作成日
:2023.12.27
2024.01.04 15:35
仮想通貨(暗号資産)NFPは、NFPromptが発行する独自トークンです。
NFPromptは、AIを活用したコンテンツ生成やそのコンテンツ売買ができるプラットフォームであり、NFPは主にガバナンストークンとして用いられます。大手取引所のBinance(バイナンス)がローンチプールでの取り扱いを発表したこともあり、注目を集めています。
当記事では、NFPの将来性や使い道、NFPromptの使い方について解説します。
仮想通貨(暗号資産)NFPは、クリエイター向けweb3プラットフォームである「NFPrompt」の独自トークンです。NFPromptがBNBチェーンやopBNBを基礎として構築されていることもあり、NFPはBEP20(BNBチェーンで取り扱われる規格の1つ)で発行されます。
なお、NFPromptの公式サイトでは、「NFP」が意味するものが一つではありません。この用語は以下の3つのいずれかを指して使われているようです。
本記事では混在を避けるため、以下のルールを基本として記載します。
NFPは、大手取引所Binance(バイナンス)のローンチプールで取り扱われました。
画像引用:X(@binance)
一般的にローンチプールとは、特定の仮想通貨を預けることで新規上場トークンがもらえるイベントであり、NFPのローンチプールは以下の条件で開催されました。
なお、Binanceへの上場予定日時は、2023年12月27日の午後7時です。
画像引用:CoinMarketCap
仮想通貨(暗号資産)NFPの価格は、当記事執筆現在(2023年12月28日)で約147円を記録しています。上場後には、約178円までの上昇を見せましたが、その後一旦の落ち着きを見せている状況です。
ただし、2023年12月27日に上場したばかりであるため、価格についてはもう少し様子を見る必要があるでしょう。
NFPromptは、一般ユーザーがコンテンツを生成できるUGC(ユーザー生成コンテンツ)プラットフォームです。「Midjourney」などのAI生成モデルやブロックチェーン技術を活用し、サービスを提供しています。
画像引用:NFPrompt
NFPromptを利用すれば、ユーザーはプロンプトを書き込むことで、画像、PFP(プロフィール向けの画像)、ビデオ、音楽といったデジタルコンテンツをNFTとして生成できます。また、生成したNFTは販売することもできます。
プロンプトとは、AI関連の文脈において、AIに対して出す指示を意味します。意図したように生成するには、明確かつ具体的なプロンプトを作る必要があります。
なお、販売されたNFTは、一般的なNFTマーケットプレイスで扱われているNFTと同じように二次流通市場での売買が可能です。
NFPromptの注目すべき要素の1つは、Imagine 2 Earn(Imagine to Earn)と呼ばれる機能です。
簡単に言えば、Imagine 2 Earnとは、優れた作品を作ったクリエイターに報酬を分配する仕組みです。とある作品の生成時に入力されたプロンプトが、他の人などによって再度利用されるたびに毎回、そのプロンプトを最初に入力した人にロイヤリティが支払われます。
ロイヤリティが発生するまでの大まかな流れは以下のとおりです。
なお、プロンプトを再利用したとしても、まったく同じ作品が生成されるわけではありません。この例として公式ドキュメントでは、以下のプロンプトで画像を生成したときの様子が示されています。
Prompt: Two penguins, cute, walking in the ice and snow, accompanied by the aurora behind them
NFP Documentation - より引用
上記を日本語にすると「2羽のペンギン、かわいらしい、氷と雪の上を歩いている、背後にオーロラ」となります。
このプロンプトで実際に生成されたのが、以下の4枚の画像です。
同一のプロンプトによって生成された異なる画像が流通していくこともあり得る話であり、NFPromptのチームはそのような状況を目指しています。また、それらが「Prompt Collection」となる可能性について言及しています。
ロイヤリティがどのトークンで支払われるか、ロイヤリティの源泉はどのようになっているか、1回の再利用でどれだけのロイヤリティが付与されるかなどは、2023年12月25日時点では明らかになっていません。これらについては、現在調査中です。
仮想通貨(暗号資産)NFPの主な使い道には、以下のようなものがあります。
一定数のNFPを持つユーザーは、プラットフォームを改善するための機能変更、開発、その他の重要な決定に対して提案できるようになる見通しです。
また、NFPは今後、人気アーティストのオークションに参加するためのアクセス権としても機能する可能性があります。
NFPをステーキングすることで、プラットフォームの総取引手数料の一定割合を受け取れるようになります。ステーキングする金額を増やしたり、ステーキングする期間を長くしたりすれば、報酬額が増える予定です。
NFPromptのプラットフォームには、仮想通貨(暗号資産)NFPの他に「cNFP」と呼ばれるトークンが存在します。
2023年12月25日時点で明らかになっている情報からは、cNFPはユーティリティトークンとしての色合いが強く、この点でガバナンストークンとして機能するNFPとは異なっていると推察されます。
ユーティリティトークンは、ブロックチェーンを基盤とするサービスで利用されるトークンです。サービスを使うために必要になったり、特定のタスクを完了させると付与されたりします。
cNFPを使うと、以下のようなことができます。
詳細は明らかになっていませんが、NFPromptの公式サイトでは、cNFPの保有量が多いほど、より多くのNFPがエアドロップされるという可能性が示唆されています。
NFPromptでNFTの作品を生成する際は、cNFPを支払う必要があります。
必要なcNFPの量は何を生成するかや、どの生成AIモデルを使うかによって変わっており、2023年12月27日時点では以下のようになっています。
(*1)Midjourney_V5を利用する場合のみ、5 cNFPを消費します。
NFPromptのトップページ内の記載によると、より多くのcNFPを集めれば、より多くの投票チケットを受け取れ、featured NFTへの投票を行えます。
詳細は明かされていないようですが、NFPromptのNFT閲覧画面には「Featured」というフィルターがあり、そのフィルターに紐づけられたNFTが投票対象となる可能性があります。
NFPromptでは、様々な方法でcNFPを集めることができます。具体的なcNFPの獲得方法には以下のようなものがあります。
NFPromptにログインすることでcNFPを請求できるようになります。連続でログインすることにより、請求できるcNFPの量が増加する模様です。
画像引用:NFPrompt
招待した新規ユーザーがNFPromptにログインすると、1人につき2クレジット分を獲得できます。この報酬の上限は1日5人までです。
NFTを1つ生成するごとに、5クレジット分がもらえます。この報酬の上限は1日10点までの模様です。
NFPrompt上でNFTを取引することでcNFPが付与されます。1日の取引量の上限は3BNBとなっています。このアクティビティでは、最も多くのクレジットを獲得できます。
NFPromptのDiscordサーバーに接続し、ディスカッションに参加することで5クレジット分がもらえます。
X(旧Twitter)で、NFPromptの公式アカウントをフォローすることで、5クレジット分を受け取れます。
1週間あたりのcNFP獲得量が多いユーザーは、追加でcNFPを受け取れます。なお、週間cNFP獲得数は毎週リセットされます。
2023年5月にGalxeで開催されたキャンペーンに参加し、OATを取得していた場合、50cNFPを受け取ることができます。
OATとは、On-chain Achievement Tokenの略語です。特定のアクティビティを達成した人に付与されるバッジで、キャンペーンなどで活用されています。
仮想通貨(暗号資産)NFPの総供給量は、10億NFPとなっており、Binance(バイナンス)ローンチプールやエアドロップ、チームなどに特定の量が配分されます。
ここではNFPの配分先やその比率、一部のホルダーに適用されるロック期間等を紹介します。
総供給量10億NFPの配分先、および配分比率として以下のような内容が記載されています。
番号 |
説明 |
---|---|
1 |
11%がBinanceローンチプールに割り当てられています。 |
2 |
10%が初期エアドロップに割り当てられています。 |
3 |
10%が投資家に割り当てられています。 |
4 |
10%がチームに割り当てられています。 |
5 |
27%が短期成長ファンドに割り当てられています。 |
6 |
27%が長期財務ファンドに割り当てられています。 |
Binanceローンチプールと初期エアドロップを通じて得られるNFPには、ロック期間がありません。すなわち、受け取った時点ですぐに利用や売却が可能となります。
一方、投資家とチームに配布されるNFPは、最初の1年間はロックされるため利用できません。その後、5年をかけて徐々に利用可能になっていきます。これは大量売却を防ぎ、市場価格の安定させるための施策でしょう。
画像引用:NFPrompt
ここからは仮想通貨(暗号資産)NFPの将来性について、NFPromptの特徴も踏まえて考察します。
NFPromptについて言及しているのは、主に海外のユーザーです。
AIやNFT関連の著名なクリエイターによる発言よりも、アート制作に関しては初心者に近いユーザー達が「自分でもNFPromptを使うことで素晴らしい作品が作れた」という類の発言をしているケースが多く見られます。
NFPromptはAIを活用することで、コンテンツ制作および販売の敷居を下げているという側面があります。このことから、今後は初心者層を中心にNFPromptの利用が広がっていく可能性もあるでしょう。
チームと投資家に分配されるNFPには、一定のロック期間が設けられています。
これにより、大口保有者の大量売却によって価格が急落するリスクが抑えられています。これは、新しくNFPの購入を考えているユーザーにとってプラスとなるでしょう。
NFPromptは、web3時代・AI時代にマッチしたプラットフォームです。
現在、AI技術の活用によってクリエイターのコンテンツ制作環境は急速に成長しています。
また、ブロックチェーンをベースに仮想通貨やNFTを用いた経済圏が形成されることで、企業などの管理者に依存することなく、クリエイターが個人でも稼げる時代が訪れようとしています。
NFPromptは、まさにこのような時代の変化を捉えたプラットフォームになっており、今後より多くのクリエイターから注目を集めるようになるかもしれません。
ここからは、NFPromptで利用できる機能のうち、初心者の方にもおすすめしやすい機能について実際の使い方を解説します。
なお、利用するためにはウォレットと接続する必要があります。接続を行うには、画面右上の「Get started」をクリックし、必要に応じてウォレットにopBNBを追加し、処理を進めてください。
画像引用:NFPrompt
opBNBは、BNBチェーンのレイヤー2(L2) ネットワークで、「OP Stack」という技術を使っています。取引コストの低下や処理スピードの向上を可能とします。
NFPromptでは、以下の手順でNFTを購入できます。
画像引用:NFPrompt
なお、そのネットワーク(BNBチェーンまたはopBNB)で最初にNFTを購入するときは、「Buy Now」ではなく「Approve」という文字が表示されています。「Buy Now」を表示させるためには、「Approve」をクリックして、マーケットプレイスがそのウォレットで管理するNFPromptのNFTにアクセスすることを、承認する必要があります。
NFPromptでは、以下の手順でNFTが生成できます。
画像引用:NFPrompt
ここでは、手軽にcNFPを獲得できる「毎日ログインによる獲得方法」について説明します。
画像引用:NFPrompt
NFPromptでは、cNFPなどがもらえるキャンペーンが度々実施されています。その参加方法は以下のとおりです。
画像引用:NFPrompt
参加を完了させた上で、個々のキャンペーンの内容に取り組むことでcNFPを獲得できます。
2023年12月28日現在、仮想通貨(暗号資産)NFPは、日本国内の取引所では取り扱われていません。そのため、取引は海外取引所で行います。各海外取引所におけるNFPの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。
仮想通貨取引所 | 現物 | デリバティブ |
---|---|---|
(バイビット) |
× |
〇 |
(バイナンス) |
〇 |
〇 |
(ゲート) |
〇 |
〇 |
(メクシー) |
〇 |
〇 |
(ビンエックス) |
〇 |
〇 |
(ビットゲット) |
〇 |
× |
(コインイーエックス) |
× |
× |
Bybit(バイビット)
現物 | デリバティブ |
× | 〇 |
Binance(バイナンス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Gate.io(ゲート)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
MEXC(メクシー)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
BingX(ビンエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Bitget(ビットゲット)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
CoinEX(コインイーエックス)
現物 | デリバティブ |
× | × |
海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBitget(ビットゲット)がおすすめです。
Bitgetでは、2つの手順でNFPを購入できます。
まずは以下のリンクをクリックし、NFPの購入ページ(NFP/USDT)にアクセスします。
なお、Bitgetを利用するには、口座を開設しておく必要があります。
ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でNFPを購入するには、以下のように操作をして「購入:NFP」をクリックします。
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
「購入」または「売却」 |
通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「購入」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売却」を選びます。 |
2 |
注文方法 |
「成行」を選びます。 |
3 |
出来高 |
購入したい数量を入力します。 |
「購入:NFP」をクリックすると、即座に注文が実行されます。
なお、NFPはUSDTで購入します。そのためUSDTの残高が十分でない場合は、入金や両替が必要です。
NFPromptを利用すると、誰もがAIを使って気軽にNFTを生成し、販売することができます。これは、web3時代におけるクリエイターの新しい稼ぎ方だといえるでしょう。
AIやNFTを活用したコンテンツ制作に興味が湧いた方は、NFPromptについても実際に利用されてもよいかもしれません。
作成日
:2023.12.27
最終更新
:2024.01.04
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
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