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仮想通貨OASの将来性は?SoftBankも参画するOasysを解説

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update 2023.07.08 08:18
仮想通貨OASの将来性は?SoftBankも参画するOasysを解説

update 2023.07.08 08:18

仮想通貨(暗号資産)OASはOasys(オアシス)ブロックチェーンの独自仮想通貨で、日本発のプロジェクトとして注目を集めています。ゲーム業界等で有名な多数の企業がプロジェクトに参画しており、Web3.0ゲームの発展に大きく貢献するかもしれません。

当記事では、Oasysの概要や特徴を紹介した上で、将来性について解説していきます。

仮想通貨OASとは

仮想通貨(暗号資産)OASは、Oasys(オアシス)ブロックチェーンで発行される独自トークンです。Oasysはシンガポールを拠点にしていますが、日本発のプロジェクトで日本人メンバーが中心となっています。たとえば、代表者は松原亮(まつばら・りょう)氏で、アクセンチュアやdoublejump.tokyo等で活躍してきた経歴を持っています。

knowledge 仮想通貨プロジェクトと日本の税制

日本は仮想通貨税制が厳しい国として知られています。このため、日本企業が手がける仮想通貨プロジェクトは、シンガポールなど諸外国で立ち上げられる傾向があります。Aster Newrok(ASTR)が例として挙げられます。

Oasysは2022年12月12日にメインネットを立ち上げ、OASがBybitなど海外大手取引所に上場しました。2023年1月31日、bitbankはOASトークンの上場決定を発表しており、今後は国内の取引所でも売買可能となります。

ゲーム向けのブロックチェーン

Oasysは「Blockchain for The Games」をコンセプトにしたブロックチェーンです。プロジェクトチームは2018年からブロックチェーンゲームを開発しており、My Crypto Heroesなどの有名タイトルをリリースしています。

MyCryptoHeros

画像引用:MyCryptoHeros

ゲーム向けのブロックチェーンは、DeFi(分散型金融)向けと比較して、数多くのトランザクションを安価な手数料で効率的に処理する必要があります。加えて、開発者にとっても利用しやすい環境でなければなりません。Oasysはこれらの需要を満たすブロックチェーンを構築しています。

大規模な資金調達に成功

Oasysは2回にわたって大規模な資金調達に成功しました。2022年7月の資金調達では大手ゲーム会社のグリーなどから25億円を調達し、11月のトークンセールでは前澤友作氏のMZ Web3.0ファンドや大手ゲーム会社のNexonなどから資金調達しています(調達金額は不明)。

良質な仮想通貨プロジェクトは開発コストがかかるため、資金獲得が重視される傾向にあります。そして各種投資ファンドは仮想通貨の将来性を有望視しており、有望なプロジェクトに対して億円単位の資金を投入しています。

このため、投資家視点で考えるならば、各種投資ファンド等から億円単位で資金調達できているかどうかが、プロジェクトの良し悪しの判断材料になるかもしれません。

Oasysの直近の動きとチャート

2023年2月時点において、Oasysでは様々な動きが見られ、将来性の高さを予感させてくれます。

bitbankに上場予定

bitbankに上場

画像引用:bitbank

仮想通貨OASはBybit(バイビット)など大手海外取引所で売買できますが、日本の取引所ではできません。このため、日本コミュニティの関心を集めているものの、日本居住者が購入するには一定のハードルがありました。

しかし、2023年1月31日、bitbankはOASの上場予定を発表しました。日本の取引所で上場されれば、OASの購入需要が高まると期待できます。

ソフトバンクが参入

ソフトバンクの参入

画像引用:Oasys公式ツイッター

2023年2月16日、ソフトバンクとOasysのコラボが発表されました。ソフトバンクはバリデーターとしてOasysブロックチェーンを維持するだけでなく、ブロックチェーンを使ったサービスでもOasysと協力していく予定です。日本においてソフトバンクの知名度は高く、Oasysにとって大きなメリットになるでしょう。

なお、ソフトバンクに加えて、有名な企業数社がバリデーターとして数社参入することも同時に発表されました。

point バリデーター

バリデーターは、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)のブロックチェーンにおいて、トランザクションの承認などブロックチェーンの維持のために活動します。

OASのチャート

Oasysは有名なゲームメーカー等が多数参加しており、OAS公開時から注目を集めていました。しかし、仮想通貨市場全体の低迷を受けて価格は上昇しづらく、横ばいの動きを続けてきました。

しかし、Bybitへの上場とソフトバンクの協力報道を受けて価格は大きく上昇し、当記事執筆時点(2023年2月16日)時点で上場時価格の2倍に迫る勢いとなっています。今後も上昇が続くかどうかに注目です。

OASのチャート

画像引用:CoinMarketCap

Oasysに関する反応や評価

仮想通貨(暗号資産)コミュニティでは、Oasys(オアシス)やOASトークンが話題に上っています。

中でも、Oasys最初のNFTプロジェクトである「OASYX」の話題が盛り上がっています。Oasysのパートナープロジェクトが、OASYXのホワイトリスト登録を特典としたGive Away企画を実施しており、これに国内海外問わず多くのユーザーが反応しています。

OASYXは、「2月28日、OASYXの公開と併せて、100万OASの抽選イベントを開催する予定です」とMediumで発表しており、盛り上がりはさらに加速すると考えられます。

現状、OASYXは以下のビジュアルを公開しております。

point ホワイトリストとは

ホワイトリストとは、トークンセールの「参加申し込み」のようなものです。参加申し込みに必要な条件はプロジェクトごとに異なりますが、個人情報の提出などが求められます。

また、OASの値動きにも注目が集まっています。前述の通り2023年2月、仮想通貨OASは高値を更新しており、OASの購入を検討しているユーザーも複数いるようです。

特に、日本の仮想通貨コミュニティではOASへの注目度が高く、同じく日本発である「Astar Network」と同様に、Oasysの今後に期待しているユーザーが目立ちます。

仮想通貨OASの使い道

仮想通貨(暗号資産)OASは、Oasys(オアシス)のガバナンストークンであるため、OASを保有していれば、プロジェクトの意思決定に関わる提案に投票できます。

また、OASはエコシステム全体の基軸通貨として利用されます。開発者が新しいVerseを立ち上げるには、100万OASを預け入れる必要があります。

point DAOとは

DAOは、Decentralized Autonomous Organizationの略で、日本語で「分散型自立組織」と訳されます。つまり、中央管理者が存在しなくとも、参加者の活動によって機能する組織を指します。中央集権型の組織と比較して民主的で透明性が高いと見なされており、ブロックチェーンの普及で広く採用されています。

複数のステーキング報酬

なお、他のPoSブロックチェーンと同様、ステーキングで利益を得られます。ただしOasysは特殊で、複数の報酬を得られます。一つはステーキング報酬で、これは一般的なPoSブロックチェーンと同じです。もう一つはバリデータ独自の報酬で、ステーキングドロップと呼ばれます。

下の画像赤枠部分で、CryptoGamesのCampaign部分を選択できるようになっており、すなわちCryptoGamesはステーキングドロップを実施していることが分かります。

ステーキング報酬

画像引用:Oasys

CryptoGamesのステーキングドロップの内容は下の画像の通りで、1,000OAS以上をCryptoGamesバリデータでステーキングすると、最大999名にクリプトスペルズのNFTが当たります。

CryptoGamesのステーキングドロップ

画像引用:Oasys

バリデータごとに特徴的なステーキングドロップをしていますので、ステーキングで稼ぐという点以外でも楽しむことができます。

point バリデーターとは

一般的な意味でのバリデータとは、仮想通貨ブロックチェーンのブロック生成やトランザクション(取引)データの内容が正しいのかを検証し承認するノード(端末)のことです。

主にコンセンサスアルゴリズムにPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用する仮想通貨で採用されており、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)でマイニングを行うマイナーと同様の役割を担っています。

OASのトークンエコノミー

OASは100億通貨を上限に発行される計画で、エコシステムとコミュニティに38%、ステーキング報酬に21%が分配されます。メインネット立ち上げから6年後に上限に達し、その際、DAOを通じてステーキング報酬として追加発行が行われるか検討される見通しです。

仮想通貨OASの将来性

仮想通貨(暗号資産)OASの価格は、Oasys(オアシス)が期待通りに発展すれば、上昇していく可能性があります。ここでは、OASの将来性に影響し得るOasysの取り組みを取り上げます。

  • ユーザー数1億人を目指す
  • ブロックチェーンの利便性向上
  • 実績あるゲーム会社が参画
  • ゲームプロジェクトの開発がスタート

ユーザー数1億人を目指す

Oasysは3つのステップでエコシステムを拡大させる計画です。最初のステップでは、2023年6月までにプロジェクトの立ち上げと仮想通貨の配布を完了して、ユーザー数を100万人、プロジェクト数を20件以上に増加させる予定です。

次のステップでは、2024年6月までにユーザー数1,000万人、プロジェクト数100件以上を目指します。最終的に1,000件以上のプロジェクトを招き入れて、ユーザー数1億人を実現する目標です。

ブロックチェーンの利便性向上

また、2024年6月までにZKロールアップ(ZK Rollup)を実装し、ETH2.0のサポート開始を計画しています。どちらもOasysブロックチェーンの利便性向上につながると考えられます。

ZKロールアップはレイヤー2のトランザクションを高速化する技術であり、Oasysの処理能力向上が見込まれます。

point ETH2.0とは

イーサリアムの新しいブロックチェーンで、2022年9月の大型アップグレードによって誕生しました。コンセンサスアルゴリズムにPoSを採用するなど技術的な変更が加えられており、今後の開発でスケーラビリティ問題の解決が期待されています。

実績あるゲーム会社が参画

Oasysのエコシステムには、実績あるゲーム会社が参画しています。出資に参加したNexonやグリーだけでなく、バリデータとして、スクウェア・エニックスを筆頭にバンダイナムコ、セガ、UBISOFTなどが加わっています。その他、日本発のWeb3.0関連プロジェクトであるAster Networkなどが参画しています。

パートナー企業の良し悪しでプロジェクトが決まるわけではありませんが、名だたるゲーム会社がバリデータとして加わったことは、長期的なゲーム向けプラットフォームの開発に好影響だといえるでしょう。

point Web3.0とは

Web3.0とは、分権化された次世代のインターネット環境を指します。現代の中央集権型インターネット環境(Web2.0)は、大手IT企業が強い影響力を持っています。その一方、Web3.0では個々のユーザーが重要な役割を担います。

ゲームプロジェクトの開発がスタート

Oasys上では、既に複数のプロジェクトがスタートしています。2022年9月末には、double jump.tokyoが三国志をテーマとしたカードゲームの開発を発表しました。このゲームはセガの三国志大戦をベースにしています。

double jump.tokyoが開発するSEGAカードゲームのアートワーク

画像引用:Oasys

その他、2022年12月8日には、Oasys初のNFTプロジェクト「OASYX」の立ち上げが発表されました。OASYXは有名ゲームクリエイターとコラボして様々なコレクションを公開する予定で、第一弾はセガで「バーチャファイターシリーズ」や「シェンムーシリーズ」を手がけた鈴木裕氏がコレクションを監修します。

仮想通貨OASの買い方

2023年2月17日時点では、仮想通貨(暗号資産)OASを取引できる取引所等は、以下の通りです。日本の取引所では売買できませんので、海外取引所から選びます。

Bybit(バイビット)

現物 デリバティブ
×

Binance(バイナンス)

現物 デリバティブ
× ×

Gate.io(ゲート)

現物 デリバティブ
×

MEXC(メクシー)

現物 デリバティブ
×

BingX(ビンエックス)

現物 デリバティブ
×

Bitget(ビットゲット)

現物 デリバティブ
×

CoinEX(コインイーエックス)

現物 デリバティブ
× ×

海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。

BybitでOASを購入する方法

Bybitでは、3つの手順でOASを購入できます。

  1. 購入ページにアクセス
  2. 購入条件を入力
  3. 内容を確認して購入

手順1

まずは以下のリンクをクリックし、OASの購入ページ(OAS/USDT)にアクセスします。

BybitのOAS購入ページへ link

なお、Bybitを利用するには口座を開設しておく必要があります。

手順2

ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でOASを購入するには、以下のように操作をして「OASを買う」をクリックします。

Bybitの注文画面 Bybitの注文画面

番号

項目名

説明

1

「買い」または「売り」

通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。

2

注文方法

成行を選びます

3

注文価格

購入したい数量を入力します。

OASはUSDTを支払って購入します。そのため、USDTの残高が十分でない場合は、入金や両替を行う必要があります。

手順3

内容を確認して「OASを買う」をクリックします。注文は即座に確定し、購入したOASは現物アカウント残高に反映されます。

Bybitの成り行き注文画面

以下の記事では、買い方に関してより詳しく説明しています。有利な価格を指定する「指値」の使い方なども解説しています。

ブロックチェーンOasysの特徴

Oasys(オアシス)はゲーム向けのブロックチェーンとして開発されています。どのような特徴があるのでしょうか。

二層構造のブロックチェーン

レイヤー1とレイヤー2の二層構造を採用しており、レイヤー1をHubレイヤー、レイヤー2をVerseレイヤーと呼びます。

HubレイヤーとVerseレイヤーの関係
point レイヤー2とは

多くのブロックチェーンは、異なる役割を持つブロックチェーンが階層別に独立して相互通信する「レイヤー構造」になっています。基礎的な役割を担うブロックチェーン層をレイヤー1と呼び、レイヤー1の情報処理を助ける層をレイヤー2と呼びます。

Hubレイヤー

HubレイヤーはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用するブロックチェーンで、多数のバリデータ(コンピュータ)によって管理されています。Oasysで基礎的な役割を担います。

point PoSとは

PoSはブロック生成ルールの1つです。ビットコイン(BTC)などが採用するPoW(プルーフ・オブ・ワーク)と比較して、電力消費が少ない点や拡張性が高い点などで注目されています。

Verseレイヤー

ゲーム開発者はVerseレイヤーに独自のブロックチェーンを構築し、ゲームなどのDappを展開します。自由度が高い設計で、独自トークンを自由に発行できます。

knowledge DAppとスマートコントラクト

DAppはスマートコントラクトを基礎に構築されます。スマートコントラクトを駆使することで、様々な処理が可能になります。

EVMによる互換性

OasysはEVM(イーサリアム仮想マシン)を実装しています。EVMはイーサリアムブロックチェーンと互換性を持たせる技術であり、イーサリアムを基礎とする仮想通貨の取引やDappの移植などが簡単になります。

point Dappとは

Dapp(decentralized application)はブロックチェーン上に作られたアプリで、運営管理者がいなくてもアプリを常時稼働できます。

イーサリアムは時価総額がビットコインに次いで第2位であり、分散型アプリ分野においては最も広く普及しています。このため、イーサリアムとの互換性を持たせることは、ユーザーを集める手段としてとても大切です。

トランザクション手数料無料

Oasysは、ゲームユーザーによるトランザクション手数料を無料としています。ブロックチェーンゲームでは何かとトランザクションが発生して手数料が必要になりますが、Oasysならその心配はありません。

NFTブリッジ

OasysにはNFTブリッジという機能が実装されており、ユーザーはNFTを特定のブロックチェーンから他のブロックチェーンに移動させて、異なるDAppで利用できます。

これにより、NFTを中心としたエコシステムの拡大や、複数のブロックチェーンに対応するマルチチェーン環境の構築が容易になります。

人気ゲームタイトルの登場に期待

Oasys(オアシス)は日本発のブロックチェーンとして、日本の大手ゲーム会社をエコシステムに取り込むことに成功しています。今後はこれら大手企業が手がける人気ゲームタイトルの登場が待ち望まれます。

これまで、ブロックチェーンゲームは一過性のトレンドに終わることが常となっていましたが、この状況を変えるゲームタイトルが誕生するかもしれません。ブロックチェーンゲーム関連の仮想通貨に関心がある場合、OASの動向に注目です。


Date

作成日

2023.02.20

Update

最終更新

2023.07.08

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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