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イーサリアムはいつまでガチホすべき?複数の観点からガチホの目安を解説

イーサリアムはいつまでガチホすべき?複数の観点からガチホの目安を解説

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update 2024.02.25 23:22
イーサリアムはいつまでガチホすべき?複数の観点からガチホの目安を解説

update 2024.02.25 23:22

イーサリアム(ETH)はビットコイン(BTC)に次ぐ規模の仮想通貨(暗号資産)で、ガチホでリターンを狙うトレーダーもいます。将来有望な仮想通貨として認識されている一方、いつまでガチホすべきでしょうか。

当記事では、イーサリアムをいつまでガチホすればよいのか、複数の観点から目安を解説します。

イーサリアムはいつまでガチホすべきか

イーサリアムをいつまでガチホすべきかは、個人の判断によります。しかし、その目安となりそうなタイミングを、いくつか挙げられます。

  • 大型アップグレードが完了するまで
  • Web3.0のトレンドが下火になるまで
  • イーサリアムの覇権が終わるまで
  • イーサリアムの供給量が大幅増加に転じるまで
  • イーサリアム財団が大量売却するまで

大型アップグレードが完了するまで

イーサリアムはブロックチェーンを継続的にアップグレードしており、改善が進んでいます。特にスケーラビリティ問題の解決はイーサリアムの悲願であり、積極的な取り組みが続いています。

point スケーラビリティ問題とは

イーサリアムはトランザクションの処理能力が低く、トランザクションが集中すると、取引の遅延や手数料の高騰などが発生します(スケーラビリティ問題)。イーサリアムは、慢性的にスケーラビリティ問題に悩まされています。

大型アップグレードはイーサリアムに大きな変化をもたらし、価格に影響する可能性があるので、ガチホの判断材料になります。

イーサリアムの考案者ヴィタリック・ブテリン氏が公開したロードマップによると、2022年末時点で複数のアップグレードが計画されています。当記事執筆時点(2023年12月20日)では、アップグレード「The Surge」のデンクンが控えています。

Web3.0のトレンドが下火になるまで

ブロックチェーンの普及に伴って、Web3.0は世界的なトレンドとなっています。

point Web3.0とは

Web3.0とは分権化された次世代のインターネット環境を指します。現代の中央集権型インターネット環境(Web2.0)は、大手IT企業が強い影響力を持っています。その一方、Web3.0では個々のユーザーが重要な役割を担います。

イーサリアムは仮想通貨市場最大のDApp(分散型アプリ)プラットフォームであり、Web3.0の中心にあります。イーサリアムのウォレットアドレス数は急増しており、右肩上がりの推移です。

イーサリアムのウォレットアドレス数の推移
イーサリアムのウォレットアドレス数の推移

画像引用:Etherscan

Web3.0が下火に転じてイーサリアムの需要が低下するとき、ガチホを再考すべきかもしれません。

イーサリアムの覇権が終わるまで

イーサリアムはDAppプラットフォームとして覇権を握っている一方、慢性的なスケーラビリティ問題を抱えています。

このため、イーサリアムキラーと呼ばれるブロックチェーンが台頭しています。例えば、ソラナ(SOL)やBNBチェーン、ポルカドット(DOT)などがイーサリアムキラーの例です。

point イーサリアムキラーとは

イーサリアムキラーとは、将来的にイーサリアムに取って代わる可能性がある仮想通貨を指します。その特徴として、スケーラビリティ問題をある程度解決しており、また、新しい技術を取り入れていることが挙げられます。

イーサリアムは時価総額やユーザー数などでイーサリアムキラーを圧倒しており、この優位性が続く限り、ガチホする価値があるでしょう。

しかし、イーサリアムキラーが影響力を強めてイーサリアムの覇権が終わりに近づくときには、ガチホを辞めるべきかもしれません。

イーサリアムの供給量が大幅増加に転じるまで

イーサリアムはステーキングを通じて新規に仮想通貨を発行し、時間の経過とともに徐々に総供給量が増えます。一方、ガス代の一部をバーンする仕組みを備えており、総供給量が増えすぎないようにしています。

point バーンとは

バーンとは、仮想通貨を永久に使えなくする行為を指し、仮想通貨を特定のウォレットに送ることで実行できます。そして、そのウォレットの秘密鍵は開発者を含めて誰も知りません。すなわち、送金したら最後、その中の仮想通貨は二度と使えなくなるため、あたかも紙幣が焼却(バーン)されたのと同様になります。

イーサリアムの総供給量の推移
イーサリアムの総供給量の推移

画像引用:Etherscan

バーンが採用された2022年以降、イーサリアムの供給量は横ばいまたは微減で推移しています。需要が増加する一方で供給量は横ばいのため、価格が上がりやすい状況です。

当記事執筆時点(2023年12月20日)でバーン数が新規発行数を上回っていますが、今後もこの傾向が継続するかどうかわかりません。総供給量が増加に転じてインフレが進行するのであれば、ガチホを止めるべきかもしれません。

イーサリアム財団が大量売却するまで

イーサリアム財団はイーサリアムの発展を目指す非営利団体です。大量のイーサリアムを保有しており、資金調達のためにイーサリアムを売却することがあります。

イーサリアム財団による大量の売りは、大規模な下落を誘発する可能性があります。2021年11月に2万ETHを売却した後、イーサリアム価格は大きく下げており、大規模な売りが下落トレンドのきっかけになったかもしれません。

イーサリアム財団はエコシステムを尊重しており、無闇にイーサリアムを売却しません。方針転換してイーサリアムを売却し始める場合には、ガチホを再考すべきかもしれません。

イーサリアムをどこでガチホすべきか

イーサリアムをガチホするには、取引所または個人ウォレットで保管します。

取引所のリスクは倒産やハッキングなどですが、国内取引所は金融庁の管轄下にあり、顧客資産は保護されているので安心です。海外取引所の場合は何の保証も提供されない可能性があるので、注意が必要です。

個人ウォレットは基本的に安全ですが、秘密鍵やシードフレーズの紛失・流出に注意しなければなりません。

point シードフレーズとは

シードフレーズとはランダムに生成された単語の羅列で、リカバリーフレーズとも呼ばれます。ひとたび発行されると変更されることはなく、ウォレットを復元したり、異なるデバイスのウォレットと同期したりする際に利用します。

個人ウォレットは、全て自己責任なので、イーサリアムを失っても保証されないことに留意する必要があります。

イーサリアムは運用しながらガチホすべきか

イーサリアムは運用しながらのガチホが可能で、主な運用方法として以下の3つがあります。

  • 仮想通貨レンディング
  • ステーキング
  • リキッドステーキング

リスクとリターンを考慮したうえで利用すべきで、運用しないという選択肢もあるでしょう。

仮想通貨レンディング

仮想通貨レンディングを大きく2つに分けると、DeFi(分散型金融)とCeFi(中央集権型金融)があります。

point 仮想通貨レンディングとは

仮想通貨レンディングとは、保有する仮想通貨を貸し出して金利を得られるサービスです。仮想通貨を貸し出すだけでなく、金利を支払って借り入れることもできます。

リターンは状況によって変動し、当記事執筆時点(2023年12月20日)では概ね5%以下です。DeFiやCeFiの形態に関わらず、仮想通貨レンディングには、ハッキングや資産持ちにげのリスクがあるので注意が必要です。

ステーキング

ステーキングでの運用も可能で、複数の選択肢があります。

  • 個人でノードを運用
  • 取引所のサービスを利用
  • ステーキングプールに参加
point ステーキング

ステーキングとはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)の仮想通貨で採用される仕組みで、ブロックチェーンの維持に貢献する対価として報酬を得ることを指します。また、仮想通貨を貸し出して報酬を得られるサービスをステーキングと呼ぶこともあります。

どの方法を使っても、リターンはさほど変わりません。大手取引所Bybit(バイビット)では、当記事執筆時点(2023年12月20日)で年利3%台のリターンを付与しています。ハッキング等のリスクに注意が必要なのは、こちらも同様です。

リキッドステーキング

リキッドステーキングは二重に報酬を得られるのが特徴で、LidoやRocket Fiancneなどが有名です。

point リキッドステーキングとは

リキッドステーキングとはその名前のとおり「流動性のあるステーキング」です。通常のステーキングでは、預け入れた仮想通貨がロックされる一方、リキッドステーキングでは、それと等価のリキッドステーキングトークンの現金化や送金、運用などができます。

リキッドステーキングを使うと、通常のステーキング報酬に追加でリターンを獲得できます。例えば、Mantleでリキッドステーキングをすると、イーサリアムを預け入れるのと引き換えにmETHが手に入ります。このmETHを使ってイールドファーミング等が可能です。

リキッドステーキングを使った運用は、単純な仮想通貨レンディングやステーキングと比較して、より高いリスクが伴うと考えられます。特に複数のプロトコルを跨いで運用する際には、リスクが多重化する点に注意しましょう。

イーサリアムの買い方

各海外取引所におけるイーサリアムの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。

仮想通貨取引所 現物 デリバティブ
(バイビット)

(バイナンス)

(ゲート)

(メクシー)

(ビンエックス)

(ビットゲット)

(コインイーエックス)

Bybit(バイビット)

現物 デリバティブ

Binance(バイナンス)

現物 デリバティブ

Gate.io(ゲート)

現物 デリバティブ

MEXC(メクシー)

現物 デリバティブ

BingX(ビンエックス)

現物 デリバティブ

Bitget(ビットゲット)

現物 デリバティブ

CoinEX(コインイーエックス)

現物 デリバティブ

海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。

Bybitでイーサリアムを購入する方法

Bybitでは、3つの手順でイーサリアムを購入できます。

  1. 購入ページにアクセス
  2. 購入条件を入力
  3. 内容を確認して購入

手順1

まずは以下のリンクをクリックし、イーサリアムの購入ページ(ETH/USDT)にアクセスします。

なお、Bybitを利用するには、口座を開設しておく必要があります。

手順2

ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でイーサリアムを購入するには、以下のように操作をして「イーサリアムを買う」をクリックします。

Bybitで成行でイーサリアムを購入する方法

番号

項目名

説明

1

「買い」または「売り」

通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。

2

注文方法

成行を選びます。

3

注文価格

購入したい数量を入力します。

番号

項目名

説明

1

「買い」または「売り」

通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。

2

注文方法

成行を選びます。

3

注文価格

購入したい数量を入力します。

イーサリアムはUSDTを支払って購入します。そのため、USDTの残高が十分でない場合は、入金や両替が必要です。

手順3

内容を確認して「イーサリアムを買う」をクリックします。注文は即座に確定し、購入したイーサリアムは現物アカウント残高に反映されます。

Bybitでのイーサリアムの成行購入確認画面

以下の記事では、買い方に関してより詳しく説明しています。有利な価格を指定する「指値」の使い方なども解説しています。

真価を見極めることが重要

イーサリアムをガチホするには、ガチホの理由や目的を明確にすることが重要です。目的がはっきりしないと、イーサリアム価格が下落した際に、曖昧な判断で手放してしまう可能性があります。手放した方が良いケースもありますが、押し目だった場合に公開することになります。

適切な判断ができるように、イーサリアムのどこに将来性を感じているのか、なぜ上がると考えるのかなど、情報を整理してみることをおすすめします。


Date

作成日

2023.12.21

Update

最終更新

2024.02.25

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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