作成日
:2023.02.20
2023.03.16 15:30
TwitFi(ツイートファイ)はTwitter(ツイッター)を使ったブロックチェーンゲームで、「Tweet to Earn(ツイートして稼ぐ)」の一種です。
日本で特に流行しているものの、独自仮想通貨(暗号資産)TWTの価格が暴落しており、収益性が落ちています。このため、ステーキングの導入やBNBチェーン版のリリース、ゲームシステムの変更などを行い、収益性を維持しようとしています。
TwitFi(ツイートファイ)はPlay to Earnのブロックチェーンゲームです。
画像引用:TwitFi
Play to Earnとは、遊んでお金を稼ぐことを指します。すなわち、ブロックチェーンゲームで遊ぶと、NFTや独自仮想通貨などの報酬を得られます。Play to Earnから派生したMove to Earn(運動して稼ぐ)なども、流行しています。
TwitFiはTwitter(ツイッター)で投稿するだけで稼げる「Tweet to Earn(ツイートして稼ぐ)」をコンセプトとしています。専用のNFTを保有して、ハッシュタグ「#TweetFi」を付けてツイートすると、報酬として独自仮想通貨のTWTを稼げます。
2022年末に話題となってユーザー数を増やしており、ゲームシステムなどにも改善が加えられています。
TWTは報酬として配布される仮想通貨です。TwitFi(ツイートファイ)のユーザーはTWTの現金化を急いでおり、右肩下がりで推移しています。
画像引用:CoinMarketCap
CoinMarketCapに登録された2023年1月中旬時点で、2円を超えていましたが、当記事執筆時点(2023年2月18日)では0.4円付近まで下げています。途中、ゲームシステムの改善で取引量が急上昇する局面があったものの、Play to Earnの典型的な値動きになっています。
多くのPlay to Earnは報酬として独自仮想通貨を発行しており、発行枚数が多くなり過ぎて価格が崩壊する傾向にあります。
TwitFi(ツイートファイ)は、新たな試みとしてTWTのステーキングを実装しました。
画像引用:TwitFi
ステーキングとはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)の仮想通貨で採用される仕組みで、ブロックチェーンの維持に貢献する対価として報酬を得ることを指します。また、仮想通貨を貸し出して報酬を得られるサービスをステーキングと呼ぶこともあります。
ステーキング開始に先駆けて、TwitFiは2023年2月4日から2月11日にかけてプレステーキングを実施し、報酬として独自ポイントのTポイントやバードNFTなどを配布しました。
プレステーキング期間終了後もステーキングを継続すればTポイントが付与され、1,000TWTにつき1時間で0.1ポイントが付与されます。
当記事執筆時点(2023年2月18日)で、TwitFiにおける本番ステーキングの発表はありません。近日中に詳細が分かる見込みです。
詳細は明らかではありませんが、獲得したTポイントに応じて以下の報酬を獲得できる見込みです。
TwitFiはNFTや広告の売上をETHに変えてステーキング報酬として分配します。より多くのTポイントを獲得すれば、多くのETHが付与されると見込まれます。
TWTはイーサリアムベースの仮想通貨です。TwitFiはBNBチェーン版のDApp(分散型アプリ)をリリースする予定で、その際に、BNBチェーンベースのTWTである「bTWT」の発行を計画しています。
TwitFiはアイテム抽選会などのイベントを実施する予定です。ステーキング報酬としてその参加権が付与されます。
エッグNFTを孵化させると、ゲームに必要なバードNFTを獲得できます。ステーキングするとその報酬として、BNBチェーン版のTwitFiで利用可能なレアリティの高いエッグNFTや、そのホワイトリストが抽選で配布されます。
ホワイトリストとは、参加申し込みのようなものです。NFTゲームは公開前にゲームに必要なNFTを売り出します。ホワイトリストに参加できれば、割安な価格または無料でNFTを獲得できます。
TWTのステーキングに関する注意事項として、以下の点などが挙げられます。
TWTのステーキングは、いつでもやめて引き出し可能です。ただし、通常の引き出しには7日間が必要で、すぐに引き出すと50%の手数料が必要です。
TWTのステーキングを止めると、これまで獲得したTポイントが無効になります。保有するTポイントの量によって報酬が変わってきますので、ステーキングを止める場合には注意が必要です。
TwitFi(ツイートファイ)は2023年3月にBNBチェーン版をリリースする予定です。
人気ブロックチェーンゲームはマルチチェーン対応が標準的です。ブロックチェーンが乱立していることから、マルチチェーン対応はユーザー数を増やすために有効です。
現行のイーサリアム版と比較して、安価な手数料で利用できるメリットがあり、ユーザーの獲得に貢献すると期待されています。
BNBチェーン版のリリースに向け、既存ユーザーの優遇策としてTポイントが配布されます。運営は特定時点のユーザーの状況を把握し(スナップショット)、その時点でユーザーが保有するバードNFTの種類やレベル、数に応じてTポイントが配布されます。
1回目のスナップショットは2023年1月27日、2回目は2月18日、3回目はBNBチェーン版リリースの直前となっています。
また、TwitFi(ツイートファイ)はTポイントを使う場所として、TP(Tポイント)ショップを開設しました。
画像引用:TwitFi
これまで、TWTを消費してアイテムを購入していましたが、TPショップでTポイントを使ってワクチンや薬を購入できるようになりました。ちなみに、ワクチンはバードNFTのウイルス感染を防ぐアイテムで、薬はウイルス感染を治すアイテムです。
バードNFTは、一定確率でウイルスに感染する仕様になっており、ウイルスに感染すると感染期間中は報酬を獲得できなくなります。合計20回ウイルスに感染すると、そのバードNFTはバーンされて消滅します。
さらに、TwitFi(ツイートファイ)はTwitFi Skyというサービスを新しく立ち上げました。
画像引用:TwitFi
TwitFi Skyとは、TwitFiコミュニティの力を利用して提携企業を支援する仕組みです。例えば、提携企業はTwitFiに料金を支払うのと引き換えに、ユーザーにWebサイトを閲覧してもらったり、指定のハッシュタグを拡散してもらったりできます。
ユーザーはタスクを完了すると、一定の確率でTWTやアイテム、エッグNFTなどの報酬を獲得できます。また、6時間ごとに何度でも挑戦することができます。
なお、TwitFiはTwitFi Skyで得た収益の65%をステーキング報酬、10%を流動性プール、25%を運営チームに分配することを約束しています。
2023年1月末からTwitFi(ツイートファイ)は新しいバージョンである「TwitFi2.1」を稼働させています。当記事執筆時点(2023年2月18日)で、以下が主な変更点として公表されています。
DEX(分散型取引所)でTWTを売却する際に、4.5%の手数料がかかるようになりました。これらの手数料はバーンされたり、イーサリアムのガス代を減額するために利用されたり、ゲームプレイの報酬に割り当てられたりします。
10体を超えるバードNFTを保有してTweet to Earnができるようになりました。保有枠を増やすには、11体目から15体目までで50,000TWT、16体目から20体目までで75,000TWT、21体目から25体目までで100,000TWT、それ以降も同様にコストを支払う必要があります。
エッグNFTは100ドル相当のETHを支払うことで購入可能です。売上の90%がTWT価格の安定性確保のために、残り10%が運営チームの活動に利用されます。
バードNFTは、ツイート数が増えていくとウイルス感染しやすくなります。新しい仕様では、ウイルス感染毎にバードNFTの収益性が2%ずつ下がります。
例えば、1回のツイートで50TWTを稼いでいる場合、1回の感染で収益性が1TWT減って49となります。以後、2回目の感染でさらに1TWT減少し48TWTとなります。
エッグNFTの孵化、アイテムのミント(発行)、アイテム購入、ワクチン購入、レベルアップの費用は、50%がロックされたTWT、残りの50%がロックされていないTWTの残高から支払われるようになりました。アイテムを獲得できるミステリーバスケットの開封コストは、ロックされたTWTから100%支払われます。
TwitFiは新しいアイテムとしてハーブを導入しました。ハーブはバードNFTのウイルス感染数を減少させることができます。ピンクハーブはウイルス感染数をゼロに、グリーンハーブはウイルス感染数を1回だけ減少させます。ハーブを入手するには、1,000TWTが必要です。
TwitFi(ツイートファイ)は以前からパートナーシップ強化を計画していました。2023年に入ってから立て続けに大手取引所とのパートナーシップを締結しています。
2023年2月、大手取引所Gate.ioにTWTが上場しました。Gate.ioはTWTの上場を記念して、1万2,000ドル相当のTWTを賞金とするトレードコンペティションを開催しています。このトレードコンペティションは、2023年2月13日から2月20日まで有効です。
画像引用:Gate.io
TwitFi Sky最初のパートナーとして、大手取引所OKXと提携しました。
画像引用:Gate.io
OKXはOKX Walletのハッシュタグを拡散しており、Twitterでのトレンド入りに成功しました。OKX WalletはWeb3.0関連サービスでも利用可能な分散型ウォレットです。OKXとの提携に伴って、TWTはOKX Wallet対応となりました。
Web3.0とは分権化された次世代のインターネット環境を指します。現代の中央集権型インターネット環境(Web2.0)は、大手IT企業が強い影響力を持っています。その一方、Web3.0では個々のユーザーが重要な役割を担います。
TwitFi(ツイートファイ)は2022年末にサービスを開始してから、既に100万ツイートを達成しており、怒涛の勢いで成長しています。しかし、Play to Earnの宿命ともいえるトークン価格の低下が起こっています。企業向けのサービスであるTwitFi Skyが立ち上げられ、外部の資金を取り込む試みにも挑戦していますが、どのような結果を生むのでしょうか。
仮想通貨市場ではTwitFiの復活に期待が高まっており、その去就に注目が集まっています。
作成日
:2023.02.20
最終更新
:2023.03.16
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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