作成日
:2025.11.21


2026.03.06 17:25
Funded7(ファンディッドセブン)は、2025年に設立された新興プロップファームで、日本人ユーザーにも利用されています。一方で、SNS上ではFunded7の出金拒否に関する報告が見られ、ネガティブな評判も目立ちます。こうした状況を受け、同社は2026年1月に新ルールの導入に踏み切りました。
本記事では、新ルールの概要を説明するほか、日本での知名度が高い他のプロップファームのルールと比較します。
SNSで投稿されている主な報告は以下のとおりです。
短時間売買に関する投稿が多く、 「禁止秒数は守ったつもりだが、サポートから『大半の取引が2分未満。数秒の売買も複数あった』と説明された」という例もみられます。
全体的に明示されていない条件が原因で出金が否認されたとする投稿が多いようです。Funded7の最新の基準と利用者の認識が一致していない点が、混乱の原因になっていると考えられます。
こうした状況を受け、Funded7は禁止事項や出金基準を明確にした新ルールを導入し、ネガティブなイメージの払拭を図っています。運営歴が短い業者であるため、SNS上での投稿数はそれほど多くはありませんが、新ルール導入後の1月以降は、利益を出金できたとするポストもいくつか確認できます。
新しいルールでは、禁止行為の定義や出金の可否を判定する基準が具体的に示されています。
新しいルールでは、以下の行為が禁止事項として定められています。
上記に違反した場合、例外なくアカウント停止・利益没収・永久利用停止の対象となります。また、旧ルールで不明瞭だった点が、新ルールでは具体的な数値として明示されています。
「高頻度取引(HFT)およびティック・スキャルピング」を例にすると、旧ルールでは以下のように説明されていました。
高頻度取引(HFT)およびティック・スキャルピング
ミリ秒やマイクロ秒単位での極端に高速な売買を繰り返すHFT(High-Frequency Trading)は禁止です。
また、取引手法としてのスキャルピングは認められています。しかし、市場に混乱を招くほどの短時間で売買を繰り返すティック・スキャルピングも認められていません。
「Funded7の禁止行為・取引ルール総まとめ」 - より引用
具体的な秒数や頻度といった数値の記載はなく、どの程度の高頻度取引が規約違反と見なされるのか示されていませんでした。新ルールでは、ティック・スキャルピングの判定基準を以下のように定めています。
ポジション保有時間・取引の割合が示されたことで、旧ルールのように運営側の裁量でアカウントが停止されるといった、不透明さに起因するトラブルのリスクは低下したといえそうです。
一方で、こういった取引の割合をリアルタイムで把握するのは容易ではありません。意図せず禁止事項に抵触してしまう可能性もあるため、スキャルピングで取引する場合は注意が必要です。
新ルールでは、禁止行為だけでなく出金の可否を判定するペイアウト(出金)基準も設定されています。Funded7は、この基準を「利益がまぐれではなく、再現可能なスキルによるものかを判定するための指標」と説明しています。
出金するには、以下の3つの基準をすべて満たす必要があります。
取引サイズの基準は、トレーダーが突然ギャンブル的な大勝負に出るのを防ぐことを目的としており、過去の取引データにもとづく「取引サイズの上限」が設定されます。
具体的には、過去の取引における取引サイズの中央値とバラつきの範囲をそれぞれ算出し、いずれか小さいほうの値が上限として適用されます。出金するにはこの範囲内に取引サイズを収めなければなりません。
活動基準は、出金に必要な最低限の取引実績の基準を定めたものです。報酬を出金するためには、最低でも10回以上の取引と3日以上の取引日数(実際に取引を行った日数のカウント)が必要です。そのため、1回の取引で大きな利益を狙うようなギャンブル的な取引で利益をあげたとしても、取引回数・日数の基準をクリアしない限り、出金することはできません。
利益の品質係数(QCスコア)は、利益が特定の1回の大勝に依存していないかを判定するための基準です。QCスコアは、以下の計算式で算出します。
QCスコア=
(2番目に大きな利益 + 3番目に大きな利益)÷ 最大の利益
QCスコアが0.9以上であればクリアとなります。最大の利益に対して、2番目・3番目の利益が少なすぎると基準を満たすことはできません。勝ちトレードの利益のバラつきが大きい場合、QCスコアが原因で出金できなくなる可能性があるため注意が必要です。
プロップサービスの中でも、日本での知名度が高いFintokei(フィントケイ)・Axi(アクシ) セレクトと、Funded7(ファンディッドセブン)のルールを比較します。
Fintokeiでは、Funded7と同様にティック・スキャルピングを禁止しています。判定基準については「10秒未満の取引はすべてティック・スキャルピング」と明確に定義されています。
また、Fintokeiにはティック・スキャルピングを検出した際には、メールでユーザーに通知する仕組みがあります。そのため、出金時に初めて違反を指摘され、報酬を受け取れないといったトラブルには繋がりにくいといえるでしょう。
Fintokeiの禁止ルール
・レイテンシーアービトラージ
・ティックスキャルピング
・他人のシグナルをコピーする行為、または第三者による口座運用
・無許可の第三者シグナルやEAの使用
・同一人物による複数プロフィールアカウントの作成・登録
・複数の顧客間で同じ端末を共有して取引する行為
・Fintokeiのデモ口座への接続時に、複数の国のIPアドレスを使用したり、IPアドレスをマスクする行為
・第三者による不正決済
・複数の口座や顧客間での両建て取引
「禁止されている取引はありますか?」 - より引用
上記に加えて、「Fintokeiのギャンブル行為における規定」も設けられており、オールイン取引のような行為はギャンブル取引とみなされます。
ギャンブル的な取引とみなされる行為の例
・過剰なリスク: 保有中のポジションで有効証拠金の3%を超えるリスクを取ること
・過剰なレバレッジ: 明確な戦略なしに、異常に大きなポジションを持つこと
・一方的な賭け取引: ボラティリティの高い相場や経済指標発表時に、明確な根拠なく大きなポジションを張ること
・アカウントローリング: 限界までリスクを取り、口座が失格になったら次の口座を購入する行為
・オールイン取引: 1回の取引、または同一銘柄での数回の類似取引で目標利益を一気に達成する行為
「Fintokeiのギャンブル行為における規定」 - より引用
Fintokeiでは経済指標発表を狙った取引や口座の限界までリスクを取る取引も明示的に禁止しています。
Funded7の旧ルールでも禁止行為として、オールイン取引が記載されていましたが、新ルールでは出金基準にこういった取引を防ぐためのルールが導入されたことに伴い、現在は禁止行為から削除されています。
また、Funded7はマーチンゲール戦略を禁止していますが、Fintokeiでは禁止されていません。ただし、Fintokeiはマーチンゲールは非推奨としており、リスクを取りすぎると警告を受ける可能性もあるため注意が必要です。
AxiセレクトではFunded7やFintokeiほど、禁止事項は多くありません。Axiセレクトで禁止されている取引は以下の3つです。
マーチンゲール戦略やEAを使用した取引も可能です。ただし、コピートレードは禁止されているため、第三者の取引をコピーするようなEAは使用できません。当サイトがサポートに確認したところ、通常の取引の範囲内であれば上記以外は基本的に禁止していないとの返答がありました。
Axiセレクトの禁止事項は、Fintokeiほど条件が細かく決められているわけではなく、やや曖昧な部分もあります。しかし、出金関連の大きなトラブルは報告されていないことから、サポートの回答どおり、禁止事項に抵触しない限り出金を拒否される心配はなさそうです。
禁止事項や出金可否の判定基準が明文化されたことで、Funded7(ファンディッドセブン)のサービスの透明性は以前より向上したといえます。
一方で、取引サイズの上限や利益の品質係数(QCスコア)など、ルールが複雑化しています。すべてのユーザーがこういったルールを完全に把握したうえで、取引に臨めるかどうかは疑問が残ります。実際、「ルールがややこしいFunded7をあえて利用する利点はないのでは」という声もあるようです。
また、過去の出金トラブルのイメージを、短期間で払拭するのは容易ではありません。新ルール導入後に出金できたとするポストも確認されていますが、信頼の回復にはまだまだ実績が必要であり、新規ユーザーの獲得には時間がかかるとみられます。
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作成日
:2025.11.21
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最終更新
:2026.03.06
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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