作成日
:2025.11.21


2025.11.21 17:56
Funded7(ファンディッドセブン)で出金拒否に関する投稿がSNS上で増加しており、利用者の間で不安が広がっています。「利益が取り消された」「短時間取引が理由で無効になった」などの報告が投稿されています。
Funded7は、2025年に設立された新興プロップファームで、日本人ユーザーにも利用されています。当記事では出金拒否の原因を整理し、他のプロップファームとFunded7のルールを比較します。
SNSで投稿されている主な報告は以下のとおりです。
短時間売買に関する投稿が多く、 「禁止秒数は守ったつもりだが、サポートから『大半の取引が2分未満。数秒の売買も複数あった』と説明された」という例もみられます。
全体的に明示されていない条件が原因で出金が否認されたとする投稿が多いようです。Funded7の最新の基準と利用者の認識が一致していない点が、混乱の原因になっているようにも見受けられます。
Funded7では、以下の取引が禁止行為として定められています。
・一発勝負の取引(オールイン)
・マーチンゲール戦略
・過剰なリスクを取る無謀な取引
・アービトラージ取引
・遅延やシステムの悪用
・高頻度取引(HFT)およびティックスキャルピング
・アカウントの共有・譲渡・販売
・複数アカウント間でのヘッジ取引
・コピー取引・逆コピー取引
・決算発表をまたぐ株式CFDの保有
・同時注文数の上限300件
「Funded7の禁止行為・取引ルール総まとめ」 - より引用
自動売買(EA)は許可されていますが、裁量・自動売買を問わず規定に触れる取引が検知されれば、ペナルティが適用されます。規約に違反すると、アカウントの停止や利益が出金できなくなる可能性があるので注意が必要です。
公式ページには、SNSで報告のあったオールイン取引と極端な高速売買を禁止する旨が記載されています。Funded7はオールインを以下のように説明しています。
一発勝負の取引(オールイン)
アカウント資金の大部分を単一の取引に投じる、いわゆる「一発勝負」の取引は認められていません。これはスキルではなくギャンブル的行為と見なされます。1回または複数回の、一方向に偏ったハイリスクな取引によって利益目標を達成することは許可されていません。
「Funded7の禁止行為・取引ルール総まとめ」 - より引用
ただし、具体的にどの程度の取引を行うと「アカウント資金の大部分」と見なされるのか基準は示されていません。また、スキャルピングについては「取引手法としては許可するものの、市場を乱すほどの短時間売買は不可」と説明しています。
高頻度取引(HFT)およびティック・スキャルピング
ミリ秒やマイクロ秒単位での極端に高速な売買を繰り返すHFT(High-Frequency Trading)は禁止です。
また、取引手法としてのスキャルピングは認められています。しかし、市場に混乱を招くほどの短時間で売買を繰り返すティック・スキャルピングも認められていません。
「Funded7の禁止行為・取引ルール総まとめ」 - より引用
ただし、こちらも具体的な秒数や頻度といった具体的な数値の記載はないため、どの程度の高頻度取引が規約違反と見なされるのかは不明です。こういったルールの不透明さがトラブルの一因になっていると考えられます。
プロップサービスの中でも、日本での知名度が高いFintokei(フィントケイ)とAxi(アクシ) セレクトのルールと比較します。FintokeiではFunded7(ファンディッドセブン)と同じような取引が禁止されています。一方、AxiセレクトはFunded7と比較すると、プロップサービスの禁止事項は少ないようです。
Fintokeiでは、Funded7と同様にティック・スキャルピングを禁止しています。しかし、Fintokeiでは具体的に「10秒未満の取引はすべてティック・スキャルピング」としており、Funded7よりも条件が明快です。加えて、ティック・スキャルピングを検出した際にはメールでユーザーに通知されるため、出金する前の段階で対応することができます。
Fintokeiの禁止ルール
・レイテンシーアービトラージ
・ティックスキャルピング
・他人のシグナルをコピーする行為、または第三者による口座運用
・無許可の第三者シグナルやEAの使用
・同一人物による複数プロフィールアカウントの作成・登録
・複数の顧客間で同じ端末を共有して取引する行為
・Fintokeiのデモ口座への接続時に、複数の国のIPアドレスを使用したり、IPアドレスをマスクする行為
・第三者による不正決済
・複数の口座や顧客間での両建て取引
「禁止されている取引はありますか?」 - より引用
上記に加えて、「Fintokeiのギャンブル行為における規定」も設けられており、オールイン取引のような行為はギャンブル取引とみなされます。
ギャンブル的な取引とみなされる行為の例
・過剰なリスク: 保有中のポジションで有効証拠金の3%を超えるリスクを取ること
・過剰なレバレッジ: 明確な戦略なしに、異常に大きなポジションを持つこと
・一方的な賭け取引: ボラティリティの高い相場や経済指標発表時に、明確な根拠なく大きなポジションを張ること
・アカウントローリング: 限界までリスクを取り、口座が失格になったら次の口座を購入する行為
・オールイン取引: 1回の取引、または同一銘柄での数回の類似取引で目標利益を一気に達成する行為
「Fintokeiのギャンブル行為における規定」 - より引用
Funded7でギャンブル取引として規定されているのはオールイン取引のみですが、Fintokeiでは経済指標発表を狙った取引や口座の限界までリスクを取る取引も禁止です。ギャンブル的と見なされる取引の範囲がFunded7より広いと言えます。
また、Funded7はマーチンゲール戦略を禁止していますが、Fintokeiでは禁止されていません。ただし、Fintokeiはマーチンゲールは非推奨としており、リスクを取りすぎると警告を受ける可能性もあるため注意が必要です。
AxiセレクトではFunded7やFintokeiほど、禁止事項は多くありません。Axiセレクトで禁止されている取引は以下の3つです。
マーチンゲール戦略やEAを使用した取引も可能です。ただし、コピートレードは禁止されているため、第三者の取引をコピーするようなEAは使用できません。当サイトがサポートに確認したところ、通常の取引の範囲内であれば上記以外は基本的に禁止していないとの返答がありました。
Axiセレクトの禁止事項は、Fintokeiほど条件が細かく決められているわけではなく、やや曖昧な部分もあります。しかし、出金関連の大きなトラブルは報告されていないことから、Funded7のように公表していない条件で出金を拒否するといった心配はなさそうです。
安心して取引できる環境を重視する場合は、実績のある他のプロップファームを利用したほうが良いでしょう。
Funded7(ファンディッドセブン)は、比較的新しいプロップファームです。新興サービスの段階では、システムや取引条件の調整が続くことも多く、規約や基準が頻繁に変わることもあります。SNS上で共有されている事例を確認すると、取引ルールの適用範囲や禁止事項の判断基準がユーザーに対して十分に周知されていないようにも見受けられます。
Fintokei(フィントケイ)やAxi(アクシ)セレクトのように実績のあるサービスでは、取引のルールや禁止事項がより具体的に示されています。そのため、Funded7のように明文化されていないルールが原因で出金を拒否されるリスクを避けられるでしょう。
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作成日
:2025.11.21
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最終更新
:2025.11.21
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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