Select Language

Astar Network(ASTR)とは?ステーキングで増やしながらプロジェクトを応援

Astar Network(ASTR)とは?ステーキングで増やしながらプロジェクトを応援

  • twitter
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • twitter
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2023.03.16 15:30
Astar Network(ASTR)とは?ステーキングで増やしながらプロジェクトを応援

update 2023.03.16 15:30

ASTRは、渡辺創太氏らが主導するプロジェクト「Astar Network」のネイティブトークンです。Binance(バイナンス)など海外の主要取引所で売買可能で、日本ではbitbank(ビットバンク)に上場しています。

ステーキングをすれば高利率で増やせますので、日本発のプロジェクト応援の意味でもASTRを保有する価値があるかもしれません。ただし、ブロックチェーンプロジェクトは無数にあり、発展するには他のプロジェクトに負けない特徴が必要です。

そこで、最初にAstar Networkの特徴を概観し、それを受けてステーキングについて紹介します。

Astar Networkとは

Astar Networkはpolkadot(ポルカドット)上に構築されたプロジェクトで、ブロックチェーンの相互運用性の確立と高速送金を実現します。

astew networkのイメージ
point 相互運用性(インターオペラビリティ)

ブロックチェーンはそれぞれが独自に開発されており、互換性はありません。このため、あるブロックチェーン上で流通するトークンを別のブロックチェーンに送金することはできません。これを可能にするのが、相互運用性の技術です。

ステーキングで新プロジェクト支援

相互運用性に取り組んでいるプロジェクトは多数あります。このため、ブロックチェーンをまたぐ仮想通貨(暗号資産)送金を当然のことと感じる人もいることでしょう。すなわち、これはAstar Network独自の強みではありません。

Astar Network独自の強みは、dApp Stakingにあります。dApp Stakingとはその名の通りステーキングであり、ユーザーが利用すると報酬を得られると同時に、新プロジェクトの支援にもなります。

開発支援の仕組み

誰かが新規にプロジェクトを立ち上げる場合、資金確保の問題に直面します。資金を確保する方法は主に2種類あり、一つはベンチャーキャピタル等から支援を受ける方法、もう一つはICOやIEO等でトークンを新規に発行する方法です。

Astar Networkは、第3の方法を提供しています。

資金を得たい新規プロジェクトは、Astar NetworkのdApp Stakingに登録します。そして、ユーザーは支援したいプロジェクトを選択してステーキングします。すると、ステーキング報酬が新規プロジェクトにも付与される仕組みです。

ユーザーにとっては、単にASTRをもらうだけでなく、支援したいプロジェクトを選ぶ楽しさがあります。開発チームにとっては、ユーザーが集まればASTR建てで開発資金を得られますので、IEO等に頼らなくても継続的に収入を得ることができます。

下の画像はdApp Staking画面の一部で、選択可能なプロジェクトは23あります。どのプロジェクトでも自由に参加できるのではなく、一定の条件を設けています。

dApp Staking

画像引用:Astar Network

ASTRのチャート

Astar Networkは2022年1月にメインネットを公開しました。このため、ASTRのチャートも2022年1月以降の表示です。2022年は仮想通貨(暗号資産)の冬の時代と呼ばれており、ASTRにとっても厳しい値動きとなっています。

価格の下落は、相場環境が大きく影響していると予想できます。このため、このチャート形状だけでAstar Networkの価値を考えると、判断を誤る可能性があります。

なお、チャート中央付近で大きく上昇している部分があります。これは、dApp Stakingに15以上のプロジェクトが同時に登録された際の値動きです。価格はほどなく下落しましたが、ユーザーの関心を集めていることが分かります。

ASTRのチャート

画像引用:CoinMarketCap

ASTRのステーキングの種類

ステーキングでASTRを稼ぐには、主に3つの方法があります。dApp Staking、BinanceのSimple Earnのフレシキブル、そしてGate.ioのステーキングです。

point ステーキングとは?

一般的にステーキングは、コンセンサスアルゴリズムがPoS(プルーフ・オブ・ステーク)の仮想通貨(暗号資産)を預け入れることで、ブロックチェーンの取引承認システムに貢献し、報酬を得る仕組みのことを指します。また、仮想通貨を貸し出して利息を得る「レンディング」に該当するサービスをステーキングと呼ぶこともあります。

この3つの年率を比較すると、下の表の通りです(2022年10月6日現在)。

取引所等 サービス名 年率
Astar Network dApp Staking 11.5%
Gate.io Gate.ioステーキング 1.07%~14.60%
Binance Simple Earnのフレキシブル 2.5%

Astar Network

サービス名 年率
dApp Staking 11.5%

Gate.io

サービス名 年率
Gate.ioステーキング 1.07%~14.60%

Binance

サービス名 年率
Simple Earnのフレキシブル 2.5%

Gate.ioの利率には大きな幅があり、これは選択するサービスによって異なります。年率14.60%はASTRを使ったレンディングの手数料であり、貸付期間は10日間です。

dApp Stakingは年率11.5%でGate.ioと比べてやや劣りますが、ステーキング期間を自由に決められますし、特定の新規プロジェクトを支援することもできます。

ASTRをステーキングする方法

ASTRをステーキングする3つの方法のうち、ここではdApp StakingとBinance(バイナンス)のSimple Earnの利用方法を紹介します。

dApp Staking

dApp Stakingを利用するには、「Substrate」という開発フレームワークに対応したウォレットが必要になります。そのため、事前に「Polkadot{.js}」などのウォレットをインストールし、そこにASTRを入金しておきましょう。

Polkadot{.js} extensionのダウンロードページ link
point MetaMaskでは利用できない

Astar Networkへのアクセスや一部サービスの利用は、MetaMaskを使っても行えます。しかし、dApp StakingはSubstrateに対応したウォレットでのみ利用可能であり、MetaMaskでは利用できません。

手順1

以下のリンクから、Astar Networkのアプリケーションページにアクセスします。

Astar Networkのアプリケーションページを開く link

手順2

dApp Stakingで利用するウォレットを選択します。

利用するウォレットを選択 利用するウォレットを選択

手順3

どのアカウントを利用するか選択し、「Connect」をクリックします。

ウォレットを接続する ウォレットを接続する

Astar NetworkのTelegram内では、Polkadot{.js}を接続できない主要な原因として、以下の3つが挙げられています。

原因 対処法
ネットワークの選択ミス アカウント横の「・・・」を押してAllow use on any chainもしくはAstarにします。
サイトのアクセス拒否 ウォレット設定の「Manage Website Access」をクリックして、「allowed(許可)」になっていることを確認します。
キャッシュの干渉 ブラウザのキャッシュをクリアしてリロードします(Ctrl+F5)。もしくはプライベートウィンドウまたはシークレットウィンドウで試します。

うまく接続できない場合は、1つずつ確認してみてください。

手順4

「dApp Staking」をクリックします。

dApp Staking dApp Staking

手順5

サポートしたいプロジェクトを探して「Stake」をクリックします。

プロジェクト選び プロジェクト選び

手順6

ASTRの数量を入力して「Stake」をクリックします。

ステーキング画面

手順7

アカウントのパスワードを入力して「Sign the transaction」をクリックします。

トランザクションへのサイン

手順8

選択したプロジェクト上に「Your stake」という項目が出れば、預け入れは完了です。なお、ステーキングの解除は「Unbond」から行えますが、解除可能となるのは預け入れから10日が過ぎてからとなります。

BinanceのSimple Earn

dApp Stakingには年利が比較的高いなどのメリットがありますが、ウォレットの準備が必要などのデメリットもあります。よりシンプルな方法で運用したい場合は、BinanceのSimple Earnの利用を検討してみると良いでしょう。

Simple EarnはBinance内で完結するサービスであり、外部ウォレットでの接続等は不要です。Simple Earnの利用方法は以下の記事で紹介しています。

ASTRはSimple Earnで取り扱われていますが、売り切れになることもあります。売り切れ状態では預け入れができないので、預け入れ枠が空くのを待つことになります。

ASTRを購入できる取引所

dApp Stakingを利用するにはASTRの現物が必要です。ASTRを購入する場合、国内取引所のbitbank(ビットバンク)や海外取引所を利用することになります。ここでは各海外取引所のASTRの取り扱い状況を紹介します。

Bybit(バイビット)

現物 デリバティブ
×

Binance(バイナンス)

現物 デリバティブ
×

Gate.io(ゲート)

現物 デリバティブ

MEXC(メクシー)

現物 デリバティブ
×

BingX(ビンエックス)

現物 デリバティブ
×

Bitget(ビットゲット)

現物 デリバティブ
× ×

CoinEX(コインイーエックス)

現物 デリバティブ
×
binance gate.io mexc bybit

ステーキングでプロジェクトを応援

Astar NetworkのdApp Stakingを使うと、仮想通貨(暗号資産)ASTRを増やしながら特定のプロジェクトを応援できます。大元のプロジェクトであるAstar Networkを預け先に選ぶこともできます。日本初のAstar Networkに興味がある人は、dApp Stakingを通して応援してみるのも良いかもしれませんね。


Date

作成日

2022.10.11

Update

最終更新

2023.03.16

山本鉄壁 | Teppeki Yamamoto

現役トレーダー兼仮想通貨ライター

arrow
山本鉄壁

株やFXをメインとし、投資歴は20年を超える。FX攻略.comでの連載等各種メディアで執筆を担当したほか、書籍も出版。2020年からは仮想通貨投資を始め、主に英語メディアで日々最新情報をチェックしている。TOIEC950点取得。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

アービトラム(Arbitrum)とは?特徴やメタマスクへの追加方法を紹介

アービトラム(Arbitrum)は、イーサリアムのガス代高騰問題解決のために開発されたブロックチェーンです。当記事では、特徴やメタマスクでの使い方を紹介します。
update2022.10.27 20:00

仮想通貨GPT(CryptoGPT)とは|将来性やAI分野との関連を解説

CryptoGPTはAI発展への寄与を目標としており、ユーザーは自分自身のデータを使って収益を得られます。DAO MakerでIDOが実施され、話題の仮想通貨となっています 。
update2023.02.28 20:00

Bybitローンチプールに「Monopoly Millionaire Game」 のトークン「MMC」が登場!

2022年7月22日、仮想通貨(暗号資産)取引所のBybit(バイビット)は、GameFiプラットフォーム「Monopoly Millionaire Game」 のトークンである「MMC」をローンチプールの対象銘柄にすると発表しました。
update2022.07.25 21:00

DAOのビジネスモデルを解説、民主的な仕組みを活かした利用例が拡大

仮想通貨(暗号資産)市場ではDAOが一般的で、多くのプロジェクトが取り入れています。また、DAOは投票での意思決定が特徴的で、Web3.0を実現する手段のひとつとして期待されています。
update2022.12.28 20:40

スイスフランショックとは?その原因と影響

2015年1月15日、スイス国立銀行(スイスの中央銀行)が金融政策を突然変更し、スイスフランが暴騰して複数のFX会社が経営破綻しました。これをスイスフランショックと呼びます。
update2022.10.03 19:00

イーサリアム2.0のステーキング報酬は何%?やり方やリスクも紹介

イーサリアム(ETH)2.0において、ステーキング向けの預け入れ資産が増加しており、約1,500万ETH(2.8兆円相当)になりました。ステーキング報酬は魅力的なのでしょうか。リスクはないのでしょうか。
update2023.01.20 19:00

Astar Network(ASTR)とは?ステーキングで増やしながらプロジェクトを応援

仮想通貨ASTRは、渡辺創太氏らが主導する「Astar Network」のネイティブトークンです。当記事ではASTRの特徴やステーキングのやり方を紹介します。
update2022.10.11 21:00

​​仮想通貨でよく聞くEVMとは?その仕組みやEVM対応のメリットを解説

EVMはイーサリアムがDAppプラットフォームであるために必要な技術であり、この技術によりスマートコントラクトの実行や管理が可能になります。
update2022.11.01 20:15

仮想通貨ARBの将来性は?独自トークンのエアドロップで話題のアービトラム

アービトラム(Arbitrum)が、独自仮想通貨(暗号資産)ARBのリリースを発表しました。ARBは取引所への上場に先立ち、エアドロップで配布されます。エアドロップの対象はアービトラムの利用歴のあるユーザーです。
update2023.03.22 21:00

OASをOasys Hubで手軽にステーキング|やり方や特徴を紹介

ブロックチェーン「Oasys(オアシス」ではステーキングが可能であり、仮想通貨OASを預けると年10%の利回り(APY)を受け取れます。
update2023.02.08 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

Twitter

Twitter

キャンセル