02.03 14:30
BOEがタカ派へ変化するのか注目!現役トレーダーポンドマンが2月のポンド相場を予想!

update 2023.02.03 14:30

2023年2月のポンド相場は、2月のインフレーションレポートに注目です。

2月のポンド円予想

comment

ポンドは上値が重く、円買いが出てくると予想しています。

ポンド円予想

次期日銀総裁の政策方針に注目!

日本銀行(日銀)の金融政策変更に注目が集まっています。1月に日銀が買い入れた国債額は、過去最高額の17兆円を上回りました。日本の国債の大部分を日銀が買っているため、現在のペースで国債を買い入れることは困難とされています。

そのため1月の日銀金融政策決定会合では、YCC(イールドカーブ・コントロール)金利誘導幅の変更もしくは撤廃が予想されていましたが、日銀は現状維持を発表しました。

また黒田日銀総裁は記者会見で、当面政策の変更はないと発言しました。しかし、黒田日銀総裁の任期は4月で満了します。そのため黒田日銀総裁の任期とともにYCCの変更、緩和政策は終了し、次期日銀総裁のもとで政策変更・金融正常化に向かうのではないかとマーケットでは予想されています。

金融正常化の期待が高まれば、円買いが進む可能性が高まるでしょう。次期日銀総裁の候補者は、2月10日に発表される予定です。

comment

次期日銀総裁の候補者が、どのような政策スタンスをとるのか発言に注目です。

ポンド円のチャート分析

1月末時点におけるポンド円の日足チャートです。1月のポンド円は、はっきりとした方向感が出ず、調整局面が続いています。

ポンド円の押し目買いターゲット

画像引用:Tradingview

  • 押し目の第1ターゲット:159円
  • 押し目の第2ターゲット:160.5円
  • 押し目の第3ターゲット:161.8円
comment

円高に進む可能性があるので、押し目狙いは慎重に。

ポンド円の戻り売りターゲット

画像引用:Tradingview

  • 戻りの第1ターゲット:156.3円
  • 戻りの第2ターゲット:156.1円
comment

ファンダメンタルズの大きな変化がない限り、上記の価格では売りを検討しています。

2月のポンドドル予想

comment

FRBがハト派姿勢に変化していくことで、ドル売りが出てくると見ています。

ポンドドル予想

ドル売りトレンドでポンドドル上昇!

FRB(連邦準備制度理事会)は、米国の物価高を抑制するためにハイペースで利上げを続けてきました。12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、利上げ幅を縮小したものの、物価高に対して根強く利上げを継続するとのタカ派姿勢がみられました。

また同時に発表されるドットチャートで、ターミナルレート(利上げの終了水準)が5.1%と市場予想を上回る結果だったこともあり、一時ドル買いが進みました。しかしFRBの利上げをマーケットが完全に織り込んでしまったため、その後はドルが売られる形になりました。

再度ドルが買い戻されるためには、12月のFOMCで示されたターミナルレート5.1%を上回る利上げ観測が必要になります。しかし、米国はCPI(消費者物価指数)・PCEデフレーター・期待インフレ率など、物価を示す指標は軒並みインフレ低下を示しています。またバイデン大統領もインフレは低下し、物価は落ち着きを取り戻してきていると発言しました。

FRBはまだタカ派姿勢ですが、物価指標を見ている限り、今後利上げ期待が後退し、タカ派姿勢からハト派姿勢に変化すると予想しています。ハト派姿勢に変化すると、ドル売りが進むと思われます。したがって2月のFOMC声明文が、ハト派に傾いていないかには注目です。

仮にタカ派のままであったとしても、12月のFOMC以上の引き締めは考えにくく、ドル買いは限定的であると予想します。加えて、2月に発表されるCPIなどの物価指標が順調に低下していた場合は、12月のFOMCドットチャートで示されたターミナルレート5.1%を下回り、早めに利上げを終了させるとの観測に繋がると考えられます。

またマーケットはドル売りトレンドに入っていると考えられるので、ドル買い要因よりもドル売り要因の方が反応しやすいでしょう。

comment

FOMC、CPIなどの物価指標に注目したいと思います。

ポンドドルのチャート分析

1月末時点での、ポンドドルの日足チャートです。ポンドドルは、上昇トレンドを描いています。

ポンドドルの押し目買いターゲット

画像引用:Tradingview

  • 押し目の第1ターゲット:1.20
  • 押し目の第2ターゲット:1.22
comment

しっかり下に引きつけて買うようにしてください。

ポンドドルの戻り売りターゲット

画像引用:Tradingview

  • 戻りの第1ターゲット:1.19
  • 戻りの第2ターゲット:1.21
comment

戻り売りを狙うか、あるいはブレイクしたら高値を追いかけるかは、ファンダメンタルズ分析も参考にしてください。

ポンドのファンダメンタルズ分析

ポンドは、売り要因と買い要因が混在している状況です。2月のポンドは、BOEがタカ派に傾くのか、2月の金融政策決定会合に注目です。

ポンドの売り要因

緊縮財政による景気悪化、ハト派姿勢の中央銀行が売り要因として考えられます。

過去にトラス前首相が減税政策を発表したことにより、英国の財政信用が失墜し、金融市場でポンド売りが進んだことで、トラス前首相は辞任に追い込まれることとなりました。その結果、後を引き継いだスナク首相は、緊縮財政政策を発表するしかない状況です。

英国政府の緊縮財政政策は、経済にブレーキをかけることになり、景気を悪化させると予想され、ポンド売り要因とされていました。そのため、中央銀行は同じく経済にブレーキをかける利上げ(引締め政策)を積極的に選択しにくい状況となっています。12月の金融政策発表でも、BOEがハト派姿勢を示していることが、ポンドの上値を抑えています。

ポンドの買い要因

物価の高止まりによる利上げ観測が買い要因として考えられます。

1月に発表されたCPIは市場予想を上回ったことから、物価が高止まりしていることが判明しました。したがって物価高を抑制するために、BOE(イングランド銀行)は利上げをせざるを得ないとの観測が、ポンド買いの要因となっています。

また1月に発表された英雇用統計にて、予想以上の平均賃金や失業率が発表されたことから物価高が続くと考えられます。

英国ではEU離脱によって、欧州からの働き手がいなくなり、人手不足となっていることが問題視されています。人手不足は人件費のコスト増、商品価格・サービス価格に繋がるため、人手不足が解決しない限りは、物価高は根強いものになるでしょう。

2月の金融政策決定会合に注目!

これから注目すべきポイントは、2月の金融政策決定会合です。12月の会合では0.50%の利上げを決定しましたが、6人が0.50%、1人が0.75%の利上げを支持し、2人が据え置きを主張しています。

2人いた据え置き主張のハト派が増減するのか、0.75%の利上げを支持したタカ派が増減するのかBOEのスタンスがタカ派に転じるのかに注目です。また、声明文で経済よりも物価高抑制を優先し、利上げに積極的になれるのかにも注目です。

ポンドは、売り要因を現在ほとんど織り込んでしまっているため、新たな売り要因が出てこない限りポンド売りには進みにくい状況です。それに対して、買い要因である英中銀のタカ派姿勢への転換は、相場に強い影響を与えると考えられます。したがってBOEがタカ派に転換すると、ポンド買いが進んでいくと予想しています。

また、2月の金融政策決定会合は、インフレーションレポートが同時に発表される重要な会合です。インフレーションレポートでインフレ見通しが上方修正されていた場合、利上げ幅を拡大するとマーケットに受け止められ、ポンド買い要因となります。インフレ見通し通りの結果となるのか、2月に発表される1月CPIの結果も合わせて注目したいポイントです。

comment

英中銀が12月の政策会合と比べて、タカ派に傾いているのかに注目です。


Date

作成日

2023.02.03

Update

最終更新

2023.02.03

ポンドマン | Pond Man

現役大学生トレーダー

arrow
ポンドマン

英ポンドを中心にトレードを行う大学生トレーダーで、2021年の合計利益は4,000万円にのぼる。公式Twitterでもテクニカル分析等の情報発信を行い、フォロワー数は5,000人以上。ファンダメンタル分析とテクニカル分析を組み合わせた手法を用い、Myforexでは月初にポンド通貨ペアの戦略を連載している。

【運営メディア】
https://www.easthillfx.co.jp/column/

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

XMTradingがおみくじプロモ2025を実施!総額1,000万円越えのキャンペーン

海外FX業者XMTradingは、1月2日~1月31日までの期間限定で「おみくじプロモ2025」を実施すると発表しました。賞金総額は1,000万円以上であり、抽選で100名に最大75万円の現金がキャッシュバックされます。
update2025.01.06 19:00

XMTradingがお年玉プロモーションを実施

海外FX業者XMTradingは、2024年12月3日〜12月31日までの期間限定で、お年玉プロモーションを実施すると発表しました。200ドル相当を入金して、2ロット以上取引すると抽選に参加できます。
update2024.12.03 19:00

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較

MT4やMT5でトレードする際、インディケータを使えばローソク足が確定するまでの残り時間を表示できます。アラート機能付きや残り時間以外の情報も表示するインディケータもあります。本記事では、MT4・MT5にローソク足の残り時間を表示するインディケータを紹介します。
update2024.12.12 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル