作成日
:2023.10.24
2024.07.11 21:25
仮想通貨コミュニティでは、MetaMaskをかたる怪しいメールの報告が多数寄せられています。その実態はフィッシング詐欺の迷惑メールであり、対処方法に戸惑うユーザーもいるようです。
当記事では、MetaMaskをかたる迷惑メールの内容や詐欺の手口、その対処法などを解説します。
仮想通貨コミュニティでは、MetaMask関連の迷惑メール報告が多数寄せられています。
たとえば、差出人欄にMetaMaskと書いてある一方で、差出人のメールアドレスがMetaMaskと異なるといった内容です。本文にMetaMaskのロゴを記載し、フォントや文体を似せてMetaMask公式からのメールを装う例もあります。
画像引用:Metamask
MetaMaskをかたる迷惑メールの内容としては、ウォレットのKYCを促すものが典型的です。
KYCとは、「Know Your Customer」の略で、取引者が本人であることを確認する手続きを指します。一般的には身分証明書、銀行取引明細書、公共料金請求書など公的な書類の提出が必要で、場合によっては身元確認なども行われます。
期限までにKYCを完了しないとMetaMaskが利用できなくなると偽って、特定の操作を促します。
その他、MetaMaskがロックされたと通知して解除の手続きを案内したり、ウォレットのアップグレードを勧めたりする迷惑メールもあります。
MetaMaskは、非カストディアルウォレットです。
非カストディアルウォレットは取引所のウォレットなどと異なり、特定の管理者の承認なく利用可能です。仮想通貨の保管だけでなく、DeFi(分散型金融)・ブロックチェーンゲーム・NFTマーケットプレイスなどのDApp(分散型アプリ)にアクセスできます。
非カストディアルウォレットはKYCを必要とせず、匿名で利用可能で、個人情報の提供は不要です。MetaMaskは公式のX(旧Twitter)アカウントでも、KYCは不要だと注意喚起しています。
画像引用:X(旧Twitter)
MetaMask公式からメールが来ることはありません。MetaMaskにユーザーのメールアドレスが紐づいていないからです。
ただし、ユーザーからZendesk(MetaMaskのテクニカルサポート)に連絡していれば、MetaMaskから返信メールが来るかもしれません。
また、MetaMaskのコミュニティサイトでメールアドレスを入力した場合にも、MetaMaskからメールが届く可能性があります。下は、コミュニティサイトの画像です。
MetaMaskをかたる迷惑メールは、フィッシング詐欺の可能性が高いです。フィッシング詐欺はインターネット詐欺の一種で、仮想通貨を盗む手段として広く使われています。
詐欺師は、取引所やウォレットサービスなどになりすまし、メールやSNSなどを使って情報を聞き出そうとします。それに引っかかってしまうと、アカウントごと乗っ取られて仮想通貨を盗まれます。
MetaMaskをかたる詐欺は、ユーザーからシークレットリカバリーフレーズを聞き出して仮想通貨を奪います。
シークレットリカバリーフレーズとは単語の羅列で、シードフレーズとも呼ばれます。ひとたび発行されると変更されることはなく、ウォレットを復元したり、異なるデバイスのウォレットと同期したりする際に利用します。
シークレットリカバリーフレーズが詐欺師の手に渡ると、別のデバイスでMetaMaskのウォレットが復元され、仮想通貨を盗まれます。
MetaMaskをかたる詐欺は、ユーザーをメール内のリンクから偽のウェブサイトに誘導して、シークレットリカバリーフレーズなどを入力させます。
MetaMaskをかたる迷惑メールを受け取ったら、次のように対処します。
MetaMaskをかたる迷惑メールは、開かずに迷惑メールとして処理しましょう。当記事執筆時点(2023年10月21日)で、MetaMaskが公開しているメールアドレスは以下の4種類です。
これら以外のメールアドレスであれば、迷惑メールの可能性が高いです。
フィッシング詐欺は、偽のウェブサイトにユーザーを誘導してシークレットリカバリーフレーズを入力させます。
メール発信元に心当たりがあったとしても、メール内のリンクからウェブサイトに移動するのはリスクがあります。メール内のリンク以外の方法で公式サイトにアクセスすれば、フィッシング詐欺を回避しやすくなります。
MetaMaskをかたる迷惑メールを受け取った場合は、公式サポートチームに報告するか、フィッシング詐欺関連のソリューションを提供するPhishFortへの報告が推奨されています。
MetaMaskをかたる迷惑メールが来ても、正確な知識を持って落ち着いて対処すれば、問題ありません。特に、シークレットリカバリーフレーズを入力してしまわないように気を付けましょう。
作成日
:2023.10.24
最終更新
:2024.07.11
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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