作成日
:2023.02.08
2024.02.18 19:43
ブロックチェーン「Oasys(オアシス)」ではステーキングが可能であり、仮想通貨(暗号資産)OASを預けると年10%の利回り(APY)を受け取れます。
日本発のOasysを応援する気持ちや、値上がりへの期待からOASを保有している人もいるのではないでしょうか。ステーキングすると、報酬を受け取りながらプロジェクトの経過を見守れますので、OASを保有している人は利用を検討してみて良いでしょう。
本記事ではメタマスクを使ってOASをステーキングする方法や、その特徴を解説します。
多くの個人投資家が行えるステーキング方法は、「バリデータ」にOASを預けるといったものです。
ブロックチェーンが機能するには取引の検証・承認作業が必要となりますが、バリデータはこの作業を行っており、その見返りとして報酬を受け取っています。個人投資家がバリデータにOASを預けると、バリデータは受け取り報酬の一部を個人投資家に分配します。
OASを預けた人は、このようにして報酬を受け取ります。
Oasysのバリデータになり、バリデータとしてステーキングを行うことも可能です。しかし、バリデータになるには「ノード」と呼ばれる端末の用意や、さまざまな手続きが必要になりますので、多くの人にとって実用的なのはバリデータに預ける方法でしょう。
なおOasysは、OASの総発行数量の21%をステーキング報酬に割り当てています。この21%分のOASやトランザクション手数料などが、バリデータに支払われる報酬の出所となると考えられます。
仮想通貨(暗号資産)OASは、「Oasys Hub」というページからステーキングできます。ここではメタマスクを使ったステーキング方法を解説します。
メタマスクでOASをステーキングするにあたり、前もってメタマスクにOasysを追加する必要があります。Oasysを追加する方法は以下の通りであり、簡単です。
なお、メタマスクは以下の公式ページからインストールできます。Chrome拡張機能版を利用したい場合は「Install MetaMask for Chrome」をクリックしてください。iOS版またはAndroid版を利用したい場合は、タブを切り替えてください。
メタマスクを起動し、トップページ右上にある丸いアイコンをクリックして設定画面を表示します。
メニューが表示されるので、一番下にある「設定」をクリックします。
設定画面の左側にあるメニューから「ネットワーク」を選択して、画面右上にある「ネットワークを追加」をクリックします。
拡張機能から開いた直後の細長い表示であっても、「ネットワーク」「ネットワークを追加」と順にクリックすれば、同様に手続きを進められます。
続いて、以下のようにブロックチェーンの情報を入力して「保存」をクリックします。
番号 |
入力項目 |
説明 |
---|---|---|
1 |
ネットワーク名 |
「Oasys」と入力します。 |
2 |
新規 RPC URL |
「https://rpc.mainnet.oasys.games/」と入力します。 |
3 |
チェーンID |
「248」と入力します。 |
4 |
通貨記号 |
「OAS」と入力します。 |
5 |
ブロックエクスプローラーのURL |
「https://scan.oasys.games/」と入力します。 |
「保存」のボタンをクリックすると、メタマスクのトップ画面に自動的に戻ります。右上のネットワーク名に「Oasys」と表示されていれば設定完了です。
なお、画面上部に表示されているアドレスが入金先アドレスとなります。取引所で購入したOASを送金する際は、このアドレスを送金先に指定します。
OASを取り扱う取引所の1つにBybitがありますが、以下の記事ではBybitで仮想通貨を購入する方法を解説しています。
OASをステーキングする手順は、大まかに以下の通りです。
以降ではより詳しく解説します。
以下のボタンをクリックして、Oasys Hubにアクセスします。
画面右上の「CONNECT WALLET」をクリックします。
「MetaMask」をクリックします。2023年1月現在では、MetaMask(メタマスク)以外のウォレットではステーキングを行えません。
画面上部に「Wallet Connected」と表示され、画面右上にウォレットアドレスが表示されれば接続完了です。
ウォレットの接続が完了したら「Staking」をクリックします。
バリデータを選んで「stake」をクリックします。バリデータの情報は「Details」、預けることで得られる特典は「Campaign」をクリックすると確認できます。
接続されたメタマスクで選択中のチェーンがOasys以外の場合、以下のような画面になります。ステーキングの手順を進めるには「Switch to Oasys」をクリックし、メタマスクで「承認」ボタンをクリックします。
選択したバリデータに預け入れたい数量を入力し、「STAKE」をクリックします。すると、メタマスク側での承認を求められますので、ガス代を確認して「確認」をクリックしてください。
ステーキングの操作後、「stake Pending」(手続き中)との表示が出ます。この表示が以下画像のように「stake Success」に切り替わったら、ステーキングは完了です。
OASのステーキング報酬を獲得する方法について紹介します。
以下のリンクをクリックして、ステーキングページにアクセスします。
ステーキング時に選択したバリデータを探し、該当するバリデータの枠内にある「Stake|Unstake|Claim」をクリックします。
画面上部の「Claim」を選択した後、受け取り報酬額(「Available to claim」の横の数量)を確認します。受け取るなら「CLAIM」をクリックし、メタマスクで「確認」をクリックしてください。
受け取りの申請完了後、「claim Pending」(手続き中)との表示が出ます。この表示が以下画像のように「claim Success」に切り替わったら、報酬の受け取りは完了です。
OASのステーキング解除もOasys hubから行います。
以下のリンクをクリックし、Oasysのステーキングページにアクセスします。
ステーキング時に選択したバリデータを探し、該当するバリデータの枠内にある「Stake|Unstake|Claim」をクリックします。
上部の「Unstake」を選択し、引き出したい数量を入力して「UNSTAKE」をクリックします。その後、メタマスクでガス代を確認し、問題なければ「確認」をクリックしてください。
ステーキングの解除の操作後、「unstake Pending」(手続き中)との表示が出ます。この表示が以下画像のように「unstake Success」に切り替わったら、解除の申請は完了です。
ステーキングの解除手続きを行って10日経つと、解除が完了し、トークンの出金が可能になります。出金したい場合は「Withdraw」をクリックします。
Oasys(オアシス)のステーキングには以下のような魅力があります。
Oasysのステーキングには「ステーキングドロップ」と呼ばれるものがあります。ステーキングドロップとは、通常のステーキング報酬とは別ものであり、バリデータが独自に用意するインセンティブです。
各バリデータがステーキングドロップを用意しているかどうかは、ステーキングページから確認できます。下の画像では、CryptoGamesのCampaign部分を選択できるようになっており、CryptoGamesはステーキングドロップを実施していることが分かります。
画像引用:Oasys
当時CryptoGamesが実施していたステーキングドロップの内容は下の画像の通りであり、1,000OAS以上をCryptoGamesバリデータでステーキングすると、最大999名にクリプトスペルズのNFTが当たるというものでした。
画像引用:Oasys
2023年2月現在、Oasys Hubで確認できるAPY(複利を考慮したときの年間利回り)は10%です。年間10%を高いと感じるか低いと感じるかは人それぞれですが、取引所で利用できる預け入れサービスの報酬は数%から5%ほどですので、低い数値ではありません。
預け入れた人はバリデータに10%の手数料を支払う必要があるため、APYが10%の場合、実質的なAPYは9%となりますが、それでも悪くない報酬額でしょう。
OASのステーキング時や預け入れ解除時、報酬受け取り時には「ガス代」と呼ばれる手数料を支払う必要があります。ガス代が高いと稼ぎが減るため、ガス代は低いほうが有利です。
2023年1月にステーキングを試したところ、預け入れや預け入れ解除に必要なガス代は0.0025OAS(当時のレートで0.02円)ほどでした。イーサリアムのガス代が数百円にもなることを考えると、本記事執筆時点のOasysのガス代は安く、有利にステーキングが行えると言えます。
Oasys(オアシス)のステーキングは、解除するのに10日間かかります。このため、急な価格変動が起こって出金したくても、10日間は待たなければいけません。ステーキングで保有するOASの数量が増えても、OASの価格がそれ以上に下がれば、結局損したことになります。
この点を踏まえてステーキングする数量を決める必要があります。
Oasys(オアシス)は日本発のブロックチェーンであり、プロジェクトにはSEGAやgumiなどの日本の大手ゲーム会社や、同じく日本発である「Astar Network」も参画しています。
そんな日本との関係も深いOASに興味があれば、ステーキングを利用して、プロジェクトに触れてみても良いかもしれません。
作成日
:2023.02.08
最終更新
:2024.02.18
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
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