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Bybitレンディングとは?使い方やメリット・デメリットを解説

Bybitレンディングとは?使い方やメリット・デメリットを解説

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update 2023.08.09 00:53
Bybitレンディングとは?使い方やメリット・デメリットを解説

update 2023.08.09 00:53

2023年5月2日、大手海外取引所のBybit(バイビット)は「Bybitレンディング」という新しいサービスの提供を開始しました。レンディングという名前の通り、仮想通貨(暗号資産)を貸し出すことで、利息収入を得られるサービスとなっています。

この記事では、Bybitレンディングの概要やメリット・デメリット、使い方などを解説します。また、Bybit暗号資産ローンとの違いも紹介します。

Bybitレンディングとは?

Bybitレンディングの仕組み

Bybit(バイビット)レンディングとは、保有している仮想通貨(暗号資産)を貸し出すことで利息収入を得られるサービスです。Bybitが仲介となり、貸し出した仮想通貨は信用取引や暗号資産ローンを利用したいユーザーに貸し出されます。

point 仮想通貨レンディングとは

仮想通貨レンディングとは、保有する仮想通貨を貸し出して金利を得られるサービスです。仮想通貨を貸し出すだけでなく、金利を支払って借り入れることもできます。

詳細は後述しますが、利息は1時間ごとに計算され、資金償還と同時に利息も支払われます。また、基本的に資金の償還リクエストはいつでもできます。

貸し出しできる仮想通貨銘柄

当記事執筆現在(2023年5月9日)、Bybitレンディングで貸し出しできる仮想通貨銘柄と利率は以下の通りです。

仮想通貨銘柄 利率
USDT 5.36%
USDC 7.20%
BTC 0.38%
ETH 0.61%
TRX 3.01%
SHIB 0.03%
SUI 3.74%
PEPE 3.85%

上記の通り、USDTやUSDC、BTC、ETHなど時価総額上位の銘柄を中心に貸し出しできます。合計で8銘柄とそこまで多いわけではありませんが、最近注目を集めるミームコインのPEPEなどにも対応しています。

point ミームコインとは

ミームコインはインターネットミーム(主にSNSで流行したネタなど)を元にしており、ジョークや遊びとして作られた仮想通貨全般を指します。

Bybitレンディングのメリット

Bybit(バイビット)レンディングには、以下のようなメリットがあります。

  • 最大で年間16.46%のAPRを提供
  • 1時間ごとに利息を得られる
  • 貸し出した資金はいつでも償還できる

最大で年間16.46%のAPRを提供

Bybitレンディングでは、最大で年間16.46%ものAPRを提供しています。もちろん貸し出す銘柄やタイミングによって利率は変わりますが、高い利回りで運用できる可能性があります。

ただし、Bybitレンディングの利率はあくまでも変動制であり、利回りを保証していない点は把握しておきましょう。

1時間ごとに利息を得られる

Bybitレンディングでは、1時間ごとに利息を計算します。日割で利息計算するプラットフォームよりも、ユーザーに有利な条件となっているといえるでしょう。

例えば、ユーザーが午前9時20分に仮想通貨を預け入れた場合、利息の計算は午前10時から開始されます。その1時間後の午前11時には、最初の利息がユーザーに割り当てられる形となります。

その後、貸し出した資金の償還を行った際に、元本と一緒に利息も支払われます。

貸し出した資金はいつでも償還できる

Bybitレンディングのメリットとして、貸し出した資金がいつでも償還できることが挙げられるでしょう。通常のレンディングサービスでは、あらかじめ決められた期間は資金を引き出せないことが多いです。一方でBybitレンディングであれば、償還リクエストをすれば基本的に即時出金ができるため、フレキシブルな資産運用ができます。

しかし、「資金使用率」が100%に達した場合と、「日次償還額」が上限に達した場合は、償還リクエストが一時停止されます。どのような状況か、それぞれ具体的に説明します。

資金使用率が100%に到達

資金使用率とは、全ユーザーが貸し出している仮想通貨のうち、他のユーザーに借入されている割合を指します。例えば、貸し出されている総額が1,000 USDT、借りられている総額が500 USDTのとき、資金使用率は50%です。

この資金使用率が100%になるのは、レンディングされた全ての資金が使用されているときであり、このときは償還ができません。

日次償還額の上限に到達

Bybitレンディングでは、日次償還額という1日あたりの償還限度額が決められています。下記表のように日次償還額は銘柄によって異なりますが、これを超えると自動的に償還リクエストが停止されます。

銘柄 1人あたりの日次償還額
USDT 300,000 USDT
USDC 300,000 USDC
BTC 10 BTC
ETH 161 ETH

ただし、償還額は毎日リセットされるため、翌日には再度償還ができるようになります。

Bybitレンディングのデメリット

メリットの多いBybit(バイビット)レンディングですが、いくつかのデメリットも存在しています。ここでは、以下の3つのデメリットを確認していきましょう。

  • 推定変動利回りを採用
  • 利息収入の20%が手数料となる
  • 現状はスマホアプリでしか利用できない

推定変動利回りを採用

Bybitレンディングで提示されている利回りは、推定変動利回りとなっています。つまり、利率は毎時調整されており、利回りは保証されていません。あくまでレンディングであるため、資金を借入るユーザーがいない場合は利率が0%になってしまう可能性もあるでしょう。

また、複利はサポートしていないので、貸し出した元本にのみ利息が発生する仕組みとなっています。

caution 借入ユーザーがいないと利率は0%

Bybitレンディングでは、資金を貸し出したユーザーと借入したいユーザーをBybitが仲介しています。もし借入するユーザーが1人もいない場合、資金の運用ができないため、貸し出したユーザーへの利回りも0%になります。

利息収入の20%が手数料となる

Bybitレンディングでは、利息収入の20%が手数料として徴収されます。

Bybitではレンディング以外にも様々な資産運用サービスを提供しており、Bybitステーキングなど手数料が発生しない運用方法もあります。コスト面を考えると、Bybitレンディングは少し不利な運用方法といえるでしょう。

なお、手数料は別途支払う必要はなく、資金償還時に支払われる利息から自動的に差し引かれる形となります。

現状はスマホアプリでしか利用できない

当記事執筆現在(2023年5月9日)、Bybitレンディングはスマホアプリでのみ利用可能です。PCからはサービスにアクセスできないので、スマホから利用するようにしましょう。

ただし、今後はPCでの利用にも対応していくとのことです。

Bybit暗号資産ローンとの違い

Bybit(バイビット)の資産運用サービスの中には、「暗号資産ローン」というサービスがあります。

Bybit暗号資産ローンの仕組み

暗号資産ローンは、仮想通貨(暗号資産)をBybitに担保として預け入れることで、代わりに別の仮想通貨を借りられるサービスです。保有している仮想通貨を売却せずとも資金が調達でき、借りた資金は取引や資産運用に利用できます。

ここでは以下の4つ項目に沿って、Bybitレンディングと暗号資産ローンの違いを確認していきましょう。

  • 想定ユーザー
  • 利回り
  • 手数料(コスト)
  • 資金の運用先

想定ユーザー

Bybitレンディングは、保有している仮想通貨の運用ができるサービスです。そのため、サービスを利用する想定ユーザーとしては、使用していない仮想通貨をできるだけ高利回りで運用したい人が考えられるでしょう。

一方、暗号資産ローンは保有する仮想通貨を担保にして、別の仮想通貨を借りるサービスとなっています。つまり、保有中の銘柄をそのまま使うのではなく、借り入れた仮想通貨をレバレッジ取引や資産運用などに使いたいユーザーが対象です。

point レバレッジとは

レバレッジとは、預け入れている証拠金よりも多くの金額で取引ができる仕組みのことです。レバレッジは「てこの原理」の「てこ」を意味しており、少ない資金でも大きな取引ができることをなぞらえた用語となっています。

利回り

Bybitレンディングは、仮想通貨を貸し出すことで自動的に利回りを得られます。利率は借借入の需要によるものの、2023年5月9日時点ではUSDTであれば5.36%、USDCは7.20%と、比較的高くなっています。

一方、暗号資産ローンはあくまで仮想通貨を借りられるだけのサービスです。借りた仮想通貨の運用はユーザー自身で行う必要があり、何もしなければ利回りは得られません。ユーザーは借りた仮想通貨をレバレッジ取引やローンチパッド、流動性マイニングなどの利用にあてる必要があります。

手数料(コスト)

Bybitレンディングと暗号資産ローンは仕組みが大きく異なるため、手数料(コスト)にも違いがあります。

前述の通り、Bybitレンディングでは発生した利息収入の20%が手数料として徴収されます。資金の償還時に利息から自動的に手数料が差し引かれます。

一方、暗号資産ローンは、「借入時間 × 1時間あたりの利率」でコストが計算されます。

支払う金利 =
借りていた時間(*1) × 1時間あたりの利率

(*1)1時間未満の時間は切り上げられ、1時間として計測されます。

暗号資産ローンの借入コストは、資金を返済するときにまとめて支払う仕組みとなっています。また、返済を滞納したり、担保が強制決済される際などにも手数料が発生します。

資金の運用先

Bybitレンディングで貸し出した資金は、全てBybitプラットフォーム内で運用されます。Bybitが仲介となり、信用取引や暗号資産ローンなどで仮想通貨を借りたいユーザーに貸し出されます。

一方、暗号資産ローンでは、借り入れた仮想通貨はユーザーが自由に運用できます。Bybit外部への出金もできるので、他の取引所に送金したり、DEX(分散型取引所)でイールドファーミングをして運用することも可能です。

point イールドファーミングとは

イールドマイニングとは、DEXなどに仮想通貨を貸し出して流動性を提供することです。流動性マイニングとほぼ同義の言葉として使われることもあります。

Bybitレンディングの使い方

Bybit(バイビット)のアプリからレンディング機能を使う方法を解説します。

貸し出す方法

手順1

Bybitアプリを開いて、「レンディング」をタップします。

Bybitアプリのホーム画面

手順2

貸し出したい銘柄を探し、その銘柄の右横にある「入金」ボタンをタップします。

Bybitアプリのレンディングホーム画面
caution 利回りは推定値

前述の通り、利回りは推定値です。表示された通りの報酬が受け取れない可能性もあります。また借りる人がいなければ、報酬は0になります。

手順3

貸し出す数量を入力し、条件を確認します。問題無ければチェックを入れて「入金」ボタンをタップします。

Bybitアプリのレンディング内容確認画面
point 現物アカウントに振り替える

Bybitレンディングでは、現物アカウントもしくは統合取引アカウントの残高を貸し出します。貸し出せる残高がない場合は、以下の画像のように「資産」ページ内の「振替」から振り替えましょう。

Bybitアプリでの振替方法

手順4

「入金が完了しました。」と表示されれば、貸し出しは完了です。

Bybitアプリのレンディング完了画面

獲得した報酬の確認方法

手順1

Bybitアプリを開いて、「レンディング」をタップします。

Bybitアプリのホーム画面

手順2

「すべての注文」をタップします。

Bybitアプリのレンディングの注文状況確認方法

手順3

「累計利息」の右側の部分をタップします。

Bybitアプリのレンディングの注文一覧画面

手順4

受け取った報酬があれば表示されます。

Bybitアプリのレンディングの獲得報酬一覧画面

貸し出しを解除する方法

手順1

Bybitアプリを開いて、「レンディング」をタップします。

Bybitアプリのホーム画面

手順2

「マイ入金」をタップし、解除したい銘柄の横にある「償還」ボタンをタップします。

Bybitアプリのレンディングのマイ入金画面

手順3

「償還」ボタンをタップします。

Bybitアプリのレンディングの償還画面

手順4

貸し出しを解除する金額を入力し、「償還」ボタンをタップします。

Bybitアプリのレンディングの償還画面

手順5

「償還が完了しました。」と表示されれば、貸し出しの解除は完了です。

Bybitアプリのレンディングの償還完了画面

手軽に仮想通貨の貸し出しが可能

Bybit(バイビット)レンディングは、一般的なレンディングサービスとは異なり、即日で資金償還することも可能です。資金が拘束されないため、手軽に仮想通貨(暗号資産)の運用ができるサービスだといえるでしょう。

銘柄によっては利回りも高く、効率的な資産運用ができます。ただし、手数料は利息収入の20%と比較的高いため、その点は注意が必要です。Bybitには他にも様々な資産運用サービスがあるので、状況にあわせて使い分けるのが良いでしょう。


Date

作成日

2023.05.17

Update

最終更新

2023.08.09

Myforex編集スタッフー仮想通貨担当ー

FXや株などをメインに取引し、2020年より仮想通貨投資を開始。自身が情報を得づらかった経験から、仮想通貨初心者でも分かりやすい解説を心掛ける。草コインへの投資やステーキングなどをメインに運用。

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