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仮想通貨の自動売買は儲かる?種類やメリット・デメリットを解説

仮想通貨の自動売買は儲かる?種類やメリット・デメリットを解説

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update 2023.08.21 16:57
仮想通貨の自動売買は儲かる?種類やメリット・デメリットを解説

update 2023.08.21 16:57

「仮想通貨の自動売買が儲かる!」という話をSNS等で目にした方も多いのではないでしょうか。自動売買プログラムの提供会社からの積極的な勧誘も行われているようです。

仮想通貨の自動売買といっても様々な種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。チャートを見られる時間に左右されずに自動で取引をしてくれるので魅力的ではありますが、デメリットもしっかりと把握した上で始めることが必要です。

この記事では、仮想通貨の自動売買プログラムの種類とメリット・デメリットについて詳しく解説します。

アービトラージが可能なことが特徴

仮想通貨の自動売買プログラムは一般に「ボット(bot)」と呼ばれます。自動売買プログラムにもいくつか種類がありますが、「ボット」は元々単に「自動的に動作するコンピュータプログラム」を指す用語ですので、特に限定されずどのプログラムも「ボット」と呼ばれます。

しかし、傾向としては、自作のプログラムが特にボットと呼ばれ、MT4/MT5の自動売買プログラムであるエキスパート・アドバイザ(EA)など他の名称の方が知名度がある場合は、その名称で呼ばれることが多いようです。

ボットを利用した仮想通貨の自動売買は、「アービトラージ」が可能なことが特徴です。

アービトラージとは、仮想通貨以外の金融商品でも行われているもので、取引所間の価格差を利用して利益を上げる取引形態を指します。

例えば、仮想通貨取引所AとBで同一銘柄に価格差がある場合、安い方で買って高い方で売ります。AとBのレートが全く同じであれば意味がありませんが、AとBのレートに開きがあった場合には、その差額を収益にできます。

アービトラージの仕組み

アービトラージには、成功すれば確実に儲かるという特徴があります。その一方で、片方が約定しなかったり、約定レートがずれたりしてアービトラージが成立しないなどのリスクもあります。

アービトラージが仮想通貨で盛んな理由

仮想通貨でアービトラージが盛んな理由は、特定の仮想通貨について取引所ごとに異なる価格で取引されているからです。「仮想通貨の自動売買が儲かる」といった発言をしている人の取引手法を見てみると、アービトラージであることもあるようです。

株式では、多くの場合、注文は各証券会社を経由して、その株式が取引される市場、例えば東京証券取引所に集約されて約定価格が決まります。そのため、一般的に価格差は発生しません。

一方、仮想通貨では、一般的にそれぞれの取引所で独自に価格が形成されます。そのため、取引所間で価格が異なる現象が頻繁に発生するのです。

仮想通貨市場は独自にレートが決まる

FX取引でも、各FX会社が独自にレートを決めていますので、アービトラージは成立します。しかし、仮想通貨取引所と異なるのは、多くの場合、顧客とFX会社の間で取引が成立する点です。FX会社がカバー取引をしていない場合、顧客が利益を上げるとFX会社の損失となります。そのため、ほとんどのFX会社でアービトラージは禁止されています。

一方、仮想通貨取引所は顧客同士で売買を行い、仮想通貨取引所は手数料を受け取るだけですので、アービトラージに制限がかけられていません。このため、特に仮想通貨取引ではアービトラージが盛んに行われているのです。

参入者が増えると難易度が上がる

アービトラージは、成功すれば確実に利益が得られるというメリットがあります。しかし、参入者が増えると難易度が上がるという性質もあります。

アービトラージをしようとする人が少なければ、取引所間で発生した価格差が発見されるタイミングも遅くなり、アービトラージが可能な時間が長くなります。

一方、アービトラージのチャンスを狙う人が多くなると、処理や通信の速いボット(bot)を持っている人が早い者勝ちで取引を成立させてしまい、他の人は利益を上げることができません。全員が儲かるというわけではないということですね。

アービトラージで価格が平均化される

取引所Aのレートが安く、取引所Bのレートが高かった場合は、Aで買い取引を、Bで売り取引をそれぞれ行いますが、買い注文が入ったAでは売り指値注文が消化されて価格レートが上がり、売り注文が入ったBでは買い指値注文が消化されて価格が下がります。そのため、アービトラージが成立するたびに、取引所間の価格差は解消され、価格が平均に近づいていくのです。

数年前と比較すると仮想通貨取引がメジャーになっており、アービトラージの競争は激化しているようです。

なお、こうしたアービトラージの仕組みは、ステーブルコインの価値を保つために使われることもあります。

また、フラッシュクラッシュで暴騰や暴落が発生する場合も、アービトラージが活発化して価格は短時間で元の水準に戻ります。

仮想通貨の自動売買の種類

ここまでで、仮想通貨のアービトラージ取引について紹介しましたが、もちろん通常の取引を自動売買プログラムで行う方法もあります。

仮想通貨の自動売買をツールで分類すると、主に以下の5種類に分けられます。難易度に差がありますので、簡単なものから順に紹介していきます。

  1. 取引所のコピートレードを利用する
  2. 取引所の自動売買システムを利用する
  3. MT4/MT5を利用する
  4. 外部ツールを利用する
  5. 自作でプログラミングする

取引所のコピートレードを利用する

一部の仮想通貨取引所は、他のトレーダーのトレードをコピーできるコピートレードシステムを提供しています。

コピートレードのメリットは、仮想通貨のトレードの知識が少なくても利益を得られる可能性があることです。また、取引所が提供しているコピートレードシステムであれば、設定も簡単にできます。

コピートレードでは通常、コピーされるトレードを提供するトレーダー(マスタートレーダー)に報酬が支払われます。サービスにより異なりますが、「コピーしたトレードで得た利益の数%」や「取引高の数%」、月額制といった仕組みがあります。このため、利用する間ずっとコストがかかってくるのがデメリットです。

また、損切りをしないなどの危険なトレードをするマスタートレーダーもいますので、取引所側のマスタートレーダーの審査が緩い、または審査がない場合はユーザー側の見極めが重要になります。

大手取引所のBybit(バイビット)でも、コピートレードのサービスが提供されています。

Bybitコピートレード紹介ページ link

取引所のシステムを利用する

コピートレード以外の自動売買システムを提供している仮想通貨取引所もあります。例えば、大手取引所のBybit(バイビット)には「Bybit取引ボット」というシステムがあります。

これは、グリッド戦略を自動的に行うものです。

point グリッド戦略とは?

エントリーと決済のルールを設定し、等間隔に複数のポジションを持つ戦略です。価格変動に応じて次々とポジションを持ちますので、ポジションの量が大きくなりすぎる場合があります。この対策として、ポジションの最大保有量を制限したり、ストップロスを設定したりします。下はトレードの例です。

グリッド取引の仕組み

取引所のツールを利用するメリットは、自分でプログラミングを行う必要がないことはもちろん、APIを利用する必要がないことです。

point APIとは?

仮想通貨取引所で自動売買を行うには、まずその取引所からレートを取得し、自動売買システム内部でトレードを開始するかどうかの計算を行います。その後、トレードするとの判断になった場合、仮想通貨取引所の取引操作を行うという流れです。APIは、こうしたレート取得やシステムを経由したトレードを行うことができる仕組みのことです。システム開発の経験がない方にとっては、設定が手間に感じることもあります。

一方、取引所のシステムを利用する場合のデメリットは、取引戦略の幅が限られるということです。上記のBybit取引ボットはグリッド戦略に限られていますし、他の取引所でもそれほど幅広い選択肢があるわけではありません。

MT4/MT5を利用する

取引所が提供するシステム以外で自動売買を行うには、基本的にはAPIの設定が必要です。APIが不要なのは、MT4/MT5です。

MT4
MT4

MT4/MT5の自動売買システムは、「エキスパート・アドバイザ(EA)」と呼ばれています。EAは活発な売買市場があり、入手しやすいことがメリットです。しかし、FX用のEAは種類が豊富なものの、仮想通貨対応のEAはまだあまり数がありません。

MT4/MT5を開発したメタクオーツ社が運営するコミュニティサイト「MQL5」では仮想通貨対応のEAが販売されていますが、日本語で営業する大手販売サイトGoGoJungle(ゴゴジャン)などでは、まだ仮想通貨対応EAの取り扱いがないようです。

そのため、仮想通貨EAは、限られたルートで入手するか、自作するかのどちらかの方法で用意することになるでしょう。

knowledge EAは自作できる?

MT4/MT5のプログラミング言語を使って、EAを自作できます。また、プログラミングができなくても作成できる「EAつく~る」などのツールも販売されています。

EAは手軽にできることがメリットですが、利用できる取引所が限られるというデメリットもあります。MT4/MT5に対応している仮想通貨取引所はほとんどなく、大手取引所のBybit(バイビット)でMT4が使え、BingXでMT5が使えるくらいです。

bybh bingx
bybh bingx

それ以外で仮想通貨取引所を利用したい場合、仮想通貨を取り扱う海外FX業者のCFD取引があります。

海外FX業者のCFD取引は、仮想通貨取引所の無期限契約取引とほぼ同じ感覚で利用できますが、板取引ではなく、海外FX業者を相手に取引します。

仮想通貨の取り扱いがある海外FX業者としては、FXGT(エフエックスジーティー)やExness(エクスネス)が有名です。

knowledge FX用のEAを利用できる?

FX用のEAが仮想通貨で利用できる場合もありますので、バックテストで確認してみましょう。利用できないケースとしては、開発者が利用可能銘柄に制限をかけている、銘柄のレートの小数点以下の桁数が合わない、などがあります。

そのまま利用できる場合でも、FX銘柄と仮想通貨銘柄は利益確定・損切りの幅などが大きく異なりますので、パラメータなどを調整の上、必ずバックテストで成績を確認してから使うようにしましょう。

外部ツールを利用する

様々な会社や個人が、仮想通貨の自動売買ツールを提供しています。

日本語対応の複数のサービスがありますが、特に「クオレア」というサービスの知名度が高いようです。FX通貨ペアを中心とした自動売買サービスで、ビットコインにも対応しています。数多くある戦略から好きなものを選ぶ形式で、自分でカスタマイズできないので、コピートレードサービスの一種と考えられます。

外部ツールには様々なものがあり、選べる戦略の幅が広いのがメリットです。APIの設定も必要となりますが、仮想通貨取引所が提供するキーをただ入力するだけで利用できるようになっている場合がほとんどですので、利用し始めるまでのハードルはそれほど高くありません。

しかし、APIの設定等の関係で、ツールの提供会社が指定する取引所しか利用できないという制限があるほか、ツールの提供会社にAPIが知られてしまうリスクもあります。また、無料ツールもありますが、成績のよいツールは有料であることが多いためコストもかかります。

knowledge 詐欺目的のツール

自動売買に関係する仮想通貨の詐欺は、外部ツールで発生することが多いため、仕組みを十分に調べた上で利用するようにしましょう。特に、「絶対儲かる」「初心者でも儲かる」などと謳っているものには注意が必要です。

自作でプログラミングする

最後に、自分でプログラミングをしてボット(bot)を作成する方法があります。

APIを組み込んで一からボットを自作するのは非常に大変な作業で、システム開発の経験がある方以外にはハードルが高いです。

しかし、自分でボットをプログラミングする場合、自由に戦略を構築できますので、うまく戦略を作ることができれば、利益を上げられる可能性があります。

良いボットができた場合、仮想通貨取引所が提供するコピートレードに登録することで、報酬を得ることもできます。

仮想通貨の自動売買の注意点

仮想通貨の自動売買を始める際には、以下の点に注意が必要です。

  • レバレッジ
  • 仮想通貨特有の値動き
  • 検証可能な期間が短い
  • 詐欺

レバレッジ

仮想通貨銘柄のレバレッジ設定は、複雑なことが多いです。例えばBybit(バイビット)では、銘柄ごとに最大レバレッジが異なることに加え、取引量が増えるごとに最大レバレッジが引き下げられます。

このため、自動売買を行う際には、レバレッジ制限を考慮する必要があります。

仮想通貨特有の値動き

仮想通貨は値動きが大きく、かつ一方向に値動きが進むことも多いのが特徴です。Myforexのボラティリティツールで、直近半年間の1日単位のボラティリティを比較してみます。

ドル円とビットコインの比較
Myforexボラティリティツール link

米ドル/円は1日の最大変動幅が約500pips、最小変動幅が約20pipsで、最大変動幅は最小変動幅の25倍です。また、最大変動幅の500pipsは、レートが135円とすると約3.7%の価格変動です。

一方ビットコインドルは1日の最大変動幅が約3,400pips(1pipsを1ドルとして計算)、最小変動幅が約50pipsで、最大変動幅は最小変動幅の68倍となっており、米ドル/円よりもばらつきがあることがわかります。また、最大変動幅の3,400pipsは、レートが22,000ドルとすると約15%の価格変動です。直近半年間だけを見ても、仮想通貨の方が大きな価格変動が発生しやすいということがわかります。

このような特徴がある仮想通貨の自動売買で利益を上げるには、利益確定幅・損切り幅を工夫する必要があります。

検証可能な期間が短い

自動売買プログラムは、過去の価格データ(ヒストリカルデータ)を利用して、成績の検証(バックテスト)を行うことができます。ただし、仮想通貨の自動売買プログラムは、検証可能な期間が短く、あまり信頼できるバックテスト結果にはならないという特徴があります。

ビットコインの場合、有効な仮想通貨のヒストリカルデータが2017年ごろからしか存在しません。さらに、価格が10,000ドル以下だったころと、70,000ドル近くまで上昇した2021年ごろでは、利益確定幅・損切幅を変更する必要があるため、同じ戦略でバックテストをすることが難しいです。

ビットコインの過去チャート

画像引用:TradingView

一方、FX通貨ペアでは、10年や15年といった長期のヒストリカルデータで検証できます。このため、仮想通貨の自動売買プログラムの信頼度を判断しにくいという特徴があります。

詐欺目的のツール

自動売買ツールは特に、「仮想通貨の知識がなくても稼げる」とアピールできることから、詐欺目的で使われるケースがあります。

京都府消費生活安全センターの資料には、自動売買が関係すると思われる事例が掲載されています。知人からAI(人工知能)を使った暗号資産の投資を紹介され入金したものの、しばらく配当を受け取った後業者と連絡が取れなくなったそうです。

しばらく配当を出すという点は、有名な詐欺の一種である「ポンジスキーム」の特徴です。ポンジスキームでは、出資金を運用すると説明してお金を集めるものの、実際は運用せず、集めた資金の一部を配当金として分配します。

そのため、出資者は運用益があがっていると勘違いして安心してしまいますが、ある時点で詐欺師である運営元が資金を持ち逃げして連絡が取れなくなります。

ポンジスキームの仕組み

「絶対に儲かる」「初心者でも儲かる」といった謳い文句や、高額な利回りには特に注意する必要があります。「簡単に儲かるのであればみんながやるはず」という心理を逆手にとって、「選ばれた人だけしか購入できない」などと説明されることもあるようです。

point AIへの過度な期待は禁物

最近では、チャットボットであるchatGPTが自然な文章を生成することが話題となりました。しかし、高性能なAIであっても、仮想通貨の自動売買で儲かるわけではありません。過度な期待をしない方がいいでしょう。

まずは取引所のサービスやMT4/MT5がおすすめ

外部サービスで自動売買システムを利用する場合、APIを利用します。設定に手間がかかりますし、運営元にAPIを知られるリスクもあります。APIを知られるとはすなわち、運営元はAPIの情報を使ってユーザーの資金を自由に扱えることを意味します。

このため、まずは取引所の自動売買サービスから始めると簡単です。また、Bybit(バイビット)などはMT4やMT5に対応しており、比較的簡単に自動売買を始められます。

この記事で紹介した、5種類の自動売買のメリット・デメリットを参考に、自分に合った自動売買を探してみてください。


Date

作成日

2023.03.20

Update

最終更新

2023.08.21

坂上綾香 | Ayaka Sakagami

仮想通貨専門ライター

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坂上綾香

ニュース媒体での記者経験を経て、仮想通貨ライターに。公式サイトやコミュニティでの評判、海外メディアの評価など様々な角度から英語ソースでリサーチを行う。安い草コインを宝くじ感覚で買うのが趣味。

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